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Symphony Of Enchanted Lands Part2



Country: Italy
Type: Full-length
Release: 2004
Reviews: 85%
Genre: Symphonic Epic Metal


壮大なサーガが完結して約2年、新たな新章の幕開けとなるラプソディーの5thアルバム。2004年発表。


新しい世界に相応しくシンフォニックを増した楽曲群はより映画の域に到達している。またプログレッシブな面もあり、その緻密さ、複雑さがより顕著になっている。過去にプログレッシブバンドに対してサイケデリック(ここでは理解できないという意味で使用した)という言葉が用いられたが、まさに本作はそうであろう。
新たな物語は平和と栄光を取り戻したエンチャンテッド・ランドより再び開始される。アレックス・スタロポリ(key)曰く、"今作は前作より壮大な物語になるだろう"とのことである。生まれ変わった魔法の国の自然を表現するための民謡が非常に魅惑的である。それはいたるところに導入され、ハイファンタジーの幻想、高貴を物語る。
驚愕は何と50人ものクワイア、フルオーケストラを迎えて制作された点にある。まさに一度や二度聴いただけでは理解できないほどの壮大なスケール、濃密さを内包したアルバムである。また、それに伴う映画的演出も圧巻であり、映画『ロード・オブ・ザ・リング』よりサルマン、『スター・ウォーズ/クローン戦争、シスの復讐』よりドゥークー伯爵を演じたことでも知られる名優、クリストファー・リー氏をナレーション役として起用した事も驚愕に値する。リー氏の崇高な語りは素晴らしいの一言に尽きる。今作も、全くもって彼らにしか作ることのできない出色のアルバムである。



1. The Dark Secret
厳かなリー氏の語りから壮大きわまるエピッククワイアへと劇的に展開する驚異のオープニングアクト。この圧倒的なスケール感には鳥肌が立つこと必死である。
2. Unholy Warcry
魔法使いの王の語りに続く名曲。今まで以上に重厚で圧縮されたサウンドには驚く。サビのクワイアの放つ勇壮さと高揚感はアルバム中でもずば抜けている。
3. Never Forgotten Heroes
かつて魔法の王国を勝利へと導いた誠実なる英雄たちの伝説は永遠に忘れ去られることはない。
幻想的なドラッド調メロディとダンジョン系RPGメロディが見事な展開を見せる名曲である。コーラスへの劇的な流れは息をのむほど素晴らしい。またサビでの中世王国調クワイアの重厚感は圧巻だ。
4. Elgard's Green Valleys
民謡調インストゥルメンタル。自然の素朴な気配と笛の音色が齎す至福の時間である。
5. The Magic Of The Wizard's Dream
エピック・バラードの名曲。イントロの笛の音色から余りにも美しい。威厳に満ちた歌の旋律も、ファビオの表現力と合いまり叙事詩的な世界観を見事に描く。本アルバムはどの曲もスケールに満ち溢れているが、静寂の中に壮大なクワイアを歌い厳粛に聴かせる本曲は突出しているだろう。美しくも儚い、魔法使いの夢のようだ。この名曲は万人が感動すると私は思う。
6. Erian's Mystical Rhymes
約10分の大作。勇敢に疾走する騎士系のサビに加え後半のドラマティックな展開とくればいうことはない。聴きごたえが非常にある曲である。語りが入ってくる場面などは映画のワンシーンにあってもおかしくはない。
7. The Last Angel's Call
かつての名曲を思わせる伝統的な疾走曲。勇壮かつ英雄叙事詩的な聖歌の役割を果たす、5人の英雄達の高貴なる冒険譚である。歌ラインのヒロイックで重厚ながら哀愁漂う旋律は感動的だ。クラシカルなギターソロも抒情的に魅せる。最後の大サビでのクワイアの繰り返しはエピックファンタジーの王道である盛大なグロリア(栄光の讃歌)を堪能でき、素晴らしい。このアルバムの中で最も明白な曲であろう。
8. Dragonland's River
中世の幻想世界とでもいうべきか、美しく牧歌的な英雄トラッド。フルートの魅惑的な音色が魔法の中世世界の雄大な自然、山々、谷々の光景を聴く者の眼前に映す。この魔法の王国に溢れる不思議な生き物には美しさが宿っているのだという。この曲を聴いている時間は本当にそう思える。短いながらとても記憶に残る曲だ。ラストのサビに壮大なクワイアが突如絡むのがとてつもなく感動的。
9. Sacred Power Of Raging Winds
10. Guardiani
11. Shadows Of Death
12. Nightfall On The Grey Mountains
次回作への期待と本作を締めくくる演出が成されたアルバムの最終曲。RPGのエンディングを思わせるサビのメロディが特に印象的だ。もちろんお決まりのアルバム序曲のクワイアに戻るという展開も設けられている。毎回思うことであるが、彼らの長編の楽曲に対する感情の入れ込み、構成力、起承転結の概念は本当に高く評価できる。



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