Epic Metal; Review Fan Site.
© 2010-2017




上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

パワー・オブ・ザ・ドラゴンフレイム



Country: Italy
Type: Full-length
Release: 2002
Reviews: 89%
Genre: Symphonic Epic Metal


1997年から続いてきたファンタジック・アドベンチャー・ストーリー「エメラルド・ソード・サーガ」が遂に完結を迎えるラプソディーの2002年発表の4thアルバム。


3rdアルバムの次に発表された『Rain Of A Thusand Flames』に続くという形でのリリースとなる。全曲凄まじいまでの完成度と攻撃性を誇りラストの「Garoyles, Angels of Darkness」においては約20分にも及ぶというとてつもない大仰さに圧倒される。ストーリーに沿って徹底的緻密に構成された楽曲群はどれも名曲として扱って問題はないだろう。まさに最終章に相応しいアルバムとなっている。

本作では、物語の主人公である氷の戦士率いるエンチャンテッド・ランズの英雄達と邪悪なる王アクロン率いる悪魔の軍団との恐るべき、ファンタジー史の伝説に残るべき最終決戦が描かれる。その凄まじいまでの剣と魔法による最後の戦いを表現せんとするスリリングなギタープレイ、いつも破錠してもおかしくない激烈なスピードで構築される楽曲群は余りにも過激である。まるで自らが戦士として共に戦っているかのような視覚的効果と高揚感、クライマックへ向けての興奮は留まるところを知らないアルバムである。
ある種、これはファンタジー映画をスクリーンで見ているときに感じる興奮と同じである。底がないくらい濃密な内容だ。そして圧巻は壮大極まりない終盤に尽きる。#8でダイナミックに盛り上げ、伝説的ともいえる#9のクワイアで終焉を描き、ラストの#10の超大作で占める。この流れはエピック・メタルの歴史に残る名場面であろう。それ以前に、このアルバム自体がヘヴィメタル史に悠然と輝く大傑作であることは疑いようのない事実だ。



1. In Tenebris
ファンタジー世界での雌雄を決した壮絶なる最終決戦が行われる、という緊張感を持って歌い継がれる劇的なクワイア・オーケストレイション。
2. Knightrider of Doom
かつての名曲に連なる、余りにも混沌とした激烈な疾走曲。コーラスの荘厳極まりない圧倒的なエピッククワイアに笛が絡む時点で天を仰ぎ見る。
3. Power of the Dragonflame
大仰極まりない劇的展開と一大決戦の如き超スペクタクルなヒロイックメロディでファンタジーメタルの概念を破壊した歴史的な名曲。正直意識が遠のくほどの興奮を覚える。感動的なスケールを欲するサビのクワイアから劇的なスペクタクル・ギターソロへの流れはまさに至宝である。
4. March of the Swordmaster
勇敢なる英雄達の行進を描いたマーチ調エピックメタル。サビの重厚かつヒロイックな合唱パートはこの上ない英雄讃美だ。このストロングスタイル(別にプロレスではない)ともいえる雄々しさはマノウォーに通じる。
5. When Demons Awake
デス声を使用したアグレッシブなエピック・チューン。ダークさが滲み出ている。しかし荘厳な雰囲気溢れるサビは威厳に満ちる。
6. Agony Is My Name
勇壮なサビのメロディが強烈なインパクトを持つ疾走ファンタジーエピックメタル。
7. Lamento Eroico
イタリア語で歌われる出色のバラード。英雄の悲しき宿命が見事抒情的なファビオの歌唱に表現されているだろう。
8. Steelgods of the Last Apocalypse
彼らは素晴らしい。なぜならストーリーのクライマックスを最大限に盛り上げてくれるからだ。
9. Pride of the Tyrant
中世ファンタジーの雄大な世界を究極なまでに完結へと導く驚異的な名曲。エンチャンテッド・ランズで行われた壮大なる英雄達の戦い、魔法使い達の戦い、善と悪の戦い、その結末はいかなるものか。その極限のクライマックスがこの曲に現れている。とにかく曲中には何かが起こるという異様極まりない雰囲気が渦巻いている。それがもはや伝説的ともいえるサビのクワイアである。とにかくこのスケール、盛大さは言葉によって表現のしようがない。私達の感動を超えた、エンチャンテッド・ランズの大団円である。
10. Garoyles, Angels of Darkness
合計3パート約20分にも及ぶ「エメラルド・ソード・サーガ」4部作完結のラストエピック。今までで最長という超大作をラストに持ってくる辺り相当の自信を感じる。曲自体も凄まじい内容を誇っており、プロデューサー、サシャ・ピートによる中世スパニッシュ、フラメンコのようなアコースティックパートに始まり、激烈なメタル・パートへと徐々に展開していく。この曲を視聴している時間は余りにも濃密であり、とてつもない情報量を送り込まれる。その濃密さにいかに耐えうるかが、リスナーの力量たるところだろう。決して軽い気持ちで本曲は聴けるものではない、ということをこの言葉に表現したつもりだ。クライマックスパートでの栄光、勝利を表した盛大きわまるパートはまるで一本の大作ファンタジー映画そのものである。またエンディングにオープニングのIn Tenebrisに再び戻るというのも、感動的だ。
そして4部作と続いてきた英雄物語も劇的極まりない感動のラストを迎えるわけだが、そこは是非とも本作の日本語対訳版を手にとって真相を確かめてほしい。英雄はアクロンに勝利したのだろうか?エメラルドの剣は?影のダーガーは?そしてエンチャンテッド・ランズは再び平和を取り戻したのだろうか?大仰だが、ブックレットには魔法使いの最後の言葉が結末と共に綴られている。残念ながら、一端のメタルファンに過ぎない私がナビゲートできるのはここまでだ。"Peace and love forever!"



Click Ranking for epic metal!

にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村
関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://cosmanbradley.blog129.fc2.com/tb.php/84-7279c833
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。