Epic Metal; Review Fan Site.
© 2010-2017




第七の予言



Country: United Kingdom
Type: Full-length
Release: 1988
Reviews: 93%
Genre: Heavy Metal


アイアン・メイデンの1988年発表の7th。


シンセサイズド・ギターの導入は前作『Somewhere in Time』(1986)と同様。それに代表される"Moonchild"はシンセサイズド・ギターの良さが顕著に表れている。楽曲の重厚感を追求し、世界観をより深遠なものにするためには、技術面での補助が必要だった。バンドは完全に未来を意識して楽曲を制作していた。本作は当時の最高技術とアイアンメイデンの才能が混ざり合った絶妙な作品である。
アイアンメイデンはこれまでにも幻想文学や有史以前の歴史などを楽曲の題材としてきたが、本作では"七"という数字についての神秘主義的かつ謎めいたコンセプトが組まれている。このコンセプトはアイアンメイデンの7枚目の作品ということと共通している。バンド特有のミスティックな世界観が高い構成力で完成に近付いた『Seventh Son of a Seventh Son』は、キャリアの集大成という印象が強い。アイアンメイデンの黄金期を締めくくるに相応しい傑作である。"Evil That Men Do"はヘヴィメタル史に残る名曲となった。



1. Moonchild
不気味なイントロダクションに導かれるオープニング・トラック。サビを含め不穏な旋律が聴者の緊張感を高める。
2. Infinite Dreams
劇的なツインリード・パートと緩急に富んだ名曲。中間部以降の展開はあまりにも素晴らしい。
3. Can I Play with Madness
一見キャッチーなこの楽曲はシングルカットされ全英3位を記録した。本作からのシングルでは最高の順位を記録したが、緊張感を損なう雰囲気を持つ本曲が売れたことはアイアンメイデンにとって皮肉な事実である。最もアイアンメイデンにとっては朗報であったろうが。
4. Evil That Men Do
アイアンメイデンは数えきれないほどのヘヴィメタル史に残る名曲を生み出した。そして数ある名曲の内、史上最高の名曲がこの曲であろう。冒頭の極限にまで研ぎ澄まされた神秘性と抒情性を有するフレーズにまず鳥肌が立ち、ブリッジでそのメロディが速度を増してツインハーモニーで紡ぎだされた時は眩暈すら覚えることを禁じ得ない。またメロディが聴いた後もずっと消えずに頭に残る。当然これは何度も聴いたために脳の神経から呼び出しやすくなっている状態とは違う。少なくとも私は一度聞いただけで覚えることが容易であった。古い言葉であるが、真の名曲とは記録よりも記憶に残るものであろう。本曲はシングルとして全英5位を記録。
5. Seventh Son of a Seventh Son
究極なまでにミステリアスかつ幻想怪奇の世界を描く大作。神秘的な雰囲気に満ち、後半のギターメロディパートでは圧巻としかいいようのない。
6. Prophecy
哀愁を漂わせるイントロダクションを持つ。楽曲が開始される冒頭のドラマ性の高さも、アイアンメイデンを語る上では欠かせない要素だ。ギターソロパートの流れも鮮やかにきまる。
7. Clairvoyant
飛翔感を漂わせる楽曲。しかしシリアスさは全く失われていない。
8. Only the Good Die Young
本作を締めくくるメロディアスな名曲。最後には#1のテーマメロディが静かに奏でられる。



Click Ranking for epic metal!

にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村
関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://cosmanbradley.blog129.fc2.com/tb.php/68-782837cc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック