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Carmina Barbarica

WOTAN the 1st album in 2004 Release
★★★★★★★★★☆...(意欲作)

イタリア発祥、古典的ヒロイック/エピック・メタルの継承者、ヴォータンの2004年発表の1st。


「ヒロイック・アンセム」

──The Metal Archives


イタリアには多くのエピック・メタルの古参が存在していながら、表舞台へと登場する機会に恵まれて来なかった。そんな中で登場してきたドミネやドゥームソードなどのバンドのシーンにおける活躍は、後続にとって大きな励みであった。時代は確実に変化していた。2000年以降、エピック・メタルにとって、良い方向へと風が吹き始めていたのである。

北欧神話における戦神オーディンのドイツ語であるヴォータンの名を冠したエピック・メタル・バンドは、古く1988年に結成され、デモ『Thunderstorm』(1993)、EP『Under the Sign of Odin's Crows』(2000)を発表しながら、絶好の機会に恵まれなかった。しかし、熟達したヴォータンの実力がマニアたちの目に留まらぬはずもなく、2004年に彼らはようやく第一作『Carmina Barbarica』にて正式にデビューを飾った。第一作はギリシャの「Eat Metal Records」から発表された。

一部の漢らしいエピック・メタルのマニアたちを熱くさせたのは、何よりもヴォータンのヒロイックなサウンドであり、それはエピック・メタルの始祖、マノウォーに通じるものであった。歌詞の内容を神話や歴史の叙事詩的な断片に絞り、サウンドを古く伝統的なエピック・メタルの教典に忠実なものとした本作『Carmina Barbarica』。これは古典的エピック・メタルへの大いなるリスペクトであり、新時代における意欲的な挑戦であった「古く伝統的な音楽性は、エピック・メタルの世界においては不変である」その自信を固い信念を持って貫き通したヴォータンのすべてが『Carmina Barbarica』へと凝縮され、外部へと解き放たれたのである。まさにこれこそがエピック・メタル的カタルシスであり、アイデンティティであった。本作の徹底した態度には真に驚くべきものがある。




1. Lord of the Wind
冒頭を飾る強烈無比なエピック・メタル。劇的なメロディ、容赦のない攻撃性でリスナーを絶えず圧倒する。そのトラディショナルなヴォータンのサウンドに、ファンの目頭は思わず熱くなるであろう。
2. Under the Sign of Odin's Raven
EP『Under the Sign of Odin's Crows』収録の楽曲。北欧神話に触発。民謡の要素も加え、大仰かつヒロイックなサウンドにトライバルな変化を加える。コーラスはマノウォーの名曲"Thor (The Powerhead)"を彷彿とさせる。
3. Hussard de la Mort
激烈な疾走曲。コーラスからソロ・パートへの流れでは最高に漢らしいフレーズを聴かせる。
4. Ride of Templars
勇壮な疾走曲。緊張感に満ちた世界観とヒロイックなサウンドが劇的な融合を果たす名曲。エピック・メタルというジャンルでしか誕生し得ない音楽性であることは確か。
5. Innoxia (Vercingetorix)
フランス最初の英雄ウェルキンゲトリクスの伝承に触発。このテーマは後にドゥームソードが"Gergovia"で題材としたことでも知られる。
6. Wrath of North
厳かな雰囲気に包み込まれた叙事詩的な楽曲。強力なギター・メロディとヘヴィな疾走間に溢れる。クライマックスのソロ・パートでは高揚感を最高に高める。ヒロイック・メタルの名曲。
7. King of Crows (The Dream of Ronabwy)
重厚なリフとヒロイックなイメージを確立。要所で漢らしく、哀愁に満ちたメロディを交える。後半ではアンセミックなコーラスも加える。
8. Stone Giants
9. Black Conqueror
小刻みに疾走する楽曲。他の楽曲よりも平凡な印象を受ける。
10. The Cave
神聖なコーラスからミドル・テンポへと移行。途中から凄絶な疾走を開始する。
11. Thermopiles
"テルモピュライの戦い"にインスパイア。ヘロドトス『Histories(歴史)』の一説をナレーションに含む。重厚な大作であり、マノウォーにも通じるドラマティックなこのナレーションが、叙事詩的なムードを高めていく。
12. Iron Shadows
雄々しいヴォーカル・ラインと聖歌的コーラスが冴える楽曲。ヘヴィかつアグレッシブなサウンドの中に史劇の雰囲気も持ち合せる。



Review by Cosman Bradley

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