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Broken History



Country: Italy
Type: Full-length
Release: 2005
Reviews: 86%
Genre: Epic Power Metal


イタリアのミラノ発祥、全イタリアン・エピック・メタルの始祖、アドラメレクの2005年発表の2nd。


「壮大なアルバム」
 ──MetalRaw webzine

「サウンドは変わらず、バンドは叙事詩的な表現力を維持している」
 ──Flash




かつて伝説的な名盤『Irae Melanox』(1988)の発表ですべてのイタリアン・エピック・メタル・バンドに影響を与えたアドラメレクは、僅かその一作のみで長い沈黙を享受した。当時の衝撃は計り知れなく、アドラメレクがシーンから去った後、80年代に編み出された前衛的なアドラメレクのサウンドを高く評価する声は依然として収まらなかった。我々が良く知っているように、実に多くのバンドが80年代で姿を消したが、アドラメレクの存在もそこに含まれていた。そして歳月と共に、アドラメレクの名は一つの伝説と化していった。
21世紀、エピック・メタル・シーンでは古参の復活が大きな話題を呼ぶという事態が起こる。2000年、マニラ・ロードの再結成は熱狂的なファンを歓喜させ、2004年、ブローカス・ヘルムは自主制作で捨身の帰還を果たした。そして2005年、満を持してイタリアン・エピック・メタルの始祖がシーンに復帰したのである。前作からおよそ17年振りの新作はイタリアの「Underground Symphony」より発表、『Broken History』と名付けられ、これを待ちわびたマニアたちが殺到した。アドラメレクを再起動させたジャンルカ・コロナ(Gianluca Corona:g)は、今作に強力なヴォーカリスト、ヴィットリオ・バレリオ(Vittorio Ballerio:vo)を用意し、かつてのコンセプトで再びドラマティックなエピック・メタルに挑んだ。



明確にエピック・メタルの要素がある『Broken History』は、前作と同様、中世時代に傾倒した叙事詩的な作品である。本作では主に十字軍のコンセプトを主軸にして、メロディックかつプログレッシブなエピック・パワー・メタルが展開されていく。ここではかつての鋭利なサウンドが丸みを帯び、パワー・メタル的な音楽性が前面に押し出されている点に注目が集まる。プログレッシブな構成力とテクニカルなギター・ワークは減退しているが、中世時代への傾向は以前として残されている点には、アドラメレクのエピック・メタル・バンドとしての断固たる主張が垣間見える。特に今作ではかつての"Lamento (Anonymous XV Cent)"のようなインストゥルメンタルを全体に巧く導入し、ストーリーテリングな内容に幅を広げている。アドラメレクは本作で騎士道的エピック・メタルを完成させたと判断するに相応しく、中世への傾向がより立体的なサウンドとなって表現され、空間を支配する貴族的なイメージが視覚的な影響力を放つに至っている。『Broken History』に対し、リスナーは前作以上の衝撃を期待するのは危険だが、完成度の高い洗練されたエピック・パワー・メタルとして、本作は十分に機能しているといえるであろう。何度も聴くことが可能であり、決して一辺倒の内容ではない作品である。ここにアドラメレクは"イタリアン・エピック・メタルの始祖"の名に恥じない快作を作り上げた。



1. Intro: Fantasia I
中世風のイントロダクション。
2. I'll Save the World
従来のアドラメレクの帰還。プログレッシブなサウンド、メロディックなリフ、劇的な展開を兼ね備える。重厚かつスピード感も持ち、正統派のアグレッションも存分に楽しめる。本作を代表する名曲である。
3. Cluny Calls
中世のイメージを強調。アコースティック・パートに始まり、スピーディに展開する。メロディは以前よりマイルドな印象が強い。
4. Choral Prelude
インストゥルメンタル。
5. Broken History
タイトル・トラック。メロディックなリード・ギターを前面に押し出した楽曲。ミドル・テンポでシリアスなドラマを描く。中間部では転調を含む。
6. Beloved Jerusalem
重厚なエピック・パワー・メタル。エピカルなリフにロマンティックなヴォーカルを絡める。
7. Heap of Bones
泣きのギター・メロディが炸裂するバラード。アドラメレクが追求する世界観のイメージが掴める一曲である。
8. Dethroned in Shame
ヘヴィなリズムがエピカルなリフと共に行進する楽曲。変則的なリズムも使い分ける。クライマックスではアンセミックなコーラスも使用。
9. Darts of Wind
メロディアスなギター・ワークが耳を惹きつける。ヴォーカル・ラインからは中世特有の貴族的なムードも感じられる。
10. Different Times, Different Places
スピード感に満ちたエピック・メタル。高貴なメロディが風の如く滑らかに展開する。非常に練られた内容を持つ名曲。
11. Declaimed Prelude (The Bread and The Water)
メロウなインストゥルメンタル。
12. Ten Wiles (Much More than Begged Mercy)
テクニカルなギター・リフで攻め入る楽曲。その難解かつ知的なドラマ性は、エピカルなリスナーを楽しませる。緊張感に溢れた内容も秀逸。
13. Conclusion
エピローグ。



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