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Symphony of Enchanted Lands



Country: Italy
Type: Full-length
Release: 1998
Reviews: 94%
Genre: Symphonic Epic Metal


イタリアの至宝、ラプソディーの1998年に発表された2ndアルバム。


前作『Legendary Tales』で歴史的なシンフォニックメタルの完成形を作り上げることに成功した彼らだが、今作においてもその本格的なスタイルは変わっていない。それどころか本作は前作以上のドラマ性、スケール感、交響曲的要素を持ってして音楽(ヘヴィメタル)と映画(スクリーン)の究極融合である"ハリウッド・メタル"なるジャンルを確立した。
この途方もなく素晴らしいアルバムで彼らはメタルというジャンルを超えてしまったのかもしれない。なぜならこの芸術作品は我々を現実をから遠ざけて中世ヒロイックファンタジー世界の壮大な遠征に導いてくれるからだ。全てにおいて驚愕の内容である。美しく幻想的な英雄世界、溢れるヒューマニズム、壮大なロマンスは我々に人間性の尊さを説いてくれるだろう。馬鹿馬鹿しいかもしれないが、本当のことである。壮大で勇壮な楽曲が並ぶが、アルバム冒頭からは映画のスクリーンを見ているとしか表現のしようがない。そして続く不屈の名曲#2で感動することは必至である。

つくづく思うのだが、この世界観は他のバンドには創り出すことは不可能だろう。彼らは剣や魔法の世界、ハイ・ファンタジーを描いているわけだが、実際楽曲に魔法が宿っているかのように、その名曲たちは輝いている。まさに「Symphony of Enchanted Lands(魔法の国の交響曲)」である。



1. Epicus Furor
美しいストリングスにクアイアが続く壮大なオープニング。
2. Emerald Sword
彼らの楽曲の中で語られる「エメラルド・ソード・サーガ」の舞台、エンチャンテッド・ランズの聖歌ともいうべき最高の名曲。流れるような英雄的美旋律とサビのクアイア「王の為、祖国の為、山々の為、竜が飛び交う緑の谷の為、栄光の為、暗黒の支配者に打ち勝つ力を得る為に我はエメラルドの剣を探し求める」という誇り高き詞が感動を呼ぶ。まるで国家のような曲である。
3. Wisdom Of The Kings
民謡に彩られた素晴らしイントロダクション。そして英雄的な高潔さを持って語られるかのようなミドルパート。中間の美しいストリングスパートは絶品である。王の叡智は尊大で偉大なものだったと、感じることができる。
4. Heroes Of The Lost Valley
英雄の行く末を語る物語の橋渡し的な曲である。最後のセリフが印象に残る。
5. Eternal Glory
#4から流れるように続く中世王国調の盛大な曲。威厳に満ちた警笛や勇敢さを讃えたサビのクアイアが胸を打つ。後半にある民謡的なファビオ・リオネ(vo)のソロパートからRPG的なメロディに満ちたギターソロへの流れは感動的ですらある。最後に奏でられるエピローグらしき民謡も美しいことこの上ない。
6. Beyond The Gates Of Infinity
地獄から這い上がった悪魔の軍団を思わせるおぞましい雰囲気を持つシンフォニックメタル。
7. Wings Of Destiny
まるで英雄の悲しみを歌うかのような哀愁に満ちたバラード。ファビオの歌唱はここでも抒情的であり、巧い。
8. The Dark Tower Of Abyss
壮大な物語もクライマックスに近づき、この曲から劇的な展開を見せる。特に後半の追い上げはファンタジー特有の緊張感すら漂っている。
9. Riding The Winds OF Eternity
激烈な疾走と共に高貴で涙腺を刺激する英雄的なメロディが流れる曲。この曲の一途さにはヒューマニズムすら感じる。まさに物語は最後の大団円に向かって、エメラルドの剣の探求を完結しようとしているのだ。
10. Symphony Of Enchanted Lands
凡そ12分にも及ぶ究極的な中世ヒロイックファンタジーのエンディング、エピローグトラック。彼らの生み出した大作曲の中で輝く、至高の名曲である。合計4パートにも分かれており、それぞれのパートが重要な役割を持っている。特筆すべきは2パート目からの超越的なスケールを放つ劇的極まりない展開であり、その2パート目でのファビオの神聖で勇敢なる歌い上げには、あたりが一瞬静寂に包まれることだろう。そしてその後の最大最高の栄光を讃えた王国調シンフォニーが大河のように流れる様は、空前絶後のスケールだ。そう、遂にエメラルドの剣は英雄の手にするものとなったのだ。これが高貴で正義に満ちた英雄が物語の中で手にした栄光ではなかろうか。ふとそんなことを思う。しかしこれは序章に過ぎない。その壮絶な2パート目から3パート目へ、あまりにも高潔すぎるファンタジック・シンフォニーへと流れた時、感動は現実を超える。これが魔法の王国、魔法の曲調である。オープニングでの感動的なメロディがサビで再び流れた時の高揚感は言葉にはできない。これほど凄まじい展開にも関わらず、ラストである4パート目のエピローグがさらに感動を押し上げ、余韻を残してくれるのだ。更に設けられたこの至上の展開は、ヒロイック極まりない民謡旋律をバックにして、年老いた老人(私はそう思っている)が英雄の行く末を、強いては自らの希望を託すという最後の語りが聞ける。そして最後に老人は物語の主人公、氷の戦士にこう語るのだ...「Peace and love forever!(愛と平和よ、永遠に!)」



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