Epic Metal; Review Fan Site.
© 2010-2017




Meadows Of Maseilya



Country: United States
Type: Full-length
Release: 1992
Reviews: 87%
Genre: Epic Metal


アメリカ発祥、地下カルト・エピック・メタルの秘宝、ロンギングス・パストの1992年発表の1st。


『METAL EPIC』誌より抜粋:



アメリカの地下でブローカス・ヘルムが1988年に名作『Black Death』を発表したことは、カルト・エピック・メタルの信徒たちの間ではよく知られている事実である。彼らとほぼ同時期に活動していたエピック・メタル・バンドの中に、エンチャンター(ENCHANTER)というバンドがいた。ブローカス・ヘルムと同様に音質は好ましくなかったが、スピーディなエピック・パワー・メタルの有力株であった。エンチャンターは1988年にデモ第一作『Defenders of the Realm』、1989年にデモ第2作『Time Gone Past Nevermore』を制作した後、音楽史の闇に消えた。しかし、エピック・メタルの歴史がこのように長寿を誇示しているように、エンチャンターはロンギングス・パスト(LONGINGS PAST)という新たなバンドとなってシーンに帰還を果たす。正確にはエンチャンターのジェームズ・シェルバーグ(James Shellberg:vo)が結成したバンドこそが、ロンギングス・パストであった。



90年代初期の暗黒時代に登場したロンギングス・パストは、キリス・ウンゴルの名作『Paradise Lost』(1991)にも匹敵する完成度の高いエピック・メタルを作り上げ、カルト・エピック・メタルの信徒たちから崇拝された。叙事詩的なギター・リフとリズム、及び緩急に富んだ展開を多用する知的な内容が、主な讃辞の対象となったのである。70年代の前衛的なプログレッシブ・ロック──例えばイギリスのホークウィンドのような──、そしてクラシックなエピック・メタルのサウンドに影響を受けているロンギングス・パストの音楽性は、幻の原石の如く、薄暗い地下洞穴の中で燦然たる輝きを放っていた。その存在自体が"奇跡"であるとも称された第一作『Meadows of Maseilya』は、当時のテープ・アルバムでおよそ500枚作られた。その後、多くのエピック・メタルが幸運にもサルベージされたように、ギリシャの「Arkeyn Steel Records」が本作『Meadows of Maseilya』を2008年に1000枚限定で再発した。ロンギングス・パストの存在を知っていたエピック・ファンにとっては、まさに奇跡の再発であった。



1. Prelude to Sorcery
2. Peak of Almashia
信徒の頭上を直撃する強力な一撃。その暗澹たる不気味なサウンドは、唯一無二のエピック・メタルの世界へとリスナーを誘い込んでいく。
3. Warming Embers
およそ7分に及ぶ大作。チープな音質で疾走し、恰も幻想小説であるかのような、何処か懐かしいヒロイズムを披露する。 途中からは静寂に包み込まれ、その後、ファンタジックなムードを発散させ疾走を再開。昔の我々が熱心に探求したような、あのエピック・メタル以外の何物でもないサウンドは、マニア感涙必死。
4. The Dream Catcher
およそ8分に及ぶ大作。プログレッシブかつサイケデリックなエピック・メタルの完成形。疾走パートと変則的なリズムを駆使した個性的な音像で聴き手に迫る。
5. Meadows of Maseilya
タイトル・トラック。知的なピアノの音色が印象的。オリエンタルかつ大仰なエピック・メタルが突如開始される様は、絶大なカタルシス。異国風のエピカルな世界観がファンタジックに表現された、唯一無二の傑作。
6. Dawn´s Eternal Mist
大仰な歌唱から暗く湿ったエピック・メタルへと展開。静と動を駆使した複雑な構成を持つ。 後半にかけての盛り上がり方は勇壮を極める。
7. Upon a Dragon's Wings
マニラ・ロードであるかのような、静寂に包まれたメロウなパートに始まる。インテリジェントなサウンドによって、次第に高揚感を高めていく。しかし、中間部では再度メロウなパートに移行。プログレッシブ音楽の雰囲気も存分に宿す。



Click Ranking for epic metal!

にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村
関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://cosmanbradley.blog129.fc2.com/tb.php/563-f133e62e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック