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ニュー・ウェイヴ・オブ・メディタレニアン・エピックメタル(NWOMEM)


著者:Cosman Bradley
翻訳:METAL EPIC


地中海で起こったエピック・メタルの事象に関しての記録。

新時代のムーヴメント
ancient_greece ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸の間に跨る地中海は、古くはローマ時代のラテン語でマーレ・ノストゥルム(mare nostrum:「我々の海」という意味)と呼ばれ、古代の世界において、海上貿易による膨大な富を文明諸国にもたらした。その利益を一身に受けたのが、古代ギリシアであり、古代ローマ帝国であった。温暖な海洋を巡り諸国へと運ばれた多種多様な珍味、装飾品、貴金属、衣服などの異国の逸品は、外国を知らなかった古代人たちにとって、大きな歓喜の一部でもあった。爾来、歳月は巡り、新しい時代が訪れた。これまでに、偉大な地中海はヨーロッパ諸国と様々な文化とを融合させてきたが、その温厚な波が、やがて激流となってエピック・メタルの分野にも押し寄せてきた。恰もヨーロッパ文化と異国文化のクロスオーバーであるかのように、これらの国々が特異なエピック・メタルと出会い、そして融合を果たしたのである。多くの人々が疑問を抱くことだろうが、エピック・メタルとは、70年代から80年代にかけて誕生し、主にアンダーグラウンド(地下)で人気を博したヘヴィメタルのサブジャンルである。特に80年代初期~後期にかけてアメリカの地下で急成長を遂げたエピック・メタルは、一部の熱狂的なファンによって支持され、小レコード会社が音源の配給を支え、地下での確固たる地位を獲得し、現在まで続いている。"エピック・メタル"という独自の名称は、作詞や世界観の側面において、古典文学や神話、及び叙事詩的なファンタジー作品からの引用を含むことに由来している。その起源は、アメリカのカンザス州出身のマニラ・ロードが発表した最初の2作品にあるとされ、『Invasion』(1980)発表後のインタビューで「エピック・メタル」という言葉を最初に口にしたのもマーク・シェルトンであったという。その後、80年代にはアメリカのマノウォー、オーメン、ヴァージン・スティール、ウォーロード、キリス・ウンゴル、ブローカス・ヘルムなどがこの分野の確立に貢献し、後続への影響を残した。続く90年代は、ヘヴィメタル全域にとって最も悪い時代であり、同様にエピック・メタルのシーンも沈黙を余儀なくされた期間である。しかし、この頃、ヴァージン・スティールが発表した『The Marriage of Heaven and Hell』(1994~1995)がヨーロッパでヒットし、エピック・メタルの存在をファンにアピールするための絶好の機会が訪れた。ここでエピカルなヘヴィメタルに目覚めたというHR/HMファンも少なくはない。21世紀に入ると、いよいよエピック・メタルの活動は本格化し始め、主にイタリアやギリシャを発端としてエピック・メタルのジャンルは人気を博していった。特に欧州では、エピック・メタルのムーヴメントも巻き起こった。"New Wave of Mediterranean Epic Metal(NWOMEM)"と呼ばれる熱狂的なムーヴメントがそうであり、地中海に面する国々を中心に拡大したこの巨大なコミュニティは、世界各地にエピック・メタルの新時代の訪れを告げた。NWOMEMから登場した代表的なエピック・メタル・バンドは、ギリシアのバトルロア、セイクリッド・ブラッド、イタリアのマーティリア、ロジー・クルーシズ、ドゥームソード、ホーリー・マーター、アイシー・スティール、ヴォータン、バトル・ラム、そしてポルトガルのアイアンソードなどである。なおこのムーヴメントは、地中海を中心に現在も拡大を続けている。




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