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レジェンダリィ・テイルズ



Country: Italy
Type: Full-length
Release: 1997
Reviews: 90%
Genre: Symphonic Epic Metal


イタリアの至宝、ラプソディーの1997年に発表された衝撃のデビューアルバム。


彼らはその究極ともいえるシンフォニックメタルでエピックメタルファンの度肝を抜いた。その衝撃は10年以上たった今でも失われてはいない。 このアルバムはバンドのリーダーにして天才ルカ・トゥリッリ (g)が創造した超壮大なヒロイックファンタジー物語「エメラルド・ソード・サーガ」に沿って展開されるストーリーアルバムであり、もはや映画さながらの重厚さと荘厳さを誇っている。この物語は4枚目のアルバムまで続き、凄まじい英雄世界が繰り広げられる。手短に紹介すると物語は、RPGを思わせるもので、

"暗黒の勢力が、アルガロードの周辺を脅かす。予言によれば、伝説の氷の戦士のみが、究極のポジティブ・フォースを持つエメラルド・ソードを手にできるという。戦士は、魔法の森であるユニコーンの森にあるという聖なる木々に住む王の賢者によって壮大な冒険に誘われる。時は来た。復讐の炎は高く燃え上がり、彼は勇者たちを伴い、勇壮なる遠征に出かける。同盟は結ばれるだろう。時は走り始めた..."

という小説さながらの叙事詩である。それをメタルで語ろうとするのだから、エピックメタルファンとして敬意を表さずにはいられない。
過去、幾度となくクラシックとメタルの融合が試みられてきたが、一部のバンドを覗けばチープなものがほとんどであった。しかし彼らはこれまでのバンドとは明らかに違っていた。幼い頃からクラシックの教育を受け、また音楽一家に生まれたルカ・トゥリッリは、信じられないほど本格的なシンフォニックアレンジと生のオーケストラをこのアルバムで完成に導き披露したのである。メタルの持つ勇壮なパワーとスピードに優美なシンフォニックサウンドが重なることによりこのアルバムは永遠に語り継がれるだろうシンフォニックメタルの名盤となった。また、看板シンガーであるファビオ・リオネ(vo)の圧倒的な表現力もアルバムのドラマ性をさらに高めることに貢献し、彼のヒロイックな歌声に重なるエピッククワイアの応酬は圧巻。楽曲の展開も全てが劇的といっても過言ではない流れであり、一種のスペクタクル映画さながらのダイナミズムを生んでいる。
ここまで素晴らしいといくら評価しても物足りないが、一ついえることがある。これがファーストアルバムだとはとても信じられないということだ。



1. Ira Tenax
荘厳極まりないインスト。まさにファンタジー物語が幕を開ける、といった感じの素晴らしい序章である。クワイア(合唱)の重厚な合唱は鳥肌ものだ。
2. Warrior Of Ice
物語の主人公である氷の戦士(Warrior Of Ice) の名を冠した、ここから始まる壮大な冒険を思わせる名曲。中間部の民謡パートから大合唱への流れは、あまりにも感動的だ。まさに歌詞(英語)にあるように「伝説の最強なる戦士が再び駆け巡る」である……。
3. Rage Of The Winter
これまた素晴らしいエピックメタル曲。中世的な雰囲気からいきなりの疾走を見せるコーラスは勇ましすぎるほどだ。そしてその後のギターメロディへの流麗な展開がドラマティック。
4. Forest Of Unicorns
まさに中世ファンタジーと言える、笛の音色が幻想的な民謡系バラッド。素朴でアコースティカルな雰囲気と旋律が美しすぎる。サビのハーモニーも幻想的だ。名曲である。
5. Flames Of Revenge
勇壮な疾走曲。ファビオ・リオーネ (Vo)の中世騎士のような勇ましい歌声が素晴らしい。また、中間部での荘厳かつ劇的なパートも圧巻。
6. Virgin Skies
ハープシコードとフルートの美しく雄大な音色が奏でられるインスト曲。英雄の冒険の果てしない姿が思い浮かべられる、繋ぎの曲とは思えない曲だ。
7. Land Of Immortals
これも疾走する勇壮な曲。サビでのヒロイックなコーラスは共に歌わずにはいられないだろう。リフもメロディックでたまらない。
8. Echoes Of Tragedy
まるで中世の王国かと思わせる壮大なバラッド。短いが、荘厳なクワイアが行進していく様は映画さながらである。
9. Lord Of The Thunder
クライマックに向けての最後の疾走曲。激しいリフとドラムが疾走し、凄まじい緊張感を漂わせる。そしてその雰囲気のまま威厳あるクワイアへ。全くもって見事な展開である……。
10. Legendary Tales
ラストを飾る壮大な名曲。約8分の大作であり、まさに伝説というような孤高の雰囲気を醸し出している曲である。また、笛の勇ましい音色が全編を支配しており、聴いたものは戦士になったような気分を感じずにはいられないだろう。サビ前のギターソロは壮大かつヒロイック極まりない。そして曲の最後のオルゴールのようなエピローグが静かに余韻を残す……まさにこれぞ英雄的なエピックメタルだ。



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