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Fede Potere Vendetta



Country: Italy
Type: Full-length
Release: 2009
Reviews: 91%
Genre: Epic Power Metal


イタリアのティボリ発祥、新世代エピック・パワー・メタル筆頭にしてコナン・ミュージックの継承者、ロジー・クルーシズの2009年発表の3rd。


『Fede Potere Vendetta』について...
ロジー・クルーシズの第2作『Il Re del Mondo』(2008)がデモ第一作『Il Re del Mondo』を再録した内容であることは、以前述べた通りである。注意深いファンは既に気付いているかもしれないが、本作『Fede Potere Vendetta』に至っても、前作で成功を収めた方法論に基づき制作されている。1998年に制作された同名のデモ第2作『Fede Potere Vendetta』に収められていた楽曲が、本作の内容と等しい。しかし、そのままの状態でフルレンス・アルバムの発表に至るという妥協があるはずもなく、ロバート・E・ハワードの名作『コナン(Conan the Barbarian)』の伝説を題材としたデモ収録の"Le Cronache di Nemedia"、"Crom"に加え、今作では新たに大作"Venarium"が追加収録された(またボーナス・トラックとして新曲の"Sangue Acciaio"が収録されている)。この"Venarium"も前述の楽曲と同様にハワードの『コナン』にインスピレーションを受けた作品であり、全3曲合わせて一つの壮大な"コナン・トリロジー"を形成している。これらは現代の時代に適応した正統なソード・アンド・ソーサリー音楽の続編と呼べる代物であり、ロジー・クルーシズはエピック・メタル・シーンで高まりつつある己の名声に更なる上乗せをした。なお本作には、ドイツからグレイブ・ディガー(GRAVE DIGGER)のクリス・ボルテンダール(Chris Boltendahl)がゲスト参加している。

主な批判...
エピック/ヒロイックなヘヴィメタルの分野において、本作は一見して完璧に思えたが、重大な見落としが残されていた。前作『Il Re del Mondo』は読んで文字の如く、楽曲の質、世界観、及びサウンド・プロダクションに至るまで完璧であった。しかし、今作では、サウンド・プロダクションという一つの面において、ロジー・クルーシズは致命的なミスを犯していたのである。正統派ではあるが、タイトル曲"Fede Potere Vendetta"に代表される過去の楽曲のリメイクが、今作では上手く収まらず、結果としてカルト・エピック・メタルのような醜悪な音質を有していることは、如何に前衛的なエピック・メタルのスタイルを持つロジー・クルーシズといえども、大々的な非難は逃れられないであろう。かつては豪傑であったメタリックなサウンドも、チープ極まる音質のために、ダイナミックな迫力が殆ど削がれている。流麗なツイン・ギターのハーモニーは、音量を上げてようやく耳に聴き取れる程度だ。今回、ロジー・クルーシズは確かにソード・アンド・ソーサリー音楽史において偉大な作品を作り上げたが、エピック・メタルを長年悩ませてきた憎き旧敵から、遂に完全に逃れることはできなかった。仮に本作の完全盤が発売されるのであれば、我々は喜んで遠くの街にまで足を運ぶつもりである。



1. La Caduta del Falso
2. Fede Potere Vendetta
3. Crociata
4. Anno Domini
5. Le Cronache di Nemedia
6. Crom
7. Venarium
8. Sangue Acciaio



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