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Servants Of Chaos (2CD DVD)



Country: United States
Type: Compilation
Release: 2001
Reviews: 80%
Genre: Epic Metal


アメリカのカリフォルニア出身のエピック・メタルの始祖、キリス・ウンゴルの2001年発表の企画盤。


『METAL EPIC』誌より抜粋:

エピック・メタルの始祖と謳われたキリス・ウンゴルは1992年に解散した。しかし、その後もコンピレーション・アルバムの発売やファンの熱狂振りが続き、活動時期以上の名声を獲得していたことは事実である。エピック・メタルの市場では、キリス・ウンゴルの作品──特に第4作『Paradise Lost』(1991)のオリジナル盤──に高値が付き、後続のエピック・メタル・バンドは、影響を受けたバンドの名としてキリス・ウンゴルの名を挙げることをやめなかった。これまでに数多くの作家や芸術家たちが死後に再評価を得たが、地下の毒蜘蛛キリス・ウンゴルもその典型であった。生前はレコード会社や音楽誌を筆頭にして、身に覚えのない散々な扱いを受けたキリス・ウンゴルであったが、その黒歴史はようやく報われることになった。死後に再評価されたのだから、それは長続きするはずだ。
本作『Servants of Chaos』は「Metal Blade Records」から2001年に発表されたコンピレーション・アルバムである。本作の内容は、キリス・ウンゴルが過去に発表した4枚のアルバムの中から選曲され、主にデビュー以前に該当する1979年制作のデモ音源を加えて完成した。なおすべての収録楽曲は2枚組に分けられ、1枚目にはデモ音源を主に収録、2枚目には第4作『Paradise Lost』の楽曲と地元カリフォルニアでのライブ音源が主に収録されている。1979年のデモ音源は聞くに堪えない内容だが、マニアはフリッツ・ライバーのヒロイック・ファンタジー小説に触発された、過去の作品未収録のインストゥルメンタル"Ill Met in Lankhmar"、"Return to Lankhmar"に注目し、不朽の名曲"Paradise Lost"の完全なヴァージョンを前にして、願わくば歓喜に打ちひしがれることであろう。同様に、第2作『King of the Dead』(1984)収録曲の良質なライヴ音源に対しても、僅かばかりの願望が叶えられたことを知るであろう。喜ぶべきことに、最新のリマスター音源は、チープであったキリス・ウンゴルの楽曲群を幾許か見栄えの良いものに変貌させている。その点に関しても、本作は良作である。エピック・ヘヴィメタルのマニア以外が本作をどのように受け取るかに至っては、殆ど各自の判断に委ねられている。我々はレコード会社ではないので、CDの代金を返金することはできない。

追記:本作は2011年に再発。その際、1984年11月9日に行われた貴重なライブDVDが付属。



CD1:
1. Hype Performance
1979年制作。アルバム未収録のデモ音源を収録。
2. Last Laugh
1979年制作。アルバム未収録のデモ音源を収録。
3. Frost and Fire
デモ・ヴァージョンを収録。第一作『Frost & Fire』(1980)収録の方が遥かに完成度が高い。不快な電子音は不必要。
4. Eyes
特筆すべき点なし。
5. Better Off Dead
1979年制作。アルバム未収録のデモ音源を収録。
6. 100 MPH
オリジナルとは別ヴァージョンを収録。ヘヴィメタルらしい疾走感に満ち溢れた名曲は変わらず。
7. I’m Alive
オリジナルとは別ヴァージョンを収録。第一作『Frost & Fire』(1980)収録の方か、それ以上の"キリス・ウンゴルらしさ"を発散。
8. Bite of the Worm
特筆すべき点なし。
9. The Twitch
1979年制作。アルバム未収録のデモ音源を収録。
10. Maybe That’s Why
ファンタジックなインストゥルメンタル。 練られた展開を有する。
11. Ill Met in Lankhmar
フリッツ・ライバーのヒロイック・ファンタジー《ファファード&グレイ・マウザー (Fafhrd and the Gray Mouser)》を題材としたインストゥルメンタル。本曲のモチーフは『凶運の都ランクマー(Ill Met in Lankhmar)』(1970)。 エピカルなギターメロディからは、異世界ネーウォンの雰囲気が漂う。
12. Return to Lankhmar
上記と同じ。勇ましく幻想的な原作に相応しく、知的好奇心を刺激する起伏に富んだ内容。
13. Darkness Weaves
1979年制作。アルバム未収録のデモ音源を収録。
14. Witchdance
インストゥルメンタル。
15. Feeding the Ants
インストゥルメンタル。
16. Obsidian
シンフォニックなサウンドを有する勇壮な名曲。ファンタジー観を醸した濃厚なインストゥルメンタル曲であり、アルバム未収録が惜しく感じられる。

CD2:
1. Death of the Sun
オリジナルとは別ヴァージョンを収録。
2. Fire (Arthur Brown cover)
オリジナルとは別ヴァージョンを収録。
3. Fallen Idols
テープ・セッション時の音源を収録。音質がチープであり、コーラスのメロディが聞こえ難い。
4. Chaos Rising
テープ・セッション時の音源を収録。印象的なサビのコーラスは割愛。代わりに前面に押し出されたカルト的なムードのギター・フレーズはオリジナル以上の迫力。名曲は不変。
5. Fallen Idols
デモ・ヴァージョンを収録。"Chaos Rising "と同様、ギターサウンドが前面に押し出された構成。
6. Paradise Lost
テープ・セッション時の音源を収録。オリジナルを遥かに凌駕する鋭角なサウンド、及び強烈にヒロイックなドラマ性はマニア必聴。本作『Servants of Chaos』の最大の売りであろう。
7. Join the Legion
テープ・セッション時の音源を収録。
8. Before the Lash
テープ・セッション時の音源を収録。
9. Atom Smasher
1985年のカリフォルニア州サンタバーバラのアーリントン・シアターで行われたライブ音源を収録。オリジナルより演奏、サウンドが良質。第2作『King of the Dead』の再評価は必至。
10. Master of the Pit
1985年のカリフォルニア州サンタバーバラのアーリントン・シアターで行われたライブ音源を収録。"Atom Smasher"と同様、素晴らしい好演。本曲のヒロイック・ファンタジー的なドラマ性は更に高まっている。
11. King of the Dead
1985年のカリフォルニア州サンタバーバラのアーリントン・シアターで行われたライブ音源を収録。前2曲のために隠れがちだが、こちらも名曲。
12. Last Laugh
1984年のカリフォルニアのカントリー・クラブで行われたライブ音源を収録。
13. Cirith Ungol
1985年のカリフォルニア州サンタバーバラのアーリントン・シアターで行われたライブ音源を収録。
14. Secret Agent Man
アルバム未収録のデモ音源。
15. Ferrari 308QV
アルバム未収録のデモ音源。

DVD:
1. I’m Alive
2. The Black Machine
3. Master Of The Pit
4. King Of The Dead!
5. Death Of The Sun
6. Finger Of Scorn
7. Frost & Fire
8. Cirith Ungol



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