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頭脳改革



Country: United Kingdom
Type: Full-length
Release: 1983
Reviews: 80%
Genre: Heavy Metal


アイアン・メイデンの1983年発表の4th。


ドラマーがクライヴ・バーに変わりニコ・マクブレイン(d)が加入。アイアンメイデンは本作で全米初のプラチナディスクを獲得。前作でのクライヴ・バーのドラミングが素晴らしかっただけに、彼の脱退は非常に残念に思われる。
今作は前作『The Number Of The Beast』(1982)のスタイルを継承しつつ安定した完成度を誇っているが、初期アイアンメイデンに匹敵する攻撃性はない。しかしメロディの質、ドラマ性に満ちた展開、小説を題材にした歌詞のレベルは非常に高く、また独特のミステリアスな雰囲気も見事に醸し出されており、それは#5、#7、#9等に顕著にみられる。今作でもキラーチューンはいくつか揃えており、アイアンメイデンらしい勇壮なメロディと奇妙なメロディを持った#3、#5は名曲といってもいい出来であろう。しかし、ファンが間違えてはならないのは、それ以外の楽曲が優れていない、ということだ。
本作は緩急が少なく一本調子のためか、ファンの間ではどうやら影が薄いようだ。恐らく名盤である前作の影響や、後の作品の圧倒的な完成度がこの作品を曇らせているのであろう。確かに本作の"To Tame a Land"は素晴らしい名曲だが、それ以前の楽曲の平凡さには退屈を感じる。また『The Number Of The Beast』で完成させたヘヴィメタルらしいサウンドを退化させ、重厚感を損なったハード・ロック的な音作りになっている点も、本作の評価を大幅に下げる原因となっている。アイアンメイデンの作品に失敗作などないが、本作を繰り返し聴くことは少ない。



1. Where Eagles Dare
激しいドラムスとリフがアグレッションを撒き散らすオープニングナンバー。後半のコード進行もいい具合にまとまっている。
2. Revelations
スロウなミドルテンポ。途中導入されるメロディアスなパートには抒情性を感じる。急にスピードアップするドラマティックな展開も秀逸。
3. Flight of Icarus
アイアンメイデンらしい怪しげなメロディと勇ましいメロディが光る名曲。サビのコーラスは共に歌いたくなるほどヘヴィメタルらしいメロディ。
4. Die With Your Boots On
メロディックなリフとベースがヘヴィにギャロップする曲。
5. Trooper
奇妙なメロディが背筋をゾクゾクとさせる名曲。良い意味でアイアンメイデンらしい気持ち悪さを持っている。ブルースの歌うメロディの扇情力、ヘヴィメタリックなリフ、いうことはなかろう。
6. Still Life
特にブリティッシュらしい哀愁を持つ楽曲。静かなメロディから一気にバンド演奏が入る展開はもはやお決まりともいえる。
7. Quest for Fire
ヘヴィメタリックなリフが勇壮に行進する曲。曲の放つミスティックな雰囲気、SF的な世界観は非常にシリアスで素晴らしい。ドラマ性も高い。
8. Sun and Steel
キャッチーなメロディを持っている。しかし退屈さは否めない。
9. To Tame a Land
作品の最後を締めるに相応しい、壮大で叙事詩的な名曲である。ミステリアスかつ謎めくようなツインメロディ、アルペジオを多用し、その雰囲気は不気味なまでの完成度を誇る。驚くことにスティーヴのベースは時折歌うようなメロディを繰り出している。クライマックスのツインメロディの進行はもはや劇的としか形容できない。なおこの楽曲はフランク・ハーバートの『惑星デューン(砂の惑星)』が題材となっている。



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