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No Turning Back [Analog]



Country: United States
Type: Full-length
Release: 1986
Reviews: 85%
Genre: Epic Metal


アメリカのニューヨーク出身、ジャック・スターズ・バーニング・スターの1986年発表の2nd。


元ヴァージン・スティールのギタリスト、ジャック・スター(Jack Starr:g)のバンドであるジャック・スターズ・バーニング・スターは、彼の目標とする方向性を表現するために存在している、と言っても過言ではない。前作『Rock The American Way』(1984)は率直なアメリカン・ハードロックの作品であったし、ファンにはこれがジャック・スターの"やりたかったこと"だと思えたはずであろう。
しかし、本作『No Turning Back!』は前作の軽快なサウンドから一変、シリアスな雰囲気が大幅に増加している。アメリカの正統派メタルのサウンドを基盤とした楽曲の骨組みは相変わらずだが、卓越したメロディのセンス、硬派なヘヴィメタルらしいドラマ性に満ちた展開を有する本作は、どこか他の作品とは一線を画している。「ジャック・スターが目指していたヘヴィメタルはドラマティックなものであったのか」と感じさせる内容である。小奇麗なインストを用いたエピカルな作風は注目に値し、荒々しいリフとメロディアスなフレーズを使い分けるジャック・スターの鋭利なギターサウンドは既に完成の域に達している。同時期に発表されたヴァージン・スティールの『Noble Savage』(1986)も素晴らしいが、こちらも十分に魅力的だ。ジャック・スターには間違いなく才能がある。
恐らく本作『No Turning Back!』は、アメリカのニューヨークの地下で育まれた奇跡的な一枚であろう。この作品には過ぎ去った時代の泥臭い雰囲気が充満している。しかし、それは何処か懐かしく、魅力的なものだ。なお、本作には、デイヴィッド・ディファイ(David Defeis:key)がゲスト参加。これで異様にドラマティックなキーボードのアレンジにも説明がつく。



1. No Turning Back!
メロディックなフレーズから疾走を開始する渾身のタイトル・トラック。楽曲の持つエピック/ヒロイックな雰囲気は、やはりヴァージン・スティールと共通するものがある。
2. Light in the Dark
シンプルな構成ながらもヘヴィメタルらしいドラマティックな展開に彩られた名曲。古き良き時代の思い出として消化するには惜しい楽曲である。
3. Fire & Rain
ジェームス・テイラー(James Taylor)のカヴァー。メロウな雰囲気が憎い演出をする。
4. Call of the Wild
名曲。親しみやすい雰囲気も持つが、根底にあるのはオーソドックスなヘヴィメタルである。ヘヴィなサウンドとキャッチーなメロディが実に絶妙。後半のギターソロは情熱的で素晴らしい名奏。
5. Road Warrior
アップテンポの楽曲。高音域のヴォーカルが特徴的。
6. Prelude in C Minor
キーボードによるクラシカルなインストゥルメンタル。
7. Evil Never Sleeps
疾走感に満ち溢れた漢らしい楽曲。勇壮なメロディは本作の中でも特に抜きん出ている。ドラマ性に満ちた高い構成力は既に完成されているといっていい。後半からのギターメロディは極めて秀逸。
8. Path of Destruction
キーボードを効果的に用いたドラマティックな楽曲。小刻みなリフも良い。
9. M-1
ジャック・スターによる鋭利なギタープレイ。
10. Avenging Angel
ワイルドな雰囲気が漂う。メタリックなリフを刻み、スピーディなテンポで進む。
11. Run for Your Life
ジャック・スターズ・バーニング・スターのドラマティックな手法をすべて結集した名曲。妖艶な旋律、勇壮なムード、情熱的な高揚感を一気に爆発させる内容である。マニアたちにとっては、これが真のドラマティックなヘヴィメタルなのであろう。
12. Coda
ピアノとギターを用いた神秘的なエピローグ。本作に表現されたエピックメタル的なドラマ性は深い余韻を残す。



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