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Classic Epic Metal, Pt 1.



 細分化した時代だからこそ正統派が求められている。ピュア・メタルもまた然り。今回は正統派エピックメタルの不朽の名作たちを二週に渡り特集する。


叙事詩的冒険譚の始まり。

MANILLA ROAD 「Crystal Logic」(1983)

Crystal Logic


──アメリカのエピックメタルの重鎮マニラ・ロードの第3作。1983年発表の本作は、軌道に乗ったマニラ・ロードが生み出した記念すべき最初の傑作であり、後のエピックメタルに影響を与えた要素が多く残されている。元来エピックメタル自体がマーク・シェルトン(Mark Shelton:g、vo)の言動から生み出されていったようなものだが、その最も根本的なサウンドと世界観が本作には表現されている。ヘヴィかつメタリックなリフ、ヒロイックなムードの漂うメロディ、ドラマ性に満ちた大仰な展開、そしてヒロイック・ファンタジーに触発された勇壮な世界観がエピックメタルの始まりを告げている。雄大なストーリー性を考慮した冒頭から続く"Necropolis"、"Crystal Logic"という名曲への流れは、エピックメタル史において最も輝かしい1ページの内容であろう。偉大な名曲"Crystal Logic"のヒロイックなギターソロはすべてのエピックメタルバンドの基準となった。なお本作は2012年に「Shadow Kingdom Records」よりリマスター再発されている。


重厚なる戦士らの行軍。

MANOWAR 「Into Glory Ride」(1983)

Into Glory Ride


──アメリカ、エピックメタルの始祖マノウォーの第2作。第一作『Battle Hymns』(1982)より遥かに重厚かつシリアスな内容へと進化した本作では、ロバート・E・ハワードの『コナン(Conan)』を原点とするヒロイック・ファンタジーに共通する勇壮な世界観をエピックメタルに導入した記念すべき作品である。『コナン(Conan)』でも登場する鋼の秘密について扱った重厚な"Secret Of Steel"、北欧神話に登場する神の居城ヴァルハラを題材としたエピックメタル"Gates Of Valhalla"はカルト・エピックメタルの唯一無二の名曲。しかし結局のところ、本作の最後を飾る"March For Revenge (By The Soldiers Of Death) "に表現された圧倒的なヒロイズムの前には何人も敵わないであろう。


ナドソコル。

CIRITH UNGOL 「One Foot in Hell」(1986)

One Foot in Hell


──アメリカのカルト・エピックメタル、キリス・ウンゴルの第3作。整合性が完全に破綻した混沌としたエピックメタルで知られる彼らだが、本作『One Foot in Hell』では以外にも洗練されたサウンドを披露。渾身のヘヴィかつメタリックなリフとヒロイックな世界観が融合した本作こそ、純粋な正統派エピックメタルの名作に連なる。この手のマニアに限定されるが、現在でも数多くのエピックメタル・バンドが挙ってカヴァーするのも頷ける納得の内容だ。マイケル・ムアコックの小説より拝借した"Nadsokor"は問答無用の名曲。勇壮かつ哀愁を放つ"War Eternal"も良い。


エピックメタル史に輝く不朽の名作。

VIRGIN STEELE 「The Marriage of Heaven & Hell Pt. I」(1994)

The Marriage of Heaven & Hell


──アメリカのエピックメタルの帝王、ヴァージンスティールの第6作。デイヴィッド・ディファイ(David Defeis:vo、key)の才能が開花した本作では、後に「バーバリックかつロマンティック」と形容されるサウンドの一片を担っている。本作はコンセプト・アルバムであり、人種問題、宗教問題、戦争などに関する歌詞の記述が見受けられる。内容は当然の如く素晴らしく、大仰なロマンティシズムに彩られた魅惑的な楽曲群は宝石のような煌びやかさで妖艶なムードを発散。全編捨て曲はない。冒頭を飾る壮大な"I Will Come for You"やヒロイックかつ劇的な"Blood & Gasoline"はエピックメタルの真の名曲だ。本作こそはエピック・ヘヴィメタルのファンによって永久に愛される不朽の名作であろう。なお本作は2008年にリマスター再発された。


カルト・エピックメタルの金字塔。

LORDIAN GUARD 「Lordian Guard」(1995)

Lordian Guard


──アメリカ産カルト・エピックメタル、ローディアン・ガードの第一作。元ウォーロードの"デストロイヤー"ことウィリアム・ティミス(William j.Tsamis:g)が結成したバンドであるローディアン・ガードは、本来はウォーロードの楽曲として制作されていたものを新しく録り直し、発表するために本作を含め二作品を残した。第一作『Lordian Guard』では解散したウォーロードに変わり、本作でヴォーカルをとっているのは女性シンガー、ヴィダン・セイヤー・リメンシュナイダー(Vidonne Sayre Riemenschneider)である。彼女の魔女を彷彿とさせる歌声に加え、ウィリアム・ティミスが持ち込んだキリスト教的な世界観が混合し、独自のカルト・エピックメタルが展開される。ここまで徹底した内容だと不気味でしかないが、マニアは本作のような作品をエピックメタルの聖典とするのであろう。"War in Heaven"、" Lost Archangel"といった凄絶な神曲を含む。





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2012/05/22(火) 21:33:47 | まとめwoネタ速neo