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Battle Hymns 2011



Country: United States
Type: Compilation
Release: 2010
Reviews: 85%
Genre: Epic Metal


マノウォーの2010年発表の1stの再録盤。


エピックメタルの始祖として長年活躍を続けてきたアメリカのマノウォーだが、過去に発表してきた名作の影に埋もれて、第一作『Battle Hymns』(1982)のみが完全な形で制作されていなかった。リーダーであり、ピュア・メタル界の王者に相応しい風格を合わせ持つジョーイ・ディマイオ(b)は「録音技術がようやく我々に追いついた」と語る。正しくマノウォーの記念すべき第一作『Battle Hymns』を現在の技術で再録したのが本作『Battle Hymns MMXI』であり、タイトルの"MMXI"は2011年という意味を持っている。なお本作が発表されたのは2010年である。
脱退したスコット・コロンバスに変わりド二ー・ヘムズィク(d)が加入した本作は、ロス・ザ・ボスの意志を受け継ぐカール・ローガン(g)、第一作目からは想像もつかないほど成長したエリック・アダムス(vo)が強力なバックアップでジョーイ・ディマイオを支える。今作の発表でド二ー・ヘムズィクは過去の汚点を見事に消し去ったが、それはマノウォーに関しても同じであった。
長年ファンの間でも『Battle Hymns』の評価は分かれ易く、偉大な名曲"Battle Hymns"を収録してはいるものの、前半に配置された軽快なロックンロール調の楽曲群が不評の大きな要因となっていた。「何故今更第一作を再録するのか」という疑問に対して、我々はそこに必然性があることを告げる。現在のマノウォーは初期とは比べ物にならないほど強靭なヘヴィメタル・サウンドを有したバンドであり、今回のジョーイの発案によって『Battle Hymns』が完全な形で生まれ変わったことも既に明白な事実である。そして、実際に我々の元に届けられた『Battle Hymns MMXI』は、ファンの不安を払拭する素晴らしい内容を持つ正統派ヘヴィメタルの名盤であった。
時代の変化によって元曲のキーは下げられてはいるものの、そこにロックンロールを演奏する軽率なマノウォーの姿はない。『Battle Hymns MMXI』に存在しているのは完全なヘヴィメタルであり、ヘヴィメタルが本来持つべき重厚な世界観とヒロイックなドラマ性が見事に一体となって、緊張感に満ちた圧倒的なサウンドを作り出している。これぞ我々の知るマノウォーである。
初期のマノウォーに良い録音環境と金がなかったのは非常に残念なことであったが、やがてマノウォーは認められ、エピックメタル・シーンに確固たる地位を築いた。そして、現在も飛躍的に活動を続け、熱狂的なファンたちを第一に考えている。エピックメタルを制作するうえで大事なのは、徹底した傾向と追求であると頻繁に言われるが、マノウォーは過去の遺産に対してもその頑なな姿勢を貫き通した。かくして、名作『Battle Hymns』は再度誕生した──



1. Death Tone
重厚かつ圧倒的なヘヴィメタル・サウンドが展開されるオープニング・ナンバー。そこにかつてのロックンロール的な雰囲気は残るものの、今作でマノウォーが演奏しているのは完全なピュア・メタルだ。
2. Metal Daze
強烈なギターサウンドとシャウトは、過去のように決してタイトル負けしてはいない。むしろヘヴィメタルを謳歌するに相応しい楽曲だ。マノウォーはこれがやりたかったのであろう。
3. Fast Taker
オリジナルとは比べ物にならないほどアグレッシブに展開する。これがギター1本のサウンドだとは誰も思わない。
4. Shell Shock
心地よく刻まれるヘヴィなリフが頭を振らせる。これまでにマノウォーの汚点とされてきた軽快なロックンロール調の楽曲が今作で正統派ヘヴィメタルに生まれ変わっただけでも、本作の持つ意味は非常に大きい。
5. Manowar
バンド名を冠した名曲。マノウォーは本曲をライブでは必ず演奏してきたため、初期の頃とは大きく印象が異なっている。ヘヴィかつメタリック、そしてアグレッシブになった。
6. Dark Avenger
オリジナルのダークな雰囲気は薄れてはいるものの、強靭なエピックメタルによって生まれ変わった名曲。後半からの劇的な展開は更にヒロイックに進化。ナレーションはオーソン・ウェルズからクリストファー・リーに変更している。
7. William's Tale
ジョーイ・ディマイオによるベース・ソロ。メロディアスなプレイは初期と変わらない。ヘヴィな雰囲気は増してる。
8. Battle Hymn
迫力が増した迫真のイントロダクションから大いに期待感を煽られる。歴史に名を残したヒロイックなサビのメロディはもう高音ではないが、完成したマノウォーのエピックメタル・サウンドがそのかつての伝説を蘇らせる。
9. Fast Taker
ボーナス・トラック。1982年のライブ・トラックである。マノウォーはライブではオリジナルよりも早く演奏するバンドだ。
10. Death Tone
ボーナス・トラック。詳細は上に同じ。



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