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Doomsword



Country: Italy
Type: Full-length
Release: 1999
Reviews: 89%
Genre: Epic Metal


イタリアのアンダーグランド・エピック・メタル、ドゥームソードの1999年発表の1st。


『METAL EPIC』誌より抜粋:

イタリアのドゥームソードの第一作『Doomsword』は、誰も知らない地下でひっそりと発売されていたような、黴と蜘蛛の巣だらけの作品である。過去にエピックメタルの名作を数多く発表しているイタリアから届いたこの朗報は、随分時間が経って我々の元に舞い込んだ。一聴して紛れもなく、ドゥームソードのサウンドはエピックメタルの古典のそれであることが判明した。なお本作は『Sacred Metal』(1997)なるデモを経てから発表されている。
今や過去の歴史的悲劇を叙事詩的なヘヴィメタルで描こうとするドゥームソードの存在は間違いなく貴重であり、最初にドゥームソードを発見した時は、我々の間にも希望という一条の光が差し込んだ。我々は常々思うが、80年代初期に生まれたエピックメタルの血脈が何度も消えそうになりながら、密かにこうして生き長らえていることは実に興味深い真実である。一体何処からこれらの伝統が継続されていったのかという疑問に対して、我々は未だにその正確な出処を掴めてはいない。しかし、恐らくドゥームソードのサウンドから推測するに、伝説的なキリス・ウンゴルやマニラ・ロードの名は、この分野において現在も多大な影響力を持っているものであろう。そしてそれらのエピックメタルの音楽性を語る時に忘れてならないのが、ロバート・E・ハワードやマイケル・ムアコックが創造したかつてのソード・アンド・ソーサリー(剣と魔法)の世界なのである。

──ドゥームソードのサウンドは重く暗い。シリアスでドラマティック、そしてヒロイックである。エピックメタルそのものであるかのようなドゥームソードの重厚な楽曲群は、忘れ去られたそれらの伝統を今も頑なに守り続けている。本来エピックメタルとは暗く地味なものであって、盛大な交響曲で盛り上げるものではなく、恰も無言の豪傑であるかのように、必要な時にのみ、瞬時にその凄絶なヒロイズムを爆発させるのだ。いつしかそれらの伝統はシンフォニックなキーボードやクワイアへと移り変わったが、エピックメタルの古典は確かに存在していた。イタリアのドゥームソードは同国のドミネらと共に、現在へと続く正統派エピックメタルの数少ない生き残りとして、表舞台には全く記録されないであろうが、我々の辞書には名が残る。



1. Sacred Metal 
オペラティックに幕開ける様は劇的極まる。ヒロイックに展開されるエピカル・リフも素晴らしいが、崇高に叫ぶナイトカマー(vo)の歌唱も絶品。エピックメタルを体現する名曲であり、まさに本曲こそエピックメタルの鏡である。
2. Warbringers
剣と盾に生きる戦士を歌う。重厚なリフでドラマティックに展開するエピックメタル。コーラスなど各所から漢らしさが滲み出ている。途中から劇的なまでにメロディックなパートへと移行する様は壮絶。
3. Helms Deep
"ヘルム峡谷(Helms Deep)"とは『指輪物語』に登場するローハンの城塞である。名は9代目ローハン王ヘルムがここで戦ったことに由来する。7分に及ぶ大作であり、ヒロイックなリードメロディとシンフォニックなキーボードが幻想的で力強い雰囲気を醸し出す。中間部に入る台詞とSEもドラマ性に拍車をかける。
4. One Eyed God
ラグナロクに備えるオーディンとトール。アコースティック・パートがドラマ性を極限まで高める。この手法はまるでドミネのようだが、ドゥームソードはエピックメタルの良点を上手く熟知しているようだ。
5. Return To Imrryr
マイケル・ムアコックの《エルリック・サーガ》をモチーフとした楽曲。荒々しいリフで疾走。大仰なヴォーカルが台詞のように歌う箇所が特徴的。  
6. Nadsokor  
エピックメタルの神話、キリス・ウンゴルの名曲をカヴァー。エピックメタル始祖の伝統はドゥームソードにも受け継がれている。楽曲の出来は原曲に忠実。
7. Swords Of Doom  
エピックメタルにおける絶対的な名曲。冒頭のヒロイックなギターメロディから大いに期待感を煽られる。その後野蛮なリフで荒々しく展開し、エピカルな世界観を劇的かつシリアスに表現する。これぞ真のエピックメタルの醍醐味であろう。
8. On The March
重厚に行進する大仰なエピックメタル。ドゥームソード独自の悲劇的な世界観が滲み出た楽曲である。しかしヒロイズムはしっかりと保っており、勇壮なメロディは高揚感を誘発させる。  



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