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Column the Column

volume 13. 9 July: 2011


 叙事詩的な音楽性を追求する『METAL EPIC』誌は、これまでに様々な局面からそれらについて議論してきた。例えばこのような短いコラムであったり、ヘヴィメタル作品であったり、時には映画作品であったりと、歳月を経て着実に実績を積み重ねてきた。その内、いくつかの資料は過去に完成したりもしたが、大半の資料は未だに未完成のまま残されている。私はそれらをいつか完成させようと考えているが、過去の再録ではなく全く新しい資料を、コスマン・ブラッドリー博士には執筆して貰いたいと願っている。しかし歳と共に物事への興味は薄れて行くものであり、創作に対する意欲も失われてしまう。コスマン・ブラッドリー博士には何かのきっかけが必要であったのかも知れないが、どうやら我々は随分と長い間、彼を待たせすぎたようだ。

 さて、かつてそのコスマン・ブラッドリー博士によって発案された『METAL EPIC』誌だが、こうして現在も継続して発行されていることは、本当に有難いことだ。本誌を手に取る読者の数は他誌よりも大幅に希少──これは悲しい現実だが──であり、また普遍的な音楽界のトレンドを扱わないために敬遠される現状が顕著なことは事実として、継続させるという行為ほど強力な武器はない。
 本誌の最大の魅力は他誌の記事では絶対に扱わないような突拍子もない内容を平然と扱っていることであったり、常に古いやり方にこだわっているというところであったりする。私は本誌に目を通すまでエピック・メタル(Epic Metal)なるジャンルが本当に実在することですらあやふやであったし、このように一つの記事として成立することなどは考えもしなかった。故に殆ど誰も知らないであろうが、確かに『METAL EPIC』誌の残した功績は大きいのだ。
 『METAL EPIC』誌が他のHR/HM誌が全く手を付けなかった分野に手を伸ばしたことは、本当に勇気のある行動でしかない。なぜなら読者を惹き付けるような音楽のトレンドを扱ったほうが購読数が確実に上がるであろうし、画面いっぱいの画像などの視覚的なビジュアルも取り入れた方が売り上げを意識する上では重要なことであろう。しかし『METAL EPIC』誌はこれらの商業面での成功要素──既に"ヘヴィメタル"という選択の時点で売り上げは切り捨てとなっている──をかなぐり捨て、一途に叙事詩的なヘヴィメタルを追求している。恰も狂気の呪術を追い求める古代の魔術師の如く、『METAL EPIC』誌は一貫してシリアスなのだ。本誌が世間から正当な評価を受けないことは誠に残念な結果だが、無論、創始者であるコスマン・ブラッドリー博士がそのような目的を持って本誌を立ち上げたはずもないことは、既に多くの読者が知り及ぶ限りである。
 いかなる時代でも貧困者が金に勝ったことはないが、貧困者のみが知る世界がある。彼らは飢えや苦痛を知っているが、今の我々は代わりに知識と夢を知っている。もはや我々少数派は弱者ではなく、自由に知る権利を得た。「知る者のみ知れば良い」というコスマン・ブラッドリー博士の言葉の如く、『METAL EPIC』誌はこれからも興味深いHR/HMの情報を提供し続けるであろう。我々のような者たちにとって、貴重な資料と成り得る『METAL EPIC』誌の存在は常に大きく、その僅かばかりの者たちの希少な声を、コスマン・ブラッドリー博士が密かに聞き取って考慮してくれることを私は願ってやまない。

Metal Epic, Jul 2011
David Orso





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