Epic Metal; Review Fan Site.
© 2010-2017




上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ザ・ヴァランジャン・ウェイ~大海原の覇者~

TURISAS the 2nd album in 2007 Release
★★★★★★★★★☆...(傑作)

チュリサスの2007年発表の2nd。


シンプルに『Battle Metal』(2004)と題された第一作で鮮烈なデビューを飾ったフィンランドのチュリサスだが、次作で更に濃密な内容のコンセプチュアルな作品を発表することは、安易に予想できた。 前作に収められた内容から我々が感じ取ったことは、まずチュリサスがエピカルでサウンドトラックのような壮大なヘヴィメタルを目指しているということであった。それは『Battle Metal』でも大まかに表現されはしたが、チュリサスは更なる可能性を秘める要素を多く持っていた。事実、普遍的なバンドであるならば途中でやめてしまうような大仰極まりない楽曲を何のためらいもなく作り上げるウォーロード・ナイガルド(vo、key)は、確かにとんでもない才能の持ち主であった。
今回ウォーロードは自らが旅をした体験をヒントにして北欧人の旅の物語を作り上げた。中世のヴァイキングたちはかつて"ヴァランジャン(これはヴァイキングの一派の名でもある)"として知られていたルートを通り、様々な困難や冒険を潜り抜け、最終的にはコンスタンティノープルの城塞を目にすることになる。本作『The Varangian Way』に収録された楽曲群は、すべてそのストーリーに基づくものだ。我々はチュリサスの圧倒的な進化を遂げた本作を聴き、スペクタクル映画のような興奮と感動を味わい、古い時代の人々が体験したことを一瞬垣間見ることになる。広大な大洋に投げ出された一艘のヴァイキング船の如く、我々は新たな土地を、新たな出会いを享受するのである。およそ40分という短い本作を聴き終えるのが如何に早いことを惜しまずにはいられないが、素晴らしい時間とは一瞬にして消え去ってゆくものだ。そう、恰も中世のヴァイキングたちの身をなじる北風のように……


1. To Holmgard and Beyond
勇壮な漢たちによる泥臭い船出の回想を漂わせる、感動的な楽曲。本作ではウォーロードがすべてクリーンヴォイスで歌っている箇所にも注目したい。
2. A Portageto the Unknown
ロシアの地を通るヴァイキング一派の様子を描いた楽曲。方向性は#1と似通っているが、こちらの方が落ち着いた雰囲気を宿している。当然の如く、サビでは大仰なクワイアが聴ける。
3. Cursed Be Iron
デスメタル的な攻撃性を宿すパートが印象的。
4. Fields of Gold
勇猛果敢な雰囲気を纏って突進するチュリサスの真骨頂。無論唐突に勇壮なだけではなく、本作の歴史を題材にしたストーリーであるように、重厚感に伴った説得力も加わっている点は是非とも特筆しておきたい。
5. In the Court of Jarisleif
民族的であり、ダンサブルなナンバーである。
6. Five Hundred and One
本作のハイライト。一同の運命を左右する重要な局面を描く。後半のまるで映画のような展開は、聴き手に怒涛の興奮を引き起こす。
7. The Dneiper Rapids
ギリシアの文化が息づく地域では、その土地にあった音楽性を取り入れる。例えばこの楽曲のように、幽玄なクワイアが追加されるのだ。
8. Miklagard Overture
一行は遂に目的地であるコンスタンティノープルに到達する。まさに栄光を勝ち取ったかのような燦然たる内容は、壮絶な余韻を残し、本作が紛れもない傑作であることを再確認させられることになる。
9. To Holmgard And Beyond
#1の別ヴァージョン。
10. Rex Regi Rebellis 
前作収録の名曲のフィンランド語ヴァージョン。重厚感を増した本作のサウンドによって生まれ変わったこの名曲は、圧倒的な陶酔感を抱かせるまでに壮大な内容となっている。



Review by Cosman Bradley

Click Ranking for epic metal!
関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://cosmanbradley.blog129.fc2.com/tb.php/383-954180f5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。