Epic Metal; Review Fan Site.
© 2010-2017




ラスト・イン・ピース



Country: United States
Type: Full-length
Release: 1990
Reviews: 90%
Genre: Thrash Metal


メガデスの1990年発表の4th。


再びエド・レプカの齎したカヴァー・アートワークは新たな衝撃で我々の脳髄を直撃することとなった。"Hangar 18"という偉大な名曲を引っ提げて、ヘヴィメタル・シーンに帰還を果たしたメガデスは、強烈無比な第4作『Rust In Peace』を発表するに至った。ライト・パターソン空軍基地のハンガー18に関するUFO隠蔽を扱った"Hangar 18"の世界観がそのまま表現されたカヴァー・アートワークの暗示している内容は、もはや恐ろしくも巨大な社会の裏側を描き出しているのである。作品のタイトルともなっている"Rust In Peace"が導き出す実態とは、軍事社会が齎す核戦争によって、人類の文明が滅び去るように、安穏とした民衆に対する最後の警告のようにも聞き取れる。最も、メガデスそのものであるデイヴ・ムステイン(vo、g)は、単なる社会的な皮肉とユーモラスなアイデアによって、この驚異的な作品の世界観を思いついただけなのかもしれない。
解雇したメンバーに変わりマーティ・フリードマン(g)、ニック・メンザ(d)が新たに加入した本作が、メガデスの第2作『Peace Sells... But Who's Buying?』(1986)と並ぶ傑作である事実は、もはや疑いようがない。流動的なメガデスのメンバーがあるべきところに納まり、満を持して発表された本作は、メガデスという特異なヘヴィメタル・バンドがやってきた活動の集大成を、斬新なギターワークで表現することに成功した。マーティのシャープながらもメロディアスなギタープレイは"Holy Wars...The Punishment Due"という最大級の名曲を生み、作品全体に驚嘆すべき知性と完全なる攻撃性を加えた。前作『So Far, So Good... So What!』(1988)の中途半端なパンクの融合が既に過去の失敗であるかのように、ここに表現されたヘヴィメタルは"インテレクチュアル"以外の何物でもない。それこそが、メガデスの掲げるアイデンティティであり、最大の武器なのである。メガデスはこのスタイルを死ぬまで守り続けていくことであろう。そして、失敗した暁には、再び原点に戻ってくるのである。
本作は2004年にリマスター再販され、4曲のボーナストラックが新たに収録された。デモ音源では、初期ギタリストであるクリス・ポーランド(g)がギターを弾いている。



1. Holy Wars...The Punishment Due
メガデス屈指の名曲。鋭いリフの正確な射撃と、軍隊のような徹底したドラムが迫真性を伴って迫り来る。中間部からのテンポチェンジは、メガデスのドラマティシズムが爆発した瞬間であろう。
2. Hangar 18
先述した通り、アメリカのUFO隠蔽を歌った楽曲である。メロディアスなリフに加え、後半からのニック・メンザの強烈なドラムが光る。なおこの楽曲は、1992年のグラミー賞ベスト・メタル・パフォーマンス部門にノミネートされた。当時スラッシュメタルバンドのノミネートは、異例中の異例であったろう。
3. Take No Prisoners
4. Five Magics
5. Poison Was The Cure
6. Lucretia
7. Tornado Of Souls
8. Dawn Patrol
9. Rust In Peace...Polaris
当時のメガデスの暴虐ぶりを示すような、破壊的な名曲。荒れ狂うリフの波状攻撃は圧倒的である。タイトルの"ポラリス"とは、核爆弾の名前であるという(正確には、核弾頭を搭載した戦略弾道ミサイル)。
10. My Creation
11. Rust In Peace...Polaris (Demo)
12. Holy Wars...The Punishment Due (Demo)
13. Take No Prisoners (Demo)



Click Ranking for epic metal!

にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村
関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://cosmanbradley.blog129.fc2.com/tb.php/355-229a133a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック