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Goochan



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 2007
Reviews: 85%
Genre: Epic Power Metal


強烈に漢らしくヒロイックなサウンドを追求するドイツのエピック・パワーメタル、ウィザードの7th。2007年発表。


名曲「Hammer, Bow, Axe and Sword」は衝撃的だった。血生臭い戦士達の戦場を迫真性を持って描き出し、勇猛なメロディを激烈に疾走させた。この狂戦士のような過激なサウンドスタイルは、以後のウィザードの作品を決定付けた。第5作『Odin』(2003)でそのスタイルは円熟の域に達し、ヒロイックなヘヴィメタルを追求するファンを唸らせた。それは彼らにエピックメタル界での地位を約束するものだった。そして、"ドイツのマノウォー"との異名を取る大胆不敵な彼らは、本作『Goochan』で更なる高みへと達することに成功した──

アルバム・ジャケットに描かれた一人の女。彼女は"Goochan"という魔女であり、本作での重要な鍵を握る。彼女は、別の異なる惑星を救う運命にあるのである。その勇敢で神秘的な物語こそ、本作の基礎となっているコンセプトであり、収録された楽曲はそれらを歌うものである(後にこの物語は本として出版されることが決定した)。地球とは異なる惑星で繰り広げられる壮大な戦いと讃えられる勇気。ウィザードはこれまでで一番の作品を作り上げた。
強烈な疾走感が以前までの彼らの代名詞だったことは確かである。しかし今作は、物語に沿った壮絶なドラマが待ち構えている。本格的な剣と魔法の物語を導入したことにより、以前は一本調子を痛烈に非難されていた彼らの楽曲は、叙事詩その名に相応しく、劇的な進化を遂げた。アルバムの冒頭である名曲#1"Witch Of the Enchanted Forest"から既にその進化は顕著であり、かのヴァージンスティールをも彷彿とさせる不気味なイントロダクションが、これからの期待感を強烈に煽りたてる。続く#2"Pale Rider"は、恐らくウィザードが生み出した楽曲の中で最もドラマティックなものだろう。称賛は禁じ得ない。本作こそ、エピックメタルという特異な分野で活動を続けながら、一心不乱にこの道を進んできたウィザードの可能性が遂に開花した作品なのである。



1. Witch Of the Enchanted Forest
これまで以上に練られた冒頭の展開は息を呑む。続くリフパートへの発展が劇的極まりない。リフの剛直なメロディが最大限に高揚感を高める。サビでのヒロイックなコーラスも絶賛せざるを得ない。
2. Pale Rider
本作のハイライト。大作であり、ミドルテンポで勇壮に突き進むが、サビのコーラスがすば抜けて勇ましい。中間部からの静寂パートへの移行、哀愁を帯びたコーラスの叫びは破格のスケール感を演出。
3. Call To the Dragon
スピーディーな名曲。ヒロイックなメロディを伴い疾走するという彼らの定番のスタイルを貫いてはいるが、力強い雰囲気とロマンティックなムードがこの曲を輝かせている。
4. Children Of the Night
ヒロイック極まりないミドルテンポ。ゆったりとした曲調で展開していき、サビでヒロイズムが爆発する。ギターの魅力的なメロディはヒロイック・ファンタジーの世界観に忠実である。
5. Black Worms
6. Lonely In Desert Land
7. Dragon's Death
8. Sword Of Vengeance
9. Two Faces Of Balthasar
10. Return Of the Thunder Warriors
大仰なる最終曲。この曲の大仰さには、かのキリス・ウンゴルも赤面するだろう。



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