Epic Metal; Review Fan Site.
© 2010-2017




上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
manowar_2nd エピックメタルの王者マノウォーは、おびただしい数の名曲を残しているが、その多くが初期の作品に多いことはファンも承知の事実だ。エピックメタル界でよく引き合いに出されるのが1st『Battle Hymns』であるが、その栄光の陰に隠れ2nd『Into Glory Ride』(1983)に焦点が当たるということは少なかった。マノウォーの膨大な歴史の中で最も暗く影に満ちたこの作品は、重くカルト的な臭気を沼沢地の如く噴き出している。恰も巨人の如く居並ぶ長編の楽曲群は、当時にしては浮世離れし過ぎていただろう。
 熱心な彼らのファンでも見落としがちなこの作品の中に、エピックメタルの発展に貢献した名曲が眠っている。正式にヒロイック・ファンタジーの気高さと蛮性のイメージを取り入れた本作だからこそ生まれた珠玉の名曲群である。本来この作品の重さや暗さは、重厚なそれらの世界の再現に他ならない。戦士の讃美歌のような楽曲は、まさに戦士的なイメージであり、エピックメタルの最も基礎的で基本的な部分である。1stで彼らが成し得なかったことを、エピックメタルという表現を持って完成させたのが本作であるのだ。
 その中でも最大の傑作が、英雄の復讐劇とも形容される最後の"March For Revenge (By The Soldiers Of Death)"であることは疑いようがない。数々の歌劇や英雄譚で語り継がれてきた基本的な復讐劇という構図。強力な戦士の永遠のモチーフであり、また形作ってきた要素だ。かの名曲も同じように、剣における戦士の死と復讐を叙事詩的に描く。中間部での語りかけるような場面では、マノウォーの歌詞の中でも頻出する"戦士の祈り"に直接想像が結びつく。最後の雄々しいエピローグは、純血のヒロイック・ファンタジー小説の大作を読み終えた後の恍惚たる読後感と全く一緒である。この半ば伝説的なこの名曲を拝む者は、現代の状況と流布の問題で少ないが、もし辿りついたならば、それは最大の興奮を得るきっかけとなるだろう。




Click Ranking for epic metal!
関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://cosmanbradley.blog129.fc2.com/tb.php/287-1379e245
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。