Epic Metal; Review Fan Site.
© 2010-2017




 今日は苦い思い出を語らせてもらおう。まだ私が10代の頃、ところ構わずにエピックメタルのアルバムを発掘しては、中身を確認せずに購入していた時期があった。アルバムのジャケットや、バンドのコンセプトなどから興味を持ったメタルを入手しようと励んでいたのだ。
 フィンランド出身のエピックパワーメタル、Battlelore(バトルロー)とはその時に出会い、私に考えを改めさせたのである。私の好きなヘヴィメタルのサウンドは、昔から変わっていない。エピカルでヒロイックなヘヴィメタルならいかなるバンドでも興味の対象である。私が当時購入したのは、バトルローの2nd『Sword’s Song』(2003)であり、インターネット技術をまだ所有していなかった私は、CD店に取り寄せてもらった。当然、現在のユーチューブのように変幻自在にヘヴィメタルを視聴できるわけではなく、私の情報源は雑誌のみだった。そこで触れられていたバトルローのレビューが非常に興味をそそる内容だったのを今でも覚えている。メンバーのファンタジックなコスプレも効果的に作用した。サウンドは、トールキンの作品を題材にしたドラマティックなものであるという。エピックメタルファンなら食いつかない手はないではないか。
 そして、いざ箱を開けて見ると、貪欲な私ですら幻滅するサウンドだった。私の期待を裏切るチープなサウンドは、若い私には衝撃的だったのだ。それ以来、私は今もこの悲劇的なエピックメタルアルバムを封印したまま、机の何処かにしまってある。バトルローが決して劣悪なヘヴィメタルバンドというわけではない。ただ私の肌に合わなかっただけなのだ。この文章を読んでいる者も、一度はそういった経験があるのではないだろうか。ヘヴィメタルは、ラジオやテレビで取り上げられる音楽ではないため、アルバム購入の半分は綱渡りなのである。むしろ良い経験をしたものだと、バトルローには感謝しなければならないだろう。これもヘヴィメタルファン特有の経験談なのだから。いつかこのアルバムを再び視聴し、私が何を感じるのか、それも面白い。以前書いたように、"ヘヴィメタルの再発見"は頻繁に起こる出来事であり…。しかし、このアルバムに迂闊に手を出してはいけないと、私は勝手に思い込んでいる(笑)。

▶「Sword’s Song」(2003) Battlelore
SWORD’S SONG




Click Ranking for epic metal!
関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://cosmanbradley.blog129.fc2.com/tb.php/274-1a66918e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック