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Weird

 神秘世界を追求する研究者や、幻想怪奇小説の発足に大きく貢献したのがアメリカのパルプ雑誌、『ウィアード・テイルズ(1923~1954)』である。ここから生まれた名作家は数知れず、ロバート・E・ハワード、クラーク・A・スミス、H・P・ラブクラフト──彼ら3人は"ウィアード・テイルズの三大作家"として知られている──らも名を連ねている。その他にも、人気の高いロバート・ブロック、オーガスト・ダーレス、C・L・ムーア、フリッツ・ライバー等が数多の名作を本誌に残し、現在の幻想文学が形作られていったのである。、『ウィアード・テイルズ』誌なくしては《剣と魔法の物語》が誕生することもなく、またそれらの英雄譚から材を取るエピックメタルの名作群も誕生しなかった、といっても過言ではない。
 これら当時の貴重な幻想譚は青心社出版の『ウィアード』シリーズで読むことが出来る。既に20年以上前のアンソロジーとでも言うべき本書だが、内容の素晴らしさは全く損なわれていない。それどころか、些か退屈な内容の小説が溢れる現在の時代においては、過去の作家たちが如何に知的で奇抜な傑作群を発表していたかが分かるきっかけとなる。本書には、原型のまま描かれた幻想と怪奇の世界が生き生きと展開されている。その野生的な魅力はいつの時代も尽きることがないのである。
 ただ『ウィアード』シリーズは当初全5巻が用意されていたにも関わらず、全4巻で発行が終了してしまったのと、『ウィアード・テイルズ』誌の貴重な文献を網羅しているのにも関わらず絶版状態にある、という現状が非常に残念である。私は偶然にも古本屋で見かけ購入することが出来たが、その出会いまでは時間を有し、それまでは2巻しか所有していなかった。本誌のような、一見陰気に思われ大衆から避けられる本にこそ、数多くの知識が宿っているものである。その知識への門口が閉ざされた世界では、芸術性が発展しないだろう。



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