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 1月3日、古着屋・古本屋巡りとメタル発掘に赴いた。普段余り出歩くことはない私だが、家に固執するのは視野を狭めることになるという考えを持っているので、気分転換の意味も込めて出掛けるようにしている。普段の全身黒のウエスタンファッションで身を飾り、辺鄙な田舎町の店を転々とする。頭には幅広のカウボ―イハットだ。私はカウボーイハットが好きで、フェルトハット──ビーバーの毛を用いた本格的なカウボーイハットのことである──を三つ持っている。私のポリシーはテンションの上がらない服装はしないということであり、スタッズ付きレザーでもカウボーイハットでも堂々と着るように心掛けている。服装面では主に"日本らしさ"にこだわってはいない。自分が良いと思うものを求めるのに母国に縛られる必要はないのだ。
 そうして、私は店舗を廻っていったのだが、この日はメタルがほぼ全滅。毎度ながら田舎の現状を痛感することとなった。しかし、この辺境にも私のようなメタルファンは存在するのだから、その影響力は計り知れないものである。恐らく、荒んだ故郷を持つ若者だからこそ、メタルに辿りつくのではないのだろうか。より広い世界への憧れと、狭い世界から逃れるためにである。これらは若者にとって重要なことだ。雪の積もった山脈を目を細め眺めながら、奇妙に晴れた暗闇の空を超えて、そう感じた。今日も一日が過ぎ去ったのである。

 最後にこの日の収穫を記録しておこう。
 新しく古着屋で購入したウエスタンブーツとフリンジレザーライダースをヴィンテージコレクションに加えることとなった。レザーライダースは私が最も好きなダブル仕様でイーグルモーターサイクルダグ。ウエスタンブーツはメキシコ製。とある古着屋が閉店するということでセールをしていたので約8400円で購入した。共時性(*)が働いているのかは分からないが、異様にウエスタングッズが手に入る有様である。以前、中世の武具を収集した際にも同じようなことがあったのだが、意志の強力な人間がある物質を求め続けると、このような不思議なことが起こる可能性があるのかもしれない。最も、それも偶然の産物である可能性も否定できないのだが……


WesternItem



*心理学者カール・ユングによって提唱された「偶然の一致」のこと。神秘的解釈に用いられることが多々ある。コリン・ウィルソン等の作家も執筆物の中で触れている。

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コメント
この記事へのコメント
遅ればせながら・・・
コスマンさん、あけましておめでとうございます。
自分も何かを強烈に欲しているとき偶然目当ての物に出くわすことがあります。それを共時性と呼ぶとは初めて知りました。
僕の住んでいる所もブックオフやゲオ等の中古CDを扱う店は数件ありますが、新譜を扱う店や専門店に行くには電車に乗って街の中心部まで行かなくてはいけません。最近は通販を利用するようになったので頻繁に通うことはなくなりましたが。
あとコスマンさんの部屋ってすごいですね(笑)初めて部屋に来た人はさぞ驚くことでしょう。いわゆる今時の若者の部屋ではない、まるで研究に没頭する暗黒中世の魔術師の部屋のようだ!

2011/01/07(金) 19:05 | URL | taka #-[ 編集]
返信
お元気でなりよりです。共時性は無意識の領域で働くので、実際は気がつかないうちに遭遇していることがあります。私は幼い頃からその神秘的な場面に遭遇してきました。あなたと同じように、私もそれを示す言葉があるのを知ったのは後になってからのことでした。神秘的な世界は今だ謎が多いですが、何れは科学という現代倫理によって解明されていくことでしょう。私はそうした時に、例えばハワードやダンセイニの幻想文学に描かれている奇妙な世界が失われないようにと、日々尽力しているのです。古い時代の記憶は私にとって重要なものなのです。
電車に乗って行く、というのは大変なものです。待ち時間が非常に苦痛ですし(田舎なので電車がないのです)、乗り心地も良くありません。私も電車はよく利用しますが、良い思いをしたことがほとんどありません。電車に乗ろうとすると、常に時間に縛られていると感じて苦しいのです。駅は遠いですし、私は冬だというのに走った反動で汗をかきます。時間には逆らうことができません。ですから、通販が発明されたことは大きな進歩です。
私の部屋についてですが、様々なコレクションを集めていくうちに収まりきらなくなったので、書物の類は積み上げ、衣服類は壁にかけているという状況です。私は昔から本を集めるのが好きでしたが、何せブックオフという非常に便利な古本屋が出来てしまったために、日々幻想小説や歴史書の類いを漁るうち、いつしか大量の未読の書が出てきてしまったのです。それらはできれば老後にでも読もうかと考えています。読む種類にもよりますが、本は知識を得るのに最も有効なものです。では、これで最後とさせていただきます。
2011/01/08(土) 11:31 | URL | コスマン・ブラッドリー #-[ 編集]
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