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HASTINGS 1066

THY MAJESTIE the 2nd album in 2002 Release
★★★★★★★★★★...(神盤)

イタリアン・エピック・メタルの新星、ザイ・マジェスティの2002年発表の2nd。


「英国の運命に新たな風を吹き込むべし」

"Echoes Of War"より


ザイ・マジェスティの真価がこの作品には込められている。それはエピック・メタルの真価と同じものであり、充実した完成度と整合性、物語性を加味した、エピック・メタル・ファンが求めてやまないものである。本作はまさに、歴代のエピック・メタル作品の中でも歴史的な一枚であり、我々の独断と偏見では、全てのエピック・メタル・ファンが聴くべき作品である。
エピック・メタル的な要素として、まずはコンセプトの選択に注目する。我々は以前コラム(Battle of Hastingsでも触れたが、本作は中世史において最も重要視される「ヘイスティングスの戦い」を題材としたトータル・ストーリー・アルバムである。この史実はイングランドの王座を巡る抗争であり、ノルマンディ公ウィリアムの英雄物語でもある。ザイ・マジェスティはエピック・メタルの基本的な題材の選択を行っている。従来、中世世界のテーマはこの分野にとって極めて馴染みが深いものだ。安易なファンタジーではなく、中世の実際の史実を取り上げたことによるリアリスティックな演出も評価に値しよう。
次にサウンドが、エピック・メタルの理想的な劇的さで表現されているということである。本物の聖歌隊を起用した壮大極まりないクワイアの紡ぎ方、大仰な盛り上がり、中世民謡調のメロディの導入、更には劇的な曲展開と非の打ちどころがない内容だ。聴き手ははすぐさま、本作の徹底された、映画のスクリーンの如き圧倒的な叙事詩的音に飲まれることであろう。楽曲の繋ぎ方に関しても、全く持って素晴らしいとしか言いようのない構成。小曲を巧みに挿みながらのメイン・トラックへの流れは、コンセプト・アルバム特有の流れではあるが、その効果は中世の風景を伴う視覚的効果と共に最大限に発揮されている。また臨場感も圧倒的だ。
シンフォニックなエピック・メタルにシリアスで壮大な音楽性を求め、かつリアリティも追求した本作は、エピック・メタルが提供する恍惚の賜物である。本作の内容は、ヘヴィメタルのジャンルを超えたかに思われる──かつてアングラの「Temple Of Shadows」がそうであったように。一つの物語をエピック・メタルを通して感じることができる架空の擬似体験は、常に驚嘆すべき興奮に満ち溢れたものだ。




1. Rerum Memoria
2. The King And The Warrior
勇壮な中世系シンフォニーがメロディックなリフと共に駆け抜けるエピックメタルの典型。ヒロイックなメロディラインは魂を高揚感に包む。名曲である。
3. Intro Echoes
4. Echoes Of War
本作のハイライトにして歴史的名曲。映画さながらの重厚感と圧倒的なスケールが聴き手を包む。騎士の勇敢さ、歴史的な臭気を宿した旋律が劇的に展開される様は凄まじいの一言に尽きる。
5. The Sight Of Telham Hill
牧歌的なイントロダクションに続く幕開けは劇的である。そこから勇壮極まりない疾走曲へと展開し、スクリーンの如き目まぐるしい場面を次々に見せる。サビの神聖なクワイアには宗教的雰囲気すら漂っている。また、この曲の最大の見せ場は中間部から始まり、冒頭の幻想的な民謡旋律が再び繰り返されるパートは感動的ですらある。
6. Incipit Bellum
7. Intro Scream
8. The Scream Of Teillefer
9. Intro Anger
10. Anger Of Fate
ヒロイックな雰囲気を前面に押し出したエピック。中世騎士を思わせる魅惑的・幻想的なロマンティシズムが楽曲に彩りを加える。
11. Intro Pride
12. The Pride Of A Housecarl
13. Through The Bridge Of Spears
14. Demons Of The Crow
イングランドにおいて、戦いに勝利したウィリアムの戴冠を描くラスト。映画音楽を彷彿とさせる重厚感や臨場感を駆使し、盛大に描ききっている。大仰なスケールが胸を打つ。
15. In God We Trust



Review by Cosman Bradley

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コメント
この記事へのコメント
あっ、これ昔よく聴いておりました(^o^)/
2010/09/09(木) 01:50 | URL | SaintVox #-[ 編集]
返信
コメントありがとうございます。
いいアルバムはいつ聴いてもいいアルバムだと思います。昔聴いたアルバムを数年後に思い出したように聴いてみると、また新たな魅力に気付くかもしれませんね。
2010/09/09(木) 11:40 | URL | コスマン・ブラッドリー #-[ 編集]
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