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Sinners in the Hands of An Angry God



Country: United States
Type: Full-length
Release: 1997
Reviews: 90%
Genre: Epic Metal


ローディアン・ガードの1997年発表の2nd。


元ウォーロード(WARLORD)のギタリスト、"デストロイヤー"ウィリアム・ティミス(William Tsamis:g)を中心とするエピックメタル・バンドということは既に第一作目のレビューに書いた通りである。ローディアン・ガードの第2作『Sinners in the Hands of an Angry God』は、女性ヴォーカルのヴィダン・セイヤー・リメンシュナイダー(Vidonne Sayre Riemenschneider:vo)の魔女を想起させる歌声が非常にサウンドにマッチしているという点においては、第一作目を軽く凌駕している。しかしここまで重厚かつ深遠な叙事詩的世界を築いているのにも関わらず、メンバー・クレジットがこの二人だけという事実には驚かされる。例によってデストロイヤーはベースも兼任している。
前作『Lordian Guard』(1995)より更にキリスト教的な宗教観が顕著に表れたアルバム・ジャケットを見る限り、いよいよローディアン・ガードも本領を発揮してきた。本作『Sinners in the Hands of an Angry God』では、恰も宗教絵画のような深遠な世界が様式美を極めた静寂のエピックメタルという筆で描かれているのだ。このように解釈すると前作は手抜きであったのかという問題が浮上するが、前作の完成度の高さは既に熱心なマニアたちには伝わっていることであろう。ただマイナー故に音質が酷かっただけに過ぎない。そのためか、ローディアン・ガードの作品がリマスター再販されたとの情報が我々には伝わっているのだが、年代までは網羅されてはいなかった。やはりここまでマニアックなバンドとなると、情報も不足しがちで読者に詳細に伝えきれない部分が必ずしも生じてくる。
話は飛んだが、やはり今作もエピックメタル・ファンにとっては喉から手が出るほど欲しい名作である。楽曲が長尺になり、めまぐるしい劇的な展開を見せる点からも、本作が魅力的な作品であることの証明になる。6分以上の曲は3曲、そのうち名曲#6は10分に及ぶ大作である。更に、大仰なまでに耽美的なメロディを連続して繰り出し、徹底した中世・ルネッサンスへの傾向を示す。
これがカルト・エピック・メタルの最高峰である…



1. Battle of the Living Dead
ドラマティックかつエピカルなサウンドをいかんなく発揮した名曲。特別アグレッションがあるわけでもないのだが、楽曲の持つ幻想的な雰囲気、様式美を煮詰めたメロディアスな世界観に放心。極めてエピカルな曲だ。
2. Behold A Pale Horse
およそ8分に及ぶ大作。重厚な世界を厳かな旋律で綴る。あまりにも暗く一貫した内容には脱帽せざるを得ない。
3. Stygian Passage
既に冒頭のイントロ・パートのみでも異様なメロディを奏でている。ヴィダン・セイヤー・リメンシュナイダーの成長は著しいが、叙情的なメロディの使い方も巧い。
4. Golgotha (The Place of the Skull)
やや軽薄なナンバー。重厚なリフが欠落しているわけだが、それでも雰囲気はローディアン・ガード特有のカルト的なものを醸す。
5. Father
パワーメタルらしく疾走せずに、ゆったりとした曲調でドラマティックな展開をするのが本作の特徴である。ここにあるのは極めて繊細かつシリアスな世界だ。
6. Sinners in the Hands of an Angry God
冒頭のSE、語りで幕開ける。驚異的なまでに宗教的な世界とエピカルな方向性を網羅した名曲。10分に及ぶ大作で、ゆったりと大仰なメロディが紡がれていく様は異様ですらある。笛を想起させるメロディも雰囲気を醸す。またヴォーカルの魔女のような歌声が非常にマッチしている。
7. Children of the King
悲壮感に満ち溢れたリードギターの旋律が特徴的。本曲の穏やかな内容には、宗教的な静寂が表現されている。



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