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ライジング・アウト・オブ・ジ・アッシェズf The Ashes



Country: United States
Type: Full-length
Release: 2002
Reviews: 85%
Genre: Epic Metal


伝説的なカルト・エピック・メタルの王者、ウォーロードの2002年発表の2nd。


新ヴォーカルにウォーロードのファンを公言していた、ハンマーフォールのヨアヒム・カンス(vo)を迎え制作。約20年の時を経て、再び世に送り出された奇跡のエピック・メタル作品。奇跡はバンドの復活だけではなかった。アルバムの内容、そしてサウンドもかつてのウォーロードを感じさせる。時代を経て変わるものもあるが、このバンドにとって変わったものは、最新の録音技術の違いだけだった。

収録された内容は、大半がローディアン・ガード(LORDIAN GUARD)時代と過去のアルバム楽曲の焼き直しだが、完成度は驚くほど高い。長年のファンは、その不変のサウンドを体験することができる。自らの音楽性を一貫して追求することが、伝統的なヘヴィメタルの長所である。この音楽のスタイルは保守的だと見られる場合も多いが、信念を貫けない作品に果たして魅力はあったのだろうか。答えは否である。

様式美を極めたウォーロードの本作におけるサウンドは、カルト的で重厚な雰囲気が支配する伝統的なエピック・メタルのそれだった。リードギターの抒情的なフレーズの多様、硬派なドラマ生、漢らしい大仰さが滲み出たウォーロードのエピック・メタル・サウンドは、非常にシリアスだった。ドラマティックでシリアスなヘヴィメタルを探しているファンなら、本作の内容に満足することは確実。孤高のエピック・メタルという言葉が相応しい作品である。

なお、ここではバンド名に言及する。WARLORDというのは"王者の中の王者"という意味である。ちょうどこの言葉は、エドガー・ライス・バロウズの「火星シリーズ」に登場する英雄、ジョン・カーターを表す際用いられた、栄誉ある称号だった。本作には、過去の名曲"Lost and Lonely Days"が日本盤のみのボーナス・トラックとして収録。輸入盤には未収録なので注意。その後、2015年にルビコン・ミュージックより紙ジャケットでリマスター再販された。



1.Battle of the Living Dead
ローディアン・ガード時代の楽曲。ザクザクしたメタリックなリフから勇壮なメロディを伴い疾走する佳曲である。重厚なリフ使いは正統派に通じる。
2.Enemy Mind
独特の荒涼とした雰囲気を惜しみなくにじませるミドルテンポ。ダークでシリアスなメロディもいい味を出している。前半部は彼らにしては大仰さが抑え気味だが、後半部からのメロディックなパートでは盛り返す。
3.Invaders
SFチックな、メロディアスかつドラマ性に満ち溢れた名曲。明快なサビの哀愁漂うコーラスは絶品。歌のメロディに関して言えば、スケール感を感じるものである。特筆すべきは、中間部分より開始される劇的なツインリードパートであり、美しさすら感じるメロディ展開には息をのむ。大方この私の美的感覚を刺激したのは、様式美のそれだろう。これほど泣きのメロディを大仰に繰り出すバンドはいない。
4.Winds of Thor
ウォーロード時代、『Metal Massacre II』に収録されたのが初出。劇的極まりないヒロイックメロディを奏でる圧巻のフィニッシュブロー。凄まじいまでに重厚感あふれる名リフとヒロイックなギターの絡みはエピックメタルの極みといっていい。この名曲一曲で、彼らの偉大さを知るのには十分だろう。孤高のドラマ性、豪傑なヒロイズム、大仰さ、様式美が最高次元で融合した大傑作である。
5.War in Heaven
ローディアン・ガード時代を代表する名曲のリメイク。漢らしさに哀愁のリードメロディを加味した壮絶なナンバー。威厳さえ漂う高潔な楽曲である。
6.My Name Is Man
なにやらファンタジックな笛らしき音色のイントロで始まり、異例を帯びたバラード調へと流れる。まるで漂う雰囲気は中世の騎士さながらで、高潔さ、勇敢さで溢れかえっている。
7.Lucifer's Hammer
弾丸の様なリフと哀愁のリードが絶妙に絡み合うエピックパワーメタル。ここでもやはり漢らしさのにじむ重厚なリードメロディに続き泣きのメロディに転調するという劇的な手法が活かされている。
8.Sons of a Dream
キャッチーなコーラスで幕あけ、劇的なエピックメロディへと展開する圧巻の曲。
9.Achilles Revenge
戦いを想起させるウォー系エピックナンバー。ヒロイックなスケール感を網羅する、劇的なまでにメロディックな名曲。曲に漂う戦士的で力強い雰囲気は、このジャンルでは最高峰のものだ。伝説的なエピック・アルバムであるう本編を締め括るに相応しい、壮大なナンバーである。
10.Lost and Lonely Days
日本盤のみのボーナストラック。



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