Epic Metal; Review Fan Site.
© 2010-2017




トライアンフ・オア・アゴニー



Country: Italy
Type: Full-length
Release: 2006
Reviews: 84%
Genre: Symphonic Epic Metal


新章第二章となるラプソディー・オブ・ファイアの6thアルバム。2006年発表。
このアルバムから、著作権の問題等で、バンド名を"rhapsody"から"rhapsody of fire"へと改名することとなった彼ら。少し分かりにくくはなったが、仕方がないことだろう。


今作は過去最大にシンフォニックになった前作よりさらにシンフォニックに、映画サウンドトラック的な作品になっている。中世ヒロイックファンタジーの壮大な世界を想起させる音楽性、アートワークに至るまで徹底されて制作されており、期待を裏切ることはない、というのはお約束だ。

本作の主な特徴としては、初期の頃にあった疾走感をあえてセーブし、雄大なストリングス、濃厚な世界観を網羅している。彼らのこのスタイルはもはや芸術の域にまで達したといえるだろう。濃厚で緻密ですらある今作は、一度視聴しただけではその壮大な全貌を理解することはできない。よって徐々に聴き込んでいくことにより、真価を発揮する作品である。気が遠いリスナーには若干明白性に欠ける内容であることは確かであるが、それは本作が充実し、ラプソディー独自の世界観が徹底的に練り上げられ、表現されたということの表れなのである。従来のファンなら迷わずこの壮大なアルバムの内容には満足するはずである。
また嬉しいことに、前作から再び導入の度合いを高めてきた欧州中世民謡がふんだんに盛り込められている。その牧歌的で幻想的な民謡の効果が最大限に生かされたのが#4や#9に代表されるバラッドであるだろう。伝統的なトラディショナル音楽をも想起させるこれらの名曲達は、彼らの描くハイ・ファンタジー世界をよりリアルな存在として訴えるのに成功しているのである。そんな素晴らしく幻想的な民謡に導かれる大作の#10は迫真の出来で、本作のハイライトだ。新たなサーガの幕開けを詞にも表現し、彼らの物語が一層飛躍していることを告げている。

彼らにしか創造できない壮大な内容が全編を支配する今作は、紛れもなくハイレベルなエピックアルバムである。確かに初期の作品に比べ、即効性には欠けるかも知れない。しかし、進歩していく彼らを初期と比べる必要があるだろうか。私達には先入観というものが多かれ少なかれ存在している。そしてその先入観が平常な判断を鈍らせる。一度、真っ白なままでメタルを聴いてみる必要性は十分にあるだろう。もちろんそれは傑出した本作にいえることである。



1. Dar-Kunor: Echoes from the Elvish Woods/Fear of the Dungeons
2. Triumph or Agony
オープニングに続く重厚なトラック。後半の盛り上げが見事だ。
3. Heart of the Darklands
4. Old Age of Wonders
フルートの音色が胸を打つ中世異国風のバラッド。幻想的な雰囲気が美しいまでに表現されており、ハイ・ファンタジーの世界観を十分に味わうことが出来る。サビのクワイアなどは蝋燭の灯のように燃え上がる。
5. Myth of the Holy Sword
大仰なサビの大合唱が興奮感を高める。勇壮なナンバーだ。
6. Canto del Vento
7. Silent Dream
8. Bloody Red Dungeons
9. Son of Pain
雄大極まりないスケール感を放つバラード。ここまで徹底的に表現され、リアリティを追求したファンタジー楽曲はないであろう。ファンタジー・エピックの真髄を知ることが出来る。ファビオの勇敢な歌い上げの扇情力は半端なものではないが、大仰なオーケストレーションの盛り上げ方も言語に絶する。ファンタジー好きなら聴いておくべき名曲である。
10. Mystic Prophecy of the Demonknight
およそ16分に及ぶ超大作。郷愁を誘う幻想的な民謡から圧巻のサビのエピック・クワイアとスペクタクルな盛り上がりを見せる。後半部の語りパートからのスリリングなリフ・ワークは映画さながらの臨場感を齎してくれる。
11. Dark Reign of Fire: Winter's Dawn Theme



Click Ranking for epic metal!

にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村
関連記事
コメント
この記事へのコメント
はじめまして☆
なつかしいです。
これ昔、夢中になって
よく聴いておりました(*^_^*)
2010/06/24(木) 21:34 | URL | 沙羅斗牙 #-[ 編集]
返信
始めまして。

昔聴いていたアルバムでも、何かの拍子に思い出したりすると嬉しいですよね。
そういう偶然は私も大事にしていきたいと思います。
2010/06/24(木) 22:39 | URL | コスマン・ブラッドリー #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://cosmanbradley.blog129.fc2.com/tb.php/167-90223fdd
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック