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THE HALL OF THE OLDEN DREAMS


Country: Spain
Type: Full-length
Release: 2001
Reviews: 91%
Genre: Epic Power Metal


スペインのエピック・パワー・メタル、ダーク・ムーアの2nd。2001年発表。


前作1stから著しい進化をと遂げた本作では、彼らの個性を十分に発揮した傑作となった。まず驚くのがプロダクションの向上であり、1stのチープで安づくりな音質からはかけ離れて良質なものとなった。重厚なアレンジや装飾が光り、クアイアも効果的に導入している。女性ヴォーカルという個性的な面も結果的にプラスに働いた。なぜなら、歌のメロディも素晴らしいからだ。
サウンド面で最も強烈に耳を惹き付けるのは、何といってもメロディの"濃さ"だろう。アルバム全編に渡って、大仰なまでにそのクラシカルでメロディアスなフレーズが繰り出されていく。某メタル専門誌で、「異臭騒ぎが起こりかねない」とのユーモア溢れる好評を得たのも頷ける。ギタリストであるエンリク・ガルシア(g)の天才的なメロディセンスが見事に功を奏しているといえよう。

本アルバムのサウンドには、ラプソディーやブラインドガーディアン等、過去のシンフォニックなエピックメタルからの影響が伺える。それらのファンなら確実に弦線に響く音だ。豪華絢爛な彼らのエピック・サウンドは、時にバロック様式を思わせる壮麗さがある。

そういった伝統的なシンフォニックなメタルサウンドを有してることから想像もつくが、詞世界も叙事詩や歴史等の中世ファンタジーに材を求めているというのも興味深い。これをして"エピック・パワー・メタル"と謳われたのだろう。中でも#3はフランスの聖女ジャンヌダルクを題材としたエピックメタルで、詞世界とサウンドが見事にケミストリーした名曲である。また、アルバムを覆う雰囲気は「指輪物語」系の幻想的なものでスケール感が漂っている。アンドレアス・マーシャルによるファンタジックなアートワークとの相互作用も兼ねている。この手法は、多くの傑作と呼ばれるエピックメタルアルバムで用いられてきたものである。そして、このアルバムもダークムーアが世に送り出した作品の中でも傑出した名盤である。



1. The ceremony
クラシカルで厳粛なるアルバムの序曲。まるで歌劇の開幕といったところ。
2. Somewhere in dreams
幻想的でメロディックなギターフレーズが胸を打つエピカルな曲。中世ファンタジーについて歌っており、その雰囲気は魅惑的だ。エリサの歌うメロディも非常にドラマティック。
3. Maid of Orleans
フランスの聖女ジャンヌダルクの悲劇を歌う。
4. Bells of Notredame
5. Silver lake
とてつもなくクサいギターメロディが冒頭から高速乱舞する本アルバム屈指の名曲。至高のドラマ性という形容はこの曲にこそ相応しい。まさに一撃悶絶の破壊力である。
6. Mortal sin
7. The sound of the blade
8. Beyond the fire
激情に揺さぶられたかのようなメロディが非常に熱い。流石はスペイン、ラテン国である。
9. Quest for the eternal fame
10. Hand in hand
11.The fall of Melnibone
ボーナスだが10分の大作。名作「メルニボネのエルリック」を取り上げたエピック作品であり、圧倒的なスケールを放つ。彼らのファンタジー観が爆発したともいえる曲だろう。



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