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Deeds of Prowess



Country: Netherlands
Type: Demo
Release: 1986
Reviews: 84%
Genre: Epic Heavy Metal


オランダのエピック・メタル、ヴァルキリーの1986年発表のデモ。


かつて、巨大化したアンダーグラウンド・シーンから登場したヘヴィメタル・バンドの中には、デモ音源を残したのみで消滅するような存在が溢れ返っていた。しかし、世界各地のマニア向けのレーベルや熱狂的なファンたちは、そこから様々な音源を拾い集めることを主な仕事としていた。実際のところ、彼らの活躍によって、後の時代に発掘された優良バンドの数はあまりにも多かった。

80年代のアメリカで形成されたエピック・メタル・シーンの中にも、歴史の影に埋もれたバンドたちが数多く存在していた。しかし、カルト・ミュージック・カルチャーの本物のマニアたちが注目していたのは、欧州各地に埋もれたエピック・メタル・バンドたちの貴重な音源だった。例えば、後の時代に再発掘されたダーク・クォテラー(Dark Quarterer)やアドラメレク(Adramelch)などのバンドたちは、欧州のエピック・メタル・シーンの形成には欠かせない存在だった。

エド・ワービー(Ed Warby:d)とレムコ・ヘルバース(Remco Helbers:b)によって結成されたオランダのヴァルキリーは、1986年に5曲入りのデモ『Deeds of Prowess』を残したのみで音楽シーンから姿を消した。バンドの活動期間は、僅か1984年から1986年までだった。
しかし、そのデモ音源が残した強烈な印象は、アンダーグラウンド・シーンのエピック・メタル・ファンたちの心を掴んで離さなかった。だからこそ、このバンドの『Deeds of Prowess』は、2012年になって、突如としてマニア向けレーベル「Death Rider Records」から再発されたのだった。

デモ音源としての『Deeds of Prowess』は、80年代のアンダーグラウンド・シーンのエピック・メタル・バンドの作品らしく、極めてチープな音質だったが、新たにリマスターされた楽曲の存在感は、以前とは明らかに異なっていた。そして、現代のエピック・メタルのファンたちは、ヴァルキリーというバンドが持っていた本来のポテンシャルの高さに驚いたのである。

この『Deeds of Prowess』のサウンドは、ヒロイックかつアンダーグラウンド的な妖しさに満ち溢れたものであり、そこからはマノウォー(Manowar)、ダーク・クォテラー、スローター・エクストロイス(Slauter Xstroyes)などの音楽的要素を感じ取ることができた。また、バンドのヴォーカルであるエリック・スミッツ(Eric Smits:vo)の歌唱法は、エリック・アダムス(Eric Adams)やジャンニ・ネピ(Gianni Nepi)を彷彿とさせるものだった。

その他のエピック・メタル・バンドたちと同じく、ヴァルキリーも映画『コナン・ザ・グレート』(Conan the Barbarian, 1982)とそのサウンドトラック、リヒャルト・ワーグナー(Richard Wagner)、北欧神話などの世界観からインスピレーションを得ていた。そして、こういった勇壮な世界観は、『Deeds of Prowess』のエピックでメタリックなサウンドの中に表現されていた。詰まるところ、このオランダのカルト的なエピック・メタル・バンドを発掘したファンやレーベルは、実に誇れる仕事をしたのである。



1. The Ride of the Valkyries
2. The Master of Death
3. Ancient Steel
4. Battlefield of Pelennor
5. The Gods Are Angered



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