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WRATHBLADE_1st.jpg

Country: Greece
Type: Full-length
Release: 2012
Reviews: 90%
Genre: Epic Heavy Metal


ギリシャのアテネ出身、アンダーグラウンド・エピック・メタルの最終兵器、ラースブレイドの2012年発表の1st。




2000年代以降のギリシャのアンダーグラウンド・シーンで確立された、重厚なスタイルの新時代のエピック・メタル・サウンドは、NWOMEM(New Wave Of Mediterranean Epic Metal)の拡大と共に、次第に世界各地のヘヴィメタル・ファンたちの間へと浸透していった。当然のように、その中心にいたバンドは、ギリシャを代表する存在であるバトルロア(Battleroar)であり、そこに無数のイタリア勢が続く形となった。
そして、2010年代に入ると、次第に欧州各地のアンダーグラウンドのエピック・メタル・シーンは激しさを増し、多種多様なバンドたちが群雄割拠する時代が幕明けた。
そういった過酷な環境の中で、ドイツから登場したアトランティアン・コデックス(Atlantean Kodex)は、第2作『The White Goddess』(2013)という傑作を世に送り出した。一方、イタリアでは、アドラメレク(Adramelch)やダーク・クォテラー(Dark Quarterer)などの古参バンドが復活するという動きもあった。
しかし、2010年代以降のアンダーグラウンド・シーンで本当の勢いを持っていたのは、ギリシャ圏のバンドたちだった。例えば、ギリシャでは、前述したバトルロアの他、セイクリッド・ブラッド(Sacred Blood)、ブレイヴライド(Braveride)などが活躍し、キプロスでは、アラヤン・パス(Arryan Path)やソリタリー・セイバード(Solitary Sabred)などがエピック・メタルのファンたちの心を掴んだ。



ここに紹介するラースブレイドも、サウンド的にはバトルロア直系の重厚なエピック・メタル・スタイルを体現したバンドだが、アンダーグラウンド・シーンのファンたちの期待は、周囲の想像を遥かに上回るものだった。実際のところ、ラースブレイドというバンドは、2003年にギリシャのアテネで結成され、シングル『War of the Titans』(2006)、デモ『Reins of Doom』(2011)を発表し、エピック・メタルのファンたちの心を掴んでいた。
そして、2012年、ラースブレイドは、ギリシャの「Eat Metal Records」から第一作『Into the Netherworld's Realm』を発表した。言うまでもなく、このエピック・メタル・バンドとしての圧倒的な自信や誇りに満ち溢れた重厚な作品は、全てのドラマティックな叙事詩的音楽のファンたちが、その発売を心待ちにしていたものだった。
ヒロイズムを貫くギリシャの若者たちが生み出した一大叙事詩──『Into the Netherworld's Realm』は、従来のエピック・メタルという音楽の全ての要素を詰め込んだ作風であり、このジャンルの始祖たちから受け継いだ遺産を巧みに進化させていた。
例えば、『Into the Netherworld's Realm』という作品を通じて、クラシックなヘヴィメタルのファンたちは、ドイツのランニング・ワイルド(Running Wild)の存在を思い出すことができた。また、この『Into the Netherworld's Realm』を聴いた従来のエピック・メタルのファンたちは、マニラ・ロード(Manilla Road)、キリス・ウンゴル(Cirith Ungol)、ブローカス・ヘルム(Brocas Helm)、ソルスティス(Solstice)などのバンドが残した作品に共通点を見出すことができた。
実際のところ、ラースブレイドは、自身のフェイスブック上で影響を受けたバンドとして、マニラ・ロード、キリス・ウンゴル、ブローカス・ヘルム、ソルスティス、スルー・フェグ(Slough Feg)、ランニング・ワイルド、セイクリッド・スティール(Sacred Steel)、アイアンソード(Ironsword)、ドミネ(Domine)などのバンドの名前を挙げていた。
このように、過去の様々なエピック・メタル・バンドたちの作風を取り入れたからこそ、ラースブレイドの『Into the Netherworld's Realm』は、シンプルながらも衝撃的なサウンドを確立することができたのだった。
そして、現代のエピック・メタルのファンたちは、ラースブレイドの登場から受けた凄まじいまでの衝撃を、同国のバトルロアと重ねることができた。その衝撃こそが、新時代のエピック・メタル・シーンの形成に必要なものだった。
結果的に、こういったエピック・メタル・バンドたちが生み出した純粋な刺激は、数多くのファンやフォロワーたちを世界各地に拡大させるきっかけとなった。ヒットとは無縁のアンダーグラウンド・シーンの中でも、本当に優れた作品がファンたちの間に拡大するスピードは驚くほど早かった。
詰まるところ、かつてのバトルロアの第3作『To Death and Beyond...』(2008)のように、ラースブレイドは、この『Into the Netherworld's Realm』を通じて、2010年代以降のエピック・メタルのサウンドの骨組みを完成させたのだった。これで暫くの間、欧州のエピック・メタル・シーンは安泰だろう。



1. God-Defying Typhoeus
2. Dolorous Shock
3. In Metal We Trust
4. Dream Trap (Doomopolis pt I)
5. Reins of Doom (God of War pt I)
6. Flee to Freedom
7. Signs of Wrath
8. For You


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Manilla Road is God.






 世界各地でカルト的な人気を誇るエピック・メタルの始祖、マニラ・ロード(Manilla Road)。その熱狂的なファンたちは、過去に発売されたレコードやCDを大事にコレクションしているようだ。これらの映像を見ても、マニラ・ロードというバンドの影響力や存在感の凄さが分かる。

Metal/Invasion



Crystal Logic




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 過去にヤフオクで落札されたエピック・メタル・アルバムのまとめ情報。価格順。情報提供はコメント欄にお願いします。


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The Epic Metal Victory.


Darkness Shall Prevail



 イタリアのミラノ出身のエピック・メタル・バンド、ホーリー・マーター(Holy Martyr)の第4作『Darkness Shall Prevail』(2017)が「Dragonheart」から発売。前作『Invincible』(2011)は、日本の時代劇(主に黒澤明の映画)をテーマとしたコンセプト・アルバムだったが、この『Darkness Shall Prevail』では、従来のヨーロピアンな世界観(主にトールキンの『指輪物語』)に回帰。エピック・メタルのファンたちも納得の作品となった。収録曲は以下の通り。

1. Shores of Elenna
2. Númenor
3. Heroic Deeds
4. Dol Guldur
5. Darkness Descends
6. Taur nu Fuin
7. Minas Morgul
8. Witch-King of Angmar
9. The Dwarrowdelf
10. Born of Hope


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The Helenic Metal Resurrection.


Bleed Babylon Bleed



 ギリシャのエピック・メタル・バンド、リフレクション(Reflection)の第4作『Bleed Babylon Bleed』(2017)がキプロスの「Pitch Black Records」から発売。このバンドは、同国のイグゾリスティ(Exoristoi)に続き、ギリシャ産エピック・メタルを欧州のアンダーグラウンド・シーンに浸透させた存在であり、ファンたちの間では、復活が待ち望まれていた。本作『Bleed Babylon Bleed』は、前作『When Shadows Fall』(2008)から凡そ9年振りの新譜となる。収録曲は以下の通り。

1. Marching to Glory
2. Glorious Victory
3. The Iron Tower
4. Fallen Shadow
5. Takla Makan
6. Time Traveller
7. Stormbringer
8. Ruler of My Own Land
9. Bleed Babylon Bleed


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A Blow From The Underground.


Aita's Sentence



 イタリアのカルト・エピック・メタル・バンド、エトルスグレイヴ(Etrusgrave)の第3作『Aita's Sentence』(2016)が「Minotauro Records」から発売。元ダーク・クォーテラー(Dark Quarterer)の初期ギタリスト、フルベルト・セレナ(Fulberto Serena)を有するバンドは、アンダーグラウンド主義のカルト的なエピック・メタルを展開し、主に欧州の音楽シーンで地道に活動。この『Aita's Sentence』のサウンドは、真性のエピック・メタル・マニア歓喜の濃い内容となっている。収録曲は以下の通り。

1. Anxiety
2. Mammoth Trumphet
3. Festering Slash
4. North North West
5. Aita's Sentence
6. Coward
7. The Guardian


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-Band Fashion-




GLORYHAMMER01

コメント:スコットランドのシンフォニック・エピック・メタル・バンド、グローリーハンマー(Gloryhammer)のコスチューム。SFとファンタジーの世界観を融合させた凄絶なファッション・センスには脱帽。ヴォーカリストのトーマス・ウィンクラーが着ている衣装は、日本のファンたちの間では、通称「カメムシアーマー」と呼ばれる。




TWILIGHTFORCE01

コメント:スウェーデンのシンフォニック・エピック・メタル・バンド、トワイライト・フォース(Twilight Force)のコスチューム。こちらのバンドは、正統派ヒロイック・ファンタジーの世界観をモチーフとしており、バンド・メンバー内にエルフがいることでも、一部のマニアたちの間で話題となった。




Battlelore01

コメント:フィンランドのシンフォニック・エピック・メタル・バンド、バトルロー(Battlelore)のコスチューム。デビュー以来、トールキンの『指輪物語』の世界観を追求するバンドは、ファッション面でも徹底した姿勢を貫く。また、その完成されたファンタジックなコスチュームと合わせて、欧州でのバンドの人気は非常に高い。


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エピック・メタル名言集(The Epic Metal Famous Words)


著者:Cosman Bradley
翻訳:METAL EPIC


 代表的エピック・メタル・バンドの名言集。

キリス・ウンゴル(Cirith Ungol)
CirithUngol_02.jpg

「我々の音楽性は、一般的に“エピック・メタル”と分類されている」
 ──グレッグ・リンドストーム


マニラ・ロード(Manilla Road)
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「『インベイジョン』の発表後、誰かがインタビューの中で、ヘヴィメタルの音楽のスタイルを訪ねた。私は一瞬考えてから、“エピック・メタル”と答えた。その時から、我々は、常にエピック・メタル・バンドだと思われている。当時の私には分からなかったが、多くの人々は、あれが叙事詩的な音楽のスタイルの誕生の瞬間だったと言っている」
 ──マーク・シェルトン


マノウォー(Manowar)
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「偉大なるオーディン、戦いの神に心からの敬意を表する時に、カントリー・ミュージックやジャズやテクノでは、適切なイメージは生まれない。オーディンについて歌うのであれば、真のヘヴィメタルでやらなくてはならない。それ以外では、適切なものにはならないだろう」
 ──エリック・アダムス


ヴァージン・スティール(Virgin Steele)
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「大胆かつ大仰で、堂々とし、壮大なものこそがヘビィメタルだ。そして、尊大であり、シンフォニックであり、現実とは異なる世界へと連れて行ってくれる……。それが俺たちにとっての真のへビィメタルなんだ」
 ──デイヴィッド・ディフェイ


コルドロン・ボーン(Cauldron Born)
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「(マニラ・ロードを)聴いたことないね」
 ──ハウィー・ベントレー


ラプソディー・オブ・ファイア(Rhapsody Of Fire)
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「(『ロード・オブ・ザ・リング』は)ファンタジーの世界を最もリアルに再現した映画だ」
 ──ルカ・トゥリッリ


バルサゴス(Bal-Sagoth)
Bal-Sagoth_01

「我々のジャンルはヘヴィメタルではない。“バルサゴス”だ」
 ──バイロン・ロバーツ



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