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We're a Epic Metal !


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北欧神話とエピック・メタル
 2016年8月、ドイツ出身のエピック・メタル・バンド、エクリブリウム (Equilibrium)は、新作『Armageddon』(2016)のインタビューの中で、バンドの音楽性について「エピック・メタル」という表現を用いた。
 エクリブリウムのメインソングライターであるルネ・ベルティオム(Rene Berthiaume)は、バンドのサウンドを分かりやすく考えた時、この言葉が最も適切だと判断したようだ。また、ルネ・ベルティオムは、インタビューの中で、自らのバンドの音楽性がシンフォニックであり、よりビッグなものを目指していることも明かした。
 このように、ヴァイキング系のヘヴィメタル・バンドが"エピック・メタル発言"をすることは、シーンの中でも珍しい。

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⋆エピック・メタル(Epic Metal)...80年代前半のアメリカのアンダーグラウンド・シーンで確立された、ヘヴィメタルのサブ・ジャンルの一つ。叙事詩的な世界観とヒロイックなサウンドを特徴とする。代表的なバンドは、キリス・ウンゴル(Cirith Ungol)、マニラ・ロード(Manilla Road)、マノウォー(Manowar)、ヴァージン・スティール(Virgin Steele)など。
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 ヘヴィメタルのジャンルのアルバムの中には、芸術や文学、歴史や映画などから影響を受けたものが多い。そういった意味では、アイアン・メイデンやジューダス・プリースト、ブラック・サバスやメタリカなどの作品は見逃せないものだろう。
 特にメタリカは、従来の映画をテーマとした楽曲を数多く作っている。その中でも、映画『カッコーの巣の上で』(1975)に影響を受けた"Welcome Home (Sanitarium)"は強烈だ。
 この楽曲は、後の名曲"One"の基礎となった存在であり、メタリカの歴史の中でも重要な位置にある。そして、その知性を感じるテーマの選択は、数多くのバンドやファンたちにも強い衝撃を残した。
 当時のメタリカのメンバーたちは、まだ十分に若かったが、それでも『カッコーの巣の上で』や『ジョニーは戦場へ行った』(1971)、『ジャスティス』(1979)や『シャイニング』(1980)などの映画に関する知識が深かった。現代の若者たちが親しむ娯楽といえば、お笑いやアニメ番組などが一般的だろう。常に時代とは変化していくものだ。

メタル・マスター




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The Vintage Heavy Metal T-Shirts And Fans.


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ファンたちとメタルTシャツの関係性
 ロックTシャツの歴史は古い。ヘヴィメタル・バンドのTシャツもファンたちに親しまれてきた。ファンたちはこれらを「メタルTシャツ」と呼び、日常の中で使っている。
 近年では、そのメタルTシャツの中から、ヴィンテージモノが一気に高騰するような現象が起きている。ヘヴィメタルのファンたちは、常にレアなアイテムを求めるものだが、それはTシャツにおいても例外ではない。
 ここで問題になるのが、「レアなヴィンテージメタルTシャツ」の存在だ。一般的にファンたちから"偽物"は嫌われているため、正規品である80~90年代頃の高品質なメタルTシャツが求められている。そして、そうしたファンたちの欲求がヴィンテージモノの高騰に繋がっているのだ。
 当然のように、数多くのファンたちがヴィンテージモノのメタルTシャツを買い求めることで、その価格はオークションサイトなどで一気に吊り上げられていく。しかし、ファンたちは「自分こそがそれを手にするべきだ」と信じ込み、幾ら高くてもTシャツを買ってしまう。
 国内のオークションサイトにおける、80~90年代頃の「レアなヴィンテージメタルTシャツ」の落札相場は、凡そ1万~2万円。中には更に高額なものもある。金のないメタルキッズたちは、粗悪なブート品で満足するしかないという始末だ。
 実際のところ、恵まれた環境(国)にいるファンたちは、ヘヴィメタル・バンドに対するリスペクトよりも、「レアなヴィンテージメタルTシャツ」を手に入れることが主な目的となっている。問題なのは、レアなメタルグッズを持っていることが、ファンの証だと思い込んでいる大人たちが極めて多いという現状だ。
 本物のヘヴィメタル・ファンなら、外見よりも中身を気にすることだろう。もちろん、中国製やタイ製のメタルTシャツを着ていて、それをファンと呼ぶことには疑問があるが、そこには更に大きな問題が潜んでいる。

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ヘヴィメタルと人間の精神



ヘヴィメタルと人生の目的
 音楽論『ヘヴィメタルと人間の精神』は、従来のヘヴィメタルの本質を考え直し、それを過去と現代の視点で比較することから始まった。現代には音楽というものが溢れているが、どれも深遠な世界観を追求したジャンルという訳にはいかない。
 しかし、ヘヴィメタルという音楽は、これまでに人間の感情や生活に大きな影響を与えてきた。実際にヘヴィメタルと出会ったファンたちが、そこからよりポジティブな人生を歩み始めたという実話は多い。
 この『ヘヴィメタルと人間の精神』の中では、そういった人間の感情や生活とヘヴィメタルの関係性を考察し、最終的にはポジティブな結論へと辿り着いている。ここで本書が辿り着いた結論とは、ヘヴィメタルが人間に現実を学ばせ、その人生に意味や価値を与えるというものだ。
 実際のところ、『ヘヴィメタルと人間の精神』の表紙は、邪悪で不気味なイメージに包み込まれているが、中身はシリアスな研究書である。"ヘヴィメタルのシリアスな研究書"という点では、過去の『叙事詩的なヘヴィメタル』シリーズや『ヘヴィメタルを取り巻く社会』などと大して違いはない。
 これまでにヘヴィメタルという音楽は、視覚的なイメージによって様々な誤解を生み出してきたが、そういった出来事はこれからも繰り返されていくことだろう。何故なら、ヘヴィメタルとはダークな世界観が魅力の音楽だからだ。
 そして、その先に存在するポジティブなメッセージ性や、生きることへの希望となる要素を、社会の中の大勢の大人たちは、見逃しているのである。


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 大橋大希著、METAL EPIC編集で音楽論『ヘヴィメタルと人間の精神』をAmazonのKindleストアにて発売。従来のヘヴィメタルの精神性を徹底考察した一冊。詳細は以下の通り。

ヘヴィメタルと人間の精神



内容紹介


日本でも過激音楽として知られる「ヘヴィメタル(Heavy Metal)」のジャンルを掘り下げ、その"存在"と"精神"を追求した音楽論。これまでにヘヴィメタルは人間の生活にどのような影響を与え、現実の中で葛藤する精神や抑圧された意思を解放させてきたのか。今や世界中で熱狂的な支持を集めるヘヴィメタル・シーンの背後に存在する、その深遠な精神性を徹底考察。

【CONTENTS】
・第一章 ヘヴィメタルと個人
 個人の生活と従来のロック音楽
 個人的な感情の変化とヘヴィメタルの世界観
 ヘヴィメタルの精神性との会話
・第二章 ヘヴィメタルと人間
 人間を変えるヘヴィメタル
 無気力・無関心な現代への音楽シーンからの返答
 人間の飽くなき探求心を刺激するヘヴィメタル
・第三章 ヘヴィメタルと精神
 ヘヴィメタルと精神的解放
 人間の精神と周囲の音楽との繋がり
 ヘヴィメタルから得られるもの


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 ヘヴィメタルはアンダーグラウンド・シーンの中で重要な存在となっている。今ではこのジャンルがファンたちにも認知されており、ミュージシャンたちは更に高度な作品を作るだけの環境を得ている。
 ヘヴィメタルの魅力はその深遠な世界観にあるが、これはアンダーグラウンド音楽にのみ備わった要素である。深遠な世界観というものは、人間の本質に迫り、人生の意味や価値を考えさせられる力を持っている。
 現代のヘヴィメタル・シーンの中にも、シリアスなバンドたちは数多く存在し、そこにユーモアは殆どない。常に現代人たちは、楽観的な音楽、ネタになりそうなジャンル、有名人たちのスキャンダルなどを漁っているが、深遠なアンダーグラウンドのヘヴィメタル・シーンの中には、そういったものは存在していない。
 最も、人間が年老いた時、自らの中に知性と呼べるものがなければ、それを悲しく思うこととなる。そして、そうした無知の原因を作り出した過去を後悔するのだ。
 人間の無知を作り出すのは、これまでの楽観主義や怠惰な生活に他ならない。また、そこには趣味や娯楽の選択も深く関わっている。

Doomsword




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 世界の過激音楽は、特に常識的な大人たちや保守層、高齢者たちから嫌悪され続けてきた。そういった権力者たちは、過去に様々な力を使い、ヘヴィメタル・シーンに圧力を掛けた。そして、強い影響力を持った有力者たちの影響で、社会の中には、ヘヴィメタルに対する誤ったイメージが定着した。
 現在、ヘヴィメタルを取り巻く環境は、以前よりも遥かに良くなった。しかし、それでもなお、保守層や高齢者たちはこの音楽のジャンルを認めておらず、一方的な感情で嫌悪し続けている。また、そうした人間たちが、ごく普通のヘヴィメタルのファンたちに対して抱いている第一印象が"きちがい"である。
 この"きちがい"とは、一般的に異常者(サイコパス)や狂人などを指す言葉であり、その用途は様々である。
 過激音楽を敵視する大人たちは、ヘヴィメタルのファンたちに向かって、はっきりとした差別や偏見の意味を込めて、この言葉を口にしている。そういう人間たちにとって、"きちがい"とは、常識を理解できない存在であり、社会不敵豪奢に他ならない。

トゥーム・オブ・ミューティレイテッド




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