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 人間が音楽を聴く時には、そこにリラックス効果や楽しみなどを期待することが多い。こうした目的は、そこでヘヴィメタルという音楽を挙げた時には大きく変化する。
 一般的にヘヴィメタルのファンたちが求めているのは、自由の獲得や意思の解放である。そして、そこに加わってくるのが感情の爆発だ。
 常に抑圧された環境で過ごしている現代人たちは、このどうしようもない感情の捌け口を求めてる。結果的に、それはヘヴィメタルという音楽の中に、見事に叩き付けられている。
 ごく普通の人間なら、理不尽な現実や一方的な人間関係などに怒りを感じるのは当然である。それを感じない人間たちは異常だ。
 しかし、実際のところ、世間の人間たちは、ヘヴィメタルのファンたちを指して、「それを聴くのは異常だ」と言う。彼らの現実の中では、こうした過激音楽に関わっているファンたちは、例外なく"きちがい"なのである。"きちがい"の定義とは何だろうか。

Beneath The Remains -Remaster-




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 この社会の中には、陰惨な事件が溢れており、大人たちはその理不尽さに戸惑っている。そして、同時にそれらの問題が起きた理由を探し求めている。
 不条理な社会の中で頻繁に起こることは、悪い出来事の原因を誰かに擦り付けるという現実だ。ヘヴィメタルという音楽は、常にその対象となってきた。
 例えば、過去にジューダス・プリーストが体験した裁判騒動や、スレイヤーの歌詞に関する問題は、当時の社会の矛盾を浮き彫りにしていた。これらの事件は、社会の中で起きた理不尽な出来事を、全てヘヴィメタル・バンドのせいにすれば良いという、汚れた大人たちの行動が生み出した結末だった。
 そして、現代では、そういったヘヴィメタルに対する差別や偏見の目が身近に潜んでいる。ファンたちは、恰もそれが日常であるかのように、好きなヘヴィメタル・バンドの音楽を聴くが、周囲の人々は、常にそれを異常だと感じ取っている。
 また、そういった根強い差別や偏見に支配された一般人たちは、悪い出来事を全てヘヴィメタルのせいにすることに対して、殆ど迷いがない。何故なら、そういう人間たちにとって、ヘヴィメタルとは「悪」であり、「低俗」な音楽でしかないからだ。彼らはポップスやクラシックなどを最上の音楽だと思っているのだろうか?
 実際のところ、ヘヴィメタルが現代の音楽シーンの中でも、特に有力な擁護者がいないという点では、罪を擦り付けやすい対象であると言える。背後に有力な人物がいなければ、幾ら攻撃を加えても当人たちには何の影響もない。

ステンド・クラス




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 現代人たちは日常の中で音楽を聴き、それを自由に楽しむ権利を持っている。しかし、そこにメディアや他人からの影響が入り込むと、個人の意思は変化する結果となる。
 実際のところ、現在の社会の中で特に嫌悪されている過激音楽は、上辺だけを取り上げられて攻撃されることが多い。例えば、メディアの中でヘヴィメタルが批難される時、大人たちはそれを「騒音」や「悪」と形容する。しかし、そういった大人たちは、ヘヴィメタルという音楽を聴いたことすらないのだ。
 その音楽に触れていないからこそ、人間たちは勝手なイメージを作り出し、それを盲信することができる。そして、社会の中にそういうタイプの人間たちが増え続けることで、ヘヴィメタルの虚構は現実的な力を持つようになる。日本という国では、数は社会的な力を表している。
 今の日本の音楽シーンの中では、ヘヴィメタルに対して知識を持っている人間とそうでない人間がはっきりと区別できる。世間の人間たちは、わざわざ興味のないジャンルの知識を得ることはないのである。個人や集団の無知が、あらぬ誤解を招くことは、この社会の中では頻繁に起こる出来事だ。

Complete Studio Albums




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The Heavy Metal And Noise Problem.


騒音サイコパス 1: 兄のヘビメタ騒音で人生がない



ヘヴィメタルと人間の人生
 現代の社会の中では、人間たちが普通に多種多様な音楽と接しながら生活を送っている。しかし、そういった個人を取り巻く環境は、様々な要因で変化していくものだ。
 エイリ氏のエッセイ『騒音サイコパス 1: 兄のヘビメタ騒音で人生がない』には、家族の齎す騒音によって、如何に本人の人生の価値が損なわれてきたのか、ということが書かれている。また、その内容は極めて現実的なものであり、本書には筆者の痛烈なメッセージが込められている。
 『騒音サイコパス 1: 兄のヘビメタ騒音で人生がない』が取り上げている内容は、筆者の兄が長時間に渡ってヘヴィメタルを聴いていることで、それが騒音へと変化しているという現実である。この問題は、個人的なものだが、その背景には、筆者の精神状態や家族との関係が存在している。
 筆者がこういった状況へと陥った経緯は、ヘヴィメタルのファンたちも無視できないものがある。そこには、ヘヴィメタルが音楽としての本質を失い、騒音として機能する生活がある。
 また、この『騒音サイコパス 1: 兄のヘビメタ騒音で人生がない』は、そういう環境が作り上げられる従来の社会や家族という仕組みの欠陥も指摘している。つまり、ここでは、無責任な親たちが勝手に生み落とした子供たちが、与えられた環境から逃れられない現実に直面しているということである。
 実際のところ、健全な人間たちが騒音問題から逃れるためには、住む場所を変える、家に防音工事をするなどの選択肢があるが、最初から何の力も持たない無力な子供たちは、そういうどうしようもない現実の中に居続けるしかないのである。そして、自らがその問題に気付いた時には、既に長い時間が流れている。
 いつの時代も、本当に苦しんでいるのは非力な子供たちだ。そういう子供たちは、親から与えられた環境に満足するしかないのである。


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 ヘヴィメタルという音楽を表現する際、ファンたちは様々な言葉を選択をすることとなる。その中でファンたちから最も嫌悪されている表現が、「ヘビメタ」だ。
 この言葉は、ヘヴィメタルという音楽の本質を捻じ曲げた表現であるとして、日本のミュージシャンやファンたちからは特に使用すること避けられている。一方、実際にヘヴィメタルを聴いたことがない人々が、メディアの情報を盲信して口にするのは、常にこの「ヘビメタ」という言葉だ。
 このように、一般人とファンたちの間に明確な認識の違いがあるのは、そこにヘヴィメタルに関する知識の有無が存在しているからである。単純にヘヴィメタルという音楽に接していなければ、思わず日常的にメディアが使用している「ヘビメタ」という言葉が出てくるのは自然なことだ。

黒い安息日(リマスター)




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 現代には様々な音楽が登場し、人々はそれを自由に選択できるようになった。そういう状況の中で、人々が優先的に選択しているのは娯楽性の高い音楽である。
 実際のところ、自らの意思で激しいロック音楽を選ぶよりも、流行のポップスなどを聴いていた方が気楽だ。そうすれば、周囲の人間たちの話題に混ざることもできる。また、現代ではテレビやラジオがそういった音楽ばかりを流しているという実態もある。

アマング・ザ・リヴィング




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 『指輪物語』で有名なトールキンは、中つ国の歴史を描き出した『シルマリルの物語』という作品も残している。この叙事詩的な物語の中には、様々な英雄たちが登場し、数多くの悲劇的な出来事に遭遇する。そして、そこで架空の英雄たちが体験するのは、叙事詩的な戦争を通じて得られる、死や栄光である。また、この『シルマリルの物語』の物語の特徴は、登場人物たちに悲劇的な運命が待ち受けているという点だ。『指輪物語』と比べると、その内容が極めて陰鬱なのは意外である。
 この物語が人々の注目を集めるようになったのは、言うまでもなく、『指輪物語』が世界中に浸透したからだが、それ以前は、殆ど存在も忘れ去られていた。詰まるところ、現代における『指輪物語』の成功は、こうしたファンタジーの長大な叙事詩作品を復活させることに繋がっていったのである。

新版 シルマリルの物語




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 ヘヴィメタルの世界観を考察した時、そこにはダークな要素が登場することが多い。またそういった要素に加わってくるのがヒロイズムだ。実際にアメリカンコミックの世界でも、特にそういう要素が強調されている。つまりヘヴィメタルとアメリカンコミックの世界観には、共通する部分が多いということである。これはアメリカンコミックに影響を受けているヘヴィメタル・バンドが、世界中に溢れている現実とも繋がる。

Spawn Origins Collection Vol. 1



Spawn #1




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 過去の時代の中では、芸術の分野で様々な叙事詩作品が扱われてきた。そこで人気を博した作品は、ダンテの『神曲』やミルトンの『失楽園』などだった。こういった叙事詩作品は、エピック・メタルのサブ・ジャンルの中でも頻繁にテーマとして扱われ、現在でも高い人気を得ている。そして、神々しい叙事詩の世界観を体験するなら、西洋の銅版画が最もお勧めである。

ドレの失楽園



ドレの神曲




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ザ・ランディング



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 2011
Reviews: 83%
Genre: Power Metal


ドイツのパワー・メタル、アイアン・セイヴィアーの2011年発表の7th。


硬派なパワー・メタルのサウンドで海外でも高い評価を得ているアイアン・セイヴィアーだが、その魅力は漢臭いムードやドラマティックな楽曲の中にある。従来のファンたちは、こうした"ヘヴィメタルの美学"と呼ぶべきサウンドを追求しているバンドたちを高く評価する特徴がある。そして、その中には、このアイアン・セイヴィアーも含まれていたという訳だ。
アイアン・セイヴィアーの『The Landing』は、やはり従来の愚直なパワー・メタルを貫いた作風であり、再び世界各地のファンたちを喜ばせるような内容となっている。本作もSF的な世界観を強調した部分が特徴的であり、このスタイルはバンドの個性として機能している。また、ここに収録された楽曲は、スピード感のあるものからミドル・テンポの内容までを網羅しており、バンドのピュアなヘヴィメタルを堪能するために役立っている。
こうしたアイアン・セイヴィアーのサウンドは、ガンマ・レイやジューダス・プリーストなどのバンドたちに通じるものがある。つまり、この『The Landing』は、正統派メタルのファンたちの心に届く力を持っているということだ。



1. Descending
2. The Savior
3. Starlight
4. March of Doom
5. Heavy Metal Never Dies
6. Moment in Time
7. Hall of the Heroes
8. R.U. Ready?
9. Faster than All
10. Before the Pain
11. No Guts, No Glory


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 ヘヴィメタルという音楽の影響力は強く、それは人間の精神を変化させるほどだ。特に過激な音楽は、衝撃という意味では人間を変える力を持っている。80年代のスラッシュ・メタルもそういう影響力を持っていた。だからこそ、現代でもこの音楽はアンダーグラウンドで人気を集めているのだろう。

Kill 'em All




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メガトロポリス



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 2007
Reviews: 84%
Genre: Power Metal


ドイツのパワー・メタル、アイアン・セイヴィアーの2007年発表の6th。


まるで熟練した職人の如く、良質なパワー・メタルの作品を作り続けるアイアン・セイヴィアーは、既に一部のファンたちからは熱狂的な人気を得ている。そして、このバンドの中心人物であるピート・シールクは、ピュアなヘヴィメタルの創造を目指し、ここに新たな作品を完成させた。それがこの『Megatropolis』であり、内容については、従来の漢臭いパワー・メタルである。また、本作は、これまでにバンドが追求してきたSFの世界観を強調した印象があり、その硬派で機械的なイメージは、近未来風のアルバム・ジャケットにも描き出されている。言うまでもなく、『Megatropolis』のサウンドは、ピュアな正統派メタルであり、この手のファンたちの期待を裏切らない内容だ。一方、このバンドは、スタイリッシュなSFの世界観を描き出しながら、そのサウンド・スタイルは情熱的なパワー・メタルなのが興味深い。



1. Running Riot
2. The Omega Man
3. Flesh
4. Megatropolis
5. Cybernetic Queen
6. Cyber Hero
7. A Tale from Down Below
8. Still I Believe
9. Farewell and Goodbye


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バタリング・ラム



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 2004
Reviews: 84%
Genre: Power Metal


ドイツのパワー・メタル、アイアン・セイヴィアーの2004年発表の5th。


カイ・ハンセンの脱退によって完全にピート・シールクのバンドとなったアイアン・セイヴィアーだが、その吹っ切れたサウンド・スタイルは今作でも不変。楽曲には、常に漢らしい雰囲気が満ち溢れており、高いテンションを維持しながら、重厚な疾走を繰り返していく。正統派メタルの魅力やその分厚いサウンドが、この『Battering Ram』には詰め込まれている。ようやく軌道に乗ったアイアン・セイヴィアーのポテンシャルの高さは相当なものだ。また、そこには、"Starchaser"のような従来のSF的世界観を継承した印象的な楽曲もある。



1. Battering Ram
2. Stand Against the King
3. Tyranny of Steel
4. Time Will Tell
5. Wings of Deliverance
6. Break the Curse
7. Riding Free
8. Starchaser
9. Machine World
10. H.M. Powered Man


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コンディション・レッド



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 2002
Reviews: 89%
Genre: Power Metal


ドイツのパワー・メタル、アイアン・セイヴィアーの2002年発表の4th。


ドイツのアイアン・セイヴィアーの歴史は、カイ・ハンセンとピート・シールクのプロジェクトから始まった訳だが、この『Condition Red』では、メンバーが大きく入れ替わっている。特にメインソングライターだったカイ・ハンセンの脱退は、バンドにとっても様々な影響を残した。しかし、本作は、バンドの方向性を固めていたカイ・ハンセンが脱退したことで、ピート・シールクが目指すサウンドが前面に押し出される結果となった。
ここで描き出されているサウンドは、強烈なジャーマン・メタルであり、その中心にいるのはピート・シールクに他ならない。詰まるところ、この『Condition Red』を通じて、アイアン・セイヴィアーというバンドは、完全にピート・シールクのものとなった訳である。そして、全てが吹っ切れた状態のピート・シールクは、これまでよりも遥かにアグレッシブでテンションが高い作品を完成させることに成功した。漢臭いパワー・メタルの全てが、ここに詰め込まれていると言っても過言ではない。



1. Titans Of Our Time
2. Protector
3. Ironbound
4. Condition Red
5. Warrior
6. Mindfeeder
7. Walls Of Fire
8. Tales Of The Bold
9. I Will Be There
10. No Heros
11. Paradies
12. Thunderbird
13. Crazy
14. Living After Midnight (Judas Priest Cover)


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ダーク・アソート



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 2001
Reviews: 70%
Genre: Power Metal


ドイツのパワー・メタル、アイアン・セイヴィアーの2001年発表の3rd。


オリジナルのSFストーリーを展開してきたドイツのアイアン・セイヴィアーだが、それはこの『Dark Assault』でも継承されている。宇宙的な世界観を持ったパワー・メタルがこのバンドのサウンド・スタイルであり、そういう要素は、ヘヴィメタル・シーンの中でも珍しい部類に含まれる。しかし、本作は、単純に強力な楽曲が少なくなったという印象が強く、前作『Unification』(1999)のような内容を期待しているファンたちは、幻滅する可能性がある。
なお、この『Dark Assault』には、ガンマ・レイ(Gamma Ray)のカイ・ハンセンとかつてのメンバーだったトーマス・ナックが参加。



1. Never Say Die
2. Seek and Destroy
3. Solar Wings
4. I've Been to Hell
5. Dragons Rising
6. Predators
7. Made of Metal
8. Firing the Guns
9. Eye of the World
10. Back into the Light
11. After the War
12. Delivering the Goods (Judas Priest cover)


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