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Introduction

Robert_E_Howard

「エピック・メタルとは、叙事詩的なヘヴィメタルの総称であり、主に大仰かつ劇的でヒロイックな音楽性を示す言葉である」 [More stats] 

 ──Cosman Bradley


◆新着情報 News Topics
[Reviews]
VALKYRIE 「Deeds of Prowess」
WRATHBLADE 「Into the Netherworld's Realm」
VIRGIN STEELE 「Nocturnes of Hellfire & Damnation」
[Release]
Jack Starr’s Burning Starr 「Stand Your Ground」
Cirith Ungol 「King Of The Dead」
Manilla Road 「To Kill a King」

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Dark Quarterer (Xxv Anniverary Edition)



Country: Italy
Type: Compilation
Release: 2012
Reviews: 85%
Genre: Epic/Progressive Metal


イタリアのピオンビーノ出身、カルト・エピック・メタルのカリスマ、ダーク・クォテラーの2012年発表の1stの再録盤。




本作はイタリアの「My Graveyard Productions」から発表された。バンドの第一作『Dark Quarterer』(1987)の発売から25周年を記念した企画だった。2008年、ダーク・クォテラーは第5作『Symbols』を発表。その後、"Hammers III festival"に登場して素晴らしい演奏を披露した。ダーク・クォテラーの演奏は、実際に大勢のエピック・メタルのファンたちを喜ばせた。また、バンドは"Motorock As Fire Fest"や"MetalItalia"、"Hammer of Doom festival"などのライブにも参加。ここでも長いキャリアで鍛え上げられた実力を惜しみなく披露した。バンドにとって幸運だったのは、再びマニラ・ロードやオーメンといったエピック・メタル・シーンのビッグ・ネームと共演できたことだった。



前述の通り、この『Dark Quarterer: XXV Anniversary』は、過去のアルバムのリメイクである。そのオリジナル盤は音質が非常に悪かったことも手伝って、この企画は、正にダーク・クォテラーのファンが待ち望んでいたものだった。過去の名曲たちは最新の技術で再録され、強烈なギター・リフのアイデアと、研ぎ澄まされた演奏で生まれ変わった。中には"Red Hot Gloves"のように印象が大きく変化した楽曲もある。それはダーク・クォテラーがこれまでの歴史の中で、着実に進歩してきたという証拠だった。しかし、"Gates of Hell"や"Dark Quarterer"のようなバンドの代表曲は、いつの時代においても同じ輝きを放っていた。本作は2013年に「Shadow Kingdom Records」からリマスター再販。オリジナル盤と再録盤の2枚組でボーナス・トラック1曲を収録した仕様となった。



1. Red Hot Gloves
2. Colossus of Argil
3. Gates of Hell
4. The Ambush
5. The Entity
6. Dark Quarterer


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Symbols



Country: Italy
Type: Full-length
Release: 2008
Reviews: 80%
Genre: Epic/Progressive Metal


イタリアのピオンビーノ出身、カルト・エピック・メタルのカリスマ、ダーク・クォテラーの2008年発表の5th。


1 飛躍

『Violence』(2002)で復活したダーク・クォテラーには、徐々にエピック・メタル・シーンの先へと進む道が開けてきた。アンダーグラウンド・シーンでの活躍だったが、既に世界中にダーク・クォテラーのファンは広がっていた。特にヨーロッパにおけるバンドの支持は確実なものであり、若いエピック・メタル・バンドからのリスペクトは、キャリアを重ねる度に強くなっていった。そして、2000年代後半におけるNWOMEMの流れは、ダーク・クォテラーやアドラメレクなどのバンドが、イタリアでエピック・メタル・シーンの地盤を固めていたために起こったものだった。
2003年、『Violence』にゲスト参加したキーボード奏者、フランチェスコ・ロンギ(Francenso Longhi、key)は、バンドのフルタイム・メンバーとなった。2004年、ダーク・クォテラーはエピック・メタル・シーンで知名度を拡大させるために、大きなチャンスを獲得した。バンドはドイツのヘヴィメタルの祭典"Keep It True"に参加し、そこでハロウィン、マニラ・ロード、ブローカス・ヘルムとの共演を果たした。アメリカのエピック・メタルの始祖、マニラ・ロードとイタリアの重鎮の歴史的な共演は、その年のエピック・メタル・ニュースの中で最も大きな話題となった。

2 シンボル

世界的なヘヴィメタルのフェスティバルに参加したことで、ダーク・クォテラーは自らの音楽活動を更に広げられるという、一つの可能性を見出した。2008年、イタリアの「My Graveyard Productions」から発表された第5作『Symbols』は、バンドにとって新しい挑戦だった。イタリアのルネッサンス期の芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチの『ウィトルウィウス的人体図』(Vitruvian Man)をアルバム・ジャケットに使用した『Symbols』は、プログレッシブな作風を貫いたコンセプト・アルバムだった。エピック/プログレッシブ(epic/progressive)という音楽のスタイルを体現するために、今回、ダーク・クォテラーは6つのシンボルを用意した。それは過去の偉人たちを象徴し、歴史を遡るものだった。即ち、『Symbols』で描かれているのは6つの叙事詩──ツタンカーメン("Wandering in the Dark")、ガイウス·ユリウス·カエサル("Ides of March")、チンギス・ハン("Pyramids of Skulls")、ジャンヌ・ダルク("The Blind Church")、クンタ・キンテ("Shadows of Night")、ジェロニモ("Crazy White Race")の物語だった。
ダーク・クォテラーは深遠なエピック・メタルで偉人たちの波乱の生涯に切り込み、唯一無二の世界観を作り上げた。それはアンダーグラウンド音楽が生み出した前衛芸術の象徴であり、恰も息をしているかのように聴き手に迫り、繊細で緻密な視覚世界を構築していた。『Symbols』のサウンドには、過去のハード・ロック的な部分もあるが、ダーク・クォテラーはエピック・メタルの一歩先の世界の追及を開始したのだった。だからこそ、70年代のアート・ロックのような、複雑なサウンド・スタイルに回帰する必要性があった。



1. Wandering in the Dark
2. Ides of March
3. Pyramids of Skulls
4. The Blind Church
5. Shadows of Night
6. Crazy White Race


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-Band Fashion-




Brocas_Helm.jpg

コメント:アメリカのサンフランシスコ、カリフォルニア出身のエピック・メタル、ブローカス・ヘルムのファッション。ナチス・ドイツの軍服をイメージさせるダブルのロングコート、軍帽が印象的。伸ばし切った髪の毛にロングコートという独創的な発想は、ヘヴィメタル・ファッション以外の何者でもない。




Manilla_Road.jpg

コメント:アメリカのカンザス州ウィチタ出身のエピック・メタル、マニラ・ロードのファッション。中世風のシャツとタイトなパンツ、ベストやロングケープが特徴的。剣を手にしていることからも分かるように、エピック・メタル・バンドが作品のイメージと共通したファッション像を作り上げているのは事実。




dark_quarterer.jpg

コメント:イタリアのトスカーナ州ピオンビーノ出身のエピック・メタル、ダーク・クォテラーのファッション。シンプルなレザージャケットとジーンズを着用。一般的にヘヴィメタルのファッションは派手だという認識がある。しかし、時と場合によっては、ラフな格好の方が好みだというミュージシャンが多い。


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-Leather Jacket Collection-




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名称:クラシックメタルレザージャケットスタッズカスタム
原価:約3000円+α
素材:牛革
生産国:不明
コメント:以前紹介した「クラシックメタルレザージャケット」のカスタム作品。大小スタッズ、ピンバッジ、缶バッジ、パッチ、キーホルダーなどを新たに追加。今回はピンバッジ周辺のスタッズ加工や、大小スタッズを交互に使用するなどのデザインを採用した。これらは他のメタル・ファンの作品からのアイデアである。




My_Leather_Jacket_02.jpg

コメント:裏面。南軍ドクロの大型パッチを追加。パッチは縫い付けではなくスタッズ留め。


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-Epic Metal Room-


 ヘヴィメタルのファンが実際にどのような部屋で暮らしているのか、という一例。ここで取り上げるのはエピック・メタル・ファンの部屋。個人の趣味やライフスタイルによって、部屋の内装や雰囲気は変化していく。快適なヘヴィメタル・ライフを送るためには、ファンが理想とする部屋を自作するのが最も良い手段となる。


ルーム1:Antique,"西洋骨董"



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コメント:ルーム1。西洋骨董の間。"叙事詩的な音楽を聴くための相応しい部屋"が全体のメイン・コンセプト。インテリアに燭台、銀食器、キリスト像、ゴブラン織り額絵、椅子、写真立て、真鍮鏡など。西洋風のイメージが音楽鑑賞を盛り上げる。中世・ルネッサンス音楽、エピック・メタル、シンフォニック・メタル、フォーク・メタルなどが映える。

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コメント:ルーム1の別視点。


ルーム2:Music,"音楽鑑賞"



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コメント:ルーム2。音楽鑑賞の間。機材とテレビ台を備える。インテリアに懐中時計、人物画、帽子、古箱、北欧風の服、チェストなど。コンポは2004年製の「SONY AIWA XR-MJ1」。テレビの下にクリエイティブのスピーカーが2台。状況によって使い分ける。箱には常時約50枚のCDをストック。

Room_04.jpg

コメント:ルーム2の別視点。


ルーム3:Gobelin,"タペストリー"



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コメント:ルーム3。タペストリーの間。インテリアに大小ゴブラン織りタペストリー、アンティーク・ファブリック、懐中時計、写真立て、北欧風の服、ベストなど。部屋に上手く家具やタペストリーを配置すると防音・騒音対策になる。見た目だけではなく実用的なデザイン。ここでスピーカーからの音を聴く。

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コメント:ルーム3の別視点。


ルーム4:Book,"書物"



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コメント:ルーム4。書物の間。机と本棚を備える。インテリアにゴブラン織りタペストリー、ゴブラン織り額絵、版画、銀器、古箱、模造剣、スペクタクルヘルム、カイトシールド、椅子など。机の中には数百枚のCDを保管。本棚には聖書、19世紀頃のアメリカ史、ギリシア文学など。ヴァイキング・メタル的なイメージが強い。

Room_09.jpg

コメント:ルーム4の別視点。


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-Leather Jacket Collection-




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コメント:『T-shirt Slayer』より。シンプルなデザイン、計算されたスタッズの配置が美しい。過剰な装飾を抑えたカスタマイズに高度なファッション・センスを感じる。




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コメント:『T-shirt Slayer』より。ブラック・メタル系のバンドをテーマにした作品。黒と赤のレザーのコントラスト、ダークなバンドのロゴが強烈なインパクトを与える。




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コメント:『T-shirt Slayer』より。大量のスタッズとパッチで埋め尽くされた作品。レザーではなくデニム生地。ヘヴィメタル・ファッションの世界では、レザーと同様にデニムも好まれる。




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コメント:『T-shirt Slayer』より。ノルウェーのブラック・メタル、メイヘムに捧げられた作品。黒いレザーに赤いロゴのみというシンプルさ重視のデザイン。ファッション上級者は逆に装飾に拘らない。




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コメント:『T-shirt Slayer』より。パッチと缶バッジで装飾。ポケットのチェーンとトールハンマー、逆さ十字のネックレスがアクセント。




Leather_Jacket_Collection_5

コメント:使い込まれたレザージャケット。パッチ、スタッズ、缶バッジ、ピンバッジを装着。ファンの中には使い込まれたレザージャケットの方が好きだという意見も。


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Violence



Country: Italy
Type: Full-length
Release: 2002
Reviews: 88%
Genre: Epic/Progressive Heavy Metal


イタリアン・エピック・メタルの始祖、ダーク・クォテラーの2002年発表の4th。


1 成功と悲劇

『War Tears』はアンダーグラウンドのエピック・ヘヴィ・メタルとしては洗練されており、高度なドラマ性を有した作品だった。この時点でダーク・クォテラーの地位は揺るぎなく、一部では"イタリアのマニラ・ロード"や"イタリアのキリス・ウンゴル"と称されていた。しかし、『War Tears』の発表後に再びギタリストを失ったバンドは、活動を続けるだけのテンションを維持できなくなった。ダーク・クォテラーの2代目ギタリストとして完璧な仕事をしたサンドロ・テイスティ(Sandro Tersetti)だったが、複雑な家庭の事情を理由にバンドから去っていった。

2 転機

沈黙が長く続いた後、転機が訪れたのは1998年だった。残されたジャンニ・ネピ(Gianni Nepi、vo、b)とパウロ・ニンチ(Paulo Ninci、d)は、やはり新しいギタリストを探していた。ヘヴィメタルという特殊な音楽をやっているミュージシャンにとって、才能あるギタリストを発掘することは、上手い歌手を探すよりも難しい仕事だった。しかし、ヘヴィメタル低迷期にドイツの「Gorgon/Inline Music」がダーク・クォテラーを見出したように、今回も運と偶然が味方した。バンドのマネージャーの友人、ジーノ・ソッツィ(Gino Sozzi)の息子が登場したのだ。フランシスコ・ソッツィ(Francesco Sozzi、g)という名前のジーノ・ソッツィの息子は、メンバーたちと意気投合した後、直にダーク・クォテラーに加入したが、当時はまだ19歳だった。しかし、この若いギタリストは、80年代にバンドを支えたフルベルト・セレナ(Fulberto Serena)のスタイルとテクニックを完璧に受け継いでいた。

3 再出発

2002年、ダーク・クォテラーは第4作『Violence』をイタリアの「Andromeda Relics」から発表した。この『Violence』はエピック・ドゥーム・メタルの影響を強く受けており、ヘヴィなギター・リフがサウンドの中心だった。また、フランシスコ・ソッツィが持ち込んだ若い攻撃性が作品に活力を与え、脈動するエピックな楽曲が次々と誕生していった。"Last Breath"や"Deep Wake"は強力なエピック・メタルであり、エピック/プログレッシブ(epic/progressive)という音楽のスタイルの創始者が誰なのかを、ロック音楽のファンたちに再認識させた。アコースティックなメロディを奏でる"Calls"はイタリア人の繊細さを表現しており、その後に重厚な大作"Rape"が続いた。"Last Song"はクラシックな叙事詩であり、聖歌隊のコーラスがバンドの深淵な世界観を表現した。このように、イタリアのダーク・クォテラーは『Violence』で再出発し、より大きなロック音楽のマーケットを目指すに相応しい、優れた実力と人材を手にすることとなったのである。



1. Black Hole (Death Dance)
2. Last Breath
3. Deep Wake
4. Calls
5. Rape
6. Last Song


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 『METAL EPIC』のレビューの中からウォーロード、ドミネの項目に加筆。詳細は以下の通り。

WARLORD
DOMINE


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