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特異なる"衝撃"

セイント・アンガー

 途方もない"衝撃"は、ヘヴィメタルファンにおける一種のカタルシスの大部分を担っている。幼い精神に与えられたヘヴィメタルの重厚な旋律は、さぞ衝撃的なものだろう。キリスト教世界おける洗礼のように、私達ファンはヘヴィメタルの荘厳な洗礼を受けたのだ。このメタリカの『St. Anger』(2003)にしても、未熟な若者が聴くにはあまりにも衝撃が大きすぎる。
 「怒りの聖人が首にかかる。全部クソ喰らえ」タイトル曲が放つ途方もない衝撃に、まだ幼かった私は茫然と直立することしかできなかった。彼らの訴えようとするメッセージがあまりにも重すぎ、そして真実味を帯びていたからだ。現実を遥かに凌駕する"衝撃"がここにはあったのだ。
 しかし、メタリカは決して現実逃避主義者ではない。現実の矛盾と眼前で直面し、私達にメッセージを告げてきた。どこまでもシリアスで無駄が一切ない。それがメタリカの作る音楽だった。メタリカの妥協しないスタイルは、捨て曲で犇めく商業音楽界へのある種の返答であるかもしれない。以後、ヘヴィメタルにおける捨て曲は皆無となり、常に途方もない"衝撃"を与える特異な音楽へと変化していったのである。


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エピックメタル・ヒストリー:三つの勢力図 1/3

Heroic fantasy, High Fantasy, and Viking.


 現代エピックメタルの起源を遡ると、ハワードの想像したソードアンドソーサリーの世界に辿りつくことは以前に語った。長きに渡り、エピックメタルがその世界観の中心とするファンタジーの世界も発展を遂げ、ヘヴィメタル同様に細分化された。ファンタジーの世界の勢力図を考察した場合に、エピックメタルの分野もまた、幾つかに細分化される。具体的に分割できるのは、現在三つの世界である。第一は、原型的な「ヒロイック・ファンタジー」の世界。第二は、より空想的な「ハイ・ファンタジー」の世界。最後の第三は、古代の神話・伝承を担う「ヴァイキング」の世界である。これより先は、エピックメタルに深くかかわるこれらの世界を、その起源と発展の歴史を紐解きながら、辿ってみることとする。

>>To be continued in:Heroic fantasy:Next...



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セイクリッド2+ブラインド・ガーディアン

セイクリッド2 PlayStation 3 The Best

 35平方キロメートルに渡る広大な異世界を冒険するPS3/XBOX用RPGゲーム「セイクリッド2」。この世界に入り込んだプレイヤーは、"アンカリア"という地でライトかシャドウに属し、自由に世界を渡り歩くことが出来る。アンカリアでは、光と闇が混沌としており、光を選択し世界を救うか、それとも闇を選択し世界を破滅に導くかは自身の意志である……。
 海外制作の巨大なハイ・ファンタジー系RPGである本作は、オンラインプレイも可能。最大4人までの仲間と組むことが出来る。その他、プライベートなプレイもできるように設定されている。難易度は4つからなり、総プレイ時間は既存のRPGを大きく超える。
 本作のテーマを歌うのが、ドイツが誇るファンタジー・エピックメタルバンド、ブラインド・ガーディアンである。ファンタジック・ゲームに彼らが起用されたことは、実に正当なことだ。ブラインド・ガーディアンのメンバーは、アンカリアの服装に身を包み、ゲーム内に登場する。セイクリッド2の素晴らしい個所は、彼らのために専用のムービーを制作したということだ。ゲーム内で実際に流れるこのムービーは、ブラインド・ガーディアンのクエストを達成すると見ることが出来るようになっている。




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動画紹介:マノウォー

 エピックメタル界の王者、MANOWAR(マノウォー)の功績は、ヘヴィメタルの歴史の中でも特に顕著である。

 彼らが1982年に発表した記念すべき第一作『Battle Hymns』から、既に25年以上もの歳月が流れた。『Battle Hymns』に収録された名曲「Battle Hymns」は、今でもエピックメタルを確立することに最も貢献した代表曲としてあげられる。天武のメタルバンド、マノウォーは、そんな名曲をリメイクし、装いも新たに発表したのだ。何でも忘れやすい私達が、エピックメタルの偉大な歴史の幕開けを再び思い出すようにと……




◆参考作品◆
Battle Hymns Mmxi
1982年に発表された『Battle Hymns』の正式なリ・レコーディング盤。2011年発表。初期の軽快なロックンロール調を払拭するヘヴィでメタリックなプレイが、この名作に新たな生命を吹き込んだといえよう。


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動画紹介:ウィザード

 "ドイツのマノウォー"ことWIZARD(ウィザード)の雄姿は、このブログでも頻繁に取り上げている。

 彼らの曲のうち、最大のインパクトを持つ名曲「Hammer, Bow, Axe and Sword」。この楽曲の紹介のために、私はこの記事を書いたのだ。蛮性を伴いながら軍馬を駆る太古の戦士の如く疾走し、サビでは雄々しい掛け声を聴かせる。これこそが、『コナン』に傾向したエピックパワーメタルの象徴であろう。




◆参考作品◆
Bound By Metal
本曲収録の3rd「Bound by Metal」(1997)。漢らしさ溢れる血生臭い作品は、後に彼らの定番となった。


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「EPIC WAR」のレイアウトについて…

 自分のブログを見ると、いつもレイアウトがしっくりこないと感じる。作ってるのは当然私なのであるが、ヘヴィメタル──エピックメタルとも──というコンセプトも加わり、デザインも中途半端なものにはできない。その高い理想から、いつも新しい記事を書こうとするうち、ついレイアウトの変更に手が回ってしまうのだ。困ったものだ…。
 ヘヴィメタルは、基本的に重くダークなイメージから、レイアウトもそれに沿うように工夫している。ヘヴィメタルのブログやサイトで、明るい色(主に青や緑等)は避けるというのは通例だ。その中でも私が気にかけているのは、どうしたら一番見やすいかということになる。既に数々の長文の迷レビューを生み出している私が語るのも矛盾しているだろうが、サイトの見やすさという点は基本的で重要な要素である。
 全体を見やすくする最も単純な方法は、文章の余白を作るということだ。更に言えば、レイアウトを統一し、幅を揃えることに辿りつく。以前、私はグラフィックデザイン系の勉強をしていたことがある。その勉強が、本ブログにも幾分か活かされているのだ。余談であるが、もしヘヴィメタルのサイトやブログを作る際に、私のブログのレイアウトを参考にしていただけるならば嬉しい限りである。


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ヘヴィメタルから覗く集団的影響力

 こちらから手を伸ばさねば理解さえできないものもある。世俗社会で受け入れられないものも存在する。普遍的な社会の中では、必要でなくとも生きてゆけるものがある。しかし、それらを受け入れ、生涯を捧げた場合、私達は冷徹な逆境と闘っていかなければならない。ヘヴィメタルと現実社会も例外ではない。

 一般のCD店を覗くと、ヘヴィメタルの存在が全く見当たらないということがある。レンタル店には、必要最小限のアルバムしか置いていない。これがインターネット時代が訪れる以前だったならば、ヘヴィメタルのファンはその怒りを消化できずに、酷い幻滅と脱力感を覚えるだろう。自分たちがメタルファンであること自体が不適切だと思えてくる。当然の如く、ヘヴィメタルがラジオや音楽番組で取り上げられるというケースは、一部を除いて殆ど皆無である。常にラジオで掛かるのは、色恋沙汰に彩られた流行のポップ・ソングだ。街行く若者は、その流行歌を友人や恋人と楽しみ、青春の思い出として歓喜に浸るのである。しかし、この世界には、必ずしも大多数を占めるそれらの人間には属さない向きがいる。いわゆる"アウトサイダー"であるその者らは、ラジオから流れる流行歌をどう思っているのだろうか。世俗の風潮の恐ろしいところは、普段何度もラジオやテレビCMで流される楽曲のことを、無意識のうちに"良い曲"であると思いこんでしまうことだ。これは、ある種の経済戦略の一環として、巨大なメディアの影響力を顕著に示している。実際に、テレビCMで流れる曲がチャートの上位にランクすることは少なくない。このことからも、私達が無意識の範囲でメディアに影響されていることが証明できる。
 なにも影響を受けることは決して悪いことではない。例えばハワードもエドガー・ライス・バロウズに影響を受けているし、H・P・ラヴクラフトもポーに多大な影響を受けている。影響力を知的に消化し、発展させていったのが過去の作家たちの功績だったのである。問題であるのは、影響力の範囲が「個人的なレベル」であるのか、「集団的なレベル」であるのかということである。上記に挙げた作家たちは、個人的な影響力を反映し、数々の傑作群を生み出した。では、改めて考えてみるとしよう。集団的な影響力がメディアを媒介として発揮された場合、私達はいかなる状況に陥るのか。ラジオやテレビCMで流れる曲ばかりがチャートに入り、ヘヴィメタルのようなクラシカル──言葉を変えれば古典的──な音楽が全く認知されなくなっていくのだ。現在でも既にその効果が出てきていることは明白であるが、未来では、更にその侵攻が進み、視野が狭まった若い世代は、巨大な影響力のなすがままに音楽を選択する恐れも出てくる。つまりは、志望校を両親に決められた息子や娘のような状況に陥るというわけである。もしそのような未来が訪れるのならば、賢明なヘヴィメタルファンは、その世界を永久に去るか、もしくはこれまでと同様に地下でひっそりと生き長らえるかのいずれかである。ヘヴィメタルという多文化な視野を通せば、このような未来の可能性の一旦も描き出せる。願わくば、より多くの人々が集団的影響力の傘下に陥ることなく、自由な個性を主張していってもらいたい。


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朝にスラッシュメタル

 休みの日は、昔はよく昼過ぎまで寝ていたのであるが、最近は起きるのが非常に早くなった。寝る時間はおおよそ12時くらいだろうか。私は朝が嫌いである。早く起きるメリットが全く見当たらないのだ。
 そんな日には、スラッシュメタルのスピーディなパワーで憂鬱な気分を吹き飛ばす。朝にエピックメタルのようなドラマティックなメタルは禁物で、エクストリームなメタルが適しているかと思う。エピックメタルのような崇高なヘヴィメタルは、夜にゆっくりと聴くものなのだ。今日は、スラッシュメタルのマスターピースともいえる、アンスラックスのリ・レコーディング盤のベストアルバムを挙げておこう。

▶「Greater of Two Evils」(2004) Anthrax
グレイター・オブ・トゥー・イーヴルズ


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2011年4月2日

 晴れやかではない陰鬱な日には、エクストリームでスピーディなヘヴィメタルをよく聞くのが通例だ。私は、その日と雰囲気とによって、ヘヴィメタルを上手く使い分けている(これはどこか変な表現かもしれないが…)。古い時代の体現者である私にとって、現実的な社会は至極退屈である。
 ロスト・ホライズン──私の中では、偉大なエピックメタルバンドの一つである──のヴォイティック・リシキがかつてこう言ったのである「毎日同じ仕事を繰り返し、意味のないことで惨めな気持になる」ヘヴィメタルは、退屈や現実の束縛から逃れる数少ない分野の一つである。非現実的なことをヘヴィメタルに求める一方で、例えばスラッシュメタルのように真っ向から社会や軍事と対峙する姿勢もある。そのどちらにしても、ヘヴィメタルは私達にとって明確な意味を持ち、新たな日──ドミネでいう"Dawn of a New Day"──を迎える糧となってくれるのだ。

▶「Awakening the World」(2001) Lost Horizon
アウェイクニング・ザ・ワールド


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The Request

The Request

from 2016.03.03...

現在、当サイトでは、HR/HM作品のレビューのリクエストを受け付けております。ご希望の方は、以下の項目に詳細を明記の上、コメント欄またはメール欄より送信して下さい。
→リクエスト用フォームhttp://form1.fc2.com/form/?id=780568


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【バンド】 例 BAL-SAGOTH
【アルバム】 例 『Chthonic Chronicles』(2006)
【評価】 例 0%~100%
【理由・感想など】 例 非常に良いアルバムなので是非レビューしてください。
- - - ここで終了 - - -



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New Release (Epic Metal)

Times of Obscene Evil..

by Smoulder (1st album)
"The New Epic Metal Album"

Grey Maiden -Ep-

by Gatekeeper (mini album)
"The New Epic Metal Album"

The Armor of Ire

by Eternal Champion (1st album)
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CODEX EPICUS

by Battleroar (5th album)
"The New Epic Metal Album"

Conqueror's Oath

by Visigoth (2nd album)
"The New Epic Metal Album"
METAL EPIC Books

叙事詩的なヘヴィメタルの歴史

音楽論『叙事詩的なヘヴィメタルの歴史』Kindleストアにて発売中。約5年間に渡るエピック・メタル研究の集大成。主要バンドの紹介、歴史の解説、幻想文学との関連性、エピック・メタル・ルーツへの言及など、アンダーグラウンド・シーンを紐解いた衝撃のヘヴィメタル史。

ハイパーボリア全集

拙著『ハイパーボリア全集』、『ハイパーボリア全集2』、『ツチョ・ヴァルパノミの炎の王国』、『最後の理想郷』、『探索者』、『ツァトゥグアの祠』、『イグの神殿』、『オルグリアス』、『ファルナゴスの遺産』、『イックアの妖術』、『ズロヒムの死』、『失われた先史』Kindleストアにて発売中。1930~1950年代頃の『Weird Tales』誌やクトゥルー神話群を踏襲した幻想怪奇短篇集。
The Master

コスマン・ブラッドリー博士

Author:コスマン・ブラッドリー博士


Cosman Bradley(16/06/10)
David Orso(16/06/10)
Daiki Oohashi(16/06/10)
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