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メタル・ファッション:ヘヴィメタルとウエスタンとの出会い

 私の持っている服などを点検していくうち、気付いたらウエスタン系のファッションが意外に多いことが分かった。そこで好奇心が募った私は、ウエスタンとヘヴィメタルの関連性を調べてみることにした。

John_Batterson_Stetson1

 ウエスタンというと、西部開拓時代の漢らしい世界観や、帽子職人ステットソンが作ったとされるあの有名なカウボーイ・ハット、セルジオ・レオーネの名作映画を思い出すが、ヘヴィメタルファンにとってもウエスタンは馴染み深いのではないだろうか。それというのも、メタル界にはカウボーイのような格好をしているものがよくいる。これのみでは関連性がはっきりしないだろうが、もう少し探ってみると、以外にもメタラーが西部のカウボーイに敬意を表していることが分かる資料が幾つか発見できる。まずウエスタンといって私が思い浮かぶヘヴィメタルバンドは、モーターヘッド (Motörhead) だ。彼らはイギリス出身のメタルバンドの大ベテランだが、服装やアルバムのアートワークから連想されるのは、荒々しいウエスタンの世界である。特にレミー・キルミスターの恰好は、英国ロッカーズとウエスタン・ファッションを合わせた特異なもので、大いにヘヴィメタルの特徴を物語っている。以前、ロッカーズがメタルファッションに与えた影響は語ったが、ここにウエスタンファッションまでもが加わってくるとなると、ますますメタルの世界観は面白くなる。伝統的なカウボーイは漢らしさの象徴であり、また「夕陽のガンマン」等の映画でも見られるような熾烈な戦いを行うことから、メタル界にもファンが多いのだ(メタリカが「続・夕陽のガンマン」の"The Ecstasy Of Gold"をカヴァーしたというのは有名な話だ)。元来ヘヴィメタルは勇猛さと反骨精神を基に成長していったが、西部劇で知られる世界にも同じことが通用する。馬を駆る漢たちの勇ましさはもとより、アウトロー等の反逆者が横行する。西部劇は別名「ホース・オペラ」とも呼ばれ、宇宙活劇(SF)を表す「スペース・オペラ」と相対を成す。何れもドラマティックな世界を生き生きと描いている。


エース・オブ・スペーズ
 モーターヘッドの名作「Ace of Spades」(1980)は、ジャケットを見ればまさにヘヴィメタルとウエスタン──もしくは西部劇──の融合だといえる。全身を覆う黒いウエスタンシャツ等は、西部劇の世界では悪役を表し、それはメタルファッションの唱える"黒=悪"のイメージとも重なる。このアルバムは私としても思い入れが深いアルバムであり、よく晴れた日に訪れたレンタルショップで奇跡的に出会い、以来愛聴していた記憶がある。また本場テキサス出身のパンテラの「Cowboys from Hell(カウボーイズ・フロム・ヘル)」(1990)も当時はよく聞いていた。彼らの豪胆さはテキサス仕込みなのだ。そして忘れてならないのが、ヒロイックファンタジーの生みの親であり、私が最も尊敬する作家でもあるロバート・E・ハワードが、テキサス州の出身で幼少期のあだ名が"二丁拳銃のボブ"だったことだ。御存知、彼はいわゆるエピック・メタルの世界観を決定づけた「コナン」を創造した英雄の祖であるが、そうした力強い想像力の源が故郷のテキサスに由来していたという可能性もある。そう考えると、生前のハワードのカウボーイハット姿の写真が意味深に思えてこないだろうか。ヒロイックファンタジーから離れた彼が、後年ウエスタン小説を書いていたというのは興味深い話だ。
 結論として、ヘヴィメタルは伝統的な文化に影響を受けていることが極めて多い。中世暗黒時代にしろ、ゴシック世界にしろ、ヘヴィメタルの古代への回帰は特筆すべきだ。他にも北欧神話、ギリシア・ローマ神話等にも広く影響を受け、今日のヘヴィメタルがある。そうなれば、アメリカの重要な時代の一端を担った古き伝統、ウエスタンの世界がヘヴィメタルと関連していようとも、それは必然的なことなのである。また私は、あまりウエスタンには詳しくないので、そこは更に勉強していこうと考えている。興味深いことに、私の趣味のほとんどはヘヴィメタルから発している。



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現代社会及び音質の実態に関する警告

 音楽すらも情報社会と化しつつある現状が、凄惨なCD離れを引き起こしている今、私達は何かを見失って久しい生活を送っている。町を歩けば多くの人間がヘッドフォンを耳にし、携帯電話で楽しく音楽を聞いている。余りにも見なれた現状だが、そこにある落とし穴に私達は気付いていない。彼らは音楽をCDではなく、インターネットを通して得ることの出来るデータで購入する。効率的で即効性のある市場体制は、私達に「手軽な音楽」を配給した。しかしそこで私達は何を見失っていったのか、検討していくこととしよう。

 私達がレコードやCDを聴いていた時代、それは古き良き時代だった。音楽自体が重みのある生活の一部であり、聴者も制作者も真摯だった。私達はいずれかのバンドや作曲家のファンになり、店舗や中古店でCDを探す日々だった。望むものが手に入る時代ではなく、苦労だけがそれに応える結果を幾分かだけ勝ち得た。そして念願のCDやレコードを手にした幼い私達は、希望が達成された時に得る尊い達成感──それは苦労した者のみが手にすることのできる──を味わったのだ。しかし変化は早急に訪れた。次々に人間の科学は向上し、人的な行為が機械の動作に移り変わった。それらは人間の労働を激減させ、さらなる発展を遂げようと邁進していった。人類の技術力の進歩は驚異的であり、古き時代から着実に積み重ねられてきた努力を一瞬のうちで消化した。加えてインターネット、つまり情報の拡大は凄まじいまでの速度で世界を支配した。そして人々も、当然それに魅了された。便利なものは積極的に利用する、人間の本質的な動作だった。触発された情報社会は更に飛躍、遂にはあらゆるものがインターネットで手に入るようになる。私達はそれを喜ぶ以外の表現を知らなかった。
 音楽が情報化されたのもこの頃だった。MD、テープ等の録音技術も画期的ではあったが、やがて登場したパソコン並びに「iPod」は、それまでの音楽社会を徹底的に打破するものだった。インターネットで販売されるデータを購入することが可能な音楽プレイヤーの発売は、世界中の人間に驚異的な速度で浸透した。更にそれらの機器は、驚くほど小型化されていた。ここでCDを持ち歩くという古い習慣は終わりを告げたのである。加えてそれは、CDが撲滅される可能性を示唆していた。画期的だったのは他にもある。パソコンを通して閲覧できる無料動画サイト等のダウンロードは、簡単にアーティストの音源をCDなしで入手することを可能とした。日々、ユーチューブ等の世界的な規模を誇るサイトから、個人経営の小規模なサイトにまで及び、音楽の"無料"ダウンロードは行われている。好きなバンドの音楽を無料に、更に迅速に入手することが出来る時代になったのだ。古い時代を思い出すと、まさに夢のような時代が到来したことが分かる。私達は理想を技術で買い取ったのだ。
 真実、レコードの音質が最も良いものだった。次にCDが入り、かろうじてMDも劣化はしていない。アーティストが苦労したCDやレコードには、──生にはかなわないが──本物の音質があった。しかしCDにしろMDにしろ、収録時間には限界があった。CDは80分が限界である。なぜそうなのか。理由は簡単だった。ほとんど圧縮をしていない。MDは私の知る限りでは、4倍まで圧縮ができ、収録時間を4倍に出来た。だが「iPod」は違っていた。薄いチップに途轍もない量を内蔵できる。進化した圧縮技術の勝利だった。驚くほど小さい本体に、大量の音楽データ、利用しないはずはなかった。人類は何と便利なウォークマンを開発したのだろう、それが私達の意見だった。事実、パソコン、「iPod」の音質はCDの1/10に劣化しているが、聞くに違和感はなかった。それは微小な、繊細な聴覚器官の問題であり、誰しもその事実は考慮しなかった。「iPod」、ウォークマンで使われるAACは、「MPEG-4 AAC」なんとMP3より1.4倍ほど圧縮効果があった。そこから導き出される答えは、果たして何を意味しているのか。おこがましいが、私は「iPod」を持っていなければ、インターネットで音楽をダウンロードしたこともない。いや、しようとも思っていない。まさに"時代遅れな"人間として嘲笑されるだろう。


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メタルカンバッチ

 約3週間前くらいのことになるが、レザージャケットとGジャンをメタルカスタマイズするための材料を幾つか購入した。

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 上記の画像はスタッズとピンバッチ7個。まず必要不可欠なスタッズ300発を1000円という安さで購入。HR/HMカンバッチは一個約200円という値段だ。希少価値を考えても妥当なところだ。カンバッチを紹介すると、上からメガデス、スリップノット、インフレイムス(髑髏のもの)、オジー・オズボーン、パンテラ、クイーン、メタリカ(反射でよく見えないもの)となっている。余談であるが、オジーのカンバッチはレザーにピッタリのクールな逸品だ!購入した店舗は以下の通りで、何れもメタルファンにお馴染のネット通販を利用させてもらった。ちなみに、完成したオリジナルの「くそくらえ!」なヘヴィメタルジャケットは、いつかまとめて展覧会でもしようかと考えている。


ピンバッチ ▶「ポスタービン
スタッズ ▶「クラフトパーツ屋」 *個人的にお薦め。スタッズは小さいが、金欠のハードなメタルファンにとってこれ以上良いものはないだろう。続きを読む
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文章の考察

 以前、「平坦な日常の中にあるヘヴィメタルとは」という記事で、私の日常に少し触れた。その中では、私が日常でヘヴィメタルとどういった出会いをしているのかが、ユーモアを交えながらいつもの謙った口調で書かれている。しかし文章とは不思議なもので、書いた産物を残して筆者の記憶には残りづらいらしい。その証拠として、私は再び日常を意識せずに過してきた。書くようなことは沢山あるように思う。私は物事を書くのが好きなのだ。そう、既に「METAL EPIC」に記録されているコラムやレビューを見た方達はお気付きかもしれないが、私の書く文章は長い。小説ほどではないにしろ、文章を書き始めると延々と長くなってしまうので、途中で唐突に終わる場合もある。短い文章を書くことが難しいのだ。また、それと同時に、短い文章に自分の考えを全て押し込むことが出来るのか、という思いもある。人に何かを伝えようとした場合、文章というものは簡単にはならない。もちろん、これとは全く逆の場合があるということも考慮しておかなければならないが、私は前者の方を信じている。
 ふとここで考えるのは、文章は個人的な産物なのか、という疑問である。レビューにしろ、客観的な考察を心掛けることが重要視されるのは必至だが、「あくまで音楽は好みなので」という理由から主観が交じることは否めない。これこそ正しい意見で、音楽など自由な発想から生まれる知的な産物は、"好み"という波長によって価値が左右される。そしてその価値を決めるのは、私たち一人一人によって異なってくる、ということだ。メタルに様々な種類があるのは、こうした「個性」を重視していった結果に他ならない。個性は音楽以前に人間にとって重要なものなのだ。

個性の塊
C.B
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メタル・ファッション:メタルファンとレザーについての概論

Chains And Leather




running_wild


ヘヴィメタルファンがレザージャケットを着るのは、自己表現としての一環であり、内部の精神性を外部に打ち出すためである──
コスマン・ブラッドリー



 スタッズやピンバッチ、ワッペンを山のように装備したレザージャケットを着ている者を見て、果たして恥ずかしいと思うだろうか。私達はその者達を一見はしても、どういった精神や心境の経緯からそういった服装をするに至ったのか知る由もなく、日常を通り過ぎていく。このコラムには、上記の疑問に対する問いに答えを出すとともに、彼らメタルファンのレザーファッションについて追及していく。また、あえて私自身がレザーを着用して町を歩き、ファンの心境や感覚に近づくよう尽力したことも、あえて付け加えておく。


ARCH ENEMY「17歳の時の私は黒いレザージャケットを着てたわ。もうすべてくそくらえ!って感じでね」
 アメリカのメロディック・デス・メタルバンド(*注1)、アークエネミーの紅一点のヴォーカリスト、アンジェラ・ゴゾウはインタビューで過去をこう振り返った。この言葉こそ、メタルファンがレザーを着る理由を最も的確に捉えた言葉だと感じる。ヘヴィメタルは常に何かに対して反抗運動を行ってきた音楽だ。彼らは内面の基礎を築くと、その表現を外見でも求めていった。そうしてたどり着いたのがレザーファッションに他ならない。彼らの服装は、全身黒のレザーに加え、徐々に鋭角なスタッズ類が埋め込まれていった。元々これらのファッションは、英国の伝統的なロッカーズのファッションだった。英国ロッカーズとは、50年代から続く古いロックンロールを愛するバイカー達の集団で、後のメタルファッションに大きく貢献した(詳しくは、映画『The Wild One』を参照にされたし)。彼らは黒いレザーライダースにスタッズやワッペン、ピンバッチを無数に付け、バイクに乗り、頭にはバイカーキャップを付けていた。このファッションこそは、メタルファッションを世界的に広めたジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードの正装だった。伝統的なイギリスの泥臭い町に誕生したロッカーズのファッションは、同じくイギリスで誕生したヘヴィメタルに受け継がれていったのだ。
 しかし精神的にも強固な思想を固めていったヘヴィメタルにおいて、レザーが持つ重要性というものがある。思い出してもらいたい。これまで取り上げた資料の中にも、メタルファンは真剣にヘヴィメタルを崇拝し、忠誠を誓ってきたことが分かる文献が幾つもあった。彼らは"娯楽"でメタルを聴いているわけではないのだ。ヘヴィメタルを生涯で捉えているメタルファンにとって、レザーには共通する部分がある。とある革職人がかつてこう語ったが「レザーは生きている」といわれている。これだけでも、レザーに携わる人間が安易な気持ちで「レザー」を捉えていないことがうかがえる。決して大量生産では完成しないレザーの生き生きとした質感に、ファンは惹かれている部分もあるのではないだろうか。「本物」を追求するメタルファンにとって、レザーはよく適応している。これまでの調査で、ファンのスタンスでは、よりメタル然とした音楽性を好む傾向にあることが分かった。これは、常に「本物」を求めるメタルファンの精神的な信条の表れだ。同じくレザーにおいても、より「本物」らしい──本革が用いられ、オリジナリティのある──レザージャケットが求められる。レザーの革質にもよるが、ここで注目すベきはオリジナリティだ。メタルファンはレザーを買うだけでなく、自分だけの「本物」を作ってしまうのだ(*注2)。先述したように、スタッズやワッペン、ピンバッチ──ここではお気に入りのバンドの製品が選ばれる──を打ちつけて、この世に1つしかない「レザー」を作る。これが究極の次元ではないだろうか。ある程度金を払えば確かにいいレザージャケットは買える。しかしそれだけではメタルファンにとっての"完成品"とはならない。革職人が時間と労力をかけて作ったレザーに対し、ファンが好きなメタルバンドの装飾を新たに加えて感情移入する。「レザーは生きている」という言葉の証拠がここにはある。レザージャケットは特別であり──ファンにとっては馴染み深いものだが──、流行服をことごとく差別化し、唯一無二の個性を持った、古き良き服装の象徴なのである。最終的にメタルファンにとってのレザーとは、内面の「すべてくそくらえ!」な心境を表現できる服装であり、現実に生きた意志の代弁者なのである。



*注1:正しくはアークエネミーはスウェーデンのメロディック・デスメタルバンドである。上記はコスマン・ブラッドリー博士の誤解だと思われる。
*注2:世界中のメタルファンが制作したGジャンやレザージャケットが閲覧できるサイトへのリンク ▶「T-shirt Slayer
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VIRGIN STEELE:「Black Light Bacchanalia」到着

VIRGIN STEELE New 12th Album...



VIRGINSTEELE_12TH


アマゾンで予約注文していた念願の、"エピックメタルの帝王"ことヴァージンスティールの12thアルバム「Black Light Bacchanalia」が、予定通りの11月9日に無事到着した。予約したのは、2枚組みデジパック使用のボーナスCD付属盤である。アルバムの収録時間は、本編が約76分と今作も相当の大作であることが伺える。ディファイの友人が描いたというギリシア調のアートワークからして叙事詩的だ。内容に関してはまだ未聴でこの文を書いているが、既に私は「ユーチューブ」でほぼすべてを視聴しているので、後はアルバムをしっかりとした機材で再生したときに、どう印象が変わるかということに期待が残っている。以下が本編の収録曲で、黄色で表示した曲は私が個人的に名曲だと思った曲である。今作も素晴らしいロマンティック&バーバリックなエピックナンバーばかりだ!


1. BY THE HAMMER OF ZEUS (AND THE WRECKING BALL OF THOR)
2. PAGAN HEART
3. THE BREAD OF WICKEDNESS
4. IN A DREAM OF FIRE
5. NEPENTHE (I Live Tomorrow)
6. THE ORPHEUS TABOO
7. TO CROWN THEM WITH HALOS Parts 1 & 2
8. THE BLACK LIGHT BACCHANALIA (The Age That Is To Come)
9. THE TORTURE’S OF THE DAMNED
10. NECROPOLIS (He Answers Them With Death)
11. ETERNAL REGRET 続きを読む
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オールアメリカンレザーライダース

All American Leather Rider!!!!



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 11月7日のことになるが、このレザーライダースに一目惚れし衝動買いしてしまった。ヘヴィメタルを通じてレザーの魅力に気付いて以来、私はレザーが非常に好きになった。タフな外見に漆黒のフォルム、最高ではないだろうか。自身がレザーを着るようになって、ヘヴィメタルファンが何故レザーを好むのが分かってきた。その研究報告については、また別の日にコラムで触れるとしよう。今回はほぼ余談となる。
 私がオールアメリカンレザーライダース──メイド・イン・アメリカのタグにそう記入してある──に出会ったのは、「お宝発見」という巨大な解放倉庫の中でだ。福島にこの便利な店が開店したのは約1年前で、今では私のヘヴィメタル購入や衣服の購入に大いに役立っている。程良い感じにミリタリーテイストがあり、古き良きロック調の雰囲気を醸し出している店内は、ワイルドかつディープだ。売っている商品は全て中古品で、その数は圧倒的としかいいようがない。正直なところ、店内には何でもあるのだ。アニメやゲーム、フィギュア、洋楽CD、そして服、店内に流れるポップスやロックの音楽が気持ちを心地よくさせ、好きな向きならば1日中見ていることが出来るかもしれない。その一角にロックコーナーがあるのだが、そこが私のお気に入りのスペースなのだ。80年代を席巻した数々のロック・ミュージシャン──ガンズやキッス、ローリングストーンといったバンド達──のTシャツやピンバッチが並び、付近にはレザーコーナーがある。そこでこのレザーライダースを発見したのだ。メタルの名盤を運よく見つけた時と同じ購入欲にかられ、私はレザーを手に取った。手に取った実感は、重い、硬い、黒いの3拍子であった。試着してみると、私の直感の通りにピッタリで、すぐさまなけなしの金を払って購入した。値段は6300円で、安くはないが、よい買い物をしたと思っている。この他にピンバッチも購入したが、このロックピンバッチでレザーを埋め尽くすのが私の夢の一つだ。できればヘヴィメタル系のピンバッチが揃っていればなおいいのだが、あるのはメタリカくらいで、私の好みのバンドのものはない。バルサゴスやヴァージンスティールのピンバッチはあるのだろうかとふと疑問に思う。しかし私はあきらめが悪い人間だ。なければ自分で作る、それが基本的なスタンスなのだ。追記する形になるが、ヘヴィメタルの有名どころのTシャツは店内に一通り揃っている。メタルグッズに触れる機会が極端に少ない田舎ではありがたい限りだ。
 もし町でこのライダースを着ている危険そうな者がいたら、それは私だと思うので、エピックメタルについて質問があれば何でも答えるつもりだ。その他、スタッズ付のヘヴィメタル仕様ダブルライダース愛用しているので、気付く人は気付くかもしれない。メロイックサインをされたらそれを瞬時に返そう。もしファンがよくやるように中指を突き立てられたら……どうやら悪ふざけが過ぎたようだ。メタルとレザーの話になると異様にテンションが上がってしまう。ご了承願いたい。田舎でレザーというだけで浮くことは必至だが、そう思う者達に対しても私が動じず、メタルの正装を心がけているのには、こういう思いがあるからだ──

「FACK YOU!!!!(全てくそくらえ!!!!)」

 下品な終わり方で申し訳ない(笑)。ちなみに、ヘヴィメタルファンが敵視するものに対して、中指を突き立てながらよく言う「FACK YOU!!」という言動は、発言者の態度・目的を考慮すると「くそくらえ!!」と似通った意味合いになる。恐らくは、言っている本人も「お前なんてくそくらえ!!」という感情を込めて言っているのだろう。


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ヘヴィメタル経済学:購入と目利き

■経済的な側面からヘヴィメタルを見た場合、私達はどういった経緯でヘヴィメタルを購入しているのか。今回は効率的なヘヴィメタルの購入方法と、その需要について考慮してみる。



 まずヘヴィメタルを購入するかと思い立った時に、私達メタルファンは大きな壁にぶち当たる。廃盤と国内未発売である。世界的にメジャーではないマニアックなメタルバンドを求めるファンを長年苦しめてきたこれらの要素は、依然として猛威を振っている現状が続く。1つ目の廃盤は、年代物のCDにもなると殆ど有名店でも取り寄せが不可能となってくる。しかし、その解決策は幾つもある。ここばかりは、ネットという現在の情報社会を大いに利用しない手はない。最も大きな解決策としては「輸入盤」の購入が確実といえる。ヘヴィメタルの需要が少ない自国ではファンが辛酸を舐めがちだが、それは日本に限ったことである。世界的な市場を獲得する欧州やアメリカなどの大国では、日々名作に紛れてマニア向けの希少なCDさえもが、名もないレーベルの努力によって再版されている場合が多いのである。また再販は、リマスターやボーナストラックが含まれることがあり、廃盤を敢えて買うよりはこちらの方が好ましい。問題は輸入盤の入荷のタイミングだが、海外から配送される場合、日本への到着は2週間以上待たなくてはならない。メタルファンには常に忍耐力が求められるのだ。ここで、輸入を既に終え在庫を販売するアマゾンやHMVなどの店舗への期待が寄せられるが、在庫がない場合はオークション等で購入するしか道は残されていない。中古CDショップを探すという手もあるが、余程の運がない限り貴重なメタルCDには出会えないはずである。しかしアマゾンの便利性は非常に高く、多くのメタルファンがここを通して輸入盤や国内版のヘヴィメタルのCDを購入している。正直私も殆どのCDをアマゾンで購入している。アマゾンの抱える在庫は、海外のメタルCDも含め国内最大だろう。更に、カードを持っていれば購入が非常にスムーズに行われるという長所も付け加えられる。そんなアマゾンの中で、ヘヴィメタルマニアに対し最大の貢献を果たしてきたのが「amazonマーケットプレイス」だ。ここは出品者が様々な値であらゆる物品を取引している場であり、国内的に需要の劣るヘヴィメタルのCDは破格の安値で手に入る。中には1円のメタルCDも少なくない(基本的に200円~の送料がかかるので結果的に1円ではないが)。ここで注目したいのが、海外のユーザーからの出品があるということである。これはほぼ個人輸入に近い。要は日本で入手困難なヘヴィメタルのCDが海外の出品者から購入できる訳である。この制度を上手く使うことで、殆どのメタルCDは事実上手に入る。これは、2つ目の国内未発売という問題にも明確に対処している。しかし欠点としては、カード決済が必要となってくる点である。若いメタルファンに是非活用してもらいたいこの「amazonマーケットプレイス」ではあるが、クレジットカードという決裁方法は些か荷が重い。ネットでのカード決済の便利さは既に実証済みだが、それは大人に限られている。
 最悪の場合、資金難のメタルファンにはレンタルのみの選択肢しか残らなくなるということについても考えていこう。よく考慮すべきなのだが、最悪の手段は最高の手段に成り得るということだ。まず若いうちにツタヤのヘヴィメタルコーナーを片っぱしからレンタルし、基礎を抑えておく。レンタル店で手に入るのは、具体的にはアイアンメイデン、メタリカ、メガデス、ジューダスプリースト、ディオ、ブラックサバス、ハロウィン等のメタル史における基本中の基本のバンド達だ。私はメジャーなメタルバンドのCDは、よほど気に入った場合を除いて購入する必要がないと思っている。なぜなら国内でも、先述したようにレンタル等で苦労せずに視聴できるからだ。私が購入するのは、財政的に厳しい状況のマニア向けのメタルバンドのCDが殆どである。本当に国内では入手困難なメタルのCDこそ、手に入れる価値があるのだ。自分の未知の音源への探求心や好奇心もそれには少なからず含まれている。自分だけのメタルバンド、そういったものを探しているのかもしれない。よくいうように真実とは、人目に隠された場所に眠っているものだ。しかし私が、世界的なメタルバンドを聴かないかというとそうではない。メイデンなどは私の最高のお気に入りのメタルバンドの一つだ。私が重視しているのは、いかに隠れた名盤を発掘するかということであり、そのために海外の市場に目を向けているのである。国内の狭義な市場では、いずれヘヴィメタルの需要には限界が来る。既に国内では、数えきれないほどの偉大なメタルバンドの国内発売が見送られている。事実は多岐に渡るが、結局は"売れるバンド"が求められるということである。日本は特にその傾向が強くメタル市場に影響している。私個人としては、8thから国内発売が見送られたヴァージンスティール、同じく5thのみのバルサゴス、国内発売されてもおかしくないクオリティを誇るが依然として見送られているムーンソロウやサウロムに成された仕打ちが残念でならない。しかし、その結果のみで私達の探求心が消失するかというと、そうではない。



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VIRGIN STEELE 「The House of Atreus, Act I」

The House of Atreus Act I



Country: United States
Type: Full-length
Release: 1999
Reviews: 90%
Genre: Epic Metal



エピックメタルの始祖、ヴァージン・スティールの1999年発表の通算9枚目となるアルバム。

古代ギリシャの劇作家アイスキュロスのオレステイア(The Oresteia)の3部作のうち、『アガメムノーン』 を題材とした作品。ヘレニック・メタルの代表的な名作である。制作メンバーはデイヴィッド・ディファイ(David Defeis:vo、key)エドワード・パッシーノ(Edward Pursino:g、b)フランク・ギルクリースト(Frank(The Kraman)Gilchriest:d)による3人。ここにきてようやくヴァージンスティールのメンバーが固まったという感じがする。最もディファイさえいれば、ヴァージンスティールは継続していくことだろう。かつてのメガデスのデイブ・ムステインやグレイブ・ディガーのクリス・ボルテンダール、ガンマ・レイのカイ・ハンセンのようにである。ディファイは名実共に、エピックメタル界の偉大なマエストロとなって久しい。
本作は前作と同じくストーリー・アルバムである。本作のコンセプトは、神話として語り継がれるトロイア戦争とその後の世界を舞台にした、呪われたアトレウス一族の骨肉の争い、そして反逆である。アトレウスはトロイア戦争におけるギリシア連合軍の総大将アガメムノンの父で、アガメムノンはアルゴスの王である。アトレウスは、テュエステスが自分の娘との近親相姦との間にもうけた子、アイギストスに父の復讐のため惨殺される。そしてテュエステスはアルゴスの王座に就く。しかしアガメムノンはスパルタの力を得て、テュエステスを追放し、アルゴスを再び自らのものとする。そしてアイギストスは復讐を誓う。物語は続編である「The House of Atreus, Act II」へと続いていく。なお本編の物語に登場する、予言の力を持つが誰にも信じてもらえないという呪いを持つカサンドラは、輪廻転生を司るエマレイスの生まれ変わりとなっている。このことから、本作の物語が、マリッジ以降展開された輪廻転生のテーマを持っていることが分かる。つまり彼ら古代の人間の生まれ変わりかもしれぬ私達が、彼らと同じ惨劇を件台で繰り返すという示唆も含まれているということである。人間の反逆によって。ディファイは楽曲で"反逆者"を数々取り上げてきたが──皮肉にも、マリッジ三部作が実際に舞台化された時のタイトルもは「反逆者」であった──、そこには言葉以上の意味が込められていることは明白である。脆弱な人間の神への反逆、神でさえ争うという現実、我々にとって確かなものとは何か。このアルバムは悲劇的で無残な物語を叙述しているが、果たしてそれは架空の世界の出来事に過ぎないのだろうか、とディファイは私達に投げかけているのだ。
内容的にも音楽的にも、彼らがこれまでにも多くの楽曲で取り上げてきた、古代ギリシア神話の世界観が一気に爆発したという印象を受ける。メインソングライターでもあるディファイは、こうした古代の神話伝承や歴史等──中でも先述したギリシア/ローマ圏、聖書に表される創世記──から影響を受けていることは顕著だが、私のように古代の世界そのものを追求することを好む、というわけではないようだ。彼はこれらの古代叙事詩を現代的表現の代用として用いているのであり、彼らのやっていることと"ファンタジー"は無縁であるという。つまりはディファイは空想的な人間ではなく、ヒューマニズムを重視する人情深い表現者だということだ。ここに彼らの楽曲が持つ厳かさや神話的リアリティの根源があるのではないだろうか。ディファイのように確かな真実を持って、現実を強く生きる姿は余りにも眩しい。ヴァージンスティールはその証明になのだ。なぜ彼らのような洞察的で知的で芸術的な希少バンドが、本国で支持を得ないのかが疑問である。真実とは常に隠されている。私はヴァージンスティールとの出会いが人生で最高の出会いだったとすら思える。
本作では、古典音楽から影響を受けたシンフォニックな音像を多用し、伝統的なエピックリフで攻め入る作風は絶対的な存在感を放っている。アルバムの場面転換に導入された小曲も、ただの繋ぎではない魅惑的な旋律を所有している。まるで今作は歌劇のようだ。ディファイの家系が演劇一家だということも頷ける。劇的な静と動の転調を駆使し叙事詩を紡いでいくその手法は、エピックメタルの真髄であるとともに、大きな見本となるだろう。徹底した雰囲気の重視と繊細な描写──登場人物の感情の起立や古代の風景の描写である──さえも逃してはいない。恐らくこのアルバムは、ヴァージンスティールの中で最も起承転結が上手くまとまっている作品だろう。加えて、伝統的なスペクタクル映画のスケール感を持ち合わせている。#20~#23までのエンドロールを想起させる感動的な流れなどはまさにそうだ。本作での古典的な手法は、CGを駆使していない時代の歴史大作映画──「ローマ帝国の滅亡」や「スパルタカス」等の名作たち──に連なる人的な苦労と生々しさを描き出しているのだ。一貫した緊張感と迫真性がもたらす興奮は、ヴァージンスティール──またはエピックメタル──ならではである。本当にこのアルバムは、全体を通した一つの作品としての完成度が高い。お気に入りの映画のDVDのように、何度も本作をリピートしてしまうのは必然的である。私たちエピックメタルファンが求めているのは、このような雄大でシリアスで芸術的で文学的な作品なのだ。ヴァージンスティールのエピックメタル作品は、間違いということがない。



1. Kingdom of the Fearless [The Destruction of Troy]
シンフォニックなイントロから突如激烈な疾走を開始する興奮必至の一大エピックチューン。ヒロイックな疾走感に乗り繰り出される野蛮なフレーズ、そして高潔さをも湛えた鋭いサビのメロディが胸を焼く。更に中間部から始まるロマンティシズムを極めた壮絶なギターソロ、静寂パートの導入、ラストの勇敢なアウトローと、まさにヴァージンスティールの全てを結集したというべき劇的極まりない名曲だ。
2. Blaze of Victory (The Watchman's Song)
エピカルな語りを交えた小曲。徐々に盛り上がっていきバーバリック&ロマンティックな展開が堪能できる。
3. Through the Ring of Fire
ヘヴィなリフの行進を多用したエピックソング。サビの吐き捨てるようなエピカルウェスパーは見事だ。しかしこの曲の最大のハイライトは後半から開始され、流れるような転調を幾重にも交え、やがては壮大なギリシアンシンガロングパートへと移行していく。クライマックスでのそのシンガロングパートには、古代ギリシアの悲劇的で歴史的な重厚な場面が思い浮かぶ。まるで映画のようだ(これはニュー・シネマスティックな意味合いではない)。
4. Prelude in a Minor (The Voyage Home)
短い場面転換のインストゥルメンタル。
5. Death Darkly Closed Their Eyes (The Messenger's Song)
不穏な小曲。
6. In Triumph or Tragedy
このアルバムのテーマ・メロディともいえる勇壮極まりない大仰な古代的シンフォニー。この壮大な旋律は#20で再び登場することになる。
7. Return of the King
8. Flames of the Black Star [The Arrows of Herakles]
6分に及ぶミドルテンポ主体の楽曲。2分辺りから突如として始まるバーバリックなパートは秀逸。更にその後神秘的なメロディへと流れていき、傑出したエドワードのソロが絡む。エドワードのヒロイックな名プレイとディフェイのシャウトの掛け合いは最高だ。
9. Narcissus
古代ギリシア調のファンファーレが重苦しくなり響くインストゥルメンタル。短いながらも物語が確かに進んでいることを実感させる。
10. And Hecate Smiled
高潔さと野蛮さを極めたエピックナンバー。ピアノに乗るディファイの民族調の歌声があまりにも素晴らしい。劇的にメタリックなギターが絡んでくる展開などには心底度肝を抜かれる。そしてその後の厳粛なソロパートがまた素晴らしいこと……。まるでギリシアの戦いの原野が蘇ったかのようだ。
11. Song of Prophecy (Piano Solo)
神秘的なピアノによるソロ。ピアノの旋律だけでも物語を聴いているかのようだ。この表現力の繊細さには脱帽である。
12. Child of Desolations
#11の悲劇的な雰囲気を引き継ぎ始まるバラード。ディファイの歌声は地に着いたような重さを宿している。だからこそサビの高音に耳が惹きつけられるのだろう。しかしなんてエピカルな楽曲なのだろうか。最後には「Crown Of Glory (Unscarred)」冒頭の神秘的で宿命的な旋律が奏でられ、#13へと続く……
13. G Minior Invention ... [Descent into Death's Twilight Kingdom]
前曲とはがらりと雰囲気が変わる、というよりも更に物語の核心へ迫ってきたという印象を受ける。マリッジの頃の旋律を大胆にアレンジした神聖なインストゥルメンタル曲である。私には「エマレイス」の中間部に登場したメロディの再導入が感動的で仕方がない。
14. Day of Wrath
魅惑的なピアノのアンサンブルと行進曲調のシンフォニーが織りなすオペラのようなインストルメンタル曲。
15. Great Sword of Flame
重厚でシリアスなエピックソング。中間部のソロにもよく表現されているだろうが、前半のザクザクしたリフとは打って変わって重苦しい雰囲気が漂う。後半にはマリッジ・メロディも導入され、迫真性を高めている。
16. Gift of Tantalos
語りによるインスト。
17. Iphigenia in Hades
悲劇的な、しかし儚い美しさも合わせ持つ小曲。ここにきて楽曲は一気に終焉的な色合いを帯び、聴く者に途方もないクライマックスが待ち受けているであろう期待感を大いに募らせる。
18. Fire God
スピーディなリフ・ソング。
19. Garden of Lamentation
短いバラード。 壮絶な#20への見事な布石といえる。
20. Agony and Shame
#6の壮大な旋律で盛大に幕開け、本格的な楽曲としてはアルバムのラストあたる名曲。物語の大団円的な──内容は悲劇的なものであるが──雰囲気を伴い、じわじわと迫真性を持って迫ってくる様は見事としか言いようがない。特に、一度目のサビに至るまでの完璧なプロセスと、そのサビの圧倒的なスケール感にはただただ放心である。まさに本アルバム最大のハイライトといえよう。
21. Gate of Kings
全てが終焉を迎え、栄光の勝利が訪れた場面を想起してしまうが、雄々しいメロディは絶望の中で芽生える強力な希望。コーラスを上手く演出させ、これほど見事なエンドロールがあるだろうか。
22. Via Sacra
感動的であり、そして大団円を強く感じさせる感涙のエピローグ・インストゥルメンタル。#22で十分な完結を物語っているにもかかわらず、更に余韻を残す楽曲を配置してくるところには見事に打ちのめされる。全編の情景が新たに繰り返されるかのようだ。物語の主人公ともいえるエレクトラとオレステスの姉弟の復讐劇は第二部へと続く。


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2010年10月31日

 映画音楽とヘヴィメタルの共通点はある。また映画音楽とヘヴィメタルの特色もそれぞれに異なる。私は両方の音楽が非常に好きだが、明確な軍配は当然ヘヴィメタルにある。映画音楽に興味を持ったきっかけはヘヴィメタルに導入された映画的な手法であり、私は瞬く間に重厚な緊張感を放つ映画音楽に魅了されていった。そのようにしてシネマスティックな音楽に対する考察も深まっていき、ヘヴィメタルのレビューの際にも幾分か影響を残すようになった。私が特に好んでいるサウンドトラックは、スペクタクル系の作品がほとんどで、分類としては歴史やファンタジーなどの過去や架空の世界を舞台とした作品が多い。臨場感に溢れたそれらの作品を聴くと、聴覚が研ぎ澄まされるかのような感受性を得ることが出来る。映画音楽は、ヘヴィメタルと同じく時に繊細だからである。以下には、私が愛聴しているエピック・サウンドトラックの名盤たちを挙げておいた。エピカルなヘヴィメタルが好きな向きならば、本格的で圧倒的なスケール感に必ずや陶酔することだろう。

▶「Conan the Barbarian」(1982) Basil Poledouris
Conan the Barbarian

▶ 「Braveheart」(1995) James Horner
Braveheart: Original Motion Picture Soundtrack

▶ 「Gladiator」(2000) Hans Zimmer
Gladiator:  Music from the Motion Picture

▶ 「King Arthur」(2004) Hans Zimmer
King Arthur

▶「Beowulf」(2007) Alan Silvestri
Music From the Motion Picture Beowulf


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The Course of Empire

by Atlantean Kodex (3rd album)
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Servants of Steel

by Ironsword (5th album)
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Stone Engraved in Red

by Ravensire (3rd album)
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Times of Obscene Evil..

by Smoulder (1st album)
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Grey Maiden -Ep-

by Gatekeeper (mini album)
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The Master

コスマン・ブラッドリー博士

Author:コスマン・ブラッドリー博士


Cosman Bradley(16/06/10)
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