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ICED EARTH 「Night of the Stormrider」

Night of the Stormrider

ICED EARTH the 2nd album in 1991 Release
★★★★★★★★☆☆...(好盤)



アメリカ、フロリダ出身のパワーメタル、アイスドアースの2nd。1991年に発表され、日本デビューも果たしたアルバムである。

硬派なギタリスト、ジョン・シェイファー(G)が率いることで有名なドラマティックバンドだが、この2ndアルバムもまた然り。
サウンドは非常に先述したドラマ性を有するスラッシュ・メタルよりの鋭角的なものであり、ギターの抒情的なフレーズが冴えわたる、高品質のB級メタルである。

彼らの素晴らしいところは、ジョン・シェイファーの趣味によるエピカルな傾向と荘厳なる闇属性の雰囲気にあるといっていい。"闇属性"などと大袈裟なことを記したが、本当は彼らのダークさを例えるなら"アメリカンコミックのダークヒーロー"というフレーズがしっくりくるだろう。孤高の雰囲気(同時に勇ましさも漂う)なのだ。

本作はクラシカルの名曲である「Carmina Burana(カルミラ・ブラーラ)」をオープニング・アクトに配した#1で劇的に幕をあける。これを聴いただけでも劇的メタルファンは悶絶である。なによりここまで劇的で大仰なスラッシュは無いのだから……。続く#2も本作のダークでドメスティックな雰囲気を盛り込んだ名曲。執拗なまでに「ストームライダー」のフレーズが連呼される。もちろんこのクオリティ(粗削りだが…)と雰囲気は終始一貫されている。

ここまでドラマティックでコンセプチュアルだと大方気がつくだろうが、本作はストーリーアルバムである。アメコミ好きのジョン・シェイファーが作り上げたというダークファンタジーが意気揚々と展開されていく。タイトルとアートワークに登場する「ストームライダー」が地獄からやってきて世界を破滅に導くという、息を飲むストーリーである。早くも2ndにしてコンセプトを楽曲で十分に表現することが出来る彼らの技術は高評価していい。
ある種、このスタイルはエピックメタルバンド群に接近したスタイルだ。重厚なコンセプトに沿って、楽曲を練り上げていく。彼らはアメリカのバンドだが、非常にヨーロピアンテイストということで、マノウォーらに共通しているとも言えなくない。パワフルで漢らしさも漂っている。

またこの作品はファンから「ドラマティック・スラッシュ・メタル」と形容されている。その背景にはエピカルな要素が大きく貢献している。こういうエピカルな方法論もあるのだ。後、エッジーでドラマティックなリフの応酬パートが基盤である本作は、頭を上下に振るのにも最適だ。
クラシカルな導入部とスラッシュ然としたメタル・パワーが劇的な融合を果たした好盤である。

最後に加筆するが、これはリマスター再販盤のジャケで、オリジナルはもっと渋い。


1. Angels Holocaust
カルミラ・ブラーラの劇的なメロディを伴って展開する名曲中の名曲。
2. Stormrider
後半のリフのドラマティックな畳み掛けが非常にリズミカルで魅力的だ。既に展開力には目覚ましいものが見受けられる。
3. Path I Choose
4. Before the Vision
5. Mystical End
6. Desert Rain
7. Pure Evil
8. Reaching the End
9. Travel in Stygian


Review by Cosman Bradley
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IRON SAVIOR 「Unification」

ユニフィケイション



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 1999
Reviews: 88%
Genre: Power Metal


ピート・シールク(g,vo)とカイ・ハンセン(g,vo)によるジャーマン・パワー・メタル、アイアン・セイヴィアーの2nd。1999年に発表。


前作「Iron Savior」では、コンセプトの完成度に楽曲のトータルバランスが追いついていないため物足りない作品だったが、2作目となる本作においての完成度と総合性は目を見張るほど向上している。結果的に、壮大なSFストーリーとドラマティックメタルの融合がここに成されたわけである。このアルバムは私の愛聴盤として、実は昔から聴いている。一番初めに入手したアイアン・セイヴァーのアルバムがこのアルバムで良かったと今でも思っている。

今作は、従来のガンマ・レイ等のメロディックなツインリードをメインに、ピートの男らしいヴォーカルが愚直に響く正統派パワーメタルを踏襲。
また楽曲であるが、ピートの制作したナンバーの他にカイ・ハンセンが提供した楽曲が2曲収録されており、#3、#11(歴史的名曲)ではカイ自らリードヴォーカルをとっている。これもアルバムの大きな変化の付け方で、アルバムの中で只ならぬ雰囲気を放っている。その完成度が高すぎるためか他の楽曲を食っている(笑)感もしないでもないが、ピートの楽曲も名曲#1、#2を筆頭に熱いパワーメタルを叩きつける。

タイトルの「Unification」とは、人類の統一を表している。このアルバムは、機械的な未来を通して、またヘヴィメタルを通して、人類がどうあるべきか提示した壮大なSFメタル大作である。



1. Coming Home
ドラマティックなパワーメタの名曲として光を放つ名曲。本作からのシングルにもなっている。
2. Starborn
アルバムで最速のナンバー。ドラマティックかつスペースティックなソロバトルは最高だ。
3. Deadly Sleep
カイ・ハンセンの作った曲。イントロのリードから大いなる期待感を漂わせ、見事に期待を裏切らない秀逸の一曲である。SFの世界観とメロディックパワーメタルが見事にマッチした、名曲といえるだろう。
4. Forces of Rage
5. Captain's Log
6. Brothers (Of the Past)
7. Eye to Eye
8. Mind over Matter
9. Prisoner of the Void
10. Battle
重厚なクワイアにギターの雄大な重奏を加えた逸品。
11. Unchained
12. Forevermore
ヘヴィメタル史に残る歴史的バラード。間違いなくカイが作ったバラードの最高傑作であり、地球規模のスケールで綴られる宇宙的旋律が感動を与える。
13. Gorgar [Version '98]
14. Neon Knights
15. Dragon Slayer


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IRON SAVIOR 「Iron Savior」

アイアン・セイヴィアー



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 1997
Reviews: 70%
Genre: Power Metal


HELLOWEEN等の活躍で知られるカイ・ハンセン(Vo, G)とIRON FIST、SECOND HELL期の盟友ピート・シールク(Vo, G, B, Key)を中心に結成されたドイツのパワー・メタル・バンド、アイアン・セイヴィアーの1st。1997年発表。


バンド名の「アイアン・セイヴィアー」とは、カイとピートによって制作された本作のコンセプトに登場する宇宙船の名称である。"宇宙船"というフレーズでピンと来たかもしれないが、そうこれはSFストーリーなのだ。古代史や宇宙への関心が顕著に表れたアルバムを発表したカイ・ハンセンのバンド、ガンマ・レイだが、同時期発表の今作品にもそれは影響を残している。

そんな素晴らしいSFストーリーを軸にしてこのアルバムは展開するが、まどろっこしいところはなく、非常に正統派よりのヘヴィメタルサウンドで落ち着いている。随所にSF的な宇宙的なイメージを伴うメロディは登場するのだが、大仰ということはない。ピートがヴォーカルをとっているが、男らしい熱い歌声でこういうヘヴィメタルにはマッチしているだろう。
しかし、冒頭の未来的で雄大なメロディに期待感を増大させることは確実であるが、続く#2、#3、#4と楽曲のテンションは急速に落ちる。冒頭が素晴らしいだけに、全体としてのまとまりの無さが浮き彫りになったアルバムだ。

メンバーがジャーマン界の重鎮ということもあり、完成度は保証できるが、魂の高揚感はそれほど望めないアルバムである。バンドのスタイルは正統派ファンとして高評できるのでお勧めしたいが、本作を入門編に選出するのは不適切である。



1. Arrival
雄大なギターワークが徐々に盛り上げていく、ドラマティックなイントロダクションの傑作だ。
2. Atlantis Falling
ヘヴィメタリックなリフが炸裂する、アイアン・セイヴィアーのスタイルを披露するにふさわしい曲。
3. Brave New World
4. Iron Savior
5. Riding on Fire
6. Break It Up
7. Assailant
8. Children of the Wasteland
9. Protect the Law
10. Watcher in the Sky
11. For the World
12. This Flight Tonight


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メタルに学ぶ歴史 「ヘイスティングスの戦い」

Hastings 1066
本日の教科書:THY MAJESTIE 「Hastings 1066」(2002) All Concept
学ぶ歴史:「ヘイスティングスの戦い」

イタリアのザイ・マジェスティの2ndアルバム、「Hastings 1066」はエピックメタルの歴史的名盤だろう。
この奇跡的な完成度を持つアルバムは、中世イングランドで実際に起こった歴史における伝説「ヘイスティングスの戦い」を描いた一大叙事詩である。このアルバムに習い、「ヘイスティングスの戦い」を紐解いてみよう。


これは中世の剣と楯の時代の物語である:


説的な「ヘイスティングスの戦い」は、中英雄時代の本格的な幕開けであった。1066年イングランドのヘイスティングスのバトルの丘での戦いは叙事詩的に残されている。デンマークの強大なる大王クヌートの死後、イングランドでは強力な諸侯らが群雄割拠し混沌としていた。そんな中、ゴッドウィンの息子ハロルドが諸侯らに擁立されて王位に就きハロルド2世となった。かくして、物語は幕開ける。フランス北部のノルマンディーでは、より古い暗黒の時代に北欧からやってきたヴァイキングの末裔らが強大な国家を打ち立てて久しかった。この地でヴァイキングの末裔らは勇猛果敢な武勇譚と鋭い鋼鉄の刃を未だ有していた。これら北欧の先祖より受け継いだ国家を一層強大とした者がいた。かの者は勇士ギヨームといった。ギヨームは豪胆なるヴァイキングの王ロロの末裔であった。エドワードからイギリス王位の継承を約束された、とギヨームは言い放った。戦いの信託が訪れ、ギヨームは兵を集い始めた。やがてギヨームのもとには、勇猛果敢なノルマン騎士らおよそ6000人が集まった。皆、英国の歴史に新たな風を吹き込むという偉業に賛同し、北欧の戦士特有の気高い勇気を奮い立たせていたのであった。来るべき1066年、ギヨームの率いる大軍はイングランド南部のヘイスティングスに上陸した。かつてヴァイキングの勇士らが諸王国をロングシップで襲撃したように、軍隊の戦船はバルト海の荒波の如く湾に押し寄せた。重厚な甲冑とカイトの盾で武装した荘厳な軍隊の闊歩する喧騒が、戦いの原野を突き抜けバトルの丘にまで轟いた。対立するイングランド王ハロルド2世は、およそ7000人もの強力な勇士らを率いてギヨームとその軍勢を迎え撃つこととなった。ハロルドは既に直前の戦いで、イングランドに侵攻したノルウェー王ハーラル3世をスタンフォード・ブリッジの戦いで破っていた。かの王は自らの即位に反旗を翻し、ハーラルに味方した弟トスティ・ゴドウィンソン諸共惨殺したのであった。かくも勝利を収めたハロルドの軍勢はバトルの丘に続き、これを察し同じくバトルの丘に集結したギヨームの軍勢と遂に直面した。かくして中世史に残る、伝説的ともいえる戦いが起こることとなったのである...

高いバイユーのタペストリーには、この伝説の結末が描かれた。絵には、目を矢で貫かれるハロルド2世が描かれた。この戦いでハロルド2世は死に、ギヨームの軍勢は勝利を収めた。そして、新しいイングランドの王が誕生した。歴史的に初めて、ノルマン人がイングランド王に即位した。これはあまりにも偉大なことであった。北の凍てつくフィヨルドの中で生まれ育ち、戦いに明け暮れたヴァイキングの末裔が、終ぞ一国の王となった伝説──これらは事実として記される。以後、ギヨームは新たにウィリアム一世と名乗り、正式に王冠を授かった。ここに、ノルマン人の時代、ノルマン朝が始まったのである。それは遂に、300年に渡り続いてきたヴァイキングの時代が終わりを告げ、中世の勇士らが活躍し、幾多の叙事詩を残すこととなる、中世英雄時代の真の始まりでもあった。最後に、この英雄伝説はノルマン人による征服「ノルマンコンクエスト」として、永遠に中世の史実の中で語り継がれることとなったのである。


*  *  *


この戦いを実際に見た者はもはやいないが、あまりにもすさまじい剣と楯の戦いだったのだろう。アルバムからもその激しさ、荘厳さ、勇ましさがまじまじと伝わってくる(そして実際に中世の戦場に入るような錯覚さえ覚える)。
私はメタルを通して、偉大な物語や歴史、または神話の世界を垣間見るというのは、実に意味のあることだと思える。伝説や神話を今に伝えるエピックメタル作品はこれだけではない。次回の授業も、恐らく私の好きな中世の歴史になるだろう。それまでしっかりと予習してくるように(笑)。


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用語集3 「エドガー・ライス・バローズ」

ERB

Edgar Rice Burroughs 1875-1950

エドガー・ライス・バローズ

"異世界、異次元の創造者"


「バロウズの生み出した奇想天外な冒険小説の数々は、己が子供の頃に戻ったように楽しめる。彼の最大の功績は、我々の現実とは異なる世界、"異世界"を描き提示してくれたことである」


主な経歴:
1875年にアメリカ合衆国イリノイ州シカゴで誕生する。父は南軍の少佐であり、これは後の作品にも影響を与える。25歳でエマ・ハルバートと結婚し、3児をもうけるが、その後貧困に悩まされる。貧困から脱却するために、36歳にして始めて作家活動を開始。この時の作品が『火星の月の下で(Under The Moons of Mars) 』である。大衆読物雑誌〈オール・ストーリィ〉誌の編集長トマス・ニーウェル・メトカフに認められた本編は、1912年から本誌で連載される。この作品は『火星のプリンス(Princess of Mars)』と題される。しかし最も有名なのが、第三作として発表された『類猿人ターザン(Tarzan of the Apes)』である。〈オール・ストーリィ〉に1912年に刑されるや否や好評を得た本編は、彼の生涯の代表作となる。1914年には、初の単行本としてこの『類猿人ターザン』が刊行された。彼の最大の真価は、1922年発表の〈地底世界シリーズ〉 、 〈金星シリーズ〉等の異世界の創造にあったといえる。SFやファンタジー、その原点を創ったのがこれらの作品である。つまり、スペース・オペラ、ヒロイックファンタジーの原点である(ハワードの<コナン〉、リン・カーターの〈ゾンガー〉に影響した)作品を生み出したのだ。その後は数々の離婚、結婚を繰り返し、第2次世界大戦にも参戦した。しかしそのため心臓病を悪化させ、1950年3月19日、南カリフォルニアにて生涯を終える。74歳という、作家としては長生きな人生を送った。

代表的な作品:
地球外の世界を主に描いた作品と、先史時代的な野性的な冒険小説が特徴的なバロウズ。前者は、『火星(Barsoom)シリーズ』、『ペルシダー(Pellucidar)シリーズ』、『金星(Venus)シリーズ』、『月(Moon)シリーズ』等に代表され、後者はやはり『ターザン(Tarzan)シリーズ』が挙げられよう。彼には小説に対してポリシーがあり、"読者に喜ばれる物を書く"、"金にならない物は書かない"というスタンスを貫いた。また、小説は独学・自己流で書きげている。彼の生み出した数々の英雄や美女は、古典的で伝統的な人物達であり、今でも古き良き世界を味あわせてくれる。バロウズの生み出した異世界小説が、SFのサブジャンルである"スペース・オペラ"へと発展していった点においては、偉大な功績といえるだろう。

下記には、バロウズ・シリーズの代表的作品を年代と共に選出した。

『火星(Barsoom)シリーズ』
・「火星のプリンセス」 A Princess of Mars(1917)
・「火星の女神イサス」 The Gods of Mars(1918)
・「火星の大元帥カーター」The Warlord of Mars(1919)
・「火星の古代帝国」Llana of Gathol(1948) *4篇の連作中編集
『ペルシダー(Pellucidar)シリーズ』
・「地底世界ペルシダー」At the Earth's Core(1922)
・「翼竜の世界ペルシダー」Pellucidar(1923)
・「戦乱のペルシダー」Tanar of Pellucidar(1929)
・「栄光のペルシダー」Back to the Stone Age(1937)
『金星(Venus)シリーズ』
・「金星の海賊」Pirates of Venus(1934)
・「金星の死者の国」Lost on Venus(1935)
・「金星の独裁者」Carson of Venus(1939)
『月(Moon)シリーズ』
・「月の地底王国」The Moon Maid(1926)
・「.月人の地球征服」The Moon Men
『ターザン(Tarzan)シリーズ』
・「類猿人ターザン」Tarzan of the Apes(1914)
・「ターザンの復讐」The Return of Tarzan(1915)
・「ターザンとアトランティスの秘宝」Tarzan and the Jewels of Opar(1918)
・「ターザンと失われた帝国」Tarzan and the Lost Empire(1929)
・「地底世界のターザン」Tarzan at the Earth's Core(1930) *ペルシダー・シリーズ第4巻と共通
・「無敵王ターザン」Tarzan the Invincible(1931)
・「ターザンと狂人」Tarzan and the Madman(1964)

邦訳作品:
ターザン (創元SF文庫)ターザン (創元SF文庫)
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火星のプリンセス―合本版・火星シリーズ〈第1集〉 (創元SF文庫)火星のプリンセス―合本版・火星シリーズ〈第1集〉 (創元SF文庫)
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火星の幻兵団―合本版・火星シリーズ〈第2集〉 (創元SF文庫)火星の幻兵団―合本版・火星シリーズ〈第2集〉 (創元SF文庫)
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火星の秘密兵器―合本版・火星シリーズ〈第3集〉 (創元SF文庫)火星の秘密兵器―合本版・火星シリーズ〈第3集〉 (創元SF文庫)
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火星の古代帝国―合本版・火星シリーズ〈第4集〉 (創元SF文庫)火星の古代帝国―合本版・火星シリーズ〈第4集〉 (創元SF文庫)
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時間に忘れられた国 (創元SF文庫)時間に忘れられた国 (創元SF文庫)
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エピックメタルに与えた影響
バロウズはあくまでスペース・オペラ、ヒロイックファンタジーの前身を描いたので、直接的な影響力は少ない。雰囲気を指せば、エピックメタルの宇宙的な楽曲や秘境冒険譚的な楽曲には彼の影響力が多少なりとも伺える。しかし、異次元、別世界を描くというバロウズの試みは、現実と異なる世界を描かんとするエピックメタルの作品群に、幾分か共通点が見いだせよう。

影響を受けた主なメタル作品:
Bal-Sagoth *All Concept

*バルサゴスは、バロウズから全アルバムに渡り影響を受けている。

The Power Cosmic
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用語集2 「H・P・ラヴクラフト」

H/P

Howard Phillips Lovecraft 1890-1937

ハワード・フィリップス・ラヴクラフト

"20世紀最高の怪奇小説家"


「ラヴクラフトは極めて知的な人間である。私が彼の作品に徐々に没頭していく度、その膨大な知識量に圧倒され、叩きのめされたのを鮮烈に覚えている。彼は希少な人間であった。殆どの人間が達しえない未知なる境地に達し、それを我々に残したのだから」


主な経歴:
1890年に、ロードアイランド州プロビデンス市、エインジェル・ストリートに生まれる。幼少に祖父のフィップル・V・フィリップスの影響を受け、彼の所有していた2000冊に上る物語や古い書物等を屋根裏で読むのが日課であった。6歳(5歳)頃から自分で物語を書くようになり、この幼少の時期に、「アラビアン・ナイト」に感銘を受け、アラブ人の詩人"アブドゥル・アルハザード"の名を思いついた。8歳になると科学に関心を持ち始め、徐々に地理学、天文学へと移行する。13歳では天文学の同人誌を発行。1904年頃からは天文学への関心を特に極め、非常に博学だった彼は、16歳の時、地元の新聞に天文学のコラムを書くようになっていた。しかし病弱のため、ブラウン大学への進学を断念し、18歳の時には小説の執筆をやめてしまった。当時の彼の生活は、隠者のようであったという。30歳、1914年4月にアマチュア文芸家の交流組織に参加。これが後の作品を創るきっかけとなる。この時であった作家達は彼にも大いに影響を及ぼしていく。また1915年には添削の作業をしている。彼は文通を好み、、ロバート・ブロック、クラーク・アシュトン・スミス、ロバート・E・ハワードら後に歴史を動かす作家達と幾度となく文章を交換した。1923年には幻想怪奇パルプ雑誌<ウィアード・テイルズ>に『ダゴン(Dagon)』が初掲載され、以後は<ウィアード・テイルズ>誌の常連となっていった。その後も自らの見た夢を題材にした『夢の国(Dreamland)』等作品を書き上げたが、これらが公に受け入れられることはなかった。1924年にはソーニャ・H・グリーンと結婚し、ニューヨークへ引っ越す。しかし1926年には離婚を経験し、故郷のプロビデンスへと戻る。彼は終始、この故郷プロビデンスを愛し続けた。1937年3月15日、*腸癌により病死。46歳にてその生涯を終えた。後に彼の友人、作家オーガスト・ダーレスはラヴクラフトの小説を系列化し"クトゥルー神話"と命名して発表し、ラヴクラフトの存在を明るみに知らしめた。そしてダーレスが1939年に創立した出版社「アーカム・ハウス」より出版されたラヴクラフトの小説群は、大いに絶賛されたのである。彼が公平な評価を受けたのは皮肉にも、死後のことであったのだ。(生前の単行本は『インスマウスの影(The Shadow Over Innsmouth)』の一作のみが発表された)墓碑が作られなかった彼の墓所は、1977年、多くのファンが集めあった資金で墓石が購入され、彼の故郷プロビデンスに「われはプロビデンスなり」という言葉が刻まれ、共に埋められた。これが本当の意味での、H・P・ラヴクラフトの永眠だったのかもしれない。最も、彼の残した宇宙的な恐怖は、今なお惑星的規模で拡大し、我々を戦慄と迫真の奈落に日々招き続けているのである。

*彼の病気には謎が多く、何故か体温が異様に低かったという。もちろんこれは、彼の物語によく登場する人物の最期に頻繁に起こる"邪神の知識を公にさらしたため死を迎えた"、"人間が知ってはならない知識を得てしまったために死を迎えた"結末とは無縁であることを祈りたい。しかし詳細は未だ謎である。

代表的な作品:
彼の作品は大きく2つにわかれている。ダンセイニ卿やエドガー・アラン・ポーに影響を受けた作品を残す初期、宇宙的恐怖や彼自身が見た「夢の国」を舞台とする後期に主に分けられる。作品の特徴は、潜在意識にある恐怖を描き出すという、一種の怪奇小説に近く、それを最大の魅力としている。代表的な作品としては、後にクトゥルー神話の基となった『クトゥルフの呼び声(The Call of Cthulhu )』、『インスマウスの影(The Shadow Over Innsmouth)』、彼の宇宙観を究極の域にまで高めた傑作『時間からの影(The Shadow Out of Time)』、謎の都市を驚異的な迫真性で描く『無名都市(The Nameless City)』、人間が夢の中で訪れる未知の世界「夢の国(Dreamland)」を舞台とした一連の作品群『セレファイス(Celephais)』、『未知なるカダスを夢に求めて(The Dream-Quest of Unknown Kadath)』、『銀の鍵の門を越えて(Through the Gates of the Silver Key)』等がある。まさにおびただしい数の名作が、生前残されていたといっていいだろう。それが再評価されたのは、然るべき処遇である。

下記には、ラブクラフトの代表的作品を年代と共に選出しておいた。

『代表的作品』
・「インスマウスの影」The Shadow Over Innsmouth(1936)
・「クトゥルフの呼び声」 The Call of Cthulhu(1928)
・「ダゴン」 Dagon The Vagrant (1919) *(1923)
・「無名都市」 The Nameless City (1921) *(1938)
・「アウトサイダー」 The Outsider (1926)
・「時間からの影」 The Shadow Out of Time (1936)
・「狂気の山脈にて」 At the Mountains of Madness (1936)
・「ダニッチの怪」 The Dunwich Horror (1929)
『夢の国(Dreamland)作品群』
・「ウルタールの猫」 The Cats of Ulthar (1920)
・「蕃神」 The Other Gods 1933 (1938)
・「セレファイス」 Celephais 1922 (1939)
・「銀の鍵の門を越えて」 Through the Gates of the Silver Key (1934)
・「未知なるカダスを夢に求めて」 The Dream-Quest of Unknown Kadath (1948)
・「イラノンの探求」 The Quest of Iranon (1935)

*は『Weird Tales』誌での掲載年。

邦訳作品:
ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))
(1974/12)
H・P・ラヴクラフト
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ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))
(1976/08/20)
H・P・ラヴクラフト
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ラヴクラフト全集 (3) (創元推理文庫 (523‐3))ラヴクラフト全集 (3) (創元推理文庫 (523‐3))
(1984/01)
H・P・ラヴクラフト
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ラヴクラフト全集 (4) (創元推理文庫 (523‐4))ラヴクラフト全集 (4) (創元推理文庫 (523‐4))
(1985/11)
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新編 真ク・リトル・リトル神話大系〈1〉新編 真ク・リトル・リトル神話大系〈1〉
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新編 真ク・リトル・リトル神話大系〈2〉新編 真ク・リトル・リトル神話大系〈2〉
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クトゥルー〈1〉 (暗黒神話大系シリーズ)クトゥルー〈1〉 (暗黒神話大系シリーズ)
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エピックメタルに与えた影響:
エピックメタルよりは、暗黒界のヘヴィメタルに与えた影響の方が図られるが、それでもラヴクラフトの宇宙観、知的探求性はエピックメタルに多大な影響を与えたかと思われる。現に、怪奇的なコンセプトを根差すエピック系アルバムの根底には彼の存在がある。より壮大でオカルティックな世界観を求める際、ラヴクラフトの幻想怪奇小説を題材に取るケースは多い(あのメタリカでさえ、ラヴクラフトから影響を受けた楽曲を残している)。または、神秘性への探求を表現する際、といってもよいだろう。ヘヴィメタル全般におけるSF、ホラー、ファンタジィとの関連性は昔から指摘され続けている。そのジャンルの創造者の一人でもあるラヴクラフトが、エピックメタル世界への貢献に果たしているのは想像に難くない。

影響を受けた主なメタル作品:
Metallica 「RIDE THE LIGHTNING」(1984) "THE CALL OF KTULU"、「MASTER OF PUPPETS」(1986) "THE THING THAT SHOULD NOT BE"、Dark Moor 「Beyond The Sea」(2005) "Through the gates of the silver key" "The silver key"、Nile 「ANNIHILATION OF THE WICKED」(2005) "VON UNAUSSPRECHLICHEN KULTEN"、 「Black Seeds Of Vengeance」(2000) "The Nameless City Of The Accursed"、Rage 「TRAPPED! 」(1992) "Beyond the Wall of Sleep"、「THE MISSING LINK」 (1993) "Lost In The Ice" "The Missing Link" "Wake Me When I'm Dead"、「BLACK IN MIND」(1995) "The Crawling Chaos" "Shadow Out Of Time" "In A Nameless Time"、「SOUNDCHASER」(2003) *All Concept、Mercyful Fate 「Time」(1994) "THE MAD ARAB"、「Into The Unknown」(1996) "KUTULU [THE MAD ARAB PART TWO]"、Vader 「THE ULTIMATE INCANTATION」(1993) "DARK AGE" "TESTIMONY" "BREATH OF CENTURIES"、「DE PROFUNDIS」(1995) "An Act Of Darkness" "Blood Of Kingu" "Of Moon, Blood, Dream And Me"、Bal-Sagoth All Concept、メタル他 Nox Arcana 「NECRONOMICON」 All Concept

*「All Concept」と書かれたアルバムは、全ての楽曲がラヴクラフトから影響を受けた、コンセプトアルバムにあたる。バルサゴスの場合、全アルバムに影響がある。

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用語集1 「ロバート・E・ハワード」

01

Robert Ervin Howard 1906-1936

ロバート・アーヴェン・ハワード

"ヒロイック・ファンタジーの生みの親"


「ハワードは、私が最も尊敬する作家である。人間の潜在意識に宿る野生を終始描き続け(これには語弊があるかもしれない)、私達が忘れていた雄大な「剣と魔法の世界」を思い出させてくれたのも、彼の作り出した物語であった。ハワードの幻想小説は、我々を常に未知なる秘境へ、剣を振るう英雄達の血生臭い世界に呼び戻してくれるのだ。それは私が最も追い求めた世界であり…やはり彼は天才だ」


主な経歴:
1906年にアメリカ、テキサス州ピースターに生まれる。幼いころから読書家であり、9歳(10歳)の時、北欧の英雄叙事詩ベオウルフを題材とした小説を始めて書いた。既にこの頃から北欧の神話・英雄譚に興味を持っていた。15歳の時、地元で出会った冒険小説総合パルプ誌<アドヴェンチャー>に魅了され、本誌に投稿する意味も兼ねて、本格的に創作を始める。1923年、17歳の時には、ひ弱な体を変えるためにボクシング、乗馬、ボディビルに打ち込み、その結果強靭な肉体を得たといわれている。しかし、実際ハワードは鍛える以前も大柄で決してひ弱ではなかった。当時の彼のあだ名は"二丁拳銃のボブ"である。またこの年、幻想怪奇パルプ雑誌<ウィアード・テイルズ>が創刊された。1925年、ハワードが19歳の時は、<ウィアード・テイルズ>に『Spear and Fang』が始めて採用される。その後は、徐々に同誌の代名詞的な作家として才能を開花させ、1928年には<ソロモン・ケイン>第一作となる『赤き影(Red Shadows)』を発表。これを皮切りに、〈キング・カル〉、〈ブラン・マク・モーン〉とハワードは次々に英雄を生み出していった。そして、1932年に第一作『不死鳥の剣(The Phoenix on the Sword)』が発表された<コナン>は、彼の英雄像の集大成であり、またたく間に人気を得ることとなる。このキンメリア出身の野蛮人の織りなす英雄譚は、ヒロイックファンタジーというジャンルを決定的なものとした。後に「剣と魔法(Sword and Sorcery)」と呼ばれるサブジャンルの原型である。コナンは、完結編全21篇が<ウィアード・テイルズ>に発表された。彼は1936年に30歳でピストル自殺し生涯に幕を閉じる寸前まで、この執筆活動を続けた。発表した作品は数知れず、主に幻想怪奇小説・秘境冒険譚(これらは剣と魔法の融合と呼ばれる)、後年はウェスタンやSF、ミステリー小説まで執筆した。ハワードは歴史や考古学に対する知識が深く、有史以前の古代や秘境を舞台にしたり、時には自ら架空史を生みだした。最後は、母親の病死する姿に苦しみ、*タイプライターにアーネスト・ダウソンの詞を打ちこみ、自宅の車の中で死を迎えたのである。ハワードの生前の生きざまは、2年間彼と恋人だったノーヴェリン・プライス・エリスとの恋愛ドラマを描く1996年に発表された映画「草の上の月(the whole wide world)」に見ることができる。

*これには、彼自ら打ち込んだのではなく、持ち歩いていたヴィオラ・ガーヴィンの"house of caesar"からの引用句が「財布の中に発見された」という事実が残っている。よって、「タイプライターにアーネスト・ダウソンの詞を打ち込んだ」という定説は間違いであることが発覚している。

代表的な作品:
ハワードの代表的な作品はもちろん、彼が生み出したともいえるヒロイックファンタジー小説に見られる。彼の小説に登場する、華々しくも野蛮な英雄達の活躍する冒険譚が、ハワード作品の主な世界観である。また、他にも歴史小説、SF、ハードボイルド、ウェスタン等にも才能を発揮しているが、やはりヒロイックファンタジーが最もお勧めできる。彼が生前に残した400編の内、傑作と呼べるものは幾つあるだろう。悲しいことに、その殆どが我々の知ることなく、パルプ誌の使い捨てによって失われてしまっている。しかしそれでも、ハワードの残した作品は素晴らしいし、価値ある知識と感動を与えてくれる。彼が生涯作品のテーマとしたのは、「文明の勃興と滅亡」であった。いくら時代が変化しようとも、素晴らしいものは何れ滅び、また新しいものが始まっていく。このテーマには永遠性がある。人類の普遍的なパターンである。そして、エピックメタルを追い詰めた窮極的な背景にも、このテーマは潜んでいる。ハワードは幼少期を過ごしたクロス・プレインズでの経験から、この概念を賢く学びとったのだ。そんな彼の代表的な作品は、ヒロイックファンタジー史上で最大の英雄譚『コナン(Conan)シリーズ』、〈コナン〉の前哨にあたるアトランティス人カルの戦いを描く『キング・カル(King Kull)』、16世紀のイギリス人清教徒の冒険を描く『ソロモン・ケイン(Solomon Kane)』、ピクト人の王を主人公とした『ブラン・マク・モーン(Bran Mak Morn)』、コナンと同時代の女戦士を描く『レッド・ソニア(Red Sonja)』等のヒロイックファンタジー作品、更にはバロウズからの影響を受けるSF大作『魔境惑星アルムリック(ALMURIC)』、クトゥルー神話作品である傑作『黒の碑(The Black Stone)』等凄まじい数に上る。これらのハワードの作品には共通点がある。それは血湧き肉踊り、興奮するということだ。自然体で本能自体の興奮の世界、またはそうさせるヒーローがハワードの物語におり、そこには理屈などいらなぬ明快な人間本来の脅威が待っている。本当に、彼の作品は現代の有機的な世界を嘲笑っているかのように、堂々と威厳を放っているのである。

下記には、ハワード・シリーズの代表的作品を年代と共に選出した。

『コナン(Conan)』
・「不死鳥の剣」 The Phoenix on the Sword(1932)
・「巨象の塔」 The Tower of the Elephant(1933)
・「黒海湾の女王」 Queen of the Black Coast(1934)
・「魔女誕生」 A Witch Shall Be Born(1934)
・「黒い予言者」 The People of the Black Circle(1934)
・「黒河を越えて」 Beyond the Black River(1935)
・「トムバルクの太鼓」 Drums of Tombalku(1966) *ハワードの見完成品にディ・キャンプが補完し完結させた。
『キング・カル(King Kull)』
・「影の王国」 The Shadow Kingdom(1929)
・「ツザン・トゥーンの鏡」 The Mirrors of Tuzun Thune(1929)
『ソロモン・ケイン(Solomon Kane)』
・「赤き影」 Red Shadows(1928)
・「死霊の丘」 Hills of the Dead(1930)
『ブラン・マク・モーン(Bran Mak Morn)』
・「大地の妖蛆」 Worms of the Earth(1930) *クトゥルー神話作品群とのリンク作品
・「闇の帝王」 Kings of the Night(1932) *キング・カルとの共演作
『クトゥルー(Cthulhu)神話作品群』
・「黒の碑」 The Black Stone(1931)
・「アシュールバニパル王の火石」 The Fire of Asshurbanipal(1936)
・「妖蛆の谷」 The Valley of the Worm(19??)
・「闇の種族」 People of the Dark(1932)

邦訳作品:
黒い海岸の女王<新訂版コナン全集1> (創元推理文庫)黒い海岸の女王<新訂版コナン全集1> (創元推理文庫)
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魔女誕生 新訂版コナン全集2 (創元推理文庫)魔女誕生 新訂版コナン全集2 (創元推理文庫)
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黒い予言者―新訂版コナン全集〈3〉 (創元推理文庫)黒い予言者―新訂版コナン全集〈3〉 (創元推理文庫)
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黒河を越えて―新訂版コナン全集〈4〉 (創元推理文庫)黒河を越えて―新訂版コナン全集〈4〉 (創元推理文庫)
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真紅の城砦―新訂版コナン全集〈5〉 (創元推理文庫)真紅の城砦―新訂版コナン全集〈5〉 (創元推理文庫)
(2009/03/31)
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黒の碑(いしぶみ)―クトゥルー神話譚 (創元推理文庫)黒の碑(いしぶみ)―クトゥルー神話譚 (創元推理文庫)
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ロバート・E. ハワード

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エピックメタルに与えた影響:
〈コナン〉等に表現された、古代の幻想的で剛直な世界観は、エピックメタルの音楽性に多大な影響を与えたとされる。メタルの圧倒的なパワー、高潔なヒロイズム、大仰さ、戦士の如きドラマ性、ロマンティシズム、そしてこれらを秘めた雄大なメロディ。これらはハワードの描いた古代の世界観に瓜二つであり、これこそがエピックメタルの基礎を構築しているものである。要は、マノウォーやドミネ、バルサゴス等に代表される、ヒロイックでファンタジックなサウンドのことである。また、バルサゴスのバイロン・ロバーツは、ハワードを最も影響を受けた作家として公言している。最もこれは、音楽性や精神性の根底にあるものであり、ハワードに間接的に影響を受けたといったほうが適切である。ハワードから派生した作品群が、エピックメタル世界に多大な影響を与えたのは確かで、彼の存在なくしてはエピックメタルは存在し得なかったといえよう。つまり、ハワードが幻想怪奇と英雄冒険譚を合わせ誕生した、"ヒロイックファンタジー"の世界観そのものが、先述したエピックメタルの基盤なのである。"ヒロイック・ファンタジー"、またの名を「剣と魔法(Sword and Sorcery)」というこれらの物語には、何れ詳しく触れることとする。また、ソングライティングの面でも、ハワードの用いた極めて天才的な中世の戦いの再現描写等に、影響を受けたと思われる歌詞の内容を持つエピックメタル作品は多い。

影響を受けた主なメタル作品:
Bal-Sagoth *All Concept、DOMINE 「Emperor of the Black Runes」(2004) "The Aquilonia Suite - part I"、manowar 「Into Glory Ride」(1983) "Secret Of Steel"、Einherjer 「Far Far North」(1997) "Naar Hammeren Heves"、Majesty 「Sword and Sorcery」(2002) " Sword and Sorcery"

*バルサゴスの場合、全アルバムに影響がある。最も顕著なのは、1st「A Black Moon Broods Over Lemuria」に収録の"Into The Silent Chambers Of The Sapphirean Throne"。本曲には<キング・カル>「影の王国」に登場する"Ka nama kaa lajerama(カ ナマ カァ ラジェラマ) "、<コナン>「月下の影」に登場する"Yagkoolan yok tha xuthalla(ヤグコーラン・ヨク・ター・フタルラ) "の呪文がそのまま用いられている。

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解説

ここでは、コスマン・ブラッドリー博士の貴重な資料を公開すると共に、エピックメタルの様々な専門用語を解説していく。

主に作家など、エピックメタルにおいて重要な要素を不定期で更新していく。最終的な目標は、エピックメタルならず、全てのジャンルの難解な用語を分かりやすく解説することである。私たちは普段、音楽を私達は聴くのみに留まり、気分転換の域に押しとどめている。例えどんなアルバムでさえ制作の苦労、生涯を経て世に送り出されている。ヘヴィメタルの場合は、極めて苦労等の障害が多い。もちろん気分転換に聴くのは基本中の基本だが、少しでもそうした作品達への理解を深めて見てほしい。そのきかっけとなるのが、専門用語である。一部でしか用いられない、多くの人たちが知らない単語を知っているだけで、メタルへの洞察力は深まる。メタルへの興味を知識に変えられるきっかけを作る、それが用語解説欄を設けた理由である。資料や紹介を通して、その知識を深めてもらえれば、私としては十分である。>>用語集へ...続きを読む
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コラム・ザ・コラム:第2号「エピックメタル専門用語について語る」

Column the Column

volume 2. 27 March: 2010


 ヘヴィメタルという特異なジャンルの中には、専門的な用語が溢れている。音楽的な用語から、バンド名、更にはコンセプトの題材までと、それらを完全に理解するのは難しい。通りでメタルファンにはマニアが多いわけだ。
 エピックメタルに限ってみれば、一体どれほど専門的になってくるのだろう。考えるだけでも頭が痛くなってくる。そんな疑問を解決し、明日に備えるために、私はコスマン博士の元へ救援を依頼した。やはり氏は、興味深いことを数多く語ってくれた。


──ヘヴィメタル界には、専門的な用語が溢れていますよね。
コスマン:最もな意見だ。
──何故そのような用語が溢れているのでしょうか?
コスマン:他の音楽ジャンルとの差別化を図るため、と思えなくもないが、実際にはメタルの溝が深いためだろう。様々な音楽と比較してみても、特にヘヴィメタルのジャンルの細分化は凄まじい。スラッシュメタルにデスメタル、メロディックパワーメタル、シンフォニックメタル、更にはニューメタルにドゥームメタル、今挙げても非常に多い。そのジャンルごとに専門的な要素が入ってくるのだから、それを説明するため用語が膨大するのは必然的だ。
──また分からない用語が出てきましたね(笑)。ニューメタルとはなんですか?
コスマン:ニューメタル(NU METAL)とは、オルタナティブ・ロックにピップホップ等の要素を盛り込んだメタルのことだ。グルーヴィなサウンドを主な特徴としている。要はより明白なヘヴィメタルのスタイル、商業的にも成功しやすい点において、まさに新しいメタルといえるジャンルである。アメリカで一部盛り上がりを見せているが、それはメタルコアの影響もあろう。スリップノット、といえば分かりやすいだろう。
──そうですか、ありがとうございます。博士はエピック以外にも通じているとか。
コスマン:私が最も追求しているのはもちろんエピックメタルだが、それ以前にもメタルはたくさん聴いているし、なによりメタルのファンだ。好きなものなら自ずと知識は見につく。しかし、詳しい部分まで理解し、話せるものは限られている、とだけ言っておこう。
──分かりました。では本題です。エピックメタルについて、まず重要な用語はなんでしょう?
コスマン:エピックメタルへと足を踏み入れる場合、最低限でも"エピック"の意味を知っておかなければならない。これは依然何処かの紹介レビューで書いたのだが、エピックとは"叙事詩"という意味だ。物語、歴史、伝承、神話そのものが叙事詩といえよう。また叙事詩には"記述する"という意味もあるため、エピックメタルとは"物語を描くヘヴィメタル"という解釈をしてもいいだろう。
──"物語を描くヘヴィメタル"とすると、エピックメタルらしいイメージが湧きますね。よく使用される"エピカル"という言葉も同じなんでしょうか?
コスマン:意味の根底は似通っている。しかし"エピカル"だと"叙事詩的"ということになるので、完全な叙事詩ではない。これは表現としての比喩のようなものだ。
──エピックメタルには他にも様々な用語が溢れていますよね。例えば、"大仰"や"ヒロイック"、"コンセプチュアル"だとか。
コスマン:確かにレビューの際、私もこれらの単語を多用している。"大仰"という言葉は、例を挙げるならばマノウォーが適切だろう。彼らのサウンドは非常に大仰である。そのサウンドから感じ取るのが早いと思うが、言い方を変えれば大げさ、格調高く言えば誇大となろう。エピックメタルには必要不可欠な要素だ。そして次の"ヒロイック"という言葉も、エピックメタルには欠かすことはできない用語である。本来、英雄的、勇ましいさまと訳されるこの言葉は、エピックメタルを最も適切に表現しうるものとなっている。この"ヒロイック"と"ファンタジー"を掛け合わせたのが、エピック界でも重要な「ヒロイックファンタジー」である。言いかえれば"ヒロイック"は"剣"、"ファンタジー"は"魔法"ともなる。だからフリッツ・ライバーは、「ヒロイックファンタジー(Heroic fantasy)」を「剣と魔法(Sword and Sorcery)」と命名したのだ。
──このように繋がっているんですね。残りの"コンセプチュアル"も解説お願いします。
コスマン:"コンセプチュアル"の基は、"コンセプト"であることは君も分かるだろう。コンセプトはよく、「コンセプトアルバム」等で用いられる。"コンセプト"は、ものの概念のことであるから、、「コンセプトアルバム」は概念を持ったアルバムとなる。あるいは、"作品のテーマ"とでもいったほうが分かりやすいのかもしれない。美術でよくいう「コンセプチュアル・アート」のことだ。だから"コンセプチュアル"という言葉が用いられた時、テーマのある作品と思っておけばよい。
──どの用語にも深い意味がありますね。日常で用いられ難いものが、エピックメタル界ではよく用いられる傾向にあるように思います。その辺はどうでしょう?
コスマン:私もそのように思う。例えば我々の世界に溢れている、"セックス"や"金"、ポピュラリティとは無縁の、意味深なイメージを抱かせる言葉が多い。剣、戦士、国家、文明、地球、宇宙、古代、中世、未来。実に神秘的だ。しかしそのような言葉が用いられるのは、当然のことである。なぜなら描く世界が違うからだ。
──確かにこれまでの話を思い出してみると、エピックメタルでは、極めて現実とは離れた世界を描いているものが多いです。それが直接影響を与えている、ということなのでしょうか?
コスマン:いうまでもない。
──分かりました。先ほど博士は、フリッツ・ライバーという作家の名前を挙げましたが、エピックメタルではよく作家の名前が用いられますよね?何故なんでしょう?
コスマン:これは先ほどいったコンセプトの概念に通じている。SFやファンタジィ、ホラーに影響を受けているエピック作品の場合、その基となった物語が必ず存在している。そして、それらを創ったのは過去の偉大な作家達、SF、ファンタジィの巨匠達である。作品を説明する際、作家を知っていると知らないでは大きく内容が変わるだろう。作家の名前は、自らのエピックメタルアルバムの方向性を決定づける、重要な要素なのだ。もちろん過去の作家達の名前を挙げるエピックメタルバンドのメンバー達は、その作家のファンであることが多い。それが前提であろう。エピックメタルで良く名前の挙がる作家達は、主にヒロイックファンタジー系、幻想怪奇小説系に最もな傾向を示している。ちょうどバルサゴスのバイロン・ロバーツが尊敬する作家達を見てみよう。ロバート・E・ハワード、エドガー・ライス・バローズ、ハワード・フィリップス・ラヴクラフト、何れもこのジャンルには欠かせない大御所ばかりである。これらの作家達から得た貴重で神秘的な知識を基にして、エピックメタル世界は支えられているのである。
──その他にも、沢山の作家たちがエピックメタル、強いて言えばヘヴィメタル全般に影響を与えているのは確かなようです。これは、音楽界でも稀な傾向ではないでしょうか?
コスマン:その通りといえよう。知的でシリアスな世界観が、ヘヴィメタル全体の総じて魅力なのだ。その傾向を更に深めたのがエピックメタルに他ならないが、例えば世界的なヘヴィメタルバンドであるメタリカ、アイアン・メイデン、ガンマレイですら作家達には影響されている。これは興味深い事実といえよう。ここで影響を与えた作家達を全て紹介するには尺が足りないが、その背景だけでも知っていれば十分なメタル理解へと繋がるだろう。
──ありがとうございます。本日は貴重な意見を聞かせてもらいました。
コスマン:いやとんでもない。私としても興味深いインタビューだったよ。後、先ほどの作家についての件だが、詳細に調べ上げた資料があるので、提出しておこう。
──はい。受け取っておきます。この資料説明は別枠で設けておきますね。何なら何までお世話になります。
コスマン:私はエピックメタルの世界を皆に理解していることを願っている。今回語ったのはごく一部にすぎない。是非また私の意見が求められる時を待とう。それまでには、私も更なるエピック作品を見出していることを祈りながら。では本日は失礼する。


*  *  *


 コスマン博士が、最後に紳士的にしてくれた礼が強く印象に残った。しかし博士の語った内容の方が、もっと強く印象に残る結果となってしまった。
 私は、貴重な経験をさせてもらっていると最近になって感じる。以前までは深く知ることもなかったエピックメタルだが、徐々にその魅力にとりつかれている。こんなことを書いている自分が不思議である。
 そして私の元には、博士から手渡された作家達の資料がある。一通り見渡すだけでも、非常に興味深いことが書いてあることが分かる。問題は、この貴重な資料を私がうまくまとめられるか、ということである。ここからが、ライターしての私の腕の見せ所だ。>>Next...


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BLIND GUARDIAN 「Somewhere Far Beyond」

Somewhere Far Beyond



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 1992
Reviews: 92%
Genre: Epic Power Metal


ドイツのエピック/メロディックパワーメタルの筆頭、ブラインド・ガーディアンの1992年発表の4th。

本作『Somewhere Far Beyond』はブラインド・ガーディアンらしいドラマティックかつファンタジックな世界観を確立させた名作である。前作『Tales From The Twilight World』(1990)を軽く凌駕する内容を持ち、楽曲は更なる進化を遂げている。日本盤の帯に書かれた「前作を見事に踏襲」という言葉は実に適切な表現であろう。
新しい要素として、冒頭から美しく響くスパニッシュギターに代表されるように、本作では中世音楽を取り入れている。いよいよブラインド・ガーディアンの幻想物語を描く手法が本格化してきた。ヘヴィメタル・パートの破壊的なリフとケルトメロディの美旋律が入り乱れる手法は、従来よりも遥かに説得力を増している。特に今回はアンドレ・オルブッチ(g)のギターソロが作曲されたパートが多く、各楽曲でのソロは非常に洗練されたものとなっている。また楽曲の展開力においても圧倒的であり、劇的なテンポ・チェンジを要所で多用している。これらの要素は、まさにブラインド・ガーディアンのファンタジーメタルが完成したことを強烈に物語っている。総じて本作は非常に高度なエピックメタル作品である。

また本作は、物語的なコンセプト・アルバムであるという。本作では様々な吟遊詩人──本作で彼らは「Bard(バード)」という呼び名で呼ばれる。バードとは、ケルト人達が呼んだ吟遊詩人の名を指す──が幾多の次元より集まり、その世界での出来事を歌にして語る。アンドレアス・マーシャルの幻想的なアルバムジャケットは、まさにその吟遊詩人たちによる集会の様を描いたものである。これはまるで不思議な話で、紡がれる物語は至高の絵画となって劇的なヘヴィメタルとして具現化している。故に本作に徹底的に表現されたブラインド・ガーディアンの幻想世界が、聴き手に様々な光景を見せることは必至である。エピカルでストーリーテリングな傑作が『Somewhere Far Beyond』なのである。なお本作は、初期の頃からブラインド・ガーディアンの音楽性と世界観に影響を与えているJ・R・R・トールキンの『指輪物語』やマイケル・ムアコックの『永遠の戦士』等のファンタジー小説の愛好家たちにも訴える要素を持っている。

追記:本作は過去何度も再販され、リマスター再販盤が2002年と2007年に発売されている。なおそれぞれ収録のボーナス・トラックは異なっており、2007年のリマスター再販盤には#14"Ashes to Ashes (Demo Version)"、#15"Time What is Time (Demo Version)"が新たに収録された。



1. Time What Is Time
静寂の中に聞こえる美しいスパニッシュギターの音色。そこからの大仰な展開は劇的極まりない。オープニングを飾るに相応しい名曲だ。物語は映画『BLADE RUNNER』の世界観に基づいた未来を舞台としている。
2. Journey Through the Dark
時空を超えて旅するバードについての楽曲。このバードは人に乗り移ることが出来る力を持っている。非常にスピーディでスリリングな名曲である。本作の楽曲を聴けば"シリアスなファンタジー・メタル"が決してくだらないものばかりではないことが分かる。
3. Black Chamber
怪物に取りつかれ死を迎える男の物語に、クラシカルなピアノが悲壮感を添える短い楽曲。
4. Theatre of Pain
ケルティックなメロディが幻想的なミドルチューン。未来から来た吟遊詩人が環境問題の恐ろしさについて語り、荒廃した未来世界の現状を嘆く。
5. Quest for Tanelorn
カイ・ハンセンの協力のもと制作され、マイケル・ムアコック『永遠の戦士』に登場する永遠の都《タネローン》 を舞台にした強力な楽曲である。歌っている詩人は、チャンピオンの相棒であるという。恐らく、英雄の介添人(共に戦う宿命を持つ戦士)を意識して書かれた楽曲の可能性もある。劇的なハーモニーを持つソロパートを披露する楽曲であり、また聖歌隊のような壮大なコーラスも素晴らしい。
6. Ashes to Ashes
中世を想起させるメロディを持つ楽曲。サビのメロディは特にそうであろう。
7. Bard's SongⅠ- In the Forest Ⅱ- The Hobbit
二曲からなる組曲。前半「In the Forest」は年老いたバードの物語る話であり、後半「The Hobbit」は『ホビットの冒険』を題材とした物語である。「In the Forest」は中世ドラッドの影響を顕著に受けた、ブラインド・ガーディアン史屈指の名曲である。「The Hobbit」はドラマティックなメロディックチューンだ。
8. Piper's Calling
スコティッシュ・バグパイプによるインストゥルメンタル。
9. Somewhere Far Beyond
スティーヴン・キングの小説『ダークタワー』にインスパイアを受けた長尺の楽曲。主人公のローランドが、《暗黒の塔》の謎を握る《黒衣の男》を捕らえようと旅をする場面が描かれる。タイトルの「何処か遥か彼方」という意味深なフレーズは、アルバムの鍵を握っている。内容は本作でも最高にドラマティックなもの。
10. Spread Your Wings
ボーナス・トラック。クイーンのカヴァーである。クイーンの素晴らしさ、またはブラインドガーディアンというバンドのルーツが再確認できる。
11. Trial by Fire
ボーナス・トラック。イギリスのヘヴィメタル、サタンのカヴァー。
12. Theatre of Pain [Classic Version]
ボーナス・トラック。#4のクラシック・インストゥルメンタル・ヴァージョン。生のオーケストラではなくキーボードを用いている。そのためかファンタジック・ゲームの音楽のように聞こえる。


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New Release (Epic Metal)

Times of Obscene Evil..

by Smoulder (1st album)
"The New Epic Metal Album"

Grey Maiden -Ep-

by Gatekeeper (mini album)
"The New Epic Metal Album"

The Armor of Ire

by Eternal Champion (1st album)
"The New Epic Metal Album"

CODEX EPICUS

by Battleroar (5th album)
"The New Epic Metal Album"

Conqueror's Oath

by Visigoth (2nd album)
"The New Epic Metal Album"
METAL EPIC Books

叙事詩的なヘヴィメタルの歴史

音楽論『叙事詩的なヘヴィメタルの歴史』Kindleストアにて発売中。約5年間に渡るエピック・メタル研究の集大成。主要バンドの紹介、歴史の解説、幻想文学との関連性、エピック・メタル・ルーツへの言及など、アンダーグラウンド・シーンを紐解いた衝撃のヘヴィメタル史。

ハイパーボリア全集

拙著『ハイパーボリア全集』、『ハイパーボリア全集2』、『ツチョ・ヴァルパノミの炎の王国』、『最後の理想郷』、『探索者』、『ツァトゥグアの祠』、『イグの神殿』、『オルグリアス』、『ファルナゴスの遺産』、『イックアの妖術』、『ズロヒムの死』、『失われた先史』Kindleストアにて発売中。1930~1950年代頃の『Weird Tales』誌やクトゥルー神話群を踏襲した幻想怪奇短篇集。
The Master

コスマン・ブラッドリー博士

Author:コスマン・ブラッドリー博士


Cosman Bradley(16/06/10)
David Orso(16/06/10)
Daiki Oohashi(16/06/10)
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