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Introduction

Robert_E_Howard

「エピック・メタルとは、叙事詩的なヘヴィメタルの総称であり、主に大仰かつ劇的でヒロイックな音楽性を示す言葉である」 [More stats] 

 ──Cosman Bradley


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オヴ・ウォーズ・イン・オシリア

Fairyland the 1st album in 2003 Release
★★★★★★★★★★...(神盤)

ラプソディーに匹敵すると囁かれるフランスのシンフォニック・エピックメタルの金字塔、フェアリーランドの2003年に発表された1st。

経歴:
1998年、ラプソディーが提示した欧州中世ファンタジーの世界観とシンフォニックなメタルを標榜し、フィリップ・ジョルダナ(key)ウィルドリック・リエヴィン(d)Fantasia(ファンタジア)を結成。同年にデモ「Tribute To Universe」を発表し高評を得る。2000年には2ndデモである「Realm Of Wonders」を発表、このデモは一部のファンから非常に高い評価を受け、絶賛された。その後バンド名を現在のフェアリーランドと改め、メンバーにダークムーアのエリサ・C・マルティン(vo)を迎え、本編1stアルバム「Of Wars In Osyhria」を2003年に発表するに至る……


まず本編がエピックファンの間で高く評価される理由は、完成度の高さにある。よく比較に際しラプソディーの1stが取り挙げられるが、全くそれに勝るとも劣らない、充実した内容を本編は持っているといえるだろう。楽曲の磨きあげられた構成やストーリー性の重視は、本作を語る上で外せない要素である。また捨て曲といわれる、一般音楽が犯しがちな手の抜きようも、本作には微塵も存在しないのである。
そしてエピックファンとして目を惹くのは、本編に展開される壮大なファンタジー物語である。このアルバムの中で語られていることは、全てが幻想物語の一部となる。オシリアという伝説的な王国で巻き起こる正邪の戦いを、本編は物語っているのだ。物語はこうである。

オシリアという神々の地があり、この地に、神々は七つの大陸を作った。それはオシリア七王国と呼ばれた。大陸には王をそれぞれ置き、王は強大な守護石を与えられた。生まれたばかりのころ、この地は信じられないほど美しかった。しかし、人間の手の届くところに神秘があることに対して、一つの妬みが生まれた。かくしてその心を邪悪と嫉妬と私欲にかられた邪悪な存在が訪れた。この者は神々を恐れない最初のものであった。しかし、この者は一人ではなかった。権力を求めて、多くのものがこの者に従い、やがて力によってオシリアの神秘を奪おうと試みた。この者は「集めし者」、「旅する者」と呼ばれ、時を経てセノスとして知られるようになった。混沌の波がオシリアを襲うと、神々は会合を開き、悪を追放し、民に平和を与えるため力を合わせた。セノスとその従者は千年に渡り封印された。神々は七つの大陸の石にその力を与え、自らの土地を守れるようにした。もしもセノスの邪悪な力が集うならば、守護石がオシリアの全ての民を団結させるだろう。そしてやがて、若き人の子が守護石の力を得て、全ての民を闇との戦いで導くだろうことが予言された。かくして豊かなる日々は終わりを告げた……

物語の冒頭に刻まれた「山を越え、海を越え、空と宙を渡り、時を超えて」という神秘的なフレーズが、我々を未知の世界に誘っていく。この壮大なストーリーは、伝統的なハイファンタジーに忠実であり、D&Dに代表される一連の中世系RPGを連想させる。またこのアルバムのサウンドが、非常にその勇壮で大河的な世界観を徹底的に表現するつくりを成されているために、ある種のファンタジー映画とダンジョン系RPGのサウンドトラックが融合したかのような錯覚を抱かせる。そしてそこに加わるのは、スピーディーかつメロディックなメタルサウンドなのである。シンフォニックな面は、当然のことながら大量に導入されており、ストリングスとクワイアの応酬は圧巻である。本編の大仰さには目を見張るものがある。曲数も多いことながら、各所に民族的なフレーズも挿み、エピカルにストーリーに沿った劇的な展開を見せる。エピックメタルとしての本作の完成度は、極めて最高水準であるといえるだろう。このアルバムは一大スペクタクルである。ファンタジー作品としても、メタル作品としても、芸術作品としても素晴らしい効果を持っている。壮大な映画の如き興奮と高揚感に身を任せたい時──または、自らが主人公となり、一つの王国を自由な人間として闊歩したい時──に、本作は最大の効果を発揮するのだ。


1. And So Came The Storm
エピック・ファンタジー物語の幕開けである。交響曲調の幻想的な旋律から既に唯一無二の世界観である。
2. Ride With The Sun
ダイナミックなイントロダクションに導かれる、壮大なエピックトラック。圧倒的なスケール感と、後半の静寂パートに代表される劇的な展開には舌を巻く。
3. Doryan The Enlightened
名曲。流れるような美旋律が劇的に展開される、エピックメタルの傑作である。
4. The Storyteller
民謡調の美しいメロディに導かれ、讃美歌のようなクワイアが歌い継がれていく劇的なトラック。こういったファンタジックな曲には、シンフォニックエピックメタルの特異な世界観が詰め込まれている。
5. Fight For Your King
壮大なクワイアが空間を覆い尽くす、壮大極まりないエピック曲。 王のために戦う英雄たちの勇士が蘇る。
6. On The Path To Fury
7. Rebirth
8. The Fellowship
9. A Dark Omen
10. The Army Of The White Mountains
長大なインストゥルメンタル。RPGのサウンドトラックの如き壮大な幻想の音色が次々と展開される様は凄まじい。オシリアの美しい光景が蘇る曲である。
11. Of Wars In Osyrhid
本編の最後を飾る大作。このアルバムの集大成と呼びにふさわしい、凝縮されたドラマ性と大団円を迎える雰囲気が胸を打つ。ファンタジーの醍醐味を味わえる名曲である。特に中間部に導入される民謡メロディは、悶絶に値する。
12. Guardian Stones
ボーナストラック。


Review by Cosman Bradley
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