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「MITHOTYN(ミソティン) 」カテゴリ記事一覧


Mithotyn 「Gathered Around The Oaken Table」

Gathered Around The Oaken Table

Mithotyn the 3rd album in 1999 Release
★★★★★★★★★☆...(名盤)
"ヴァイキングメタルの王"ミソティンの3rdアルバム。1999年発表。誠に残念ながら、今作を最後に彼らは解散する。

1st、2ndとヴァイキングメタルの金字塔的名盤をリリースしてきた彼らであるが、アルバムを重ねるごとにそのヴァイキングサウンドは洗礼されていった。そして3rdに当たる今作においても完成度、洗礼度は更に飛躍的に向上している。いや、過去最高に安定感のあるアルバムではないだろうか。初期の強烈なアンダーグラウンド臭などもはやほとんど皆無である。マニアでなくとも十分聞ける。それに代表されるように#1の重厚かつメタリックなサウンドからは正統派への傾向も幾分か見られるのである。なんと#11においてはデス声を使わずにクリーンヴォイスで歌い上げている。デス/ブラックから正統派スタイルへとシフトした、とも考えられようが激烈な疾走感は強烈に維持されている。もちろん彼らの代名詞であるケルト音階によるコード進行も大仰に見られる。今作は1stのようになりふり構わずメロディをまき散らすというのではなく、曲構成、ドラマ性を考慮して最も劇的な部分に配置されている、というのがポイントだろう。初期の彼らなら不可能であった洗礼度を極め中世ゲルマン騎士の如き高潔なメロディを紡ぐ#4においては歴史的名曲といっても過言ではない。楽曲全体に整合性があるといえる。また先ほど挙げた#4に代表されるように、土着的な戦士の世界観は元より中世の騎士のような気品のある雰囲気も漂うのには大きな飛躍だといえる。例えるなら、辺境ヴァイキング戦士からノルウェー貴族への成り上がりである(笑)私はヴァイキングメタルの王たるミソティンに思いを巡らす。彼らが極めたギターメロディの哀愁漂う民謡旋律に勇壮な疾走感が加わるスタイルはメロディック・ヴァイキングの基本形となった。今から約1千年も前もの昔、中世英雄時代に偉大な武勇を打ち立てたヴァイキングの英雄達のように、今度は彼らが偉業を成し遂げたのである。ミソティン亡き後も多くのヴァイキングメタルバンドがこのスタイルを継承していく。その代表的な例がエンシフェルムである。このように古い時代の伝統的な精神性、文化は受け継がれていくものだ。願わくば、この自論が私の誇大妄想でないことを祈ろう。



1. Lord of Ironhand
かつて強大な王座に座し独裁と暴政で人々を支配した残虐な王がいた。彼はIronhandと呼ばれ恐れられたという。強力かつ豪傑なリフが民族調メロディを加味され疾走する、最高のオープニング曲だといえるだろう。また、リフに絡む幻想的な笛の音色も、ヴァイキングメタルの教科書のようなものだ。
2. Watchmen of the wild
北欧の陰気な森の洞窟の森に住まうとされるトロルについての曲。
3. In the clash of arms
重量感と勇壮なメロディで魂を高揚させるヴァイキング曲。男臭いコーラスの勇ましさは最高だ。
4. Hearts of stone
後半より奏でられる高潔極まりない北欧民族騎士の旋律がとてつもないスケールと幻想的魅惑をまき散らす歴史的名曲。今勇名を馳せるエンシフェルムもこの高潔なメロディを踏襲していることは明らかだろう。
5. The well of Mimir
ユグドラシルの根元にあると伝えられる二つの泉のうちの一つ、それがミミールの泉である。神でさえ求めるその泉には究極の知恵が宿っているのだ。
6. Chariot of power
7. Nocturnal riders
8. The guardian
守護者とはビフロストを守る番人、神話に歌われるヘイムダールのことである。アコースティックギターの悲哀を帯びた美しい旋律に始まり、メタルパートへと流れてそれを受け継ぐような泣きのギターが紡がれる箇所には酔うこと必死である。重厚なハーモニーが非常にしっとりと聴かせる曲だ。
9. Imprisoned
10. Guided by history
11. The old rover
野太く勇敢な漢の歌声で歌われ、北欧の雪ではなく緑に覆われた雄大な大地を思わせるバラード調の名曲。雄大な歌のメロディラインには胸を打たれる。サビの力強く、スケール感に満ちた熱唱においては感動的ですらある。これが彼らヴァイキングが生き抜いてきた土地なのだろう。続きを読む
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Mithotyn 「King of the Distant Forest」

King of the Distant Forest

Mithotyn the 2nd album in 1998 Release
★★★★★★★★★☆...(名盤)
"ヴァイキングメタルの王"、ミソティンの1998年発表の2nd。

方向性は前作と全く変わらず。今回も勇壮なるヴァイキングの戦士達のエピックをケルトメロディで描き切る。特筆すべきは前作よりも格段に良くなったサウンドが挙げられる。(しかしメジャー級のサウンドと比べれば当然の如く劣る)音の分裂がはっきりとし、各パートが聴き易くなったのが非常にいい。サウンドが改善されたと同時に前作にあったアンダーグラウンド臭も抜けたのだが、コアなファンには少々残念だったかも知れない。私も前作の洗礼されていない不鮮明さは魅力の一部であったと思う。だが素直に音質の向上、演奏力の向上は喜ばしい。疾走感も大幅に増しており、本来のデス/ブラックに近づいている。本作のメロディックな音像からはメロディック・デスと呼ばれるものに値するだろう。しかしもちろん彼らはヴァイキングメタルであり、前作から引き継ぐケルトメロディを各所で大仰に奏でている。特に#2~#4の楽曲は程よい洗礼とケルトメロディが融合された名曲群である。または本作のハイライトといってもいいだろう。全体的に見てもクオリティの高い楽曲が並び、今回もラストにエピローグ的なインストゥルメンタルを設けたのが全体としての完成度を高め、締めくくりとして大きく出ている。その#11も雄大で北欧の大地が想像できる壮大なトラックだ。しかし彼らのアルバムの楽曲はほとんどが同じように聞こえる。まあ好き者には堪らないのだが、これほどバラエティに富まないアルバムも珍しいだろう。最も、一貫性のないアルバムは世界観が散漫という意見に辿りつくことが多いのだが。その点彼らはペイガンという信念を持っており好感が持てる。ケルティックな旋律と荒々しく勇猛果敢な世界観が現すのはヴァイキング達のそれであり、今作もヴァイキングメタル史に残る不朽の名盤である。ちなみに独断と偏見かもしれないが、この2ndアルバムがミソティンのアルバムの中で比較的入手しやすいと思う。私がミソティンのアルバムの中で一番初めに手に入れたのがこのアルバムだった。それまでは何処を探してもミソティンのアルバムが中古でもプレミア値が付いていたので困っていたものだ。(何と中古で5000円超!まあ見方によっては安い)しかしミソティンの3枚のアルバムをすべて手に入れた今となってはいい思い出だ。



1. King of the Distant Forest
強大なる森の王を物語る叙事詩である。激烈な疾走とケルトメロディが鬩ぎ合う圧巻の傑作ヴァイキングメタル。
2. Hail Me
予言によって王になることを定められた強力なる戦士の英雄譚。典型的なミソティン・ナンバーでありこのアルバムを代表する名曲である。「我を崇めよ」というタイトルからするようにサビには厳粛なコーラス、紡がれるツインケルトハーモニーなどの完成度は極めて高いと同時に、魂を高揚させることこの上ない。
3. From the Frozen Plains
4. On Misty Pathways
5. Legacy
6. Trollvisa
7. Under the Banner
8. We March
9. Venegeance
10. Masters of Winderness
11. In a Time of Tales続きを読む
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Mithotyn 「In the Sign of the Ravens」

In the Sign of the Ravens

Mithotyn the 1st album in 1997 Release
★★★★★★★★★★...(神盤)

伝説的なヴァイキングメタルとしてその名を馳せる戦王、ミソティンの1stアルバム。スウェーデン出身。本作は1997年世に送り出される。

3枚世に残された彼らの遺品の内、最もケルトメロディが凝縮されたのが本作である。強烈なアンダーグランド臭を放ちながらも、その民族的楽曲の勇ましさは群を抜いている。そればかりか、劇的な展開を持つ楽曲が大半を占め、恐るべき完成度を誇っているアルバムだといえる。(しかしあくまでマニア向け、というのを付け加えておこう)サウンドはブラック/デスからの影響は当然として、民族的要素が強い傾向にあるといえる。ボーカルは叫びあげるデススタイルで、全編に漢臭いコーラスを配置している。この土臭いコーラスの高揚感とリピート率は尋常ではない。またアコースティックギターやキーボードも多少使用しており世界観を表現するのにいい味を出している。ブラック/デスメタルとしての残虐性はそれほど高くなく取っつきやすいだろう。残念ながらプロダクションはすこぶる悪く、音が籠っておりB級であるのを切実に感じることになる。しかし彼らには最大の魅力がある。それこそ楽曲の大半の基盤を構成しているケルト・ツインハーモニーの応酬であり、度肝を抜かれること必死である。リードの紡ぐメロディ自体が個々の物語を持っているといっても過言ではない。彼らのツインリードにはそれほどのドラマ性と民俗伝承の力がある。流石のブラインドガーディアンでもここまでは歌って(ギターメロディが)いなかっただろう。旋律では土着性と勇敢さを見境なく醸し出し、一方世界観では中世に傾向し、伝統的な先祖であるヴァイキングの勇士達の伝承、歴史、サーガを歌う精神性がある。これがヴァイキングメタルの最高峰であろう。一般音楽界では失笑を禁じ得ないスタイルであることは確実だが、ここまでヒロイックに大仰にケルト系メロディを導入するとは大胆にも程がある。しかしそのためにこのアルバムは歴史に名を刻むことになったのかも知れない。とにかく本作はこれまで不鮮明だったヴァイキングメタルというジャンルに決定的な打撃を与えたアルバムである。


1. Upon Raging Waves
静かに打ち寄せる波の音に続いて奏でられるハープシコード、そして雄大なるヴァイキングメロディへ。富と戦いと武勇を求め海原へ繰り出す北欧の漢達の叙事詩。まさにヴァイキング叙事詩の幕開けである。歌うかのようなケルティックツインリードが朗々と奏でられる様は土着的で、勇敢な感情が湧き上がってくる。また、中間部で奏でられる劇的なケルティックリードハーモニーはヴァイキング史の集大成である。
2. In the Sign of the Ravens
とてつもない哀愁と戦士特有の哀愁をまき散らすタイトルトラック。朗々としたツインリードに加え、野太い民族調コーラスも大仰なまでに導入されている。コーラスからツインハーモニー、ツインハーモニーからコーラスという流れを幾度も駆使する展開は圧巻。凄まじい名曲である。
3. Shadows of the Past
勇猛果敢なケルティックメロディが雄大な世界を見せる疾走曲。特筆すべきは、ただ疾走するだけではなく規律を持ったツインリードへの展開、コーラスの導入、静のパートを合わせ持っているということである。聴いているとまるで、北欧にある勇士達の国カレワラを思い出す。総じて幻想的だ。
4. Lost in the Mist
中世ファンタジーの世界へとトリップさせる笛の音色が極めて幻想的な曲である。民族的悲哀を湛えたその音色は胸を打つには十分すぎよう。また途中にアコースティカルナパートを導入するなどの技量も見せる。
5. Embraced by Frost
彼らの故郷たる雪と霜に覆われた北の大地に惜しみない称賛を捧げる曲。イントロから既に歌う勇敢なケルトメロディから激烈なリズムを伴って展開していく。後半のスピーディなリフパートへの雪崩れ込みは非常にドラマ性が高い。この曲も節度を知らず、戦士の哀愁を綴った叙事詩的旋律がやむことはない。
6. In the Forest of Moonlight
月明かりの森の中に隠された北欧の勇者の記憶。彼らは剣で終わりなき戦いを繰り広げる。そしてそれは思い出の中にのみ残るのだろう。流れるヴァイキングメロディの連打から、ケルティックリードハーモニーへの展開はエピカル極まりない。ヴァイキングらしい雄大なスケールに満ちた名曲である。ここまで大仰でかつドラマティックであるとスペクタクルという言葉を用いても何ら不思議ではないようにすら思える。アルバムを購入するまでに何十回もネットで視聴した記憶がある。
7. Tills Dagen Gryr
民族的な歌声で方向の快男児が歌う曲。いきなりのクリーンヴォイスなので多少驚く。だがとても勇ましい。
8. Stories Carved in Stone
激烈な勇ましさを放つヴァイキング曲。勇猛果敢なメロディが疾走、朗朗を繰り返す壮絶な曲である。特にツインリードパートでのケルト旋律のヒロイズムと哀愁は#1の神がかり的なメロディに匹敵する。
9. Freezing Storms of Snow
凍てつく凍結の嵐は限りなく厳しい。ブラックからの影響を強く覗かせる荒々しいリズム・リフから民謡調コーラスへの展開は絶品である。
10. Where My Spirit Forever Shall Be
荘厳なパイプオルガンで始まるという衝撃的な曲だ。ヴァイキングメロディを有したリフがアグレッシブに、縦横無尽に打ち鳴らされる。このアルバムはB級だが中毒性はA級だ。
11. Let Thy Ale Swing
中世の港町を想像させる華々しいファンファーレと共に、ヴァイキング達の叙事詩は終わりを告げる。続きを読む
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