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Introduction

Robert_E_Howard

「エピック・メタルとは、叙事詩的なヘヴィメタルの総称であり、主に大仰かつ劇的でヒロイックな音楽性を示す言葉である」 [More stats] 

 ──Cosman Bradley


◆新着情報 News Topics
[Reviews]
VALKYRIE 「Deeds of Prowess」
WRATHBLADE 「Into the Netherworld's Realm」
VIRGIN STEELE 「Nocturnes of Hellfire & Damnation」
[Release]
Jack Starr’s Burning Starr 「Stand Your Ground」
Cirith Ungol 「King Of The Dead」
Manilla Road 「To Kill a King」

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A Flame to the Ground Beneath



Country: Sweden
Type: Full-length
Release: 2003
Reviews: 89%
Genre: Epic Power Metal


スウェーデンのエピック・パワーメタル、ロスト・ホライズンの2003年に発表された2nd。


新たに二人のメンバー、フレドリック・ウルソン(g)とアティラ・パブリック(key)を迎え6人編成となったロスト・ホライズンが満を持して発表に至ったのが本作『A Flame To The Ground Beneath』である。屈強なサウンドと戦士的なイメージによる増大効果で不動の地位を獲得した前作『Awakening the World』(2001)は、エピカルなピュアメタル史に残る一大傑作であった事実は疑いようがない。彼らはヘヴィメタルで確固たる自由の意志と信念を物語り、それが多くのファンを魅了したのである。崇高なエピックメタルの使者であるロスト・ホライズンの突然の出現は、まさに奇跡であった。
広大な宇宙の叡智を身にまとい、今作でより重厚かつ複雑になった楽曲群は、前作以上に緩急あるドラマを描いている。宇宙観並びにSF映画、スペクタクル映画に連なるスケール感をも感じさせる本作は、ロスト・ホライズンが如何に様々な世界を舞台に楽曲を作り上げているのかが伺えよう。特に#8"Highlander (The One)"は特筆に値し、映画『Highlander(邦題:ハイランダー 悪魔の戦士』(1986)からの影響が顕著である。この映画の世界観が直接ロスト・ホライズンの描く世界のメイン・テーマとなっているといっても過言ではない。劇中の戦士ラミレスが語るが如く、彼らはこう言っているのだ「宇宙の自由を感じろ。地球の息吹を感じろ。それが真実だ」ロスト・ホライズンの楽曲から溢れだす巨大な活力は、人間の生命力を表現しているのに他ならないのである。



1. Transdimensional Revelation
宇宙的なサウンド・エフェクトが印象的なイントロダクション。
2. Pure
"純粋さ"という言葉は彼らの楽曲の中で重要な意味を持っているのである。力強く戦士的なヒロイズムが炸裂する点は前作に通じる。
3. Lost In The Depths Of Me
約9分に及ぶ大作。恰も何世紀にも及ぶ戦士の探求のように、雄大に、延々と悲哀の宿るドラマを描き出す。
4. Again Will The Fire Burn
シンプルにまとまっていながらも、エピカルな世界観を表現するのに成功した佳曲。ダニエル・ハイメン(vo)の声は宇宙の深淵から我々の耳に届いているかのよう。
5. The Song Of Earth
イントロダクション。
6. Cry Of A Restless Soul
壮大な宇宙のイメージを体現し、地球に対して魂の叫びを上げる壮絶な名曲。宇宙の虚空から放たれたかの如き強烈な波動が驚異となって襲いかかる。この楽曲のおよそ8分は、ヒロイズムがもたらす高揚と恍惚の極みにある。
7. Think Not Forever
勇壮なメロディに神秘的なキーボードが絡む。本作が前作より確実にメロディアスになっていることは疑いようがない。またサビの壮大なラインも魅力的。
8. Highlander (The One)
12分に及ぶ大作。高地のハイランダーに自由の象徴を見て取る。
9. Deliverance
エピローグ的なイントロ。ほぼ無音。


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Awakening The World



Country: Sweden
Type: Full-length
Release: 2001
Reviews: 91%
Genre: Epic Power Metal


スウェーデンのエピック・パワーメタル、ロスト・ホライズンの2001年に発表された1st。


彼らは、ヘヴィメタルの救世主──メタル・メサイア──なる壮大なモチーフを掲げ、ギタリストのヴォイティック・リシキ(g)を中心に結成された。ジャケットに描かれている各メンバーの姿は、自らが救世主となり、自由を迫害され操作されている人間を救うイメージであるという。音楽性は、マノウォーやヴァージンスティールとの関連性を国内盤のライナーノーツで指摘されている。

ヴォイティックの強靭な思想と意志によって支配されている本作は、楽曲から真実味と人間性の肯定が力強く感じられる。ストレートなパワーメタルにダニエル・ハイメン(vo)の強烈なハイトーンが乗り、楽曲はより説得力を増している。その説得力は、自然との調和や人間本来の自由な意思を歌う本作のイメージを具体的に強めることに成功している。本作に秘められた使命感は非常に大きい。ヒロイックファンタジーの主人公にも似た宿命的な雰囲気がアルバムからは感じられる。これらの壮大なテーマは、映画『ハイランダー』に共通している。戦士に課せられた永遠の戦いを描くこの歴史的な映画は、何処かロスト・ホライズンの姿勢と重なって映る。彼らは、かつてハイランダーという名で活動していた時期もあり、いかにこの映画の世界観から影響を受けているかが伺える。

本作のサウンドは、正統派メタルの伝統を踏襲したものである。楽曲にはドイツのランニング・ワイルドに似た個所──特に#9「The Kingdom Of My Will」のリフ・パートがそれに当たる──も頻出する。新時代のヘヴィメタルに相応しい強烈なスピードで展開されていく楽曲群は、彼らの標榜する戦士のイメージと相俟って、上記で触れたマノウォーにも匹敵する高揚感を誘発させる。ここで生きているのはハイメンの圧倒的な歌唱力であり、ドラマティックな楽曲と完全に溶け込んでいる。その時に発せられるエネルギーは凄まじく、ヒロイックなヘヴィメタルのファンであるならば思わず拳を握ることは必至である。ヴォイティックのギタープレイも相当な代物であり、名曲に値する#3「Sworn In The Metal Wind」でのソロ・パートは壮絶。ヴォイティックのヒロイックであり、時にロマンティックでもあるギタープレイもまた、本作の魅力だろう。シリアスで真実味を帯びたエピック・ヘヴィメタルを標榜する向きは是非本作を手に取っていただきたい。



1. The Quickening
2. Heart Of Storm
ハイメンのサビでの強烈な熱唱がインパクト大。シリアスかつ壮大なエピック・ナンバーである。
3. Sworn In The Metal Wind
本作最大のハイライト。先述した、クライマックにかけて始まるヴォイティックのギタープレイが劇的。圧倒的な勇壮さを誇る。
4. The Song Of Air
5. World Through My Fateless Eyes
6. Perfect Warrior
7. Denial Of Fate
8. Welcome Back
9. The Kingdom Of My Will
大作。本作の集大成ともいうべき内容。中間部以降の盛り上がりが素晴らしい。
10. The Redintegration


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