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Introduction

Robert_E_Howard

「エピック・メタルとは、叙事詩的なヘヴィメタルの総称であり、主に大仰かつ劇的でヒロイックな音楽性を示す言葉である」 [More stats] 

 ──Cosman Bradley


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Cirith Ungol 「King Of The Dead」
Manilla Road 「To Kill a King」

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スレッショルド

スレッショルド
(2006/10/25)
ハンマーフォール

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★★★★★★★★☆☆...(傑作) 
北欧の鋼鉄神との異名をとるハンマーフォールの6th。2006年発表。

彼らの欧州での人気はかなりのものであり、日本との温度差は激しい。しかし今作はそんな温度差をものともしない熱い作品に仕上がっている。

今作では前作の消化不良気味だった点を大幅に改善するばかりか、歴代のアルバムの中でも最高傑作に相応しい。堂々とした各楽曲群、重厚なサウンドは多くのピュアメタルファンを満足させるには十分だ。私も、ハンマーフォールに求めていた雄々しさやドラマ性が大幅に増加したこのアルバムは4thと並んでかなりの傑作に位置付ける。

楽曲の充実、完成度はまさに鋼鉄神に相応しい世界的なレベルの高さである。もはやこのジャンルではメジャーといってもいいほど洗礼されたサウンドは、一般のリスナーにメタルの魅力を訴えるのにも十分といえよう。
アルバム全編に渡り、特にサビでの重厚な漢らしいコーラス、シンガロングを誘うパートでの高揚感は突出している。中でも#1の威風堂々としたクアイアはアルバムの作風を代表して取り上げておこう。このように堂々と構えた、漢らしい正統派ヘヴィメタルは貴重な存在である。まして彼らのような完成度を誇るならなおさらである。


初期の彼らも十分な魅力を持っている。しかし本作が提示したスタイルは初期のそれとは異なっているように思える。本作はまさに純潔のヘヴィメタル、鋼鉄の分厚いリフの壁と雄々しいクアイアが形成する強力なヘヴィメタルだ。初期よりも遥かに重厚に進化してるのは確実である。

私がそうであったように、多くのファンが彼らのこのアルバムに溜飲が下がることだろう。私が聴いてきたメタルアルバムの中でも実にメタルらしいメタルである。見事な正統派メタルアルバムだ。



1. Threshold
コーラスを伴ったオープニングから重戦車の如くゆったりと疾走する雄々しきピュアメタル。円熟されたサビのコーラスは堂々とし、威厳を感じさせる。メタルの重さ、雄々しさを持った名曲である。正統派メタルとはこういう曲を言うのだ。北欧の鋼鉄神に相応しい。 
2. Fire Burns Forever 
ヘヴィに刻まれるリフにピュアなメロディが乗るという典型的なピュアメタルチューン。親しみやすさを唱えながらも、勇ましさに満ちたサビのコーラスは最高に冴える。
3. Rebel Inside 
静かでメロディアスなイントロからドラマ性に満ちて、行進する曲。重厚感と威厳に満ちた堂々のミドルテンポである。後半に魅せるピュアなソロも見事だ。
4. Natural High 
疾走感に溢れたリフとヘヴィネスが交錯する佳曲。やはりここまで聞いてみても本作の充実ぶりは目覚ましい。楽曲の洗礼されたサウンド、完成度の高さには舌を巻くというものだ。メタルのピュアな部分とヘヴィな部分の融合は絶妙だ。
5. Dark Wings, Dark Words 
ややバラード調のスローチューン。サビでのコーラスの放つスケール感は巨大。 
6. Howlin' with the 'Pac 
シンプルなリフとメロディで攻める曲。完成度は依然として高い。
7. Shadow Empire 
ドラマティックなメロディとピュアなヒロイズムに満ちた名曲。期待感を高めるブリッジパートからサビの重厚なクアイアへの流れは見事としか言いようがない。至る個所にフックのあるメロディが配置されているが、最も印象的なのは後半からのドラマティックな展開だろう。ソロパートのツインリードメロディは余りに熱く、ヒロイックだ。劇的である。
8. Carved in Stone 
鋼鉄の戦士ともいうべき厳かなコーラスとシンフォパートから劇的極まりないヒロイックリフへと展開する大作。楽曲に漂う漢らしさ、勇壮な雰囲気は堂々としており圧巻といえる。この曲にはドラマティックメタルの見本という言葉が相応しかろう。いやそれよりも鋼鉄で武装した戦士に相応しいというべきか。
9. Reign of the Hammer 
怒涛のヒロイズムを放つ傑作インストゥルメンタル。勇ましいメロディが重厚なリズムとともに次々と繰り出されていく様は圧巻である。戦士のロマンすら感じるインストだ。
10. Genocide 
ハンマーフォールの焼印が押された劇的なピュアメタル。勇壮さが滲み出る曲だ。タイトルもクール。スケール感漂う戦士的なコーラスの多様、ピュアなメロディの扇情力は凄まじい。最高の高揚感を齎してくれる名曲である。
11. Titan 
とてつもなくメタリックかつ重厚感あふれるリフが織りなす本編ラストトラック。序盤はミドルテンポで行進していくが、しかしそれも束の間、ヒロイックな高揚感に焼印を押された圧巻のサビへと突入する。その後劇的な展開が早急に開始され、アルバムのエンドロールとでもいうような雄々しいシンガロングパートへと入り、その圧倒的な高揚感には感動すら覚える。アルバム全体のドラマ性に満ちた流れに対し、正統派メタルとはこうあるべきだと思う。 
12. Fire Burns Forever Sp 
名曲#2のスピーディバージョン。スピード感が高揚感をさらに高める結果になっている。
13. Raise The Hammer
こちらも3rdの名インストのライブ盤。出来すぎたボーナスだ。
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Chapter V: Unbent, Unbowed, Unbroken

Chapter V: Unbent, Unbowed, Unbroken
(2005/04/05)
Hammerfall

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★★★★★★☆☆☆☆...(凡作) 
ハンマーフォール2005年発表の5thアルバム。毎回質の高い正統派ピュアメタルで定評の彼らだが、今回もファンの期待は裏切らない良質な内容のアルバムとなっている。前作で開花した正統派らしいミドルテンポ主体で、メロディックな楽曲が大半を占めている。ジャケットにも表れているように冬を連想させる曲が多く、憂いの帯びたツインリードが特に印象的だ。また、ミドルテンポ主体といっても爆発的なエネルギーを発散する#1~#4までの展開は毎回のことながらアドレナリンが出る。しかし今回残念なのは後半部の勢いの衰退であり、前半のインパクトが強いせいと名曲#1、#2に代表されるような決定的な曲がないことからやや平凡な印象を受ける。VENOMのクロノス氏がゲスト参加した#10は、非常に不気味な雰囲気が醸し出されており流石といえるが、楽曲が単調なのが非常に惜しい。しかし全体として楽曲の完成度、メロディの充実度は依然高い。ハンマーフォールを始めて聴こうとする者に本作をお勧めすることは難しいが、従来のファンならばやはり満足できるだろう。ピュアメタルファンなら名曲#1の熱すぎる歌詞を見るだけでも満足できる。


1. Secrets 
アルバム説明にあるように「鋼鉄交響曲の力を感じろ、叫び声を聞け」、「メタルの魂は壊すことができない」というメタルウォリアー以外の何物でもない熱きメッセージを込めた名曲。劇的なピュアメタルであり、中間部のクラシカルパートの静寂、メロディックなソロ、哀愁に満ちた勇壮なコーラスと完璧な展開を見せる。
2. Blood Bound 
PVそしてシングルにもなった、ハンマーフォールの伝統を正統継承した名曲。ピュアなヒロイズムを奏でるツインリード、サビでの爆発的なコーラスへの流れなど非常に親しみやすい曲だ。このアルバムでも最高といっていい完成度だろう。
3. Fury Of The Wild 
鋼鉄リフが心地よく疾走する彼ららしい曲。
4. Hammer Of Justice 
非常にノリのいい、良質な正統派メタルである。 
5. Never, Ever 
凍てつく雪原を連想させるかのような憂いに満ちたバラード。冒頭の哀愁に満ちたツインリードのメロディから既に期待感を煽り、サビとしてそのメロディが流れ出た時は思わずガッツポーズをとってしまった。彼らのピュアさとヒロイズムが滲み出た名曲である。もしかしたら彼らのバラードの中では最高傑作かもしれない。
6. Born To Rule 
哀愁のツインリードと、ソロが魅力的な曲である。
7. The Templar Flame 
サビでの重厚なクアイアが合唱を誘う佳曲。特にラストのシンガロングパートは熱い。
8. Imperial 
アコースティカルなインストナンバー。彼らのインストゥルメンタル曲の完成度は毎回完成度が高くて驚かされる。
9. Take The Black 
コーラスを多用したサビが印象的だが、曲的には平凡である。
10. Knights Of The 21st Century 
前述したようにVENOMのクロノス氏がナレーションとして参加した大作曲。ダークな雰囲気と重厚なコーラスが待ち構える曲だが、ハンマーフォールには少々向いていないように思える。展開をドラマティックに、例えばテンポチェンジを多用すればもっと良曲になったはずだ。
11. Blood Bound 
#2のカラオケ・バージョン。
12. The Mteal Age
ボーナストラックであるライブ曲。
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クリムゾン・サンダー

クリムゾン・サンダー
(2002/10/23)
ハンマーフォール

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★★★★★★★★☆☆...(定盤) 
前作から2年ぶりとなるハンマーフォール2002年発表の4thアルバム。従来のジャーマンの伝統的なメロディックスタイルを控えめに、より正統派メタルたる重さ、重厚感を重視したアルバムである。また今回プロデューサーに"ミスター・ピュア・メタル"として知られるチャーリー・バウアファイントを起用したため、非常にヨーロピアンらしい堂々としたサウンドに仕上がっている。クアイアの重ね方に定評あるチャーリーだけあってクアイアパートの重厚感が著しく向上している。もう手っ取り早くこのアルバムを評価してしまおう。歴代のハンマーフォールのアルバムの中で最高傑作だ。パワー、スピード、メロディの全てが揃っている。やや疾走曲が少ないと多方面で叩かれているが、そんな意見をものとしないパワーがこのアルバムにはある。ヘヴィメタルらしい重厚感、鋼鉄のリフ、雄々しいコーラス、そしてピュアなメタルスピリットが我々を興奮させてくれることだろう。曲の終わり方などの細部が凝っている部分も正統派らしく評価できる。


1. Riders Of The Storm
威風堂々たるミドルテンポ。雄々しいコーラスやギターソロの流れは洗礼されたものだ。中間部のテンポチェンジからピュア・ツインリードへの展開は劇的メタルを聴き慣れている耳でもグッとくるものがあった。
2. Hearts On Fire 
シングルにもなった曲でもある。非常に漢らしく、熱いピュアメタルだ。ヨアヒムのピュアでか細いボーカルを分厚いクアイアでカバーするという図式は、この曲で完成させたように感じる。
3. On The Edge Of Honour 
爆走を思わせる勇壮極まりない疾走曲。雄々しいドラムの連打が自然に頭を振らす名曲だ。ハンマーフォールらしい突き抜けた爽快感がたまらない一曲である。後半のシンガロングにツインリードメロディが乗るパートはアルバム中最高の盛り上がりを見せる。 4. Crimson Thunder 
ドラマティックなタイトルチューン。徐々に盛り上がっていき、威風堂々たるクアイアに到達したときは拳を突き上げること必死。ピュアなコーラスとヘヴィなリズムの掛け合いが非常にドラマティックといえる。
5. Lore Of The Arcane
戦士たちのクアイアとRPG的なシンフォによるインストゥルメンタル。素晴らしい演出だ。
6. Trailblazers
重戦車のような重いリフが勢いをつけて刻まれる佳曲。ここにおいてもサビの持つキャッチーなメロディはクオリティが高い。ラストのサビ前でのメロディアスなギターソロはドラマ性を十分感じさせる構成だ。
7. Dreams Come True
アコースティカルなバラード。明白なメロディである。
8. Angel Of Mercy
ダークな雰囲気が漂う曲。他の曲に押され印象は薄い。
9. The Unforgiving Blade
ヘヴィだが鋭いリフが特徴的な曲。サビの分厚いクアイアはやはり濃い。
10. In Memoriam
哀愁に満ちたギターメロディが歌うインストゥルメンタル。インタビューにあるように、ヴァースからコーラスまである、一つの曲のような構成である。
11. Hero's Return

サビのメロディを聴くだけでこの曲がハンマーフォールのアンセムになることは確信できる。余りにもピュアでヒロイックな名曲だ。ジャケットに映っている騎士が我々の元に帰ってきた、というようなヒロイックストーリーを連想してしまうのは私だけではないだろう。実際そうなのだから。
12. Crazy Nights
ボーナストラック。
13. Renegade
このボーナストラックがきっかけでこの名曲に出会ったことはいい思い出だ。
14. Hammerfall
1st収録の名曲のライブバージョン。
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Renegade

Renegade
(2000/11/14)
Hammerfall

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★★★★★★★☆☆☆...(良作) 
2000年に発表されたハンマーフォールの3rdアルバム。プロデューサーはマイケルワーグナー。そのためアメリカでレコーディングされている。インタビューでオスカー・ドロニャック(g)が語るように、彼が望んでいた重厚なクアイアも取り入れられている。一部ではサウンドが軽くなったと囁かれたりしたが、実際私が聴いた印象では前作よりもヘヴィになっていると感じることが多かった。内容はかなり充実しており、勇ましいミドルテンポ#1で幕を開け、その後シングルにもなった名曲#3、重厚なクアイアが取り入れられた#6、#8、さらには劇的なインストナンバー#9を経てエンディングともいえる大作#10で大仰に幕を閉じる……という正統派メタルのお手本のようなアルバムである。全体の流れは素晴らしく、展開も練られており、器用な技も垣間見れる。前述したようにインストの#9の出来は突出しておりハンマーフォールの新しいアンセムといっても過言ではないだろう。本作が母国スウェーデンで1位を獲得したのもうなずける、良質なピュア・メタルアルバムである。


1. Templars of Steel 
アルバムの幕開けにミドルテンポというのはスピードメタルファンから失笑を買うかもしれないが、ザクザクとしたメタルリフが勇壮に刻まれるピュアなこの曲は魅力的だ。コーラスのヒロイックな行軍系クアイアはこれぞハンマーフォールだと感じさせる。またクライマックのシンガロングパートが高揚感を高める。
2. Keep the Flame Burning 
ジャーマンの香りを残すピュアな疾走曲。サビのメロディはどこか悲しく勇ましく、そしてキャッチーだ。ツインリードはかなり頑張っている。
3. Renegade 
私がハンマーフォールの曲の中で一番好きな曲。リフの扇情力が半端ではない。とにかくこの興奮は一生に一度は聴いておくべきだ。
4. Living in Victory 
典型的なジャーマン系疾走ナンバー。またもやサビのか細いメロディは非常に親しみやすい。後半のツインリードのドラマ性に満ちた追い上げは絶品である。
5. Always Will Be 
哀愁のギターメロディから始まるアコースティカルなバラード。繋ぎには十分だ。最後の「ナナナナ~」はどうかと思うが。
6. Way of the Warrior 
タイトル通りの勇壮なピュアヒロイックメタル曲である。随所に入る重厚な漢らしいクアイアがヒロイックだ。特にサビでのクアイアの導入の仕方は上手い。こういった戦士的な曲を作り続けてくれるメタルバンドがいるのが私としては嬉しい限りだ。
7. Destined for Glory 
荘厳さを醸し出すオープニングから勇ましく疾走を開始する佳曲。サビにコーラスがいきなり入るところはカッコいい。後半のクサいリフチェンジも秀逸。
8. Champion
小刻みな疾走リフがヒロイズムを刺激し、サビでの「オ~オ~オ~」という戦士のようなコーラスで高揚感を一気に高める、非常に勇ましいナンバーだ。(ほとんどの曲がそうかもしれないが)
9. Raise the Hammer 
ハンマーフォールのアルバムで始めて収録されたギター・インストナンバー。驚くべき完成度を誇り、大仰なまでにヒロイックで哀愁に満ちたクサいメロディを惜しみなく繰り出してくる。まるで何かのヒロイックストーリーか、RPGだ。
10. Legend Reborn 
本作のエンディング曲ともいえる勇ましさが滲み出る大作。ツインリードはランニングワイルドさながらの歌うようなメロディを奏でる。ゆったりとした曲調が非常にラストに合っている。エピローグもありいい味を出している。
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Legacy of Kings

Legacy of Kings
(1998/10/13)
Hammerfall

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★★★★★★★★☆☆...(傑作) 
1st「Glory to the Brave」でメロディックメタルの新時代を切り開いたともいえるハンマーフォールの2nd。1998年発表。RPG系ファンタジーを思わせるジャケットは、この手の音楽では有名なアンドレアス・マーシャルが手掛た。ピュアメタルの歴史的名盤であった前作を見事に踏襲し、今作も順当でドラマティックな正統派メタルを体現している。前作を軽くしのぐボリュームであり、また偉大なるメタルの先人たちの技を受け継いで、本作は完成したといえる。特にいえば、ジャーマンメタルからの影響が強いサウンドである。ジャーマンらしい劇的かつメロディックなサウンドはさらに洗礼されそれはオープニングを飾る名曲#1から既にうかがえる。また注目すべきはヒロイックなシンガロングパートである。#1、#2、#3、#6等に顕著に表れているが、我々メタルファンの合唱を誘発する出色の出来である。まるでマノウォーを正統継承したかのような大仰さが素晴らしい。全体的に見ても捨て曲らしき曲は見当たらず、安定した完成度を持っているだろう。前作からの確実な成長が伺えるアルバムである。


1. Heeding the Call 
ピュアメタルファンを狂喜させるだろう名曲。高潔かつヒロイックであり、従来のメタル・レジェンド達に忠実に作り上げられている。特に中間部のシンガロングパートの高揚感、ヒロイズムは異常ともとれる熱さだ。
2. Legacy of Kings 
これも明らかに狙ったとしか思えない典型的なピュア・ヒロイック・メタルである。ヴァースからコーラスまでのピュアかつヒロイックなメロディの流れは完璧であり、興奮を覚える。サビのコーラスは彼らが良く使う戦士(warrior)という言葉がピッタリだ。
3. Let the Hammer Fall 
ミドルテンポながらも勇敢なメロディのおかげで名曲クラスの出来である。ツインリードメロディに続くシンガロングパートは合唱を誘発する。非常に漢らしいナンバーだ。
4. Dreamland 
ジャーマンメタルからの流れをくむフックに満ち溢れたドラマティックな疾走曲。キャッチーともいえるサブのピュアなメロディは胸を打つ。こういう純粋で漢らしいメタルを聴いていると熱いものがこみあげてくる。
5. Remember Yesterday 
ピュアとしか形容できないか細いバラード。スピーディなメタル曲の後にこうした静かな曲を入れるなどの細かい部分は素晴らしい。どこかもの悲しくも勇ましいサビのコーラスは温かみを感じるものだ。
6. At the End of the Rainbow 
ゆったりと進み「オ~オ~オ~」というコーラスを多用した作風は、かのマノウォーを思い出させる。さらに愚直にもサビの歌詞に戦士などの単語を頻繁に用いたりするところには心を打たれるものがある。
7. Back to Back 
スピーディでジャーマンらしさの残る曲である。典型的な曲ながらも完成度は高い。
8. Stronger Than All 
スピーディな中にも哀愁をたたえた個所が秀逸。ヨアヒムのか細いボーカルがピュアなヒロイズムを強めているように感じる。
9. Warriors of Faith 
パワフルな疾走曲。曲の進み方、ピュアなコーラスは秀逸。
10. Fallen One 
いかにも北欧のバンドらしい哀愁に満ちたバラード。ピアノのメロディがとても悲しいメロディである。このような静かな曲はアルバムを締めくくるのには最適だろう。
11. Eternal Dark 
ボーナス。ザクザクしたリフが頭を振るのに最適だ。
12. Stone Cold 
ボーナス。ライブ盤ながらよく録れている。
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Glory to the Brave

Glory to the Brave
(1997/08/05)
Hammerfall

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★★★★★★★★☆☆...(傑作)

1997年、メロディックメタル界に衝撃を与えたハンマーフォールの1stアルバム。メタルのすべてが混沌としていた時代、伝統的かつピュアなメタルの登場は非常に新鮮だったようである。多くの者がピュアなメタルなメタルを忘れかけたが、彼らのようなメタルを愛してやまない戦士たちがいつの時代も、思い出させてくれるのだろう。このアルバムはOscar Dronjak (G)とイン・フレイムスのJesper Strömblad(Ds)を中心に結成された。そこにJoacim Cans (Vo)が加わり、バンドの核が出来上がった。そして完成した本作であるが、まさにヘビィメタルの新時代を思わせるピュアで勢いのある、若々しい正統派メタルアルバムである。このあまりにもベタで伝統的なピュアメタルが当時のシーンに衝撃を与えても何ら不思議ではない。典型的なヘビィメタルであり、伝統的な要素が惜しみなく詰め込まれている。疾走感、ヒロイズム、メロディ、コーラス、ドラマ性、様式美のすべてを感じることができる。果たしてここまで純粋なヘビィメタルを嫌いなメタルファンがいるのだろうか。聴くことによってメタルの輝かしい、新しい時代の到来を感じさせる内容であり、本当に勢いに満ちている。ドラマティックな展開もメタルファンの心をつかんで離さないだろう。以上を踏まえて、ピュアなメタルを求める多くのメタルファンにお勧めできる作品である。 


1. Dragon Lies Bleeding 
アルバム一曲目にふさわしい、疾走感とピュアなヒロイズムに満ち溢れた名曲である。この曲でアルバムのつかみは完璧といえる。
2. Metal Age 
典型的なパワーメタル曲である。
3. Hammerfall 
まさにヘビィメタルの新時代到来を告げる、究極のピュアメタル。メタリックかつドラマに満ちた曲展開、サビでの漢らしいコーラス、中間部での劇的なメロディ、エピローグの合唱、素晴らしいの一言に尽きる。数あるハンマーフォールの曲の中でも最高峰の完成度を誇るといっていいだろう。歴史的名曲である。
4. I Believe 
北欧のバンドらしい哀愁に満ちたバラード。
5. Child of the Damned
アメリカのカルトメタルWarlordのカヴァー曲。なんともマニアックな選曲であるが、彼ら自身とてつもないメタルファンなのだろう。曲もパワフルで見事にはまっているし、色んな意味で微笑ましい。

6. Steel Meets Steel
ヘビィかつメタリックなリフがハンド名のハンマーの如く打ちおろされる熱い曲である。「Steel Meets Steel 」の掛け声は特に熱く、思わず叫んでしまう。ツインハーモニーも高揚感を高めるものとなっている。実に練られた曲だ。
7. Stone Cold

リズムよく突き進んでいくミドルテンポ。ここでもメタリックなリフは健在である。またメタルらしい掛け声も良い。
8. Unchained

スピーディなパワーメタルであり、フックもあり良くできている。
9. Glory to the Brave 

アルバムのラストを飾るに相応しい、ある種のエンディング的な雄大なバラード。サビの勇ましいメロディに、後半戦士のような合唱が入るところは感動的ですらある。曲自体に漢のロマンのようなものを感じる。
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