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Introduction

Robert_E_Howard

「エピック・メタルとは、叙事詩的なヘヴィメタルの総称であり、主に大仰かつ劇的でヒロイックな音楽性を示す言葉である」 [More stats] 

 ──Cosman Bradley


◆新着情報 News Topics
[Reviews]
VALKYRIE 「Deeds of Prowess」
WRATHBLADE 「Into the Netherworld's Realm」
VIRGIN STEELE 「Nocturnes of Hellfire & Damnation」
[Release]
Jack Starr’s Burning Starr 「Stand Your Ground」
Cirith Ungol 「King Of The Dead」
Manilla Road 「To Kill a King」

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パワー・プラント

GAMMA RAY the 6th album in 1999 Release
★★★★★★★★★★...(神盤)

ガンマ・レイの1999年発表の6th。


アイアン・メイデンやジューダス・プリーストとの音楽面での共通点を度々指摘されてきたドイツのガンマ・レイだが、コンセプトに至るまでアイアン・メイデンを踏襲しなかったといえば嘘になろう。アイアン・メイデンのスフィンクスの如く構える名作『Powerslave』(1984)は、興味深いことに古代エジプトの神話や伝承を詩に取り入れ、ここに王の棺のように置かれたガンマ・レイの第6作目にあたる本作『Powerplant』と共通する。前作『Somewhere Out In Space』(1997)で大胆にも宇宙を舞台としたガンマ・レイは、正統派メタル(Classic Metal)の伝統につくづく沿うことを決意したようである。
古代の神話や伝承をモチーフとしたヘヴィメタルの歴史は古いが、メロディック・パワーメタルに属するガンマ・レイはその礎を更に発展させることに成功した数少ないバンドに所属する。故に圧倒的なパワー、スピード、メロディの三位一体がここに成立したのである。海外ではガンマ・レイのスタイルをエピック・メタルと関連性を持って指摘する記者が数多いが、ここに表現された神秘的分野との見事な共存、劇的なストーリーテリング能力を体感すれば、それは間違った評価ではないことが分かる。本作『Powerplant』は間違いなくガンマ・レイの最高傑作であり、アルマゲドンの如く聴者を怒涛の天変地異で襲い、ガンマ・レイの名を脳裏に焼き付けることが既に預言されている。なぜなら、我々、如何なる場合も忠実であり続けたメタルファンは"Send Me A Sign"で啓示された預言を受け取ることになっているからである。
なお本作は他の6枚のアルバムと共に2002年にリマスター再販され、ジャケットの変更とボーナストラックの追加が行われた。12曲目よりボーナストラックに該当する。


1. Anywhere In The Galaxy
神秘的な宇宙観とスペース・オペラ的なコーラスを伴って展開される傑作。ヘヴィなリフが強烈なフックを放ち、サビでの雄大なメロディがディレク・リッグス(アイアン・メイデンのカヴァー・アートも手掛ける)によるアルバム・ジャケットの暁の夜空の景観を映し出す。中間部から入るソロパートは絶品。ガンマ・レイの古代神話及び宇宙を題材としたドラマティック・メタルが終ぞ完成したことを告げる楽曲である。
2. Razorblade Sigh
ヘヴィネスとスピード、メロディを絶妙に合わせながら、神秘的な雰囲気を醸す。パワー、スピード、メロディの三位一体を極限まで高めた楽曲である。後半のテンポチェンジも含め、完璧なドラマを描く。恰もSF小説であるように、絶え間ない興奮が襲う。
3. Send Me A Sign
悠久の太古の宇宙観、そして神聖な神の啓示を歌う。これらの世界観は、幼い我々が思い描くSF世界──例えば、アーサー・C・クラークを代表とする60年代SFの世界──そのものである。中間のソロパートは宇宙的ロマンティシズムを表現した至高のものである。
4. Strangers In The Night
エジプシャンの古代風な雰囲気を伴い、地下納骨所で何かがうごめくように、スピーディなリフが大仰に駆け巡る。ブリッジからサビへの展開はオペラのように完璧である。例外にもれず、中間部のソロパートで大仰さが爆発する。恰も古代王朝の如き荘厳な雰囲気を醸す。
5. Gardens Of The Sinner
恰も古代神殿の錆びた門が開かれるように幕開ける。ドラマティックな緩急を多用し、壮大なサビへと導く。その世界観は、失われた古典劇を拝見しているようである。クライマックスでの雪崩込みはまるで凄絶な砂塵のよう。もはやエピックメタルと形容しても差し支えない。
6. Short As Hell
不穏な雰囲気と共に、ジグザグのリフが歯切れ良く刻まれる。古代の頽廃した王朝の雰囲気も漂う。
7. It's A Sin
雄大な哀愁に満ちたカヴァーだが、本作の世界観にあて嵌めるところはガンマ・レイらしい。
8. Heavy Metal Universe
マノウォーからの影響を思わせるメタル・アンセム。"ファンと共に歌うヘヴィメタル"というオーソドックスなテーマをガンマ・レイ流にアレンジした本曲だが、シリアスな古代神話を扱う本作には蛇足であった。
9. Wings Of Destiny
楽曲はクライマックスへ向け緊張感を増す。その手始めが本曲である。シリアスさと迫真性を強調した本作は、最終大作"Armageddon"へ至る終焉を隕石の如き軌道で描く。崇高な楽曲は、果たしてメロディック・パワーメタルの括りに結び付けていいものなのか。以下の三曲は、ガンマ・レイの歴史において最もシリアスな展開である。
10. Hand Of Fate
世界の終焉へ向けて告げられる啓示とも例えられる。雰囲気そのものが破滅を奏でている。重厚に進み、サビで神妙なクワイアが襲う。次への布石であるエピローグの静寂は、異様な不気味さを醸し出している。破滅の前夜は、こういった永遠の静寂と微風が垂れ込むのであろうか。
11. Armageddon
ガンマ・レイの最高傑作であり、すべての集大成。世界の終末の可能性を描くという点では、ブルース・ウィリスの『Armageddon(邦題:アルマゲドン)』(1998)と共通するのではないか。まるで原始の大地を滑走する恐竜の轟きの如き展開であり、天地を揺るがすリフの暴風は驚嘆に値する。本曲は始めて拝聴する新参者を眩暈で襲うであろう。最後の静寂に包まれたパートの壮絶さは、是非一聴して頂きたい。メロディック・パワーメタル、オペラ、古代からのインスパイア、すべてを極めたガンマ・レイが完成させた一大叙事詩である。
12. A While In Dreamland
正直なところ、本作の素晴らしい雰囲気を損ねるボーナストラックの配置は不必要である。
13. Rich And Famous
14. Long Live Rock'n Roll



Review by Cosman Bradley


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サムホエア・アウト・イン・スペース

GAMMA RAY the 5th album in 1997 Release
★★★★★★★★★★...(神盤)

ガンマ・レイの1997年発表の5th。


ホースオペラ(西部劇)があるように、スペースオペラ(宇宙活劇)も存在してきた。どちらも過ぎ去った時代のものだが、代表的なスペースオペラであるバロウズの『火星(Barsoom)』シリーズは、1920年代に発表されたものだ。同じように過去の遺産であるヘヴィメタルも、時代の流れと共に衰退を余儀なくされた。しかし我々は忘れていたのだ。これらの素晴らしい文化が、決して消滅しないということを。古代から継続されてきた秘密結社のように、密かにヘヴィメタルは受け継がれてきた。そしてヘヴィメタルの偉大な文化は、原初の猿人が人類へと進化したように、驚くべき飛躍を遂げた。我々がトレンドに翻弄されている中で、ヘヴィメタルは試行錯誤してきたのだ。過去の芸術的な産物の源流が、やがてはヘヴィメタルの血脈に合流し、巨大な湖となった。ハワードの生みだしたヒロイック・ファンタジー、人間味に満ちた北欧神話や民族間の伝承、そして、かつて隆盛を誇ったSFまでをもヘヴィメタルは取り込んだ。SFとヘヴィメタルの融合という分野において、アイアンメイデンの功績は讃えるべきものであった(同じように、ヒロイックファンタジーとヘヴィメタルの共存に挑戦的に挑んだマノウォーの功績もである)。
時代は再び流れたが、強大なるドイツのメロディック・パワーメタルバンド、ガンマ・レイもSFに傾向したヘヴィメタルを継承したものの一人である。過去の作品で技術を磨き続けたガンマ・レイは、新たなメンバーとしてヘニュ・リヒター(g)、ダニエル・ツィマーマン(d)という傑出した人材を迎え、第5作にあたる本作『Somewhere Out In Space』で本格的な銀河の探求に赴くことにした。以前から魅力を放ち続けたオペラティックが手法が壮大な宇宙観と共に炸裂し、銀河の星々のように煌くロマンティックなギターメロディが我々を未知の世界へと導く。我々はガンマ・レイの素晴らしい楽曲と共に宇宙の様々な諸惑星を巡り、最後には巨大なブラックホールに呑み込まれるであろう。そして運が良ければ、ブラックホールに分解された粒子が母なる地球に帰還することもあろう……


1. Beyond The Black Hole
スペースオペラの開幕となる壮大なメロディック・パワーメタル。ガンマ・レイの黄金期を告げる。
2. Men, Martians And Machines
煌くメロディが炸裂する名曲。
3 No Stranger(Another Day In Life)
宇宙観が壮大な軌道を描く。
4. Somewhere Out In Space
大仰極まる展開とスピードに乗せてドラマティックに歌い上げるスペースオペラ。恰もオペラ劇場での公演を見ているかのような、凄まじい展開力である。圧倒的なパワー、メロディの質、楽曲の構成、すべてが名曲に値する。
5. The Guardians Of Mankind
宇宙のロマンティシズムを儚いメロディで描く。静から動へ、ブリッジパートの出来は飛び抜けている。中間部からの盛り上がりの様は、まさに宇宙活劇をヘヴィメタルで描いた結果である。
6. The Landing
コーラスによる小曲。
7. Valley Of The Kings
神曲。ヴァースからコーラスに至るまで完璧な軌道を描く。古代の厳かさと宇宙の神秘性が神妙に融合した奇跡的な楽曲である。メロディック・パワーメタルのファンであるなら、中間部のソロパートは必聴であろう。古代エジプト的なピラミッドと神像という、意味深なアルバム・ジャケットのイメージは、ここから持ち込まれたものなのかも知れない。
8. Pray
神秘的な雰囲気が感動を誘うバラード。銀河の雄大な景観を彷彿とさせる旋律が、失われた古典的なSFの世界を思い出させる。
9. The Winged Horse
8分に及ぶ大作。古代神話とエイリアンというコンセプトに忠実な楽曲だが、何れも、コンセプトにそぐわない楽曲は本作には収録されていない。
10. Cosmic Chaos
ダンによるインストゥルメンタル。外宇宙から聞こえるドラムスであるという。
11. Lost In The Future
ヘヴィなパワーとスピードで押す。
12. Watcher In The Sky
カイ・ハンセンとピート・シールクによるプロジェクト、アイアン・セイヴィアーの第1作『Iron Savior』からの名曲を選出。正統派パワーメタルの剛直なスピードに力強いメロディが乗る。後半からの展開は情熱的である。
13. Rising Star
次曲へと繋がるインスト曲。
14. Shine On
本編の最後を飾るに相応しい壮大な一大宇宙活劇。速弾きのリフに絡むピアノによる旋律が、神秘的に宇宙の光景を映し出す。オペラティックなコーラスは叙事詩的な物語を優雅に描き、ヘヴィメタルで一つとなる。SF映画の如き感動巨編である。
15. Return To Fantasy
以下はボーナストラックである。2002年のリマスター再販の際に新たに追加された。
16. Miracle
17. Victim Of Changes



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ランド・オブ・ザ・フリー

GAMMA RAY the 4th album in 1995 Release
★★★★★★★★★★...(神盤)

ガンマ・レイの1995年発表の4th。


これまでに多くのヘヴィメタル作品で"自由"の精神性が歌われてきたが、根本的な自由のあり方が本作『Land Of The Free』に含まれている。我々の前には言語力、表現力、理解力等多くの障害が残されているが、それを乗り越えてガンマ・レイは自由のあり方を提示したのである。博学な精神学者が学術的な用語で自由について述べるのは簡単なことだが、実際に手にすることは難しい。そもそも自由の根源的な意味を理解しなくてはならないし、本来あるべき姿の自由の実像を捉えるのは更に困難を極める。しかし本作『Land Of The Free』には、我々が望む最も簡潔な言葉でその自由が表現されている。私が手引きできるのはここまでで、真実は己で手にしなければならない。仮にも娯楽のみを求めている人々にとって、本作のようなおとぎ話は一銭にもならない。
ドイツのガンマ・レイはメロディック・パワーメタルシーンで長く活動してきたが、第1作『Heading For Tomorrow』(1990)を差し置いて傑作は誕生しなかった。ラルフ・シーパース、ダーク・シュレヒター(b)という素晴らしい人材に恵まれながらも、その才能が爆発するということはなかった。更にラルフは第4作が発表される前にバンドを去った(*)。残された中心人物のカイ・ハンセン(vo,g)は、自らがヴォーカルとギターを兼任する方法でアルバムの制作作業を続けた。右腕のダークもそれに倣い、作業は首尾よく続行された。ハロウィン時代にも活躍したマイケル・キスクは再びヘヴィメタルの世界へと舞い戻り、"Time To Break Free"のヴォーカルを見事に演じて見せた。ここに完成したガンマ・レイの第4作『Land Of The Free』は、バンドの歴史における最重要作であり、ヘヴィメタル史を眺めても名を連ねるに値する大作である。カイ・ハンセンという一人の男が理想としたヘヴィメタル像が、自由を叫ぶ反逆者となって馴染みの荒野に舞い戻ってきた。帰還した男が手にしていたのは一本のギターであり、一冊のおとぎ話の本であった。そしてそのヘヴィメタルの歴史のように古臭い本が、本作『Land Of The Free』なのである。

*才能のあるラルフは、Primal Fear(プライマル・フィア)という新たなヘヴィメタルバンドで成功を手にして久しい。


1. Rebellion In Dreamland
"夢の国の反逆者"と題された壮大な大作。夢の国は我々の心の中に存在し、誰もがその自由な国を求めている。現実での反逆者が、夢の国を訪れるというのである。全体を包む神聖な雰囲気は、夜霧のように執拗に聴者を捉える。後の百ものバンドが後半の劇的な転調に従ったといわれる。
2. Man On A Mission
死ぬことも、生きることも、選択する自由がなければ意味を持たない。自由とは与えられるものであるのか。スピードメタルとオペラの流麗な融合であり、唯一無二の名曲をガンマ・レイは生み出した。
3. Fairytale
おとぎ話を現実にするべく我々は何か行動を起こすことはできる。雪崩込むようなスピードと相俟って、小曲でありながらも強烈なインパクトを放つ。
4. All Of The Damned
印象的なアルペジオのメロディで幕開ける。王は必ずしも市民の意思を考慮しているというわけではない。陰鬱な雰囲気の中にも聖歌的コーラスの優雅さが光る。
5. Rising Of The Damned
ピアノによる神聖なインストゥルメンタル。クラシカルであり、ファンタジー作品に登場する楽曲のような印象を受ける。前曲とタイトルが似通っているが……。
6. Gods Of Deliverance
神は時に人間を解放的な気分にさせてくれる。最も、信仰という縛りを与えるのだが。重厚なリフの壁が高揚感を誘発し、厳かなサビのコーラスで存分に聴かせる。中間部のハーモニーも良い。
7. Farewell
自由の地(Land Of The Free)への探求に赴く男を、叙情的なバラードで歌いあげる。幻想的な楽曲のように、その地は朧気に揺らめいているが、中には探求心に負ける者もいるであろう。
8. Salvation's Calling
オペラの音楽性が如何にガンマ・レイのヘヴィメタルに影響を与えているかが窺える。ガンマ・レイはオペラをスピーディにアレンジすることで、より充実した高揚感を手に入れることに成功したのだ。
9. Land Of The Free
マイケル・キスクがコーラスを歌う楽曲。サビの聖歌的な神々しさは、荒涼とした砂漠の中で理想郷を発見したような気持ちを抱かせる。また、その恍惚感は、自由を手にした探求者の歓喜であるかも知れない。崇高な名曲である。
10. The Saviour
"Land Of The Free"のエピローグ的なインスト曲。勇敢な雰囲気が身に沁みる。
11. Abyss Of The Void
遥か大昔から、人々は平民を神とまで崇めることを好んだ。興味深いのは、偉大な英雄ですら最初は我々と同じであったということである。精神的な雰囲気ながらも、高潔な薔薇のような美しさを合わせ持つ。重厚な聖歌隊コーラスが存分に生きているといえる。
12. Time To Break Free
マイケル・キスクが歌う。彼はシリアスな楽曲を歌うのを好まなかったのであろうか?すべての人間にある程度のユーモアは必要であるし、真面目である必要もないのだ。
13. Afterlife
死後の世界は、人間にとって永遠の謎である。メロディアスな作風は魅力的。
14. Heavy Metal Mania
以下はボーナストラックである。2002年のリマスター再販の際に新たに追加された。
15. As Time Goes By
ハードロック的な雰囲気も持つ。
16. The Silence ('95 Version)
名曲のライヴ・ヴァージョンである。



Review by Cosman Bradley
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インサニティ・アンド・ジニアス

GAMMA RAY the 3rd album in 1993 Release
★★★★★★★☆☆☆...(佳作)

ガンマ・レイの1993年発表の3rd。

前作『Sigh No More』(1991)での失敗からか、原点回帰ともいえるサウンドを提示したのが本作『Insanity And Genius』である。冒頭を飾る強烈な名曲#1"Tribute To The Past"が、ガンマ・レイのこの分野におけるオリジネイターとしての実力を物語る。カイ・ハンセン(g)も、自身に与えられたメロディック・パワーメタルの始祖としての使命を感じ取ったのであろう。この方向性を更に追求すれば、素晴らしい傑作が生まれる。そのような期待感をも抱かせる本作である。
"天才と狂気は紙一重"という言葉の如く、ガンマ・レイのカイとダーク(g:ディルク・シュレヒター)は対照的に目覚しい活躍を見せる。二人の才能がガンマ・レイを支えているといっていいであろう。カイが天才なら、ダークは狂気であろうか(笑)。
なお本作は他の6枚のアルバムと共に2002年にリマスター再販され、ジャケットの変更とボーナストラックの追加が行われた。12曲目よりボーナストラックに該当する。


1. Tribute To The Past
スペイシーなメロディック・パワーメタルを体現して見せた名曲。この宇宙的な世界観が後の作品に繋がったのかも知れない。歌詞の中にも古代神話の影響を覗わせる単語が登場したりと、ガンマ・レイの方向性が定まりつつある印象を受ける。
2. No Return
3. Last Before The Storm
4. The Cave Principle
5. Future Madhouse
6. Gamma Ray
BIRTH CONTROLのカヴァー。バンド名はここから命名された。ガンマ・レイという名前は、如何にもメロディアスなへヴィメタルバンドらしく良いと長らく思っていた。覚え易いというのも注目だ。
7. Insanity & Genius
8. 18 Years
9. Your Tørn Is Over
10. Heal Me
およそ7分に及ぶ、右腕ダーク・シュレヒターが生み出した傑作。神秘的なピアノの旋律に合わせ、メロディアスに、オペラティックに展開していく。宇宙的な世界観は"Tribute To The Past"と対を成すといっていい。恰も小宇宙のような、劇的なメタル・オペラである。
11. Brothers
12. Gamma Ray
13. Exciter
14. Save Us



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サイ・ノー・モア

GAMMA RAY the 2nd album in 1991 Release
★★★★★★☆☆☆☆...(凡作)

ガンマ・レイの1991年発表の2nd。

我々がガンマ・レイに求めていたのは平凡な、興奮のないヘヴィメタルであったのか?どうやらカイ・ハンセン(g)は、自らの音楽性に躊躇し、方向性を模索していたらしい。ストレートなメロディック・パワーメタルのファンは、本作『Sigh No More』のヘヴィネスを強調したサウンドに驚き、暗澹たる世界観に不安を覚えるであろう。名作にあたる前作『Heading For Tomorrow』(1990)のファンにとっては大きな痛手だ。バンドにとって失敗作は少ない方が良いに越したことはないが、それでも作品を発表する意味があったのであろう。
なお本作は他の6枚のアルバムと共に2002年にリマスター再販され、ジャケットの変更とボーナストラックの追加が行われた。11曲目よりボーナストラックに該当する。


1. Changes
2. Rich & Famous
3. As Time Goes By
4. (We Want) Stop The War
5. Father And Son
6. One With The World
7. Start Running
8. Countdown
9. Dream Healer
ガンマ・レイの陽気なイメージを覆すような、邪悪なムードが覆う楽曲。出色の出来。
10. The Spirit
11. Heroes
12. Dream Healer
13. Who Do You Think You Are



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ヘディング・フォー・トゥモロウ

GAMMA RAY the 1st album in 1990 Release
★★★★★★★★☆☆...(名作)

ガンマ・レイの1990年発表の1st。

すべてのメロディック・パワーメタルの始祖ハロウィンを脱退したカイ・ハンセン(g)が結成したバンドこそ、ガンマ・レイである。音楽性はスピーディなメロディック・パワーメタルにオペラ的要素を配合したオーソドックスなもの。後にこれがスペース・オペラになったりするのは、また別の話だ。
細分化されたヘヴィメタルのジャンルにも教科書があるように、本作『Heading For Tomorrow』はジャーマン・メタルの偉大な教科書である。ドラマティックなイントロダクション#1"Welcome"に始まり、スピーディな名曲#2"Lust For Life"へと流れる。次いでノリのいい#3"Heaven Can Wait"が響く。バラードの#6"The Silence"で哀愁に浸り、最後を飾るのは大作の#9"Heading For Tomorrow"である。完璧なアルバム構成が存在するのだとしたら、本作はそうなのかも知れない。古典的なロックの時代から受け継がれてきた様式美である。不朽の名作とは昔からこういうものだ。
なお本作は他の6枚のアルバムと共に2002年にリマスター再販され、ジャケットの変更とボーナストラックの追加が行われた。11曲目よりボーナストラックに該当する。


1. Welcome
本作の序曲。
2. Lust For Life
かつて七色のギターリフと形容されたメロディックなパートが印象的な名曲。ガンマ・レイのアンセムである。
3. Heaven Can Wait
ヘヴィメタルでありながらも、キャッチーな雰囲気を醸す楽曲。クワイアが良い感じだ。
4. Space Eater
5. Money
6. The Silence
名バラード。オペラティックな手法が取り入れられた楽曲であり、後のガンマ・レイに大きく通じる。
7. Hold Your Ground
8. Free Time
9. Heading For Tomorrow
超大作に値する壮大なメタル・オペラ。カイ・ハンセンはこういったヘヴィメタルをプレイしたかったのであろう。
10. Look At Yourself
11. Mr. Outlaw
12. The Lonesome Stranger
13. Sail On



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