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ヴァイキングメタル(viking metal)

その名の通り北欧の戦士として有名なヴァイキングに重点を置いたヘビィメタルの総称。 

ヴァイキングとは、中世英雄時代に主に活躍したスカンディナビア戦士及びノルマン戦士のことを指すことが多い。ヴァイキングメタルはその戦士の系統を純血に受け継いでおり、詞世界やバンドの容貌に全面的に表れている。
北欧での基本的な言い伝えである北欧神話を題材にしたり、北欧の偉大な英雄を讃えたりと、極めてエピカルな要素が多いのも特徴の一つである。また、ヴァイキングメタルバンドの多くが北欧生まれのバンドである。
興味深いのは、ヴァイキングメタルをプレイする者の多くがキリスト教が入ってくる以前の北欧にあった古い考え方を受け継いでいるという事実である。ヴァイキングメタルにはペイガニズムが根底にある。彼らは自分たちの祖先のルーツであるペイガニズムを体現するために、最も適した音楽といえるヘヴィメタルを用いたのだ。
 

サウンドはヴァイキングメタルに恥じぬ民族的なものが多い。そもそもヴァイキングメタルには民族的要素が必須といえる。自分たちの民族主義を表現するためである。具体的にはケルト音階、北欧民謡などの導入が挙げられる。それらはギターのメロディに現れたり、笛やバイオリンばどの管弦楽器にみられることもある。
非常に中世的な音楽になりがちで、大きな特徴となっている。またヴァイキングメタルはデスメタル、ブラックメタルを基盤としており、高速のツーバスや歪んだギターが醸されることが多い。ヴァイキングメタルのサウンドをまとめると"民族的で勇ましく漢らしいヘヴィメタル"ということになる。
 

ヴァイキングメタルの歴史は始祖Bathoryの1990年に発表されたアルバム「Hammerheart」から始まったとされる説が一般的である。またそれ以前にヴァイキングメタルの特徴といえるケルトメロディを取り入れ、荒々しいメタルサウンドを提示したのはランニングワイルドであるともいえる。しかしヴァイキングメタルの決定的な特徴である北欧神話を取り入れデス・ブラックメタルを基盤としたBathoryがやはりヴァイキングらしいといえる。驚くことに、manowarはBathory以前に北欧神話を題材とした歌詞を書き世界観を表現していた。故にこの時期にもヴァイキングメタルの基盤はあったのかと思われる。
その後、ノルウェーのEnslavedが始めて自分たちの演奏しているメタルがヴァイキングメタルというジャンルであるのだと断言した。彼らの3rd「ELD」はヴァイキングメタル史の歴史的名盤とされている。これによりヴァイキングメタルはアンダーグラウンドでありながら徐々にメタルファンに認知されていった。
そしてヴァイキングメタル史において次に特筆すべきは90年代後半にスウェーデンから表れたMITHOTYNのことであろう。これまでのEnslavedやEINHERJEのヴァイキングメタルを純粋に継承しつつ、大仰なまでにメロディックなケルトメロディをツインリード奏でまくるという破天荒なスタイルは、多くのヴァイキングメタルファンに「これぞヴァイキングメタルの理想形だ」と讃えられた。ヴァイキングメタルの王がいるのだとしたら、それは彼らだろう。そしてMITHOTYNによって決定的な力を得たヴァイキングメタルは、北欧のみならず、あらゆる国に侵略をし始めるのである。しかし残念なことに、MITHOTYNは2000年に入ると解散する。
そんな彼らを追うように登場したensiferumは、新世代ヴァイキングメタルの雄であるといえるだろう。まんまMITHOTYNを継承したような勇猛果敢なサウンドは、すぐに熱心なファンに認められた。この頃登場したヴァイキングメタルバンドの中にはmoonsorrow、FINNTROLLなどの素晴らしいバンドが多くいる。
現在ヴァイキングメタルは多くのファンが愛するメタルジャンルとなり、ムーブメントともとれるほどの盛り上がりを見せ、世界中をもはや侵略したといっても過言ではないだろう。それは即ち、今でも信じられる古い世界の思想が現代に戻ってきたということでもある。といってもまだまだ知られてない部分は多いが……。



代表的なバンド
BathoryEnslavedMITHOTYNEINHERJEmoonsorrowFINNTROLLensiferumTýrFalkenbach
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