Epic Metal; Review Fan Site.
© 2010-2017




上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

シンフォニックメタル(symphonic metal)

クラシックの要素を大々的に取り入れたヘヴィメタルの総称。 

このジャンルもようやく確立したといえるだろう。というのも、シンフォニックメタルなるジャンルが確立するのには長く時間がかかったからだ。このジャンルは、ヘヴィメタル初期の時代から試みられてきたスタイルである。しかし正式に確立したのは1997年頃である。それまでに幾度の試行錯誤があったのだ。そして完成したサウンドはその名にふさわしく、実に壮麗なメタルスタイルとなった。シンフォニックメタルサウンドに主に用いるのは、オーケストラやクワイアである。そのクラシカルな要素をメロディックパワーメタル、デスメタルと融合したものが一般にシンフォニックメタルと形容される。オーケストレーションの導入もありサウンドは大仰、劇的なものになりやすく、極めてエピックメタルとの相違点も多い。どちらにしろメタル界で1、2を争うスケール感のあるスタイルであることは間違いない。中にはRhapsody of Fireの用に映画的な手法を取り入れるバンドもいる。その他にもオペラの要素を導入したりと、このジャンルの進化は計り知れない。まとめるとシンフォニックメタルとは"クラシックと融合したヘヴィメタル"ということになるだろう。 

シンフォニックメタルの歴史は先ほど触れたように初期から始まっている。しかし完全にクラシックとヘヴィメタルを融合することは当時のテクノロジーでは叶わなかった。また、クラシカルな要素の導入にはキーボードのチープさが目立ち、大仰に導入するバンドもほとんどいなかったのである。一部にはクラシカルのフレーズをメロディに導入したイングヴェイ・マルムスティーンや、オーケストラを導入したマノウォーなどの完成度が高いサウンドを提示したバンドもあったが、それでもまだまだこのジャンルが80年代頃に確立されることはなかった。その後も幾多の試行錯誤が繰り返されることになったが、シンフォニックメタル界に革命が起きたのは1997年である。まずTherionが発表したアルバム「Theli」が成功を納めると、続いてWithin TemptationNightwishが成功をおさめた。特徴的なのがTherionにおいては生のオーケストラを大々的に導入したサウンドを提示したこと、Within Temptation、Nightwishに至っては重厚なシンセサイザーの音色に加え女性ボーカルがオペラティックに歌唱を披露するというスタイルがシーンに衝撃を与えた。ある意味、Within Temptation、Nightwishは女性メタルバンドの登場を後押ししたともいえ、ゴシック・メタルにも多大な影響を及ぼした。しかし最も1997年に衝撃的だったのがイタリアから突如現れたRhapsodyである。彼らはなんとデビュー作で、これまでの常識を覆すほど大仰かつ本格的なシンフォニックサウンドを提示し、一部では映画音楽とメタルの融合ハリウッドメタルなるジャンルを確立したとまで言われた。また詞世界も衝撃的であり、エピックメタルに類似するヒロイックファンタジー的な物語を自らが作り出し、その世界観をシンフォニックメタルサウンドで完璧なまでに表現した。Rhapsodyの登場は後に大量のフォロワーを生み出す結果となり、このジャンルがさらに広まりきっかけとなったのである。彼らのフォロワーにはフランスのFairyland、同じくイタリアのThy Majestieなどの素晴らしいバンドがいる。1997年に革命が起こったのは何も一般的なメタル界だけではなく、アンダーグラウンドのブラックメタルシーンでもシンフォニックなジャンルが確立されたといえるだろう。ノルウェーのDIMMU BORGIRがこれまでよりシンフォニックな要素を打ち出した3rd「Enthrone Darkness Triumphant 」を、Emperorがクラシックの要素を覗かせた2nd「Anthems to the Welkin at Dusk」を1997年に発表したことにより、シンフォニックブラックメタルなるジャンルが確立されたのだ。またイギリスのbal-sagothもブラックメタルをベースにしながら劇的なまでに大仰なシンフォニックサウンドを有した2nd「Starfire Burning Upon The Ice-Veiled Throne Of Ultima Thule」を1996年に発表しており、シンフォニックブラックの先駆け的な作品とみなすことができる。しかし残念ながらこれらの傑作たちは、一般大衆の目から遠ざけられているためあまり話題にはならなかったのである。(しかしエンペラーの2ndアルバムは世界中のメタル雑誌でAlbum of the Yearを獲得した)余談だが私はbal-sagothの熱烈なファンだ。こうして世界に広まっていったシンフォニックメタルだが、現在もその勢いは増し、さらに壮大なシンフォニックメタル作品が生み出されているといった現状である。クラシックとメタルの融合などはたから見れば合わないように思われがちだが、今後紹介する偉大なシンフォニックメタルバンド達の数々の名作を聴いてもらえれば、それは間違いだったとすぐに気付くであろう。それほど相反する2つの音楽が合わさったケミストリーは強力だったのだ。


主なバンド
TherionFairylandRhapsody of FireWithin TemptationNightwishEpicaKamelot

▼続きを読む
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。