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広瀬すずの「デスメタル炎上」について思うこと

「メタル発展途上国」の実状とマスメディアの影響力
 近日、2020年3月20日公開の映画『一度死んでみた』のMVが公開されると、デスメタルの定義を巡って、ツイッターで炎上騒動が起こった。
 女優/ファッションモデルの広瀬すずが、音楽プロデューサーのヒャダイン氏によるデスメタル曲を歌ったMVに対して、それを「デスメタルではない」として、ツイッターの日本人メタル・ファンたちが激怒。前述の通り、ツイッター上では、「ナメてんのか」「全然違う」「冒涜行為」といった意見まで飛び出した。
 この「デスメタル炎上」の背景には、日本のマスメディアが“デスメタル”という音楽を正確に捉えていない部分があった。日本のメタル・ファンたちが激怒した最大の理由は、MVの中で、「デスメタルが誤った形で表現」されたからだった。
「これはデスメタルじゃない。デスメタルを馬鹿にしてる」
 本来、デスメタルという音楽は、「死、死体、血、地獄」等を歌詞や世界観のテーマとした、デスメタル・ヴォーカルを用いる激しいサウンド・スタイルのエクストリーム・ミュージックの一種だった。それを映画内のバンド“魂ズ”は、全く意識しておらず、特に広瀬すずが可愛い声を出して歌っていたことに対して、日本のメタル・ファンたちは怒りを表した。
 これが、ツイッター内での「デスメタル炎上」の一部始終だった。
 結果として、日本のマスメディアが再び(DMCのように)デスメタル・カルチャーを誤ったやり方で表現したことで、この国のメタルに対する理解・認識力の低さが目立つ状況となった。
 良くも悪くも、SNSの中で、デスメタルが大きく話題となったことは事実であり、今後、ファンたちがどのような行動を取るのか、一般人たちからも注目を集めた。
 結局のところ、最終的な問題は、こうした騒動の先に、日本が「メタル発展途上国」を脱する道があるかということだった。


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【ツイッター】広瀬すず、ヒャダインによるデスメタル曲PVを公開し炎上 「ナメてんのか」「全然違う」「冒涜行為」























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【ツイッター】メタルと「暴力」に関する過去ツイートまとめ
















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メタルの「暴力」を利用した人間たち

 過激な音楽性で知られる世界的ラウド・ミュージック=ヘヴィメタルは、過去に様々な問題を発生させてきた。暴力、殺人、ドラッグ問題等、音楽シーンの地下で数多くの事件が巻き起こってきた。
 こうした無数の事件を経て、一般社会の大人たちは、メタルを悪い文化の象徴であると考えた。そして、それは全世界のラウド・ミュージックのファンたちが、同じく「悪者」や「反社会的勢力」に見られることを意味していた。
 メタル・シーンの暴力的、又は問題となった事件を語る時、そこに登場するのは、「インナーサークル」(inner circle)、「ユーロニモス殺害事件」、「《エンジェル・オブ・デス》論争」、「ダイムバッグ・ダレル射殺事件」、「サモン・トライサッタ殺人事件」、「サンドロ・ベイヤー殺害事件」、「ファウスト殺人事件」、「ジョン・ノトヴェイト自殺事件」等だった。また、良識と礼儀を重んじる大人たちは、かつての「ジューダス・プリースト裁判」を持ち出し、メタルに込められたサブリミナル・メッセージの危険性を説くこともあった。
 読んで字の如く、過去のヘヴィメタル史が網羅していたのは、人間と暴力、若しくは、社会の裏側に隠された、人々の怒りや破壊衝動の深淵だった。当然のように、本来のメタルは、「人間のネガティブなパワーをポジティブに変えるもの」として、世界的のファンたちから愛された。
 一方、前述の通り、暴力的な事件を起こした一部の人間たちは、メタルという音楽が持つ本質を曲解・利用し、凄惨な結末への道を歩んだ。
 既に数多くのメタル・ミュージシャンたちが語ってきたことだが、与えられた音楽をどのように捉えるのかは、今や完全に個人の判断や良心に委ねられていた。
 ここにメタル・ミュージシャンたちの口癖がある。
「メタルは暴力を助長している訳ではない」
「メタルを暴力に利用するなら、そいつはアホだ」

De Mysteriis Dom Sathanas



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【ツイッター】日本人メタラーが一部のファンを「老害」扱いするツイートを投稿、「マウント取り」へと発展して炎上



「メタル老害問題」、炎上が発生した経緯と背景
 2019年9月下旬、日本のツイッター上で「若者にお勧めしたいメタルバンド」という話題が拡散。その流れで、一部の日本人メタル・ファンたちが、所謂"大御所"メタルバンドをお勧めしたところ、これを「老害」扱いするツイートが投稿。すると、それに刺激を受けた大勢の日本人メタル・ファンたちが、「大御所メタルバンド」、「老害」、「若者」に関するツイートを連投。ツイッター上では、この「老害」発言を巡り、賛否両論が巻き起こる事態に。
 「メタル老害問題」──より具体的な炎上の経緯は、一部の日本人メタル・ファンが、「若者にお勧めしたいメタルバンド」という話題の中で、"大御所"メタルバンドを挙げたことが始まりとなった。そのツイートを見た別のメタル・ファンたちが、これを「老害」とツイート。
 主な理由は、上記の通り、「なぜ若者に若い世代のバンドを勧めないんだ?」ということだった。しかし、これに対して、別のメタル・ファンたちは、「嫌な世の中」、「差別的」、「なんでもいいと思う」などと反応。結果として、事態が収拾せず、所謂「マウント取り」の状況が起こり、炎上する形となった。
 日本のツイッターでは、過去に「ヘビメタ禁止令」、「バンドTシャツ」などのメタル関連ツイートが炎上。今回、新たに「メタル老害問題」というワードが加わった。果たして、日本が"メタル発展途上国"から脱する日は、訪れるのだろうか──


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ヘヴィメタルに適合できる人種、そうではない人種

 どんな音楽に対しても好みがあるのが普通である。例えば、クラシック音楽が好きだから、ヘヴィメタルのようなラウド・ミュージックが嫌いだという判断は間違っている。一般人たちは、個人の勝手な判断基準を押し付け、これまでにヘヴィメタルを誹謗中傷してきた。
 歴史がどうであれ、現在は好きな音楽を自由に追求できる時代となった。そこでヘヴィメタルを好きだと言っても、全て批判的な意見が返ってくることは少なくなった。
 ヘヴィメタルが好きでも、それを聴くと疲れるという人間は多い。例えば、好きなヘヴィメタルを聴いているのに、体が追い付かないというケースである。これは、膨大なパワーを使うヘヴィメタルに対して、体が拒絶反応を起こしている証拠だ。
 更にそうした体の拒絶反応が大きくなれば、ヘヴィメタルのような激しい音楽を聴くことで、腸内が刺激され、腹痛や下痢などが起こることもある。当然のように、激しい音楽を聴き続ければ、頭や耳の痛みも発生しやすくなる。
 しかし、これは全てのメタル・ファンたちが抱えている問題ではない。なぜなら、激しい音楽の中に長くいる大多数のミュージシャンやファンたちは、日常生活に何の問題も出ていないからである。
 結局のところ、体力を使うラウド・ミュージックは、人間の個人の遺伝子や体の作りなどとも深く関係している。根本的に遺伝子が強い人間なら、激しい音楽を聴いたとしても、それをポジティブなパワーへと変換することができる。
 一方、病弱で精神的にも不安定な人間の場合、ヘヴィメタルでその症状が悪化することも有り得る。気持ちはヘヴィメタルを求めているのだが、それに体が追い付いてこないというケースである。その結果として、前述の通り、腹痛や下痢、頭痛や耳鳴りなどの症状が起こる。
 体に無理をして強がり、ヘヴィメタルを聴く必要はない。長生きしたいなら、体に合った音楽を選ぶべきだ。


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何故、日本人はヘビメタを「騒音」だと認識するのか?

 「うるさい」、「酷い騒音」、「こんな音楽を聴いてる奴は、皆頭がおかしい」
 ラウド・ミュージック史におけるヘヴィメタルは、過去に様々な誹謗中傷を受けてきた。当然のように、この音楽を「騒音」だと思っている大人たちは、極めて多かった。
 一般的に、ヘヴィメタルを「騒音」だと認識している人々は、この音楽をあまり理解していないことが殆どだった。つまり、"攻撃的なサウンド"、"過激なバンド・イメージ"などが、頭の中に定着していた。
 特に日本でも、様々なシーンでヘヴィメタルの「騒音」問題が起こってきた。
「ライブ会場がうるさい」、「近所の音楽がうるさい」、「(イベントなどで)ヘビメタを使うな」、「ヘビメタ禁止令」
 どれを取り上げても、苦情を入れる側は、個人的な感情を一方的に振り翳しており、ヘヴィメタルの本質への理解力は持っていなかった。
 詰まるところ、日本でヘヴィメタル文化が根付かない背景にも、このジャンルに対する偏見や間違ったイメージなどの問題があった。当然のように、日本人の中にも、真面目で真剣なメタル・ファンたちはいたが、そういう層は、既に"日本というメタル発展途上国"に目を向けていなかった。
 果たして、日本でヘヴィメタルが受け入れられる日は、訪れるのだろうか。

Rust In Peace



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海外のメタル・ファンが音楽(ヘヴィメタル)を真剣に捉える理由

 音楽や芸術などは、人間の生活には欠かせないものである。しかし、それらは、直接的には衣食住と繋がりはない。
 詰まるところ、人間は、音楽を聴かなくても生きていけるのだ。そういう考えの上では、本も必要なく、絵も大きな意味はない。
 従来のヘヴィメタル・ファンたちは、この音楽を非常に真剣に考えてきた。歌詞の意味や楽曲の世界観などを深く考察してきたのだ。
 日本人たちは、音楽を娯楽として考えることが多い。"名曲"というものは、楽曲のクオリティに関わらず、主にメディアやラジオから生み出されてきた。
 その結果として、海外のヘヴィメタル・ファンたちとの間に温度差がある。
 単純に知識量を考えてみても、日本人たちは、決してヘヴィメタルに詳しい訳ではない。
 時間とは平等に流れているため、海外のヘヴィメタル・ファンとの間の差は広がるばかりである。
 海外のヘヴィメタル・ファンたちが、この音楽を重要だと思うのには理由がある。ヘヴィメタルは、音楽という存在を超えた何かである。
 人間の精神や生活、ファッションなどに多大な影響を与える音楽、それがヘヴィメタル。
 こうした部分で、日本人たちが考える音楽(ヘヴィメタル)と外国人たちの間には、明確な違いがある。


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日本人がヘヴィメタルの世界に背を向ける理由

 反社会的、暴力的、底辺、低学歴──これが一般的なヘヴィメタルのイメージである。
 社会の大人たちは、反社会勢力や犯罪行為などに対して、強い嫌悪感を抱いてきた。自らが子供たちを導く立場として、そういう勢力の情報は避けるべきものだった。
 そして、ヘヴィメタルという音楽は、反社会勢力や犯罪組織などと繋がっているというイメージが定着していった。
 実際のところ、これまでのヘヴィメタル・シーンの中では、ブラック・メタル・バンドたちによる犯罪行為や、プロ・ミュージシャンの殺人事件などが起こっている。強姦やドラッグ問題などは日常茶飯事だった。
 当然のように、こういったシーンと関わってきた人間たちは、社会的に考えると、避けられるべき存在だった。反社会勢力に加担している人間たちが、社会の中で普通に生活できる訳がない。
 近年のニュースや新聞などを見る限り、日本人たちは、勧善懲悪の考え方に固執している。その結果として、悪いイメージが付いているものを徹底的に嫌うのである。
 ヘヴィメタルは、社会的な悪であり、子供たちが関わってはいけないものだ。しかし、その子供たちは、自分たちの身近にいる大人たちが、無意識のうちに偽善者となっていることを知らない。

ブラック・メタルの血塗られた歴史 (Garageland Jam Books)



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何故、日本人とヘヴィメタルは相性が最悪なのか?

 音楽には、様々な目的や効果がある。これを娯楽として考えるファンたちは多い。
 一方、ヘヴィメタル・シーンは、音楽を現実のように重く考えている。個人の生活や思想に影響する音楽、それがヘヴィメタルだった。
 どういう国がこの音楽を軽く扱っているのか。答えは日本だろう。
 日本という国は、映画や音楽などを娯楽として考える傾向が強かった。所謂、楽観主義的な思想が、一般人たちの中にも浸透していたのだ。
 一方、日本人たちは、我慢強く、妙に真面目な性格のため、感情を表に出すことも少なかった。
 ヘヴィメタルという音楽は、人間の内なる感情を表に吐き出すものだった。そこには、人間の怒り、葛藤、絶望、悲しみなどが入り混じっていた。
 日本人たちにとって、感情を表に出すことは正義ではない。そうすると、仕事やプライベートも上手くいかなくなる。大人とは、感情をコントロールできるものだ。
 つまり、日本人とヘヴィメタルは、性格的にも相性が悪い。激しい音楽で内なる感情を吐露することは、恥ずかしい行為なのだ。
 しかし、人間という生物は、いつまでも感情を抑圧されていると、それが一斉に爆発する。その結果として、日本では、有り得ないような凶悪犯罪や事件が起こっている。
 例えば、精神がおかしくなる前に、ヘヴィメタルに出会っていれば、その未来は変化したのかも知れない。


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New Release (Epic Metal)

The Course of Empire

by Atlantean Kodex (3rd album)
"The New Epic Metal Album"

Servants of Steel

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by Ravensire (3rd album)
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Times of Obscene Evil..

by Smoulder (1st album)
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Grey Maiden -Ep-

by Gatekeeper (mini album)
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ハイパーボリア全集

拙著『ハイパーボリア全集』、『ハイパーボリア全集2』、『ツチョ・ヴァルパノミの炎の王国』、『最後の理想郷』、『探索者』、『ツァトゥグアの祠』、『イグの神殿』、『オルグリアス』、『ファルナゴスの遺産』、『イックアの妖術』、『ズロヒムの死』、『失われた先史』Kindleストアにて発売中。1930~1950年代頃の『Weird Tales』誌やクトゥルー神話群を踏襲した幻想怪奇短篇集。
The Master

コスマン・ブラッドリー博士

Author:コスマン・ブラッドリー博士


Cosman Bradley(16/06/10)
David Orso(16/06/10)
Daiki Oohashi(16/06/10)
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