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Vigilance



Country: Canada
Type: EP
Release: 2015
Reviews: 82%
Genre: Epic Doom Metal


カナダ出身のエピック・ドゥーム・メタル、ゲートキーパーの2015年発表のEP。


デジタル・フォーマットで販売されたEP。この『Vigilance』に収録された楽曲は少ないが、バンドの世界観は徹底的に表現されていた。たったこれだけの楽曲で、ゲートキーパーは、アンダーグラウンド・シーンのファンたちから熱烈な支持を得ることに成功した。また、本作の楽曲は、そのままエターナル・チャンピオン(Eternal Champion)とのスプリット・アルバム『Retaliator / Vigilance』(2015)に収録された。

結果的に、このゲートキーパーは、新時代のエピック・メタル・バンドとして、エターナル・チャンピオンと並び、アメリカ圏でマニアたちから大きな注目を集めた。これらの若いエピック・メタル・バンドたちが貫いてきた信念は、徹底したアンダーグラウンド主義やマニラ・ロードとキリス・ウンゴルをリスペクトする姿勢だった。
当然のように、そこには従来のヒロイック・ファンタジーや中世ヨーロッパ的な世界観への傾倒も含まれていた。また、これまでにゲートキーパーが追求してきた世界観は、ロバート・アーヴィン・ハワードとハワード・フィリップス・ラブクラフトの小説に基づいていた。言うまでもなく、このアメリカ出身の二人の偉大な作家は、過去の叙事詩的なヘヴィメタルにも多大な影響を及ぼした存在に他ならなかった。



1. Vigilance I
2. Angelus Noctium
3. Vigilance II


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Prophecy_And_Judgement.jpg

Country: Canada
Type: EP
Release: 2013
Reviews: 82%
Genre: Epic Doom Metal


カナダ出身のエピック・ドゥーム・メタル、ゲートキーパーの2013年発表のEP。


2000年代後半、世界各地のNWOTHM(New Wave Of Traditional Heavy Metal)の動きに合わせて登場してきた若いバンドたちは、時にエピック・メタル的な音楽性を強調した作品を、現代のヘヴィメタル・シーンに送り出すことが多かった。そういった新世代のバンドたちは、クラシック・メタルとエピック・メタルの間で揺れ動いていた。
しかし、このカナダ出身のゲートキーパーに限って言えば、その楽曲の作風は、完全なるアンダーグラウンド主義のエピック・メタルだった。

デビューEP『Prophecy And Judgement』のファンタジックなアルバム・ジャケットから漂う怪しくも文学的な雰囲気は、そのままエピックかつドゥーミーなサウンドの中に表現された。言うまでもなく、これはゲートキーパーが追い求めた、現代に相応しい形のエピック・メタル・サウンドだった。
このバンドがエピック・メタルの本質を捉えた時、そこに存在していたのは、やはり19~20世紀初頭の幻想文学や中世ヨーロッパの英雄叙事詩などの世界観だった。

そして、ゲートキーパーのドラマ性の高いサウンドや幻想的な世界観の根底には、マニラ・ロード(Manilla Road)、キリス・ウンゴル(Cirith Ungol)、ブローカス・ヘルム(Brocas Helm)、ソルスティス(Solstice)、ドミネ(Domine)などのバンドたちからの影響があった。EPの段階でここまで完成された世界観を持ったバンドは極めて貴重であり、そういった事実をアンダーグラウンド・シーンのファンたちは見逃さなかった。
結果的に、このゲートキーパーというバンドは、早い段階からエピック・メタルのファンたちの注目を集めたのである。



1. Tale of Twins
2. North Wolves
3. Swan Road Saga
4. Prophecy & Judgement


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