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Introduction

Robert_E_Howard

「エピック・メタルとは、叙事詩的なヘヴィメタルの総称であり、主に大仰かつ劇的でヒロイックな音楽性を示す言葉である」 [More stats] 

 ──Cosman Bradley


◆新着情報 News Topics
[Reviews]
VALKYRIE 「Deeds of Prowess」
WRATHBLADE 「Into the Netherworld's Realm」
VIRGIN STEELE 「Nocturnes of Hellfire & Damnation」
[Release]
Jack Starr’s Burning Starr 「Stand Your Ground」
Cirith Ungol 「King Of The Dead」
Manilla Road 「To Kill a King」

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Carnage Victory



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 2009
Reviews: 73%
Genre: Epic Power Metal


ドイツのエピック・パワー・メタル、セイクリッド・スティールの2009年発表の7th。


愚直な音楽性を貫き、エピック・メタル・シーンで実力を発揮し続けるセイクリッド・スティールは、ドイツの他のバンドたちと同じく、作品を発表するペースが早かった。近年のセイクリッド・スティールは、凡そ3年以内には次の作品を発表していた。この第7作『Carnage Victory』は、ドイツの「Massacre Records」から配給され、直にアンダーグラウンド・シーンのファンたちが手にすることとなった。

『Carnage Victory』の内容は、従来のセイクリッド・スティールと同じ音楽性だが、そこに以前のような切れ味を見出すことは難しかった。このバンドの追求している音楽性は、エクストリームでトラディショナルなエピック・パワー・メタルだが、やはりランニング・ワイルド症候群に陥っていた。同じ音楽性を貫いているヘヴィメタル・シーンのバンドたちにとって、以前から、マンネリを解消することは最も大きな課題だった。そして、それを解消するためには、新しい音楽のスタイルを導入するか、別のジャンルを演奏することが必要だった。しかし、このセイクリッド・スティールは、別のジャンルを演奏している姿が想像できないバンドでもあった。

なお、本作には「Queens Festival」でのライブ映像を記録したDVDが付属。



1. Charge into Overkill
2. Don't Break the Oath
3. Carnage Victory
4. Broken Rites
5. Crosses Stained with Blood
6. Ceremonial Magician of the Left Hand Path
7. The Skeleton Key
8. Shadows of Reprisal
9. Denial of Judas (Heaven Betrayed)
10. Metal Underground
11. By Vengeance and Hatred We Ride


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Hammer of Destruction



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 2006
Reviews: 76%
Genre: Epic Power Metal


ドイツのエピック・パワー・メタル、セイクリッド・スティールの2006年発表の6th。


ドイツという地域は、ロック史においても重要な役割を持っており、これまでに様々なバンドが活躍してきた。この地域では、メロディック・パワー・メタル、スラッシュ・メタル、プログレッシブ・メタルなどが発展してきたが、その中にはエピック・メタルも含まれていた。ドイツ出身のエピック・メタル・バンドの多くは、スピード感のあるサウンドを有しており、楽曲は極めてシンプルだった。そして、そういったバンドに強い影響を与えたのは、アメリカを代表するエピック・メタル、マノウォーだった。

セイクリッド・スティールもマノウォーからは強い影響を受けており、作品の中に表現されているヒロイックな世界観は、先人たちの音楽性に従った結果だった。しかし、やはりドイツ出身という部分が強く表れているこのバンドは、楽曲をよりスピード感のあるものへと進化させ、アンダーグラウンド臭のするトラディショナルなエピック・メタルを作り上げることに奔走した。そういった方向性を持ってデビューを飾ったが、セイクリッド・スティールの初期の作品は、楽曲や音質が極めてチープだった。しかし、バンドは作品を重ねる度に楽曲のクオリティを向上させ、この『Hammer of Destruction』では、既に円熟期のようなサウンドに到達した。これはセイクリッド・スティールというバンドが築いてきたキャリアに相応しいものであり、アンダーグラウンド・シーンで地道に活動を続ける意味を強調していた。



1. Hammer of Destruction
2. Where Demons Dare to Tread
3. Maniacs of Speed
4. Blood and Thunder
5. Impaled by Metal
6. Descent of a Lost Soul
7. Black Church
8. Generally Hostile (Jag Panzer cover)
9. Plague of Terror
10. Sword and Axes
11. The Torch of Sin


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Iron Blessings



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 2004
Reviews: 75%
Genre: Epic Power Metal


ドイツのエピック・パワー・メタル、セイクリッド・スティールの2004年発表の5th。


欧州各地には様々なタイプのエピック・メタル・バンドがいるが、その中でも長いキャリアを持っているバンドは少ない。セイクリッド・スティールは1997年にデビューしたが、スラッシュ・メタル風のエピック・パワー・メタルのサウンドを強調しながら、様々な作品を作り上げてきた。

この『Iron Blessings』は、バンドの第5作目であり、従来のヒロイックなサウンドやその方向性を継承している。また、楽曲はよりヘヴィに洗練されており、過去のアンダーグラウンド臭から脱しようとする意欲に満ち溢れている。しかし、こういったエピック・メタル・バンドに求められているのは、愚直な音楽のスタイルや流行に左右されない世界観である。セイクリッド・スティールの新しい試みは素晴らしいが、シンプルな楽曲たちが以前と似たような印象を持っているのは、既にお馴染みの展開である。



1. Open Wide the Gate
2. Your Darkest Saviour
3. Screams of the Tortured
4. At the Sabbat of the Possessed (The Witches Ride Again)
5. Beneath the Iron Hand
6. Anointed by Bloodshed
7. Victory of Black Steel
8. I Am the Conqueror (Come and Worship Me)
9. Crucified in Heaven
10. The Chains of the Nazarene
11. We Die Fighting


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Slaughter Prophecy



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 2002
Reviews: 75%
Genre: Epic Power Metal


ドイツのエピック・パワー・メタル、セイクリッド・スティールの2002年発表の4th。


2002年、セイクリッド・スティールの第4作『Slaughter Prophecy』は、ドイツの「Massacre Records」から発表された。このバンドは、過去の作品の中で、ピュアなエピック・パワー・メタルの音楽性を追求し、それがアンダーグラウンド・シーンのマニアたちに注目された。セイクリッド・スティールの主なサウンドは、従来のジャーマン・メタルを基礎とした、メタリックでスピード感のあるエピック・メタルだった。これは同郷のウィザード(Wizard)やマジェスティ(Majesty)に接近した音楽性だった。

この『Slaughter Prophecy』という作品も、間違いなくセイクリッド・スティールが一部のファンたちに認められるべき内容を有していた。バンドの愚直な音楽性やヒロイックな側面は過去と殆ど同じであり、本作では高度なドラマ性も追求するなどの工夫も目立っていた。具体的には、冒頭の"The Immortal Curse"やアルバム・タイトル曲"Slaughter Prophecy"でヘヴィメタルの様式美を強調し、凡そ9分の大作"Invocation of the Nameless Ones"では、エピック・メタル的な大仰さを表現することに成功した。

こういったファンたちを決して裏切らない徹底した姿勢が、80年代から続くエピック・メタルのアンダーグラウンド・シーンで生き残る王道の手段だった。この方法論は、既にドイツのランニング・ワイルド(Running Wild)が実践し、多くのファンを獲得できる結果を導き出していた。しかし、セイクリッド・スティールの現代のロック・シーンを完全に無視した音楽的な方向性を見る限り、バンドはエピック・メタル的な信念を貫いているだけだった。



1. The Immortal Curse
2. Slaughter Prophecy
3. Sacred Bloody Steel
4. The Rites of Sacrifice
5. Raise the Metal Fist
6. Pagan Heart
7. Faces of the Antichrist
8. Lay Me to My Grave
9. Crush the Holy, Save the Damned
10. Let the Witches Burn
11. Invocation of the Nameless Ones


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Bloodlust



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 2000
Reviews: 76%
Genre: Epic Power Metal


ドイツのエピック・パワー・メタル、セイクリッド・スティールの2000年発表の3rd。


クラシックなエピック・メタルの音楽のスタイルを踏襲し、そこにドイツ的な攻撃性を加えたセイクリッド・スティールの作品は、アンダーグラウンド・シーンのマニアたちにとって、最も分かり易いサウンドを有していた。そのため、過去の『Reborn in Steel』(1997)や『Wargods of Metal』(1998)などの作品も、一部からは高い支持を獲得したのだった。しかし、この手のエピック・メタル・バンドが必ず持っているヴォーカル面での力量不足が残る限り、セイクリッド・スティールがその先に進めないのは事実だった。

2000年、セイクリッド・スティールの第3作『Bloodlust』は、再び「Metal Blade Records」から発表された。この作品は、過去の音楽性の無駄な部分を削ぎ落とし、更にシンプルにした内容だった。メタリックなギター・リフを前面に押し出した作風は以前のものだったが、そこに重厚感も加わったのが本作の特徴だった。
また、セイクリッド・スティールは、『Bloodlust』から雄々しいコーラス・パートを頻繁に楽曲に導入するようになり、時にはメロディアスなフレーズでマニアたちの耳を刺激した。しかし、肝心のヴォーカルが全く上手くなっていない点に関しては、他のアメリカやヨーロッパのエピック・メタル・バンドと同じように、セイクリッド・スティールもアンダーグラウンド・シーンから抜け出す道を模索していなかった。こういったバンドたちは、一部の熱狂的なマニアたちのために演奏しており、または自らが追求する世界観を完成させることにのみ、全力を尽くしているのだった。

なお、この『Bloodlust』は、世界各地のエピック・メタルのファンたちから高く評価され、アンダーグラウンド・シーンにおいて、セイクリッド・スティールの名前は更に有名となった。この音楽シーンの特徴は、一途なサウンドを演奏し続けることで、そこに真面目なファンたちが集まってくることだった。ヘヴィメタルのファンたちは、バンドの進化や変化には極めて敏感だった。



1. Stormhammer
2. The Oath of Blood
3. By the Wrath of the Unborn
4. Blood on My Steel
5. Metal Is War
6. Sacred Warriors of Steel
7. Dark Forces Lead Me to the Brimstone Gate
8. Master of Thy Fate
9. Lust for Blood
10. Throne of Metal


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Wargods of Metal



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 1998
Reviews: 70%
Genre: Epic Power Metal


ドイツのエピック・パワー・メタル、セイクリッド・スティールの1998年発表の2nd。


セイクリッド・スティールの第1作『Reborn in Steel』(1997)は、発表後にエピック・メタルのマニアたちを刺激した。この『Reborn in Steel』は、殆ど洗練されていないチープな内容だったが、過去のエピック・メタルの精神性を受け継いでいたバンドは、結果的にアンダーグラウンド・シーンのマニアたちから評価された。また、本作がジャーマン・メタルの音楽のスタイルに忠実であり、スピード感のある楽曲も印象に残る作りだった。

1998年、セイクリッド・スティールは、アメリカの「Metal Blade Records」を通じて、第2作『Wargods of Metal』を発表した。本作でバンドはサウンドを大きく進化させ、よりピュアなエピック・メタルの音楽のスタイルを追求するための実力を獲得した。セイクリッド・スティールが楽曲の中で表現していたのは、エピック・メタルの古臭い世界観であり、極めて漢らしい信条だった。バンドはスピーディーなサウンドをパワー・メタル風にアレンジし、よりメタリックでシンプルな音楽性を完成させた。

この『Wargods of Metal』の中で、エピック・メタルのファンたちは、オーメン(Omen)のカヴァー"Battle Cry"に注目した。オーメンはエピック・メタル・シーンにおける重要なバンドであり、セイクリッド・スティールの行為は強烈なリスペクトだった。また、現在でもマニアたちから支持されるオーメンの第1作『Battle Cry』(1984)からの選曲は、バンドが真性のエピック・メタル・バンドであることを証明していた。こういった具体的な行動によって、アンダーグラウンド・シーンのファンたちは、早急にセイクリッド・スティールの目指す方向性や世界観を理解することとなった。



1. Blessed by the Gods
2. Wargods of Metal
3. Tonight the Witches Ride
4. Iron Legions
5. Carnage Rules the Fields of Death
6. Army of Metalheads
7. Battle Cry (Omen cover)
8. Dethrone the Tyrant King
9. By Steel We Rule
10. Crusaders of the Metal Blade
11. Empire of Steel
12. Declaration of War
13. Heavy Metal to the End


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Reborn in Steel



Country: Germany
Type: Full-length
Release: 1997
Reviews: 69%
Genre: Epic Power Metal


ドイツのエピック・パワー・メタル、セイクリッド・スティールの1997年発表の1st。


80年代以降のドイツのヘヴィメタル・シーンでは、常に明確なサウンドが生み出されてきたが、時にエピックな方向性のバンドも登場した。こういったバンドたちは、アメリカのエピック・メタル・シーンに影響を受け、そこにパワー・メタルの要素を導入して進化を続けた。ドイツを代表するエピック・メタル・バンドは、恐らくはブラインド・ガーディアンだったが、それよりも地下には無数のバンドたちが眠っていた。

エピック・パワー・メタルというジャンルを踏襲したセイクリッド・スティールは、ドイツのバンドの特徴である愚直なサウンドを武器として、アンダーグラウンド・シーンに登場した。しかし、その音楽のスタイルはピュアなエピック・メタルであり、マニアたちが求めるような低品質なサウンドを貫いていた。
セイクリッド・スティールの第1作『Reborn in Steel』は、90年代後半のエピック・メタル・シーンでは、マニアたちの印象に残る作品だった。本作は荒削りなサウンドでチープな内容だったが、その音楽的な背景や歌詞のテーマには、ファンを獲得するだけの魅力があった。
例えば、マノウォーに代表されるピュアなエピック・メタル・バンドがドイツで人気を集めていたように、そういった音楽のスタイルはヨーロッパ人の好みだった。セイクリッド・スティールが継承していたのは、ヒロイックなヘヴィメタルのサウンドであり、そこにスラッシュ・メタルのようなアグレッシブな要素が加わるのは自然だった。

結果的に、セイクリッド・スティールはこの『Reborn in Steel』を通じて、エピック・メタルと呼ばれるジャンルに敬意を表し、その手のマニアにしか分からない、浮世離れした世界観を描いていた。「剣」(Sword)や「鋼」(Steel)といったエピック・メタルらしいキーワードを多用したバンドは、このジャンルの未熟な面を醸し出しながら、極めて漢らしい信念を貫いていた。こういったアンダーグラウンド・シーンの充分な録音環境が揃えられないバンドたちにとって、エピック・メタルとは精神性だった。



1. Metal Reigns Supreme
2. Battle Angel
3. Trapped in Hell
4. True Force of Iron Glory
5. Reborn in Steel
6. Purified by Pain
7. Sword of the King
8. In the Mouth of Madness
9. Kill the Deceiver
10. Sacred Steel


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