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Introduction

Robert_E_Howard

「エピック・メタルとは、叙事詩的なヘヴィメタルの総称であり、主に大仰かつ劇的でヒロイックな音楽性を示す言葉である」 [More stats] 

 ──Cosman Bradley


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Bridge To Asgard

WOTAN the mini album in 2011 Release
★★★★★★★★☆☆...(良作)

イタリア発祥、古典的ヒロイック/エピック・メタルの継承者、ヴォータンの2011年発表のEP。


イタリアの「My Graveyard Productions」から発表されたヴォータンのEP『Bridge To Asgard』は、新作への布石ともなる新曲を含んだ意欲作である。エピカルな雰囲気は以前のままに、より深遠さを増した重厚な楽曲群は、何れもどんよりとしたシリアスさに包み込まれている。本作はタイトル・トラックである"The Bridge to Asgard"を筆頭に、ヒロイックな世界観を持つシリアスなエピック・メタルが展開される。サウンドにはマノウォーからの影響が顕著であり、アンダーグラウンド・エピック・メタルらしいカルト的な雰囲気も持ち合わせている。エピック・メタル特有の凄絶な緊張感が全編を支配するこの『Bridge To Asgard』が、その手のマニアの感情を激しく揺さぶることは必死である。




1. The Lone Wolf
エピカルなリフを刻むアップ・テンポ。よりタイトなエピック・メタルが聴ける。聖歌隊コーラスも巧みに導入。
2. The Bridge to Asgard
バラード調で進み徐々にドラマ性を高める叙事詩。 仰々しい歌唱が凄まじい。
3. Hagen
ヘヴィさを極める重苦しいエピック・メタル。エリック・アダムスに接近したヴォーカル、鋭利なギター・ワークがヒロイックなサウンドで完成され、聴き手に迫る。
4. Ja Nuns Hons Pris
5. Goyatla (The Last Battle)
およそ8分に及ぶ大作。ヴァンニ(Vanni Ceni:vo)のシャウトが強烈。緩急に富んだサウンドを応用し、劇的かつ大仰な内容を惜しみなく描く。
6. The Bridge To Asgard



Review by Cosman Bradley
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Epos

WOTAN the 2nd album in 2007 Release
★★★★★★★★☆☆...(叙事詩)

イタリア発祥、古典的ヒロイック/エピック・メタルの継承者、ヴォータンの2007年発表の2nd。


歴史...
正統派エピック・メタルの揺るぎなき真の後継者、ヴォータンの歴史が始まったのは1988年。北欧神話に触発され、北イタリアの地でヴァンニ(Vanni:vo)とマルコ(Marco:g) によってヴォータンが結成されたのが最初であった。バンドはエピック・ヘヴィメタルの始祖マノウォーに影響され、エピック・メタルのために戦うことを決意し、剣を手に取った。1993年、ヴォータンのデモ第一作『Thunderstorm』が制作されると、瞬く間にコピーのすべてが完売した。バンドはファンの好意的な反応にヴォータンの大いなる可能性を見出したが、音楽市場におけるエピック・メタルの現実は苛烈なものであった。ヴォータンはその後の数年間、アンダーグラウンドの暗闇を彷徨った。ヴォータンが再びエピック・メタル・シーンに登場したのは2000年であり、EP『Under the Sign of Odin's Crows』を発表し、自身の存在と実力をシーンに誇示した。続く2003年、バンドは念願の第一作『Carmina Barbarica』を発表。主に欧州の僻地でヴォータンの名が広まった。その後、ヴォータンはドイツのソードブラザーズ・フェスティバル(Swordbrothers Festival)で演奏し、ドミネやディオなどのバンドと競演。オランダのラグナロック・フェスティバル(Ragnarock Festival)では、エピック・メタルのビッグ・ネームであるヴァージン・スティール、そして偉大なマノウォーの元ギタリスト、ロス・ザ・ボスと競演を果たした。この奇跡的な出会いによって、ヴォータンは新しく発表が予定されていた第2作『Epos』にロス・ザ・ボスをゲストとして迎えることができたのである。そしてその夢は、強烈なシングル『Vae Victis』(2006)を経た後に遂に実現された。ヴォータンの第2作『Epos』は、『Carmina Barbarica』を上回る叙事詩的な大作であり、バンドのキャリアにおける決定的な一撃となり、エピック・ヘヴィメタルのファンの記憶に鮮烈に刻まれることとなった。




1. Drink in the Skull of Your Father
ザクザクとしたリフで突き進む正統派エピック・メタル。ヴァンニのヴォーカルはマノウォーのエリック・アダムスを彷彿させる。サビでは漢らしく高潔なメロディを聴かせる。
2. The Quest for the Grail
泥臭いアップ・テンポ。勇壮なムードで漢らしいメロディを滲み出し、途中では静寂に包まれた哀愁のアコースティック・パートを導入する。終盤にかけて披露されるヒロイックなギターメロディは素晴らしい。
3. Dark Centuries
心地良いリズムのエピカル・ソング。緩急に富んだサウンドも有し、コーラスでは如何にも暑苦しいメロディを聴かせる。
4. Mother Forest
陰鬱なピアノを基調としたバラード。バラードであっても大仰さは決して揺るがない。
5. Spartacus
ローマ帝国に反逆した英雄スパルタカスを題材とした楽曲。重厚なリフに情熱的なヒロイズムを代弁させつつ、雄大に古代の英雄像を描き出していく。起伏に富んだドラマ性を有しており、疾走パートと哀愁のリードギター・パートを使い分ける。
6. Vae Victis
シングル『Vae Victis』に収録の楽曲。哀愁のリードギターに彩られたスピーディなエピック・パワー・メタル。至る所からヒロイックなメロディが飛び出してくる大仰な構成。
7. Vlad Tepes
エピカルなムードを発散したメロディアスな疾走曲。勇壮なコーラスを備え、聴き手の感情を激しく昂ぶらせる。終盤にかけては更に劇的な展開を見せる。
8. The Dream of Maxen
シングル『Vae Victis』に収録の楽曲。勇ましいメロディを伴って疾走。中間部の雄大な展開はエピカル。終盤のコーラスではシンガロングも可能。
9. Le Chanson de Roland
およそ15分に及ぶ大作。11世紀のフランス最古の英雄叙事詩『ローランの歌(La Chanson de Roland)』をモチーフとする。静から動へと続くエピック・メタルの基本的な構成によって幕開け、要所で雄大なリードギターを含み、時に妖艶なアコースティック・ギターの音色を巧みに導入する。大仰な歌唱で楽曲を劇的に盛り上げていく手法は、マノウォーからの影響を強く感じさせる部分がある。ここで展開されているのは、エピック・メタルらしい濃密な内容の深遠な英雄ドラマに他ならない。
10. Foggy Dew
およそ7分に及ぶ大作。史劇の如き民謡調の音色で幕開け、雄大なメロディを展開していく。民族的な歌い回しも注目に値する。
11. Ithaca
およそ9分に及ぶ大作。ヴォータンの力強いスタイルが頂点を極めた楽曲。終始シリアスな緊張感が持続する。途中の静寂パートでは、悠久の哀愁に満ちた深遠なムードを醸す。その後に続く長大なソロ・パートは壮大さを極め、ヒロイックな世界観を惜しげもなく披露する。エピローグの高潔なアコースティック・パートも余韻を残すものだ。



Review by Cosman Bradley
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Carmina Barbarica

WOTAN the 1st album in 2004 Release
★★★★★★★★★☆...(意欲作)

イタリア発祥、古典的ヒロイック/エピック・メタルの継承者、ヴォータンの2004年発表の1st。


「ヒロイック・アンセム」

──The Metal Archives


イタリアには多くのエピック・メタルの古参が存在していながら、表舞台へと登場する機会に恵まれて来なかった。そんな中で登場してきたドミネやドゥームソードなどのバンドのシーンにおける活躍は、後続にとって大きな励みであった。時代は確実に変化していた。2000年以降、エピック・メタルにとって、良い方向へと風が吹き始めていたのである。

北欧神話における戦神オーディンのドイツ語であるヴォータンの名を冠したエピック・メタル・バンドは、古く1988年に結成され、デモ『Thunderstorm』(1993)、EP『Under the Sign of Odin's Crows』(2000)を発表しながら、絶好の機会に恵まれなかった。しかし、熟達したヴォータンの実力がマニアたちの目に留まらぬはずもなく、2004年に彼らはようやく第一作『Carmina Barbarica』にて正式にデビューを飾った。第一作はギリシャの「Eat Metal Records」から発表された。

一部の漢らしいエピック・メタルのマニアたちを熱くさせたのは、何よりもヴォータンのヒロイックなサウンドであり、それはエピック・メタルの始祖、マノウォーに通じるものであった。歌詞の内容を神話や歴史の叙事詩的な断片に絞り、サウンドを古く伝統的なエピック・メタルの教典に忠実なものとした本作『Carmina Barbarica』。これは古典的エピック・メタルへの大いなるリスペクトであり、新時代における意欲的な挑戦であった「古く伝統的な音楽性は、エピック・メタルの世界においては不変である」その自信を固い信念を持って貫き通したヴォータンのすべてが『Carmina Barbarica』へと凝縮され、外部へと解き放たれたのである。まさにこれこそがエピック・メタル的カタルシスであり、アイデンティティであった。本作の徹底した態度には真に驚くべきものがある。




1. Lord of the Wind
冒頭を飾る強烈無比なエピック・メタル。劇的なメロディ、容赦のない攻撃性でリスナーを絶えず圧倒する。そのトラディショナルなヴォータンのサウンドに、ファンの目頭は思わず熱くなるであろう。
2. Under the Sign of Odin's Raven
EP『Under the Sign of Odin's Crows』収録の楽曲。北欧神話に触発。民謡の要素も加え、大仰かつヒロイックなサウンドにトライバルな変化を加える。コーラスはマノウォーの名曲"Thor (The Powerhead)"を彷彿とさせる。
3. Hussard de la Mort
激烈な疾走曲。コーラスからソロ・パートへの流れでは最高に漢らしいフレーズを聴かせる。
4. Ride of Templars
勇壮な疾走曲。緊張感に満ちた世界観とヒロイックなサウンドが劇的な融合を果たす名曲。エピック・メタルというジャンルでしか誕生し得ない音楽性であることは確か。
5. Innoxia (Vercingetorix)
フランス最初の英雄ウェルキンゲトリクスの伝承に触発。このテーマは後にドゥームソードが"Gergovia"で題材としたことでも知られる。
6. Wrath of North
厳かな雰囲気に包み込まれた叙事詩的な楽曲。強力なギター・メロディとヘヴィな疾走間に溢れる。クライマックスのソロ・パートでは高揚感を最高に高める。ヒロイック・メタルの名曲。
7. King of Crows (The Dream of Ronabwy)
重厚なリフとヒロイックなイメージを確立。要所で漢らしく、哀愁に満ちたメロディを交える。後半ではアンセミックなコーラスも加える。
8. Stone Giants
9. Black Conqueror
小刻みに疾走する楽曲。他の楽曲よりも平凡な印象を受ける。
10. The Cave
神聖なコーラスからミドル・テンポへと移行。途中から凄絶な疾走を開始する。
11. Thermopiles
"テルモピュライの戦い"にインスパイア。ヘロドトス『Histories(歴史)』の一説をナレーションに含む。重厚な大作であり、マノウォーにも通じるドラマティックなこのナレーションが、叙事詩的なムードを高めていく。
12. Iron Shadows
雄々しいヴォーカル・ラインと聖歌的コーラスが冴える楽曲。ヘヴィかつアグレッシブなサウンドの中に史劇の雰囲気も持ち合せる。



Review by Cosman Bradley
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