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「BATTLEROAR(バトルロア) 」カテゴリ記事一覧


BATTLEROAR 「Codex Epicus」

CODEX EPICUS


Country: Greece
Type: Full-length
Release: 2018
Reviews: 83%
Genre: Epic Heavy Metal


ギリシャの正統派エピック・メタル、バトルロアの2018年発表の5th。


2018年、バトルロアの第5作『Codex Epicus』は、イタリアの「Cruz del Sur Music」から発売され、世界中のエピック・メタル・ファンたちの元に届けられた。本作は、ドーン・オブ・ウィンター(Dawn of Winter)、エンジェル・オブ・ドミネイション(Angel of Damnation)、セイクリッド・スティール(Sacred Steel)などで活躍するゲリット・ムツ(Gerrit Merz:vo)を加えた第2作目であり、ゲストにマニラ・ロード(Manilla Road)のマーク・シェルトン(Mark “The Shark” Shelton)が参加した。

2010年代以降、欧州のエピック・メタル・シーンの中心地になりつつあるギリシャだが、その要因は、バトルロアの存在にあると言っても過言ではなかった。このバンドは、NWOMEM(New Wave Of Mediterranean Epic Metal)の中で頭角を現し、その後、エピック・メタルというジャンルに新定義を加えた。従来のエピック・メタルのサウンドや世界観は、バトルロアの登場によって、全て上塗りされてしまった。

そして、バトルロアの『Codex Epicus』という作品も、過去の栄光に引けを取らない、"濃い"地中海エピック・メタルが展開される内容だった。また、偶然にも、本作にゲスト参加していたマーク・シェルトンが、2018年7月に急死したことで、彼の書いた楽曲"Sword of the Flame"が、本当の意味での最後の作品となってしまった。これに関しては、バンドやファンたちも、全く予想できない出来事であり、エピック・メタル・シーン全体が深い悲しみに包まれることとなった。

さて、バトルロアは、この『Codex Epicus』の中で、従来のトラディショナルなエピック・メタルとシンフォニックな要素を融合させる手法を用いた。シンフォニックな要素は、第3作『To Death and Beyond...』(2008)で開花し、第4作『Blood of Legends』(2014)の中では、更に顕著となった。今回、バンドは、その作風を貫いており、大仰なコーラス・パートやシンフォニックなサウンド・アレンジがはっきりと描き出されていた。

一方、『Codex Epicus』で賛否両論が巻き起こった主な理由は、スピードの減退とミドル・テンポ主体の楽曲の増加にあった。例えば、バンドは、過去の作品でアグレッシブな音楽のスタイルを貫き、より多くのアンダーグラウンド・メタルのファンたちを納得させてきた。しかし、本作に限っては、パワー・メタル的な攻撃性よりも、シンフォニックな音像の方が強調されていた。そこで従来のファンたちが疑問を感じたという訳だった。

実際のところ、バトルロアの本質は、ヒロイックかつ劇的なサウンドの中にあり、そこが揺らぐということはなかった。この『Codex Epicus』は、全体的にミドル・テンポ主体の内容だったが、熱狂的な地中海の雰囲気や、バトルロアらしいメロディ・ラインなどは、過去作品にも通じる部分があった。それに加えて、『Codex Epicus』の楽曲はクオリティが高く、現行のエピック・メタル・バンドの代表格に相応しい貫禄や重厚感を備えていた。

このようにして、バトルロアというバンドは、新旧が入り混じる手法で新たな作品を生み出した訳だが、ギリシャにおけるエピック・メタルの熱狂は、今だ終わる気配を見せなかった。寧ろ、アンダーグラウンド・シーンに衝撃を与えたエピック・メタルの"巨星墜つ"は、このジャンルの活動を加速させる結果となった。そして、マニラ・ロードの意志を受け継いだ「マーク・シェルトン・チルドレン」たちは、バトルロアを筆頭として、世界中に拡大しつつあった。



1. Awakening the Muse
2. We Shall Conquer
3. Sword of the Flame
4. Chronicles of Might
5. The Doom of Medusa
6. Palace of the Martyrs
7. Kings of Old
8. Enchanting Threnody
9. Stronghold


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BATTLEROAR 「Omen / Battleroar」

Battleroar_s.jpg

Country: Greece
Type: Split
Release: 2017
Reviews: 75%
Genre: Epic Heavy Metal


ギリシャの正統派エピック・メタル、バトルロアの2017年発表のスプリット盤。


ギリシャの最重要エピック・メタル・バントとなったバトルロアと、80年代のアメリカのアンダーグラウンド・シーンで活躍した伝説的存在、オーメン(Omen)の楽曲を収録。イタリアの「Cruz del Sur Music」から発売。

オーメンは、これまでに数多くのエピック・メタル・バントたちがリスペクトしてきた偉大なバンド。過去、バトルロアは、マニラ・ロード(Manilla Road)やドゥームソード(DoomSword)などのエピック・メタル・シーンの重鎮たちとコラボしてきたが、今回、そこにオーメンも加わることとなった。

この『Omen / Battleroar』というスプリット盤は、2曲という短い内容だったが、コラボの衝撃や楽曲の完成度の高さが際立っていた。実際のところ、復活したオーメンと共に作品を出せるということは、現在のエピック・メタル・バンドにとっては、本当に意味のある行為だった。本作を経て、バトルロアというバンドが、あらゆるエピック・メタル・バンドに対して、強い影響力を持っていることがシーン全体に伝わった。



1. Omen - Up from the Deep
2. Battleroar - Stronghold


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BATTLEROAR 「Blood of Legends」

Battleroar-Blood of Legends



Country: Greece
Type: Full-length
Release: 2014
Reviews: 85%
Genre: Epic Heavy Metal


ギリシャの正統派エピック・メタル、バトルロアの2014年発表の4th。


NWOMEM(New Wave Of Mediterranean Epic Metal)以降、欧州各地のエピック・メタル・シーンは、劇的な変貌を遂げたと言っても過言ではない。そして、その中心にいるのがギリシャのバトルロアであり、第2作『Age of Chaos』(2005)、第3作『To Death and Beyond...』(2008)でアンダーグラウンドのエピック・メタルのファンたちに巨大な衝撃を与えたことは記憶に新しい。

これまでにバトルロアが追求してきたサウンドは、アンダーグラウンド主義の真性のエピック・メタルであり、その一貫した姿勢は、地中海で起こった新時代のムーブメントの礎となった。また、バンドは、『Age of Chaos』の中で、マニラ・ロード(Manilla Road)のマーク・シェルトン(Mark Shelton)、ドゥームソード(Doomsword)のメンバーをゲストに迎え、その方向性が紛れもなく本物であることをファンたちに証明したのだった。

そして、今や欧州を代表するエピック・メタル・バンドとなったバトルロアは、イタリアの「Cruz del Sur Music」から第4作『Blood of Legends』を発表した。この作品の中で、バンドは、ドイツのエピック・パワー・メタル・バンド、セイクリッド・スティール(Sacred Steel)でも活躍するゲリット・ムツ(Gerrit Philipp Mutz)をヴォーカルに迎え、その強靭なサウンドの更なる強化に努めた。

結果的に、バトルロアの『Blood of Legends』は、地中海で熱狂を続けるエピック・メタルのムーブメントを象徴するかのようなアグレッシブな作風となった。その根底には、徹底したアンダーグラウンド主義やヒロイズムが存在していた。また、バンドは、本作に収録された"Poisoned Well"のビデオ・クリップを制作し、世界各地の動画サイトを通じて、エピック・メタルの布教にも精を出した。

この活動が大手レコード会社の幹部たちの目に留まったかはさておき、『Blood of Legends』の中には、"Immortal Chariot"という強烈な名曲を収録し、バンドは、再び地中海産のエピック・メタルの熱さをヘヴィメタル・シーン全体に証明した。そして、当然のように、本作の内容は、エピック・メタルのファンたちの期待を裏切ることもなく、世界各地で安定した評価を獲得したのだった。

しかし、今回、バトルロアがセイクリッド・スティールのゲリット・ムツをヴォーカルに迎えたことに関しては、一部で賛否両論が巻き起こった。その理由の一つは、「もっと良いヴォーカリストがいたはずでは…」というものだった。

こうした部分も含めて、バトルロアとは、どこまでもエピック・メタルの伝統に従うバンドだった。"ヴォーカルの力量不足"という点では、恐らく殆どのエピック・メタル・バンドたちが乗り越えるべき課題となっていた。例えば、かつてのキリス・ウンゴル(Cirith Ungol)や現在のヴァージン・スティール(Virgin Steele)などの古参バンドたちも、この問題を避けて通ることはできなかったのである。



1. Stormgiven
2. The Swords Are Drawn
3. Poisoned Well
4. Blood of Legends
5. Immortal Chariot
6. The Curse of Medea
7. Valkyries Above
8. Chivalry (Noble Armor)
9. Exile Eternal
10. Relentless Waves


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BATTLEROAR 「To Death and Beyond...」

To Death & Beyond



Country: Greece
Type: Full-length
Release: 2008
Reviews: 88%
Genre: Epic Heavy Metal


ギリシャ発祥の正統派エピック/ヒロイック・メタルの重鎮、バトルロアの2008年発表の3rd。




大いなる戦神が彼らを選んだかの如く、ギリシャのバトルロアの第2作『Age of Chaos』(2005)は凄絶を極める傑作であり、劇的な進化を遂げた新時代エピック・メタルの重要作であった。この決定的な成功──商業的な成功ではなく、作品としての成功──により、もはやバトルロアの存在は世界各地のエピック・メタルのマニアたちの間を駆け巡り、絶えず英雄の如き称賛を浴びた。熱狂的な彼らにとって、バトルロアの壮大なサウンドがマニラ・ロードやキリス・ウンゴル影響下の伝統的なエピック・メタルのスタイルから発展してきたことは既に明らかであり、ここでシンフォニックなエピック・メタルが緊張感と迫真の表現力でそれらに僅かに劣るであろうことが証明されるに至った。異物の全くない純潔のエピック・メタルが各地で燻っていた情熱的なエピック・メタル・ファンの心を捉えたことは疑いようがなく、エピック・メタルにとって何が重要であるのかという疑問に対し、バトルロアは一つの答えを出していた。事実、すべてのエピック・メタル・ファンが求めるものが、バトルロアの生み出す作品に宿っていたのである。



前作での圧倒的なクオリティに続くかの如く、イタリアの「Cruz Del Sur Music」よりバトルロアの第3作『To Death and Beyond...』が発表された。エピカルなリスナーは『Age of Chaos』のサウンドに度肝を抜かれたが、更に驚くべきことは、本作『To Death and Beyond...』のサウンドが遥かにそれを上回っているという事実の方であった。バトルロアは前作で生み出したはずの渾身の内容を、今作でいとも簡単に超えてしまったのである。そして、その先に何があるのか、迫真のエピック・メタルによって、またもやリスナーは驚かされることになった。



To Death and Beyond...』──エピック・メタル史にその名を刻むことが確実であるこの一大傑作は、一切の妥協を許さない内容だけに、聴き手を選ぶことは必死である。本作はシリアスな戦場の様を叙事詩的に描いたバトル・メタルの傑作であり、ヒロイックなヘヴィメタルの最高峰に君臨する。2000年以降、エピック・メタルの時代はNWOMEM(New Wave of Mediterranean Epic Metal)によって新たな局面を迎えたが、その新時代の歴史的傑作の一つともなる巨大な可能性を、本作『To Death and Beyond...』は秘めている。恰も激流の如きエピカル・リフの嵐、中世の戦場の緊張感、大仰なヒロイズム、映画の如きスペクタクルが、凝縮された一つの楽曲として完成され、本作に9つの叙事詩として宿っている。考え方はシンプルだが、楽曲はシンプルではない。"Oceans of Pain"の中間部に突如出現する美的なヴァイオリンの旋律であるかのように、バトルロアの楽曲は波乱のドラマに満ちており、恰も激烈な戦地の叛乱の如く目まぐるしい展開をする。これぞ熱烈なファンが長年追い求めた真性のエピック・メタル作品であり、大仰なヒロイズムを極めた一大傑作である。エピック・メタルというヘヴィメタル最古のサブ・ジャンルは、人々が新鮮さと感動を忘れ去った時代にあってもなお、興奮と驚異を齎す傑作を我々に提供してくれる。。



1. The Wrathforge
およそ8分に及ぶ大作。開戦を告げる劇的なイントロダクションに導かれ、真性のエピック・メタルが太陽の曙を見る。バトルロア屈指の傑作である本曲は、激流の如きメロディの展開、鳥肌必至の緊張感、凄絶な戦地の描写力で聴き手の脳髄を直撃する。エピック・メタルかくあるべし。
2. Dragonhelm
雄大なメロディに彩られたエピック・チューン。ヒロイックに疾走し、聴き手の戦意を鼓舞する。血生臭い戦場の描写も迫真。
3. Finis Mundi
およそ9分に及ぶ大作。シンフォニックかつ深遠なイントロダクションからアコースティック・パートへの流れ、続くエピカル・リフの導入までを完璧な手順でこなすエピック・メタルの典型。脈動感のあるリフとメロディは大仰さを極める。中間部からはヴァイオリン・パートも登場。
4. Metal from Hellas
エピカルなミドル・テンポ。スムーズに展開し、強力なインパクトを備えたコーラスへと移る。リズミカルなリフ、及びソロも劇的なハーモニーを刻む。
5. Hyrkanian Blades
重厚なリフとグルーブ感のあるリフが特徴的。コーラス、メロディは依然としてヒロイック。
6. Oceans of Pain
およそ10分に及ぶ大作。壮大なムードを発散するエピック・メタルの一大傑作。ドイツのランニング・ワイルドを彷彿とさせる血生臭いヴァイキング・リフで勇猛果敢に戦場を疾走する。ヴォーカルの仰々しい歌唱、及び雄々しいコーラスは怒涛の臨場感を放つ。また、中間部のヴァイオリン・パートはの美しさは本作でも突出。
7. Born in the 70's
明るいムードとキャッチーなメロディが気掛かり。サウンドはアグレッシブ。
8. Warlord of Mars
エドガー・ライス・バロウズのSF小説『The Warlord of Mars(邦題:火星の大元帥カーター)』(1919)に触発された楽曲。ヒロイック・ファンタジー的な大胆なメロディの大量導入により、異様な勇猛果敢さを誇る本曲こそ、まさに異世界の英雄を描いた名曲に相応しい。SF的ハーモニーの使用とダイナミックなヒロイズムが圧倒的な高揚感を放っている。
9. Death before Disgrace
およそ8分に及ぶ大作。暗澹たるアコースティック・パートから大仰に展開。中世の軍隊の行進の様の如き重厚なエピカル・リフで突き進み、要所で泥臭い掛け声を多用。高度なドラマ性のため、当然の如く中間部ではヴァイオリンを導入。クライマックス付近でのリフの暴れ様は凄絶。


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BATTLEROAR 「Age of Chaos」

Age Of Chaos



Country: Greece
Type: Full-length
Release: 2005
Reviews: 84%
Genre: Epic Heavy Metal


ギリシャの正統派エピック・メタル筆頭、バトルロアの2005年発表の2nd。


「劇的な進化」
 ──『METAL EPIC』誌


『METAL EPIC』誌より抜粋:

第一作『Battleroar』(2003)で公のエピック・メタル・シーンに登場したギリシャのバトルロアであったが、その評価は思わしくなかった。マニラ・ロードやキリス・ウンゴルに影響を受け、叙事詩的な戦争やヒロイックな幻想小説、及び神話や伝承を題材とした方向性は良かったものの、肝心のサウンドには何か決定的なものが欠けていた。ギリシャという熱狂的なエピック・メタルの聖地から登場したバトルロアに、優れた素質は確実に宿っていた。だが敷石の隙間を埋める必要があった。かつての始祖たちがそうしたように、エピック・メタル・バンドとして高みに上り詰めるため、傑作を生み出すためには、一切の妥協を排除しなければならなかったのである。

Dyvim Tvar

2005年、バトルロアは第2作『Age of Chaos』を発表する。ここでバトルロアは劇的に変わった。しかし、一体何が変わったのか。エピック・ヘヴィメタルのファンの関心を惹くために、決定的な要素が作品になければ、彼らの断固とした感情は揺さぶられない。詰まる所、『Age of Chaos』で核心をつくように表現されていたのは、エピック・メタルのマニアたちが強く望んでいたような、緊張感に満ちた迫真のエピック・メタルのサウンドであった。

作品の冒頭から流れ出る劇的かつ大仰な旋律は、我々の度肝を抜く強烈なものであった。伝統的なエピック・メタルを踏襲した重厚なサウンド、そしてヒロイズムを強調した屈強な作風が、バトルロアというバンドを以前までとは全く別の怪物へと変化させていた。メロディの質、及び構成力までもが桁違いに向上し、多くのマニアたちは以前までのバトルロアの評価を取り消す必要が生じた。

欧州で拡大を続けるエピック・メタル・シーンにとって、このバトルロアの劇的なまでの進化は大きく影響を及ぼした。低迷していたギリシャのエピック・メタル・シーンにとって、まさに真打の登場であったのだ。凄絶な戦争叙事詩の如き壮大な雰囲気によって包まれ、重厚な鋼鉄のリフで戦車の如く疾走する『Age of Chaos』は、速やかに世界各地のエピック・メタルのマニアたちのコレクションに加えられた。ヒロイック・ファンタジーにも通じる高揚感を合わせ持ったギター・ソロの完成度は、このシーンでもトップ・クラスのポテンシャルを秘めたものであり、オールド・ファンはこれを望んでいたのであった。。

ロバート・E・ハワード、トールキン、マイケル・ムアコックの世界観に影響を受けたバトルロアのクラシックなエピック・メタルは、ここに来て絶対的な個性を放ち、その実力をファンに誇示した。後は我々が自力でバトルロアの存在を知るか、このような稀なレビューを読んで好奇心がそそられるかである。『Age of Chaos』のサウンドは、エピック・ヘヴィメタルのファンを一撃で虜にする強烈な力を持っている。もしその凄絶な戦争の光景を目にすることがあれば、瞬く間に異世界に惹き込まれることは必死であろう。今やバトルロアはギリシャが誇る最重要エピック・メタル・バンドとなった。



1. The Wanderer
2. Vampire Killer
重厚な疾走曲。弾丸の如きリフで周囲のすべてを圧倒する。血吹き肉踊るコーラスも収録。クライマックスにかけてのソロ・パートは必聴であろう。
3. Siegecraft
緊張感のあるサウンドで劇的な世界観を描く叙事詩。朗々としたコーラスが戦いの反響のように響き渡る。ソロ・パートも凄絶を極める。
4. The Tower of the Elephant
5. Deep Buried Faith
6. Dyvim Tvar
およそ9分に及ぶ大作。ムアコック・ムアコックの"Elric Of Melnibone"に影響を受ける。ディヴィム・トヴァーとは「竜の長」、即ちエルリックの友人の名を指している(*画像上)。イタリアン・エピック・メタルのエッセンスを受け継ぐヒロイックかつファンタジックな一大叙事詩であり、エピカルなリフの使用はイタリアのドミネのサウンドを彷彿とさせる。
7. Sword of Crom
ロバート・E・ハワードの"Conan"に影響を受ける。激烈なまでにヒロイックなメロディを配した衝撃的な楽曲。ランニング・ワイルドに通じるヴァイキング・ギター・ワークを更に勇ましくしたかのような構成を持つ。ヒロイック・メタル屈指の名曲である。 8. Narsil (Reforge the Sword)
語り、そして炸裂感のあるメロディへと流れるエピック・メタルの典型。その鋭利でヒロイックなメロディは絶大な高揚感を齎す。
9. Calm Before the Storm
およそ9分に及ぶ大作。ワイルドなリフで疾走、漢らしいヴォーカル、メロディを絡める。中間部では静のパートを導入。重厚なエピック・メタルの真髄を発揮する。後半ではマニラ・ロード的なギター・ソロも聴ける。
10. Dreams on Steel


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BATTLEROAR 「Battleroar」

Battleroar

Country: Greece
Type: Full-length
Release: 2003
Reviews: 71%
Genre: Epic Heavy Metal


ギリシャ発の正統派エピック・メタル、バトルロアの2003年発表の1st。

バトルロアは2000年のギリシャ、アテネで結成された正統的なエピック・メタルの後継者。マニラ・ロード、キリス・ウンゴル、ブローカス・ヘルム、マノウォーを称賛する真性である。シングル『Dragonship』(2002)を経て発表された第一作『Battleroar』では、今後のシーンを担う高いポテンシャルと可能性を秘めた重厚なサウンドを披露する。ヴォーカルに未だ不安が残るが、追求する劇的な世界観やヒロイックな音楽性は、80年代から続くエピック・メタルの伝統に極めて忠実。要所ではドラマティックなテンポ・チェンジも使用し、中世の戦士特有の泥臭い掛け声を発する。新世代エピック・メタルの注目株であることは疑いようがない。



1. Swordbrothers
2. Victorious Path
3. Egyptian Doom
4. Mourning Sword
5. Almuric
6. Battleroar
7. Morituri Te Salutant
8. Megaloman
9. Berzerker


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New Release (Epic Metal)

Times of Obscene Evil..

by Smoulder (1st album)
"The New Epic Metal Album"

Grey Maiden -Ep-

by Gatekeeper (mini album)
"The New Epic Metal Album"

The Armor of Ire

by Eternal Champion (1st album)
"The New Epic Metal Album"

CODEX EPICUS

by Battleroar (5th album)
"The New Epic Metal Album"

Conqueror's Oath

by Visigoth (2nd album)
"The New Epic Metal Album"
METAL EPIC Books

叙事詩的なヘヴィメタルの歴史

音楽論『叙事詩的なヘヴィメタルの歴史』Kindleストアにて発売中。約5年間に渡るエピック・メタル研究の集大成。主要バンドの紹介、歴史の解説、幻想文学との関連性、エピック・メタル・ルーツへの言及など、アンダーグラウンド・シーンを紐解いた衝撃のヘヴィメタル史。

ハイパーボリア全集

拙著『ハイパーボリア全集』、『ハイパーボリア全集2』、『ツチョ・ヴァルパノミの炎の王国』、『最後の理想郷』、『探索者』、『ツァトゥグアの祠』、『イグの神殿』、『オルグリアス』、『ファルナゴスの遺産』、『イックアの妖術』、『ズロヒムの死』、『失われた先史』Kindleストアにて発売中。1930~1950年代頃の『Weird Tales』誌やクトゥルー神話群を踏襲した幻想怪奇短篇集。
The Master

コスマン・ブラッドリー博士

Author:コスマン・ブラッドリー博士


Cosman Bradley(16/06/10)
David Orso(16/06/10)
Daiki Oohashi(16/06/10)
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