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Introduction

Robert_E_Howard

「エピック・メタルとは、叙事詩的なヘヴィメタルの総称であり、主に大仰かつ劇的でヒロイックな音楽性を示す言葉である」 [More stats] 

 ──Cosman Bradley


◆新着情報 News Topics
[Reviews]
VALKYRIE 「Deeds of Prowess」
WRATHBLADE 「Into the Netherworld's Realm」
VIRGIN STEELE 「Nocturnes of Hellfire & Damnation」
[Release]
Jack Starr’s Burning Starr 「Stand Your Ground」
Cirith Ungol 「King Of The Dead」
Manilla Road 「To Kill a King」

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An Angel's Tale

Country: United States
Type: Full-length
Release: 1994
Reviews: 84%
Genre: Epic Metal


アメリカ発祥、地下カルト・エピック・メタルの秘宝、ロンギングス・パストの1994年発表の2nd。


『An Angel's Tale』は、元エンチャンター(ENCHANTER)のジェームズ・シェルバーグ(James Shellberg:vo、g)率いるエピック・メタル・バンド、ロンギングス・パストの第2作目である。本作の大半を占めるのは合計で30分を超す大作"An Angel's Tale"であり、♯1~♯16の楽曲がこのコンセプトに該当する。なお本作はボーナス・トラックを2曲追加して「Arkeyn Steel Records」より2009年にリマスター再発されており、その際にオリジナル盤と曲順が入れ替えられている。ファンタジックかつプログレッシブな手法で劇的な叙事詩の世界へと迫ったこのロンギングス・パストは、名作『Meadows of Maseilya』(1992)と本作『An Angel's Tale』での優れた内容も含め、過去カルト・エピック・メタルの輝ける彗星であった。インテリジェントなサウンドを有し、独特のムードを持っていたロンギングス・パストの楽曲群は、我々がやがて幻想小説を読まなくなるように、今となっては単なる思い出と化した。過ぎ去った思い出に価値を見出せるかどうかは、あなた方の物差し次第ということになる。



1. The Returning
2. The Transformation
煌びやかなエピック・メタル。およそ2分の小曲。天使のような飛翔感を持つ。
3. Purgatory
4. The Journey
5. Contentment
6. Drift with the Wind
7. Three Moons
8. A Limbo and Love
メロウな楽曲。神秘的な世界観が柔らかな筆跡で描かれる。
9. The Ghostly Hour
アグレッシブなナンバー。重厚なリフでクラシカルなエピック・メタルを体現。
10. A Somber Mist
11. Eternal Glow
12. The Celestial Forest (An Offering)
13. Ethereal Quarter
14. Thoroughfare of the Gods
15. Ceremony
16. Sovereignty (Arose with the Tides)
17. The Goddess
およそ8分に及ぶ大作。プログレッシブな内容を有し、大人が戯れるようなシリアスな幻想世界を演出する。要所にはメロディックなフレーズも散りばめる。
18. Epitaph (Song for Brittany)
およそ7分に及ぶ大作。激しいリフを用いたパートから炸裂感のあるエピカルなギターメロディを繰り出す。後半では静寂パートを導入。


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Meadows Of Maseilya



Country: United States
Type: Full-length
Release: 1992
Reviews: 87%
Genre: Epic Metal


アメリカ発祥、地下カルト・エピック・メタルの秘宝、ロンギングス・パストの1992年発表の1st。


『METAL EPIC』誌より抜粋:



アメリカの地下でブローカス・ヘルムが1988年に名作『Black Death』を発表したことは、カルト・エピック・メタルの信徒たちの間ではよく知られている事実である。彼らとほぼ同時期に活動していたエピック・メタル・バンドの中に、エンチャンター(ENCHANTER)というバンドがいた。ブローカス・ヘルムと同様に音質は好ましくなかったが、スピーディなエピック・パワー・メタルの有力株であった。エンチャンターは1988年にデモ第一作『Defenders of the Realm』、1989年にデモ第2作『Time Gone Past Nevermore』を制作した後、音楽史の闇に消えた。しかし、エピック・メタルの歴史がこのように長寿を誇示しているように、エンチャンターはロンギングス・パスト(LONGINGS PAST)という新たなバンドとなってシーンに帰還を果たす。正確にはエンチャンターのジェームズ・シェルバーグ(James Shellberg:vo)が結成したバンドこそが、ロンギングス・パストであった。



90年代初期の暗黒時代に登場したロンギングス・パストは、キリス・ウンゴルの名作『Paradise Lost』(1991)にも匹敵する完成度の高いエピック・メタルを作り上げ、カルト・エピック・メタルの信徒たちから崇拝された。叙事詩的なギター・リフとリズム、及び緩急に富んだ展開を多用する知的な内容が、主な讃辞の対象となったのである。70年代の前衛的なプログレッシブ・ロック──例えばイギリスのホークウィンドのような──、そしてクラシックなエピック・メタルのサウンドに影響を受けているロンギングス・パストの音楽性は、幻の原石の如く、薄暗い地下洞穴の中で燦然たる輝きを放っていた。その存在自体が"奇跡"であるとも称された第一作『Meadows of Maseilya』は、当時のテープ・アルバムでおよそ500枚作られた。その後、多くのエピック・メタルが幸運にもサルベージされたように、ギリシャの「Arkeyn Steel Records」が本作『Meadows of Maseilya』を2008年に1000枚限定で再発した。ロンギングス・パストの存在を知っていたエピック・ファンにとっては、まさに奇跡の再発であった。



1. Prelude to Sorcery
2. Peak of Almashia
信徒の頭上を直撃する強力な一撃。その暗澹たる不気味なサウンドは、唯一無二のエピック・メタルの世界へとリスナーを誘い込んでいく。
3. Warming Embers
およそ7分に及ぶ大作。チープな音質で疾走し、恰も幻想小説であるかのような、何処か懐かしいヒロイズムを披露する。 途中からは静寂に包み込まれ、その後、ファンタジックなムードを発散させ疾走を再開。昔の我々が熱心に探求したような、あのエピック・メタル以外の何物でもないサウンドは、マニア感涙必死。
4. The Dream Catcher
およそ8分に及ぶ大作。プログレッシブかつサイケデリックなエピック・メタルの完成形。疾走パートと変則的なリズムを駆使した個性的な音像で聴き手に迫る。
5. Meadows of Maseilya
タイトル・トラック。知的なピアノの音色が印象的。オリエンタルかつ大仰なエピック・メタルが突如開始される様は、絶大なカタルシス。異国風のエピカルな世界観がファンタジックに表現された、唯一無二の傑作。
6. Dawn´s Eternal Mist
大仰な歌唱から暗く湿ったエピック・メタルへと展開。静と動を駆使した複雑な構成を持つ。 後半にかけての盛り上がり方は勇壮を極める。
7. Upon a Dragon's Wings
マニラ・ロードであるかのような、静寂に包まれたメロウなパートに始まる。インテリジェントなサウンドによって、次第に高揚感を高めていく。しかし、中間部では再度メロウなパートに移行。プログレッシブ音楽の雰囲気も存分に宿す。


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